愛犬が散歩を嫌がる原因6パターン。散歩嫌いを改善する対処法をご紹介

2022.10.10

愛犬が散歩を嫌がる原因6パターン。散歩嫌いを改善する対処法をご紹介

愛犬が散歩好きで、大切な日課となっているご家庭は多いかと思いますが、散歩が嫌いな犬も珍しくはありません。愛犬が家から出たがらない、散歩の途中で動かなくなるなどの行動が見られたら、散歩嫌いな可能性があります。 犬が散歩嫌いになる原因や対処法についてご紹介します。

【目次】
1.どうして愛犬が散歩を嫌がるの?
 1-1.犬の散歩嫌いの原因①外で怖い思いをした
 1-2.犬の散歩嫌いの原因②首輪が嫌い
 1-3.犬の散歩嫌いの原因③飼い主さんに甘えている
 1-4.犬の散歩嫌いの原因④子犬の頃からあまり散歩をさせていない
 1-5.犬の散歩嫌いの原因⑤保護犬を引き取った
 1-6.犬の散歩嫌いの原因⑥病気や老化によって歩くのが辛い

2.犬の散歩嫌いを治す対処法は?
 2-1.犬の散歩嫌いの対処法①外の景色を見せる
 2-2.犬の散歩嫌いの対処法②短距離からの散歩を始める
 2-3.犬の散歩嫌いの対処法③コースや時間を変更する
 2-4.犬の散歩嫌いの対処法④首輪やリードを変えてみる
 2-5.犬の散歩嫌いの対処法⑤雨の日は無理に散歩をさせない

3.犬は散歩をしてあげないとだめ?
 3-1.散歩のメリット①運動不足の解消
 3-2.散歩のメリット②適度な運動で肥満を予防する
 3-3.散歩のメリット③社会性を学べる
 3-4.散歩のメリット④飼い主さんとコミュニケーションが取れる

4.散歩が嫌いな犬の運動不足解消法

5.夏の散歩は要注意!
 5-1.夏の散歩の注意点①肉球が火傷してしまうことも
 5-2.夏の散歩の注意点②犬も熱中症に注意が必要です!
 5-3.夏の散歩の注意点③水はこまめに飲ませましょう

6.犬の散歩嫌いに関するまとめ

【掲載:2018.08.30  更新:2020.03.03/2022.10.10】

どうして散歩が嫌いになるの?

犬 散歩嫌い

犬が散歩嫌いになる原因は様々あります。ほとんどの犬は散歩が大好きで、飼い主さんがリードを持っただけで騒いで喜びますが、何故散歩嫌いになってしまうのでしょうか。

◆犬の散歩嫌いの原因①外で怖い思いをした

犬の散歩嫌いの中で最も多いケースです。犬は散歩中に嫌な思いをしてトラウマになることから、散歩嫌いになることもあります。
車や工事現場などの大きい音に怖がる、大きな他の犬に吠えられる、子供に囲まれて嫌な思いをするなど、人間には小さなことも、犬にとっては散歩が嫌いになるほどのトラウマになります。

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◆犬の散歩嫌いの原因②首輪が嫌い

比較的小型犬に多く、首輪が苦しく感じるためお散歩に行きたがらなくなることもあります。首輪をキツく絞める、お散歩中に飼い主さんが引っ張るなどの行動が、身体が小さな犬には辛く感じてしまいます。

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◆犬の散歩嫌いの原因③飼い主さんに甘えている

歩かなくても嫌なフリをしていれば、飼い主さんが抱っこしてくれると甘えてしまう犬もいるようです。
最近では犬用のベビーカーなども販売されており、犬が歩かなくても外の空気を吸えると理解してしまうとリードでの散歩は難しくなることも考えられます。

◆犬の散歩嫌いの原因④子犬の頃からあまり散歩をさせていない

子犬の頃はワクチン接種が終わってから散歩をさせることが可能ですが、子犬は運動量が少ないからと散歩をさせずに家の中だけで過ごしていると、外に慣れず散歩嫌いになることもあります。

◆犬の散歩嫌いの原因⑤保護犬を引き取った

特に成犬を引き取った場合にみられることがあります。以前から散歩をしたことがない犬や、ずっと狭い場所で飼育されていた犬は散歩に慣れておらず、怖がってしまいます。

初めは窓から外を見せる、短い距離を抱っこで外の空気を吸わせるなど、外は楽しい所だと少しずつ覚えさせると良いでしょう。

◆犬の散歩嫌いの原因⑥病気や老化によって歩くのが辛い

散歩が大好きだったにも関わらず、急に散歩を嫌がるようになる場合、病気や怪我も考えられます。

大型犬に多い「股関節形成不全」や、ミニチュアダックスフンドが好発する「椎間板ヘルニア」なども痛みや違和感から散歩を嫌がる原因になります。また、高齢犬は筋肉の衰えから歩くのが辛く散歩に行きたがらなくなることもあります。

病気では他に食欲不振や下痢などの症状もみられることもあるため、すぐに病院で受診することをおすすめします。

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犬の散歩嫌いを治す対処法は?

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散歩嫌いを治そうと、無理に外へ連れ出してしまうと逆効果になります。愛犬が何故散歩嫌いなのかを原因と対処法を考える必要があります。

◆犬の散歩嫌いの対処法①外の景色を見せる

外に慣れていない犬は、急に散歩をすると怖がってしまうため、家の中から外を見せる、車が好きな犬であればドライブをして外は楽しい所だと教えてあげるのもおすすめです。

◆犬の散歩嫌いの対処法②短距離からの散歩を始める

初めは玄関や家の前で遊んであげた後、短距離の散歩から少しずつ距離を伸ばすと慣れることもあります。長距離の途中で帰りたがるようであれば中断し、何回も繰り返しながら散歩嫌いをゆっくりと克服する方法です。

◆犬の散歩嫌いの対処法③コースや時間を変更する

散歩の途中で怖い思いをしてしまった犬の場合、他の犬があまり通らない散歩コースや静かな時間に変更してみるのも対処法です。途中で犬に会っても無理に近づけず、仲良くなれそうであれば愛犬のペースでゆっくりと慣れさせるのが大切です。

◆犬の散歩嫌いの対処法④首輪やリードを変えてみる

首輪が愛犬に合っておらず、キツい・緩いなどで違和感がある場合は、首周りサイズに合った首輪に変えてみるのも散歩嫌いを治す要因です。可愛い首輪はたくさん販売されていますが、デザインだけで選ばず機能性やサイズなども確認してから購入しましょう。

リードは長すぎるとパニックになった愛犬が走り出すと危険なため、慣れないうちは短めのリードがおすすめです。

◆犬の散歩嫌いの対処法⑤雨の日は無理に散歩をさせない

雨に濡れるのが嫌で散歩に行かない場合があります。ペットショップでは犬用のカッパもありますが、カッパに違和感があり足の裏が濡れるのを嫌がる犬に散歩を無理にさせると、晴れの日も散歩嫌いになる可能性もあります。

外で排泄をする犬は短距離で排泄だけさせ、家に帰ったら足の裏や濡れたところを綺麗にしてあげましょう。


犬は散歩をしてあげないとだめ?

散歩は犬にとってリフレッシュの時間であり、飼い主さんと楽しめるコミュニケーションでもあります。散歩をすることによって様々なメリットがあります。

◆散歩のメリット①運動不足の解消

散歩をする大きなメリットの1つは、運動不足の解消です。家の中だけでは補えない長時間の歩行は、犬にとって大切な運動であり、日中はお留守番としてゲージに入っている犬が特に身体を動かせる唯一の時間になります。

◆散歩のメリット②適度な運動で肥満を予防する

散歩をさせないと、運動不足から病気になることも考えられます。特に肥満は犬の病気の中でも問題となっており、糖尿病や白内障などの病気を併発する恐れもあります。
また、肥満によって関節や骨格に負担がかかるため、余計散歩嫌いになります。

既に肥満と診断された犬は、散歩によってダイエット効果も期待できるため、愛犬の健康を保つためにも散歩は大切な時間と言えます。

◆散歩のメリット③社会性を学べる

散歩の途中や公園では、他の犬と出会うことがあります。他の犬や飼い主さん以外との交流は犬にとって社会性を学ぶ大切な機会でもあります。犬同士の挨拶や人間との関わりは良い刺激を与え、様々な経験になります。

◆散歩のメリット④飼い主さんとコミュニケーションが取れる

日中は仕事や学校で忙しく、あまり遊んであげられない方でも、一緒に散歩をすることでコミュニケーションが取れます。大好きな飼い主さんとの散歩は日中のストレス発散にもなり、愛犬も飼い主さんにとっても良いリフレッシュになります。


散歩が嫌いな犬の運動不足解消法

無理に散歩をさせてしまうと、飼い主さんとの信頼関係にも亀裂が入ってしまうため、愛犬に合わせた対処法が大切です。しかし、何をしても散歩嫌いが治らない場合は、散歩以外での運動不足解消法が必要です。

・庭で運動させる
・家の中でも遊べるおもちゃで運動させる
・休日はドッグランなど自由に遊べる所へ出かける
・犬用のプールで泳がせる

散歩嫌いでも外に慣れていればドッグランやプールなどで運動不足解消させることが可能です。家の中はロープやボールなどを広いスペースで遊ばせてあげると運動不足解消と共にストレス発散にもなります。


夏の散歩は要注意!

夏の日中に散歩をしている方を見かけることがありますが、 実は非常に危険な散歩です。気温が高いと飼い主さんだけでなく、犬にも様々な危険があります。

◆夏の散歩の注意点①肉球が火傷してしまうことも

日中の厳しい日差しを受けたアスファルトは50℃になることもあり、人間と違い靴を履かない犬にとっては、肉球を火傷してしまう恐れがあります。
特にマンホールは熱々の鉄板のようになっているため、非常に危険です。

朝の散歩は日が出る前に行い、夕方は日が落ちて道が少し冷めた頃に行いましょう。ペットショップやネットでは犬用の靴も販売されており、愛犬が嫌がらないのであれば履かせてみるのもおすすめです。

◆夏の散歩の注意点②犬も熱中症に注意が必要です!

犬は人間よりも地面に距離が近いため、反射する光や熱を受けてしまいます。長時間その状態で散歩をさせてしまうと、熱中症にかかることもあります。

熱中症は人間と同じく早期の治療をしなければ命の危険があり、すぐに病院で適切な処置が必要です。散歩中や家でぐったりしている、呼吸が早いなど普段と違う様子がみられたらすぐに病院で受診しましょう。

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◆夏の散歩の注意点③水はこまめに飲ませましょう

散歩中もペットボトルや水筒に水を入れて持ち運び、短距離であってもこまめに水を飲ませると熱中症予防になります。日が落ちている時間も真夏は気温が高いため、厚い被毛に包まれている犬にとっては高温に感じます。

散歩から帰ったら水を必ず与え、身体をクールダウンさせてあげましょう。また、日中家の中にいる犬も新鮮な水はいつでも飲めるよう準備してあげると安心です。

熱中症は飼い主さんや犬も起こり危険ですので、なるべく日が当たらないよう心がけ、こまめな水分補給と休憩が重要な対処法です。

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犬の散歩嫌いに関するまとめ

犬の散歩嫌い

愛犬が散歩嫌いになってしまうと、楽しいはずの散歩が億劫になってしまいます。原因は様々ありますが、散歩嫌いを治すには気を長くしてゆっくりと治して行く必要があります。
また、原因が病気や怪我であるとその後の生活にも影響が出る可能性も考えられるため、無理に散歩に行かそうとせず獣医師と相談することが大切です。

愛犬と楽しい散歩ができるよう原因を解明し、愛犬に合った対処法で散歩嫌いを治してあげましょう。



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なつ

なつ

認定動物看護師、トリマー、愛玩動物飼養管理士の資格あり。動物看護師として動物病院で勤務していた知識を活かし、様々な情報をお伝えしたいと思っております。

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