1.どんな時に犬用バリカンが必要?
1-1.愛犬のお手入れの一つ、被毛のケア!
1-2.犬の足裏のケアはとっても重要
1-3.足裏の被毛のお手入れに便利な犬用バリカン
2.足裏の毛カットのやりかた
2-1.まずは犬用バリカンを用意しよう!
2-2.足裏カットの準備
2-3.足裏カットの方法
3.犬用バリカンを使うときの注意点
3-1.足裏を触られることに慣れさせておこう
3-2.バリカンに慣れさせてからカットを行う
3-3.無理強いはしないこと!
3-4.スムーズな対応を心掛けよう
4.犬に人間用バリカンをつかっていい?
4-1.基本的には、犬用のバリカンを使おう!
4-2.犬用バリカンと人間用バリカンの違い
5.おすすめのペット用バリカン
5-1.ホームバーバー エキスパートスタイル コンパクト
5-2.ペットクラブ 犬用バリカン ER807PP
5-3.Self Trimmer コードレスバリカン レギュラー
【掲載:2019.12.16 更新:2021.05.28】
どんな時に犬用バリカンが必要?
◆愛犬のお手入れの一つ、被毛のケア!
犬を飼う上で、食事やトイレの世話はもちろん、耳掃除や爪切り、肛門腺絞りなど、様々なお世話やお手入れが必要となります。
中でも、被毛のケアは飼い主さんにとって時間を要する項目かもしれませんね。抜け毛の多い犬種の場合は特に、定期的にブラッシングやシャンプーなどを行うことが必要不可欠です。
ペットショップやトリミングサロンなどへトリミングに通っている方も多いとは思いますが、自宅で愛犬の被毛をカットする方も結構います。
全体的な被毛カットはトリミングサロンで行うが、足裏カットは自宅でする、という方も中には多いでしょう。
◆犬の足裏のケアはとっても重要
犬の足裏のお手入れは、とても重要です。足裏には肉球がありますよね。この肉球は、地面からの衝撃を和らげる、汗をかく、滑り止めの働きをするなど、大切な役割もつ体の一部なのです。
足裏の被毛が伸びてくると、この肉球を覆ってしまいます。すると、犬は手足が滑りやすくなり、関節や腰などに大きな負担がかかることになります。
特にフローリングなどで滑りやすくなるので、骨折や脱臼などの怪我をする可能性も高くなってしまいます。
骨の細い犬種や小型犬、椎間板ヘルニアを発症しやすいといわれる犬種(ダックスフンドやコーギーなど)には、更なる注意が必要となるでしょう。
◆足裏の被毛のお手入れに便利な犬用バリカン
このように、犬にとって大切な足裏には、こまめな手入れが必要となります。
しかし、その都度トリミングサロンへ通うのは、家庭の財布にとっては痛手ですよね。だからこそ、全身のトリミングではなく足裏だけなら自宅で!と考える飼い主さんは少なくないのです。
この場合、必需品アイテムとなるのが「犬用バリカン」です。これさえあれば、自宅で被毛カット・足裏カットが可能となります。
もちろん、使用する上での注意点はあります。初めて行う際には少し緊張するかもしれませんね。前以て、注意点やカット方法を勉強しておきましょう!
足裏の毛カットのやりかた
◆まずは犬用バリカンを用意しよう!
足裏カットをする際に、必要なのは犬用バリカンです。
ハサミでもよいのでは?と考える方もいるかもしれませんが、ハサミでは少し危険です。犬の中には、足先を触られるのを嫌がる子も少なくありません。ハサミを使用すると、暴れてしまった際に肉球を傷つけてしまう可能性が高まります。
犬用のバリカンは、人間用のバリカンと比べると歯が細くなっており、怪我をしにくい形状をしています。初めて足裏カットを行う場合は、特に犬用バリカンを用意することをおすすめします。
◆足裏カットの準備
用意ができたら、いよいよ愛犬の足裏カットに挑戦しましょう。
慣れるまでは2人がかりで行うとやりやすいですし、愛犬もより安全です。2人いれば、1人が身体を抑えて、もう1人がカットすることができます。
この時愛犬を抑えるポイントは、優しく包み込むようにすることです。
力を込めて押さえつけてしまうと、愛犬が恐怖心を抱いてしまう可能性があります。その結果、カットやトリミングなど、最悪の場合抱っこまでもを嫌がるようになってしまうかもしれません。
身体を抑える際には、愛犬に安心感を与えるように注意してください。
◆足裏カットの方法
それでは、自宅で行える場合の足裏カットの手順をみていきましょう。
①まずはコーミングしよう
バリカンを使用する前に、まずは毛の流れを整えておきましょう。ブラシよりは、コームタイプのものを使用することをおすすめします。
毛の絡まりやほつれをきれいに整えてからバリカンを使用するとキレイに仕上がりますし、愛犬にとっての負担も軽減できます。
②いよいよバリカンを使用
犬の足裏の被毛は、かかとからつま先へと流れるように生えています。この被毛の流れに逆らう方向へとカットしましょう。つまり、つま先からかかとへとバリカンを動かすということです。
バリカンの刃を肌と水平になるように当てて、皮膚に軽く押し当てるようにカットしていきます。肉球に添わせるようにバリカンを移動させましょう。この時、刃を強く当てないよう注意が必要です。
犬用バリカンを使うときの注意点
犬の足裏の被毛は、放置することで怪我の原因ともなりうる危険因子です。こまめなチェックとお手入れが重要となります。
犬用バリカンは、使い慣れると足裏カットはもちろん、全身の被毛カットまで簡単にできる便利なアイテムです。腕を磨けば、愛犬に負担をかけないように素早く、上手にカットできるようになるかもしれませんね。
そうなるためにも、愛犬にバリカンを使用する上での注意点を前以て頭に入れておく必要があります。しっかりチェックして、安全に取り組むようにしましょう。
◆足裏を触られることに慣れさせておこう
日頃から愛犬の足裏を触るようにしておきましょう。足裏を触られることに慣れさせておくことも、自宅での足裏カットを成功させるためには重要なのです。
足を触られるのを嫌がる子は結構多いです。まず我が家の愛犬はどうなのか、触って様子をみてみましょう。
足裏を触ることができなければ、もちろん足裏カットは難しいです。前述したように、押さえつけて行ってしまうと、愛犬が恐怖を感じてカットを嫌がるようになります。
日常的に信頼関係を培うこと、コミュニケーションの一環として愛犬に触れることを忘れないでくださいね。
◆バリカンに慣れさせてからカットを行う
ハサミよりも危険の少ない犬用バリカンですが、バリカンなのでモーター音が鳴ってしまいます。音に敏感であったり、怖がりの子にとっては、この音を苦手と感じるかもしれません。
足裏カットをする前に、まずは愛犬にバリカンの音を聞かせてあげてください。
愛犬の側で、一度バリカンの電源を入れて様子をみてみましょう。怖がるようであれば、カットの前に、愛犬をバリカンに慣らす所から始める必要があります。
バリカンの電源を入れてすぐに、おやつをあげる方法もあります。繰り返すことで、バリカンの音がしたらいいことがおきる!と認識するようになるでしょう。
音が克服できたら、次のステップです。今度はバリカンの電源を入れずに、愛犬の身体にあててみましょう。怖がる様子がみられなければ、いよいよ足裏カットの始まりです。
ここで怖がってしまった場合は、しっかり慣らしてからカットを始めてくださいね。
◆無理強いはしないこと!
どうしても足裏を触られることを嫌がったり、抑えがきかない場合、またバリカンを怖がる場合には、自宅での足裏カットを中止してください。無理せずに、トリミングサロンなどプロに任せる方が安全です。
愛犬の様子を見極めて、適切な方法を選んでくださいね。
◆スムーズな対応を心掛けよう
足裏カットに限らず、全身をカットする場合、事前にカットする手順をしっかり覚えっておきましょう。
基本的にまずはお尻や足などの、顔から離れた部分からカットします。そして徐々に顔の近くへと進めていくのが理想的です。
全身のトリミングとなると、足裏カットに比べて時間を費やすことにもなります。途中で刃の交換が必要となる可能性もありますので、刃の交換方法もマスターしておきましょう。
犬に人間用バリカンをつかっていい?
◆基本的には、犬用のバリカンを使おう!
自宅に人間用のバリカンを保有している場合、犬用としても使えるじゃないか!と考える飼い主さんもいるでしょう。確かに人間用のものでも同じバリカンなんだから使えるだろう、と思う気持ちも分かります。
実際に、人間用のバリカンが犬用として使えないわけではありません。しかし、これは強く推奨できることではありません。
◆犬用バリカンと人間用バリカンの違い
一見同じように見えるかもしれませんが、犬用と人間用では、バリカンの刃にまず違いがあります。
犬の被毛は、人間の毛と比べて細く柔らかいですよね。このように毛質が違うことから、人間用のバリカンではスムーズに、上手に刈ることはできないのです。
犬種によっては被毛が固いタイプもいますが、その場合は人間用バリカンの故障を招く可能性も考えられます。
また犬用のバリカンは、コームの部分がカーブになっているのが一般的です。これは犬の身体に合わせた形をとり、皮膚を傷つけることを防止するためです。
そしてもう一点大きなポイントは、「音」です。バリカンを使用する上での注意点としても紹介しましたが、犬の中には大きな音を苦手とする個体が少なくありません。
犬用のバリカンは基本的に、その点も考慮して作られています。静音タイプの商品が沢山あるので、愛犬に負担をかけないためにも犬用のバリカンを用意することがすすめられるのです。
おすすめのペット用バリカン
◆ホームバーバー エキスパートスタイル コンパクト
こちらは部分用カットとして特化したセミプロタイプのバリカンです。
美容専用刃が使用されているので、被毛が柔らかく、細いタイプの愛犬も楽々カットできますよ。この金属刃は刃こぼれしにくい丈夫なもので、固定刃はカーボンスチール、稼働刃はステンレスでできています。
静音モーターが搭載されているので、音に敏感であったり、怖がりの子にも嬉しい製品となっています。更に、軽さは約110g!スリムボディで軽いので、女性の飼い主さんにとっても嬉しいですね。
充電タイプなのでコードレスで使用でき、なんと充電スタンドも付いてきます。刈り高アタッチメントは3mm、4mm、5mm、6mmと、1mmごとに微妙な調整が可能です。
◆ペットクラブ 犬用バリカン ER807PP
部分カットと身だしなみカットが1台でできる犬用バリカンです。こちらは、パナソニックの製品になります。
水洗いができるタイプなので、お手入れも簡単です。部分カットは約1mm、身だしなみカットは約3mm、6mm、9mm、12mmにサイズ調節が可能ですよ。
付属品として、身だしなみカット様のアタッチメントの他、ブラシとオイルが付いてきます。
電池式で移動も楽ですし、コンパクトな刃先で部分カットもしやすい製品です。自宅での被毛カットに挑戦してみたい方は、一度試してみてはいかがでしょうか。
◆Self Trimmer コードレスバリカン レギュラー
ペット専用刃を採用した、カット幅38mmの広い面をカットするのにピッタリなコードレスバリカンです。
刈り高さの変更可能。電池残量が分かる画面採用をしています。
防水仕様で丸洗い可能。通常のペット専用刃よりも、刃が細かく、肌によりフィットするカーブ刃を採用しています。
USB仕様なのでどこでも持ち運び可能です!
犬用バリカンに関するまとめ
犬用バリカンの使い方をマスターし、自宅で足裏カットができれば、経済面でも嬉しい効果が得られますね。
ただし、無理は禁物です。愛犬が嫌がったり、難しいようであれば、プロにお任せした方が良いでしょう。
今回紹介した商品の他にも、様々な犬用バリカンが販売されています。それぞれ特徴やサイズが異なりますので、飼い主さんが使いやすいもの、愛犬に適したものを探してみてくださいね。
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