1.犬のケージカバーの役割
1-1.落ち着かせる
1-2.外出先で落ち着かせる
1-3.防寒
1-4.排泄物やエサの飛び散りを防ぐ
2.犬のケージカバーの代用品
2-1.大判のブランケットや毛布
2-2.ダンボール
犬のケージカバーの役割
早速犬のケージカバーの役割について紹介していきます。犬のケージカバーには様々な役割があり、愛犬の生活スタイルに合わせて上手に使用することがポイントになります。
◆落ち着かせる
第一に、ケージは愛犬がもっともリラックスできるスペースであることが大切です。ケージは何か愛犬の身に嫌なことが起こった際の避難所としての役割や、飼い主さんに叱られた時に気持ちを落ち着けるスペースとしても有効です。
そんな愛犬が落ち着けるケージにするためには、ケージカバーを使用して周りを覆ってあげた方が良い場合があります。
犬の性格にもよりますが、外部の物音などの刺激に敏感に反応してしまう臆病な性格の子は、外部の刺激に弱いので、外から犬の姿が丸見えのケージでは落ち着つけないことがあります。
落ち着つかせようとケージに入れても、外部からの刺激が原因でパニックになってしまうようでは、愛犬も落ち着いて過ごすことはできません。
また、狭いケージ内で激しく暴れてしまうと怪我の危険もあります。
そんな愛犬にはケージカバーを使用することにより、外部の刺激を遮断して目隠しをした方が落ち着ける空間を作ることができます。
◆外出先で落ち着かせる
さらには、ケージカバーの使用は外出先などでも役に立ちます。
犬ははじめての環境に敏感に反応する生き物であり、少し環境が変わるだけでもストレスから下痢などの体調不良を起こす可能性もあります。
ケージカバーで周りを覆ってしまえば、旅行先などで環境が変わっても受ける影響を軽減することができます。
または、車での移動の際や、ドッグスポーツ・ショーの待ち時間にも、ケージカバーでケージを覆っておけば、リラックスして中で過ごすことがまだ可能です。
しつけなどのトレーニングの前にも愛犬の集中力を高めるために、ケージカバーを使用して静かな環境を整えてあげましょう。
◆防寒
ケージカバーは周りを覆うことにより、防寒機能の効果も期待できます。
特に寒さに弱いチワワやヨークシャーテリアの小型犬は、ケージをケージカバーで包んであげるとケージ内の熱が逃げないので、快適に過ごすことができます。
ケージカバーの中には防寒に特化した商品も販売されており、カバー自体が保温性に優れているものもあります。
ケージカバーを防寒目的で購入する際には、商品レビューを参考にしてみることがオススメです。ケージカバーの保温性について実際に使用した方の感想を見られるので、自分の愛犬と犬種が近い子のレビューを参考にすると選びやすくなりますよ。
◆排泄物やエサの飛び散りを防ぐ
ケージカバーをつけることにより、ケージ内にトイレがある場合には愛犬がトイレをした時に排泄物が飛び散ることを防止することができます。
特にオス犬の場合にはケージの側面に向かっておしっこをひっかけることがあるので、ケージカバーが壁になり飛び散ることを防止してくれます。無事にトイレ内に収まっていれば後々掃除しやすくなります。
室内飼いが中心である現代の生活スタイルでは、ケージカバーを使用することにより、家の中を汚さずに清潔に使用することが可能です。
犬のケージカバーの代用品
ケージカバーの購入を実際に検討した時に、愛犬のケージのサイズにあったケージカバーがない可能性があります。
メーカー品のケージであれば専用のケージカバーがある場合もありますが、ケージにぴったり合うカバーを見つけるのはなかなか大変です。
ペット用品のサイトなどを見てみると、オーダーメイドでケージカバーを作成してくれるショップもありますが、割高になってしまい予算オーバーになってしまうこともあります。
ハンドメイドで作れればそれは素敵ですが、ケージカバーは身近なもので代用することも可能です。
ケージカバーの代用品として使えるアイテムを紹介します。
◆大判のブランケットや毛布
防寒や眠る時に愛犬に落ち着いてもらうためにケージカバーの使用を検討している場合には、大判のブランケットや毛布が有効です。
特に防寒の目的で使用する場合には、ブランケットや毛布は元々防寒機能に優れているため、ケージ内の熱を逃さずに愛犬が快適に過ごすことができます。
一点注意点をあげると、厚手の毛布やブランケットを使用する時は、完全に密閉して包んでしまうと、ケージ内の酸素が足りなくなり酸欠状態になってしまう危険があります。
空気の通り道を確保しておき、愛犬が酸素を取り込めるように少し隙間を開けておくことがポイントです。
具体的には、指2本分ぐらいが入る隙間があれ問題ないでしょう。
◆ダンボール
少し見た目は悪いですが、ダンボールは保温性に優れた素材です。ケージ全体を包むのはなかなか難しいので、側面のみなど特に風向きによってケージを囲うように貼ると目隠しにもなります。
ある程度風除けにもなるので、何もしていない裸のケージよりは保温力がアップします。
ダンボールをケージカバーの代用品にする一番の利点は、汚れたらすぐに捨てられるという点です。定期的に新しいものに張り替えることにより、清潔な状態で使用することができます。
また、お財布にも優しいのでケージカバーの購入前に試してみることもオススメですよ。
犬のケージカバーを使うときに気をつけること
ケージカバーのメリットについて紹介してきましたが、こちらではケージカバーを使用する時の注意点を紹介します。
愛犬の性格やケージの設置場所によっても注意点は変わってきますので、参考にしてくださいね。
◆誤飲を防ぐ
ケージカバーを使用する際には、愛犬が内側からカバーを引き込んで噛んでしまい、誤飲しないということが基本になります。特に子犬やイタズラ好きのヤンチャな犬は注意が必要です。
トイレシーツやケージのトレイをかじってバラバラにしてしまう可能性のある子にケージカバーを使用する時には、必ず飼い主さんの目の見えるところで使用します。
愛犬がカジカジしそうになったら叱り、中で大人しくできたらおやつやを与えて、徐々にケージカバーに慣らしていきます。
はじめは短時間から始めて、徐々に時間を伸ばしていきケージカバーを使用してみてくださいね。
しつけをすることで「ケージカバーは噛んでいけないもの」と愛犬が覚えることができれば、問題なく使用できます。
しつけには根気が必要ですので、愛犬の性格によってはかじってしまい、うまくいかないこともあります。
どうしても愛犬がケージカバーをかじってしまう危険がある場合には、誤飲を回避するためにカバーの使用を控えます。
◆汚れたらふき取る
保温性に優れており機密性が高いケージカバーですが、汚れた場合には速やかに拭きとり清潔な状態で使用するようにしましょう。
ケージカバーは取り外して洗えるタイプのものや撥水加工してある商品がオススメです。
また、定期的にカバーを外してケージ内を掃除するようにしましょう。特にカバーとケージの間に抜け毛や餌カスが溜まっていると菌が繁殖してしまい、感染症になる危険もあります。
ケージ内にトイレが設置してあると、カバーがおしっこの飛び跳ね防止にも効果を発揮しますか、おしっこなどの排泄物が付着しているとそこから一気に菌が繁殖してしまいます。
ケージカバーをしてあるケージは、保温性は高いですが、湿気も溜まりやすくなるので、菌が繁殖しやすい環境になってしまいます。菌が繁殖すると皮膚病などの原因になり、愛犬が快適に過ごすことができません。
ケージやカバーはこまめに掃除をして、いつでも愛犬が快適に過ごせる状態に保つことは、飼い主さんの大事な役割です。
掃除がしやすいケージカバーを選ぶためには、素材に注目してみることも大切です。特にビニール製のケージカバーは拭き取りしやすいので、汚れたらさっと拭くことが可能です。
犬のケージカバーに関するまとめ
犬のケージカバーについて紹介しました。
ケージカバーは犬を落ち着かせる効果や、保温効果が期待できるので、愛犬の生活を快適にしてくれるペット用品になります。
また、エサや排泄物が飛び散ることを防止してくれる効果もあるので、ニオイの軽減やケージの掃除がしやすくなりますね。
特に神経質なビビリ気質の子には、犬のケージカバーは有効です。犬は飼育環境の変化に弱い面があるので、出先などで落ち着いて過ごすためにはケージカバーがあると便利ですよ。
移動時にも外の刺激に興奮して吠えてしまうと周りの迷惑が気になってしまいますが、ケージカバーをすることで人も犬も快適に過ごすことができ、エチケットとしても使用できます。
ケージカバーにも様々な色や可愛い柄が入ったものがあるので、選ぶ楽しみもあります。
是非、愛犬にぴったりのケージカバーを見つけてより良いドッグライフを送るために活用してくださいね。
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