1.毛色は“ゴールデン”だけじゃない!?
1-1.英国産の「イングリッシュゴールデン」
1-2.米国産の「アメリカンゴールデン」
2.ごっそり大量!?ゴールデンレトリバーの抜け毛が多い理由
2-1.その1:長い毛の「長毛種」だから
2-2.その2:毛の特徴が「ダブルコート」だから
2-4.その3:体の面積が広い「大型犬」だから
3.どんなお手入れをすべき?ゴールデンレトリバーの被毛で知っておきたいポイント
3-1.被毛ケアのベースとなるのは毎日のブラッシング
3-2.月に1~2回シャンプーで洗う
4.ペットサロンでシャンプーするのは?
4-1.自信がないときはペットサロンへ
4-2.料金は高めと考えておこう
4-3.子犬の頃から「ペットサロン」という場所に慣れさせておこう
4-4.シャンプーできないときはどうすれば…?
5.愛犬のために快適に暮らせる抜け毛対策
5-1.気がついたときに掃除をする
5-2.抜け毛が落ちないように「洋服」を着せるのもいいかも
毛色は“ゴールデン”だけじゃない!?
「金」を表す“ゴールデン”というワードが名前に入っていることから分かるように、多くのゴールデンレトリバーの見た目は、金色のような優しく淡い茶色をしています。
光に当たったときに、キラキラと輝く雰囲気は魅力的ですね。
太陽のもとで駆け回っているゴールデンレトリバーは光が反射して、さらにゴージャス感が増すかと思います。
そんなゴールデンレトリバーには、“ゴールデン”と言いつつも、実はほかの色をした外見の子もいます。
原産地から2タイプのゴールデンレトリバーがいて、外見もちょっと違うので詳しく見ていきましょう。
◆英国産の「イングリッシュゴールデン」
ゴールデンレトリバーという犬種は、そもそもイギリスが発祥地です。
当初、イギリスで誕生していたゴールデンレトリバーの外見や性格を守ろうと、原産地のイギリスで「こだわりの交配」によって生まれているのがイングリッシュゴールデレトリバーです。
毛色は、少しゴールドが混じったような淡いクリーム色で明るい印象。
毛質にも特徴があり、ちょっと短めでウェービーです。
イングリッシュゴールデンレトリバーを飼いたいときには、「イングリッシュ専門」からの入手になりますが、輸入は簡単ではなく、日本では流通量が少なめと言えるでしょう。
◆米国産の「アメリカンゴールデン」
アメリカンゴールデンレトリバーの方は、原産地であるイギリスからアメリカやオーストラリアなどに流れ出たゴールデンレトリバーを独自の品種改良によって完成されたタイプです。
多種の犬種と掛け合わされているので、“元祖”とも言えるイングリッシュゴールデンレトリバーとは見た目の雰囲気が違っています。
金色がかった茶系の毛色ですが、その濃淡は個体差があります。
毛の長さが少し長めで、「サラサラ」とした印象が強いでしょう。
日本では、こちらのタイプをよく見かけるかと思います。
ごっそり大量!?ゴールデンレトリバーの抜け毛が多い理由
ゴールデンレトリバーは抜け毛が多いと言われています。
その理由は、「毛の長さ」と「毛の生え方」が関係しています。
ゴールデンレトリバーの抜け毛の理由について、詳しく見ていきましょう。
◆その1:長い毛の「長毛種」だから
ゴールデンレトリバーは「長毛種」なので、やっぱり抜け毛は多く感じるかもしれませんね。
そもそも“長毛”というだけで、「抜け毛はたくさんあるだろう」「お手入れが大変そう」とイメージを持つ人も多いものです。
毛が長く目立つため、抜け毛の量も多く見えるのかもしれません。
それに、1本1本が長いと、抜けた毛の発見率も高め。
飼い主さん的には「また抜けている」と気付きやすく、抜け毛が多いという印象になりやすいです。
◆その2:毛の特徴が「ダブルコート」だから
長毛種だとしても抜け毛が少ない犬種もたくさんありますよね。
犬の毛の構造は、シングルコートやダブルコートに分けられています。
ゴールデンレトリバーのように「ダブルコート」の犬種は抜け毛がたくさん出るのが普通です。
ダブルコートは、表面を覆っているオーバーコートの下に、皮膚を守るようなアンダーコートがたっぷり密集しています。
このアンダーコートは体温調整の役割もあり、季節に見合った毛量に変化するように生え変わっていく構造です。
季節に応じて毛量が変化していきます。
寒い冬にはモフモフと毛量がアップしますが、春先になると不要になってゴッソリ抜けていきます。
また、暑い夏から涼しくなる時期にかけては、より密度の濃い被毛になるように生え変わります。
抜け毛が多いと大変な気持ちになるかもしれませんが、ゴールデンレトリバーが季節を通じて快適に過ごすための過程と理解したいものですね。
◆その3:体の面積が広い「大型犬」だから
ゴールデンレトリバーは「長毛」「ダブルコート」な特徴に加え、体の面積が広いので毛の量も増えます。
同じ長毛種&ダブルコートでも、体の小さな小型犬と比べると「抜け毛が多いな~」と感じるもかもしれませんね。
どんなお手入れをすべき?ゴールデンレトリバーの被毛で知っておきたいポイント
ゴールデンレトリバーの光輝く被毛はとても綺麗です。
飼い主さんのケアが足りずに、被毛の魅力が失われるのは残念なことですよね。
ゴールデンレトリバーの「被毛」の特徴を知り、日頃のケアを大事にしましょう。
◆被毛ケアのベースとなるのは毎日のブラッシング
ゴールデンレトリバーは長い毛の持ち主。
毛がもつれたままだと、せっかくの綺麗な見た目が半減するかもしれません。
本来なら「サラサラ」「フワフワ」と言う魅力的な被毛が、ブラッシング不足によって「ゴワゴワ」「ガチガチ」なんていう見た目になるのは悲しいものです。
それに、一度、ゴワゴワしてしまうと、もつれを取り除くためには、毛が引っ張られて愛犬が痛い思いをする羽目に…。
ゴールデンレトリバーの被毛と皮膚を守るためには、飼い主さんが「ブラッシングの時間」を大事に考えなければいけません。
「単に撫でる」程度のブラッシングでは意味がありません。
長毛用のブラシを使って、しっかりとかしてあげるように配慮しましょう。
力を入れすぎると、皮膚にダメージが大きいですし、愛犬もブラッシングが嫌いになってしまうことも。
ブラッシングは抜け毛を取る目的はもちろんですが、「マッサージをして皮膚を健やかに保とう」という意味も忘れないようにしましょうね。
長毛でダブルコートのゴールデンレトリバーのために、スリッカーブラシやコームなど、「長毛種用」を使ったケアがおすすめ。
獣毛ブラシも「ツヤを出す」という目的のため、準備しておきたいアイテムです。
それに、ブラッシングのときに体を撫でることに慣れさせておけば、ゴールデンレトリバーが「人に触ってもらうのは平気!」と思えるようになるでしょう。
動物病院にも行きやすくなるかと思います。
◆月に1~2回シャンプーで洗う
「体の汚れを落とすため」「抜け毛をゴソッと取り除くため」と、月に1~2回は犬用シャンプーで被毛を洗ってあげましょう。
そもそも鳥猟のサポート的役割を担っていたゴールデンレトリバー。
人間が撃ち落とした鳥を水の中を泳いで捕まえるのが大得意でした。
そんな歴史もあって、水のなかでも作業ができる撥水性のある毛質をしています。
水でサラッと洗おうとしても、皮膚まで浸透せずに汚れが落ちにくいでしょう。
低刺激の犬用のボディーシャンプーを使ってあげてくださいね。
「洗い残しがないように十分すすぐ」「生乾きにならないようにしっかりと乾燥させる」を意識しましょう。
ペットサロンでシャンプーするのは?
体が大きいので自宅でのシャンプーが少し大変と感じるかもしれません。
そんなときはペットサロンでシャンプーしてもらう方法もあります。
◆自信がないときはペットサロンへ
自宅で洗うにしても、「洗う」「すすぐ」「乾かす」と全行程が大がかりです。
「ひとりでできるかな?」「途中で嫌がったらどうしよう?」といった不安を持つ飼い主さんもいるでしょう。
すすぎが不十分だと皮膚が傷み、乾燥がしっかりされていないと皮膚炎が起こるかもしれません…。
そんなときには、ペットサロンにお願いするのもいいかもしれませんね。
◆料金は高めと考えておこう
ゴールデンレトリバーは体が大きいので、料金が高めに設定されていることがほとんど。
利用する前に価格はきちんと確認しておきましょう。
◆子犬の頃から「ペットサロン」という場所に慣れさせておこう
人間に慣れていないとペットサロンで暴れてしまう危険も少なからずあります。
子犬の頃から利用して慣れさせておくのもいいかもしれませんね。
「人から触れられる」ということに抵抗がないように育てるのも大事です。
◆シャンプーできないときはどうすれば…?
ゴールデンレトリバーは「お散歩好き」「運動好き」です。
お外でダイナミックに遊んで、泥や砂がつくこともあるでしょう。
外出のたびにシャンプーをすると、回数が増えて皮膚の負担が大きくなります。
汚れが気になるときは、「足だけ洗う」「シャンプーをせずにお湯のみで洗う」「濡れたタオルで拭いてあげる」にとどめるといいですね。
市販のシャンプータオルも、汚れ落としには効果がありますよ。
シートには、犬の皮膚を守りつつ汚れ落としができる成分が含まれています。
保湿も考えてくれるので、常備しておくとよさそそうですね。
体調が優れなくてシャンプーできないときにも重宝します。
愛犬のために快適に暮らせる抜け毛対策
ゴールデンレトリバーを室内で飼うという方も多いかと思います。
「抜け毛が多い犬種だから仕方がない」と掃除を怠ると、ゴールデンレトリバーの抜け毛が散らばっているのが悩みのタネとなってしまいます。
見た目にも衛生的にもよくないですよね。
部屋に抜け毛が散らばらないための対策を知っておき、ワンちゃんとの毎日を楽しいものにしましょう。
◆気がついたときに掃除をする
なんといっても一番の対策が毎日掃除をすることでしょう。
フローリングの場合は、掃除機をかけているうちに毛が舞い、掃除後に部屋の隅に蓄積されるケースもあります。
掃除機の後にウェットモップをかけて取り除くいいですね。
カーペットの場合は、軽く掃除機をかけた程度では抜け毛が吸い込まれないことも…。
縦横、斜めとゆっくり掃除機をあてていくといいでしょう。
粘着クリーナーを近くにおき、ブラッシングの後やお昼寝の後など、気がついたときに使って取ってあげるのもいいですね。
また、紙パック式およびサイクロン式のどちらにも言えることですが、ワンちゃんの抜け毛で掃除機内部のダストボックスはすぐにいっぱいになるかもしれません。
掃除機はダストボックスにゴミが溜まると吸い込みが悪くなります。
内部をチェックして、掃除機が抜け毛を吸えるようにした方がいいでしょう。
◆抜け毛が落ちないように「洋服」を着せるのもいいかも
犬は体全体が毛で覆われているので、人間のように洋服を着る必要性はありません。
ただ、抜け毛が落ちないようにする対策のひとつとして、洋服を着せるのは珍しいことではないでしょう。
カラフルで可愛らしいデザインの洋服を着ているワンちゃんを見ると、とても可愛らしく感じるものですよね。
洋服を着せるときの注意点は2つあります。
まずは、サイズに合った洋服を着せることです。
小さいサイズの洋服は、「抜け毛を飛び散らせない」という目的は果たせても、ゴールデンレトリバーにとっては窮屈で「イヤなこと」になってしまうので気をつけましょうね。
次の注意点は、ずっと着せておくのはNGということ。
特に、温度や湿度の高い夏季には、洋服を着せ続けた結果、蒸れた状態となって皮膚炎の原因にもなるかもしれません。
冬場でも室温が高い部屋のなかで、ずっと着せていると蒸れやすくなります。
長時間着せ続けるのは、皮膚炎の原因にもなるので注意しましょう。
まとめ
今回お伝えしたのは、ゴールデンレトリバーの毛についてです。
「イングリッシュゴールデンレトリバー」と「アメリカンゴールデンレトリバー」、毛色によって少し雰囲気が違うことがお分かりいただけたのではないでしょうか。
また、毛質は若干違うものの、どちらのタイプのゴールデンレトリバーも「長毛」「ダブルコート」と抜け毛対策は欠かせません。
体が大きいので、ブラッシングやシャンプーといった毛のお手入れは少し大がかりになってしまうでしょう。
でも、かわいいゴールデンレトリバーのためを思えば、苦にならないという飼い主さんも多いかもしれませんね。
ゴールデンレトリバーが笑顔で楽しくいるため、飼い主さんができることをひとつひとつ実践してみてくださいね。
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