犬も車酔いする?乗り物酔いの症状と今すぐできる対策について

2022.04.20

犬も車酔いする?乗り物酔いの症状と今すぐできる対策について

犬の車酔いで悩んでいる飼い主さんが多くいますが、犬が車酔いをしてしまう原因は様々です。主な原因は、嗅覚による匂いの刺激や三半規管と目で見た情報のズレ、また心理的ストレスですが、原因によって対処方法がそれぞれ異なります。 今回は、犬の車酔い対策を中心にご紹介致しますので、犬との快適なドライブにご活用ください。

【目次】
1.犬が車酔いをする原因
 1-1.犬の車酔いの主な原因は”ニオイ”
 1-2.犬の耳の構造と平衡感覚

2.犬の車酔いのサイン一覧
 2-1.呼吸が速くなりパンティングをする
 2-2.よだれや鼻水、あくびがでる
 2-3.嘔吐や下痢症状

3.車に乗る前にできる犬の車酔い対策
 3-1.車内環境を整えておく
 3-2.車に乗ると良いことが起こると認識させる
 3-3.車の匂いに気をつける
 3-4.空腹時と満腹時を避ける
 3-5.犬用の酔い止めを使用する

4.犬を乗せるときにおすすめの車内環境
 4-1.犬をクレートにいれる
 4-2.「健康缶で元気!MiawMiawde幸せ!キャンペーン」企画書につきまして
 4-3.窓をあけて換気する
 4-4.車内でストレスがかからない環境づくり
 4-5.ドライブシートを活用する
 4.ペットシーツを敷く
 4-6.足元を埋めるためのクッションを利用する

5.犬の車酔い対策グッズ
 5-1.安定性を重要視して車酔いを防止するなら「ドライブシートクッション普通車用」
 5-2.心理的ストレスによって車酔いする犬には「カーロップ 愛犬・愛猫用 液体タイプ 30ml」
 5-3.車内の匂いを無くして車酔い対策するなら「生きてる消臭剤 バクテリン ペット・小動物用 280ml」
 5-4.嘔吐時に利用する大きめペットシーツ「脱臭ゼリーシーツ 超ウルトラワイド」
 5-5.ストレス軽減で車酔い対策するなら「ドッグアロマミスト ゴーゴードライブ 50ml」
 5-6.揺れを軽減するためのクレート「ソフクレート」

6.犬の車酔い、乗り物酔いに関するまとめ

【掲載:2020.01.08  更新:2022.04.20】

犬が車酔いをする原因

◆犬の車酔いの主な原因は”ニオイ”

人間の車酔いの大半が平衡感覚によるものですが、犬の場合は車の中のニオイによって引き起こされる嗅覚系原因が車酔いの大半を占め、その他の要因として平衡感覚の問題があります。

それ以外にも、車に慣れていない犬の場合は、ストレスによって車酔いの症状が引き起こされることがあります。特に動物病院に行くときだけ車に乗せる場合、多くの犬が心理的ストレスによって車酔いをします。

◆犬の耳の構造と平衡感覚

犬の耳の構造

犬の耳の構成は主に「外耳」、「中耳」、「内耳」の3つに分けられ、一番奥側が「内耳」です。

内耳には、「前庭器官」と呼ばれる器官があり、前庭器官はさらに「三半規管」「球形嚢」「卵形嚢」の3つに分けられ、これらによって平衡感覚が受容されます。
通常犬は目で見た情報を脳に送りますが、車の揺れによって目で見た情報と、前庭器官によって受容された平衡感覚の情報にズレが生じることによって、自律神経に不具合が生じます。

このように胃や腸をはじめとする消化器官と密接な関わりがある自律神経に障害が引き起こされると、車酔いのような嘔吐症状が引き起こされます。


犬の車酔いのサイン一覧

◆呼吸が速くなりパンティングをする

呼吸が速くなっているときは車酔いのサインです。犬が口を開けハァハァとパンティングをしている場合、車酔い以外にも室内温度が犬にとって暑すぎないかにも注意しましょう。

車内が涼しいのにも関わらず呼吸が速くなる場合は、一旦車を停めて外で気分転換させてあげると効果的です。

おしっこやうんちをしたい場合もあるので長時間のドライブの際は、1時間に1度は外で休憩させましょう。

◆よだれや鼻水、あくびがでる

軽度の車酔いの場合は、初期症状としてよだれや鼻水がでます。

その他、震えていたり落ち着きがなくなる、または心理的ストレスであくびを頻繁にしたりする時は犬が車酔いをしているサインです。

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◆嘔吐や下痢症状

重度の車酔いの場合は、嘔吐や下痢など消化器系症状がでます。


車に乗る前にできる犬の車酔い対策

◆車内環境を整えておく

車内環境の整え方に関しては後述しますが、車内の環境を事前にしっかりと整えておくことで犬の車酔いを軽減できます。

◆車に乗ると良いことが起こると認識させる

動物病院に行くときだけ車に犬を乗せる場合は、心理的ストレスによって車酔いが生じている可能性がありますので、犬の好きな場所に連れて行ってあげることも状況によっては効果的です。

はじめは近所の公園など短距離のドライブにして、様子をみてあげましょう。

◆車の匂いに気をつける

犬の車酔いの原因の大半が車内の匂いによるものです。犬は人間よりはるかに優れた嗅覚機能をもっているため、人間に分からない匂いであっても犬にとって刺激臭になっていることがあります。

匂い対策の1つとして、鎮静効果のあるペパーミントや吐き気症状を緩和するジンジャーなどのアロマオイルを活用するのも効果的です。

ただし、強い匂いを車内に充満させてしまうと、嗅覚の鋭い犬には逆効果になる可能性があるため、アロマオイルは微量に調整しましょう。

その他、犬を車に乗せる前は無臭の除菌消臭スプレーで消臭した後、窓を30分程度開けて換気しておくと効果的です。

◆空腹時と満腹時を避ける

空腹時や満腹時は車酔いをしやすいので、車に乗せる時はこのような時間帯は避けましょう。特に満腹の状態だと吐き気が生じやすいため注意が必要です。

車に乗せることが事前に分かっているのであれば、食事量を減らしてあげるのも効果的です。

◆犬用の酔い止めを使用する

継続的に利用するのは避けなければいけませんが、車酔いが激しい犬でどうしても車に乗せなければいけない場合は犬用の酔い止めを利用すると良いでしょう。

犬用の酔い止めは基本的に鎮静剤と同じ効果があるため、心臓病など何かしらの病気を抱えている犬の場合は、事前に獣医師に相談する必要があります。


犬を乗せるときにおすすめの車内環境

◆犬をクレートにいれる

長時間犬を車に乗せる場合は、少し狭めのクレートやキャリーバッグを準備してあげると車酔いに効果的です。

広すぎるクレートやキャリーバッグの場合は、犬が自由に身動きできるため体の揺れが大きくなり、車酔いを引き起こしやすいと考えられます。

そのため、身動きが取りにくい小さめのものに入れてあげると動作をある程度制限できるため、揺れや衝撃が少なくなり車酔いしにくくなります。

ただし、あまりに狭すぎるクレートやキャリーバッグは、犬の体に負担がかかるのでサイズには注意しましょう。

◆車酔いが激しい犬はクレートに布をかける

車酔いが激しい犬の場合は、基本的に車に長時間乗せないことが大切ですが、動物病院などでどうしても車に乗せる必要があるときは、クレートやキャリーバッグに布を被せて、外が見えにくい環境をつくってあげるのも効果的です。

この場合は、視界で見る脳に送るための情報がなくなるので、三半規管で受容する情報にズレが生じにくくなることが特徴ですが、外を見ながら気分転換したい犬にはおすすめできません。

◆窓をあけて換気する

人間の車酔いにも効果的な方法ですが、定期的に窓を開けて換気をすると、犬の車酔い対策、または犬が車酔いになったときの症状緩和に効果的です。

◆車内でストレスがかからない環境づくり

犬がドライブに慣れていない場合は、心理的要因であるストレスによって車酔いをすることがあります。

安全のためクレートやキャリーバッグは後部座席に設置することをおすすめしますが、この時に犬の隣に誰か付き添うことができれば、ストレス緩和に役立ちます。

また、犬にストレスがかからないよう運転中に大きなボリュームで音楽をかけないようにしましょう。

◆ドライブシートを活用する

中型犬や大型犬でクレートやキャリーバッグに入れることが出来ない場合は、ドライブシートを活用することをおすすめします。

ドライブシートは、走行中の犬の安全だけでなく車酔いにも効果的です。

◆ペットシーツを敷く

万が一犬が吐いてしまったときのために、クレートやキャリーバッグの中にペットシーツを敷いておくと良いでしょう。

ペットシーツは走行中に犬が動くとすぐにズレてしまうため、クレートやキャリーバッグの側面にテープを張る、または大きめのペットシーツを敷いておきましょう。

中型犬や大型犬のフリー乗車の際は、すぐに洗うことができる大きなレジャーシートがおすすめです。

◆足元を埋めるためのクッションを利用する

中型犬や大型犬でクレートやキャリーバッグに入れることが出来ない場合は、車内の足元を埋めるためのクッションを活用することをおすすめします。

車内に段差をなくすことで安定性がでるため、犬の落下防止のみならず車酔いをしやすい犬にも役立ちます。


犬の車酔い対策グッズ

◆安定性を重要視して車酔いを防止するなら「ドライブシートクッション普通車用」

ドライブシートクッション 普通車用

ひろびろ快適ドライブ!
座席からの落下を防ぐクッションと汚れを防ぐカバー
足元スペースへの落下を防止。
後部座席を広々快適スペースに。
・座席を覆うことができるカバー付きで、毛の飛び散りや汚れを防止します。(座面部の裏面:防水加工)
・空気入れ付き

座面は防水加工されているので、おしっこをしてしまった場合や嘔吐してしまった時に掃除がしやすくなっています。
またドライブシートで車の座席を覆うことで掃除が格段に楽になりますので、毛の抜けやすいワンちゃんがいるご家庭にはとてもおすすめです。

購入
メーカー名 リッチェル
材質・素材・成分など クッション・空気注入口:塩化ビニル樹脂(食品衛生法対応可塑剤使用)
カバー・バッグ:ポリエステル(裏面PUコーティング)
座面カバー部:裏面PVCシート貼付け加工
サイズ カバーサイズ:W150.5×H183.5cm
クッションサイズ:約W120×D25.5×H32cm
バッグサイズ:W35×D12×H42.5cm
カラー ブラウン
適応体重 40kg以下

◆心理的ストレスによって車酔いする犬には「カーロップ 愛犬・愛猫用 液体タイプ 30ml」

カーロップ 愛犬・愛猫用 液体タイプ 30ml

車が苦手な子のドライブ時の必需品です。
キャリーに入れると吠える子にも。
ハーブの成分で気持ちをゆったりさせます。

購入
メーカー名 トーラス
材質・素材・成分など ヘスペリジン、カノコソウエキス、クチナシエキス、カフェイン抽出物、ビタミンB群、パラベン、果糖ぶどう糖液糖、精製水
製造国 日本

◆車内の匂いを無くして車酔い対策するなら「生きてる消臭剤 バクテリン ペット・小動物用 280ml」

生きてる消臭剤 バクテリン ペット・小動物用 280ml

ペットのウンチ、オシッコ臭を強力分解して消臭します。またペットのデリケートな部分に掛けても安全・無害ですのでお手入れにご使用頂けます。消臭・除菌・抗菌効果があります。 

購入
メーカー名 サンメイト
材質・素材・成分など 液体:弱アルカリ性、EM菌
製品重量 280ml
製造国 日本

◆嘔吐時に利用する大きめペットシーツ「脱臭ゼリーシーツ 超ウルトラワイド」

脱臭ゼリーシーツ 超ウルトラワイド 9枚

多頭飼いの方でも安心!
とても大きいサイズのシートなのでまとまっての使用も可能です。

購入
メーカー名 コジマ
材質・素材・成分など ポリプロピレン不織布、吸収紙、綿状パルプ、高分子吸収材、ポリエチレンフィルム、ホットメルト粘着材
サイズ 90×120cm
製造国 日本

◆ストレス軽減で車酔い対策するなら「ドッグアロマミスト ゴーゴードライブ 50ml」

ドッグアロマミスト ゴーゴードライブ 50ml

吐き気、乗り物酔いを和らげ、消化器系の働きをサポートします。 不安や緊張で落ち着きがなく、騒ぐ犬にもおすすめです。

購入
メーカー名 たかくら新産業
材質・素材・成分など 水、PEG-20ソルビタンココエート、BG、メチルパラベン、精油(ペパーミント、ジンジャー、レモン、バジル、オレンジスイート、ライム)
内容量 50ml
製造国 日本

◆揺れを軽減するためのクレート「ソフクレート」

ソフクレートn2

アウトドアに最適な軽量丈夫な折りたたみケージ。高い強度の金属フレームを使用し折りたたんで持ち運びができる。本体は丈夫で、通気性抜群のヘビーデューティメッシュを採用し丸洗いもOK。底面は防水加工でアウトドアにも最適。ドアは前面、側面、上部と3箇所でメンテナンスも簡単。出入口の開閉はファスナーです。

購入


メーカー名 スペクトラム ブランズ ジャパン
材質・素材・成分など ナイロン、ポリエステル、スチール
サイズ S~XXLまで
適応体重 41kgまで
製造国 中国


犬の車酔い、乗り物酔いに関するまとめ

犬の車酔いについて対策を中心にご紹介致しましたが、車酔いをする原因は犬によって様々ですのでまずはその原因を考えてあげることが大切です。

生まれつき過度に車酔いをしてしまう犬の場合は車に乗せないのが理想的ですが、動物病院の受診をはじめとし、どうしても車に乗せなければいけない時は、事前にしっかりとした対策を行ってあげましょう。



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smochijp

smochijp

動物看護士(日本能力開発推進協会/日本キャリア教育技能検定協会)、老犬介護士(日本キャリア教育技能検定協会)、犬の管理栄養士(全日本動物専門教育協会)、ドッグトレーニングアドバイザー(日本ペット技能検定協会)等、動物関連資格を多数保有。大型犬2頭、中型犬1頭、小型犬(保護犬)1頭、猫3頭と暮らしながら、役立つペット関連情報を提供しております。

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