パグの抜け毛で気を付けたいことは?ケアの方法について

2019.09.12

パグの抜け毛で気を付けたいことは?ケアの方法について

しわくちゃでつぶれた顔にクリっとした目、がっちりとした身体がなんともチャーミングなパグですが、抜け毛を気にしたことはあるでしょうか?パグは他の犬種に比べると毛は短いのですが、実は抜け毛の量はかなり多いという特徴があります。抜け毛を放っておくと、部屋に毛が舞い洋服にもたくさん毛が付く事態になってしまいます。パグと快適に過ごすために、パグの抜け毛が多い理由とケアの方法、ケアの際に気を付けたいことをチェックしておきましょう。

【目次】
1.パグの抜け毛が多い理由とは?
 1-1.シングルコートとダブルコートの違いは?
 1-2.パグはダブルコートだから抜け毛が多い!
 1-3.シングルコートとダブルコートの違いは?

2.ブラッシングでパグの死毛をごっそり取り除く!
 2-1.ブラシの使い分け方
 2-2.ブラシの使い方
 2-3.換毛期にオススメなブラシ
 2-4.ブラッシングの頻度は?
 2-5.気を付けたいこと「まとめ」

3.シャンプーでパグの死毛を洗い流す!
 3-1.シャンプーの仕方は?
 3-2.ドライヤーの仕方は?
 3-3.シャンプーの頻度は?
 3-4.気を付けたいこと「まとめ」

4.服を着せれば、抜け毛は舞い散らない!
 4-1.抜け毛予防以外の嬉しいメリット
 4-2.服の選ぶときにコツとは?
 4-3.サイズチェックの方法って?
 4-4.どこのサイズを中心に服を選ぶ?
 4-5.避けた方がいい服は?
 4-6.気を付けたいこと「まとめ」

5.さいごに

パグの抜け毛が多い理由とは?

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◆シングルコートとダブルコートの違いは?

パグの抜け毛が多い理由は、毛の生え方が1つの原因です。そもそも、犬の毛の生え方にはシングルコートダブルコートの2種類があり、シングルコートは1種類の毛が、ダブルコートは2種類の毛が生えています。

ダブルコートは毛が二重構造になっており、上毛をオーバーコート下毛をアンダーコートと呼びます。オーバーコートは太くしっかりとした剛毛で肌を守り、その下に生えている柔らかいアンダーコートが体温を調整してくれるなど、ちゃんと役割分担されています。

ダブルコートの犬種は、体温調整しているアンダーコートが増えたり減ったりすることで季節に対応しています。そのため春の4~7月と秋の10~11月は換毛期となり、いつもより抜け毛が多量になります。逆にシングルコートは、アンダーコートがないため、一年を通して少しずつ生え変わります。そのためダブルコートに比べてケアがしやすいと言われています。

◆パグはダブルコートだから抜け毛が多い!

大量に毛が抜けるパグはダブルコートの仲間です。しかも、パグはダブルコートの中でもかなり抜け毛が多く、ブラッシングが毎日のルーティンワークとなります。換毛期が近づくと、ブラッシングをしなくてもフワフワとしたパグの抜け毛が舞い始めます。家中が抜け毛だらけにならないためのケアを知っておきましょう。


ブラッシングでパグの死毛をごっそり取り除く!

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パグの毛は二重構造になっているため、フワフワとしたアンダーコートは抜けていても硬いオーバーコートにさえぎられて身体に付いたままになっています。身体に付いたままになっている抜け毛は死毛と言い、ブラッシングで取ることができます。死毛を取り除くだけで、部屋に舞う抜け毛の量はぐっと減らすことができます。

◆ブラシの使い分け方

ブラシはケア用途によって使い分けると良いです。通常、抜け毛や毛玉などの死毛を取り除くにはスリッカー、毛並みを整えるにはコームが適しています。パグの場合、肌が弱いのでスリッカーの代わりにラバーブラシなど柔らかい素材のものを使うと安心です。また、毛が短いのでコームではなく獣毛ブラシを使うとケアしやすいです。できればラバーブラシと獣毛ブラシの両方使ってパグをケアしてあげましょう。

◆ブラシの使い方

まずはラバーブラシを使い、パグをなでるようにブラシを動かしていきます。この時、パグの皮膚を傷つけないためにもゴシゴシと力を入れてはいけません。
パグをマッサージするようにケアするだけで、ラバーブラシがパグの抜け毛・死毛をちゃんと絡め取ってくれます。

ラバーブラシで死毛がしっかりと取れたところで、次に獣毛ブラシを使ってパグの毛並みを整えていきます。獣毛ブラシを使うと艶も出すことができるので、ぜひ取り入れたいケアですね。

また、背中やお腹などの胴回りだけではなくパグの頭、脚、耳、しっぽなどまんべんなくケアすることが大切です。死毛がそのままになっていると湿気で蒸れて皮膚病の原因となってしまいます。身体中をまんべんなくケアしてあげましょう。

◆換毛期にオススメなブラシ

パグの死毛・抜け毛をごっそりと取り除きたいなら、ファーミネーターがオススメです。最大90%も取り除くことができる、パグのケアにはもってこいのグッズです。飼い主の使い勝手も考えられていて、グリップが握りやすかったり取れた毛がワンタッチで落ちてくれる機能が搭載されていたりします。

お値段は少々張りますが、換毛期にパグとストレスなくケアを行うためにはあって困らないものです。パグのような短毛な犬種用のサイズもありますので、抜け毛ケアに一度使ってみてはいかがでしょうか。

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◆ブラッシングの頻度は?

ブラッシングは毎日行った方が好ましいです。ブラッシングは抜け毛予防だけではなく、皮膚病の予防や早期発見、マッサージにもなります。また、パグとのスキンシップでもあるのでブラッシングにはメリットがたくさんあります。

特に、パグは抜け毛が多いのでなるべく日を空けないようケアしましょう。忙しい日は1分でも良いのでしてあげると喜んでくれます。

◆気を付けたいこと「まとめ」

・やわらかい素材のブラシを選ぶ
・毎日ブラッシングする


シャンプーでパグの死毛を洗い流す!

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パグの抜け毛対策にはシャンプーも有効です。シャンプーをすると排水口に毛がかなりたまるので三角ネットを使う飼い主さんがいるほどです。ただし、前述したようにパグは皮膚が弱いためにシャンプーには気を付けなければいけません。パグのシャンプーケアについて見ていきましょう。

◆シャンプーの仕方は?

パグをシャンプーしてあげる前に、準備をしておきます。まずは、デイリーワークであるブラッシングです。お風呂場に行く前に抜け毛をある程度取っておくと排水口に詰まりにくくなります。また、ブラッシングで同時に汚れも浮かすことができるのでシャンプーも楽になります。つぎにシャンプー剤の用意です。桶にシャンプー剤を入れて、シャワーで泡立てるようにお湯で割っていきます。

用意ができたらスポンジを使って泡とお湯をパグの身体全体に付けていきます。この時、皮膚に届くよう揉みこむようなイメージでなじませていきます。パグの皮脂が多いので水をはじいてしまいます。シャンプー剤が混ざった泡が皮膚に届くよう、毛をかき分けながら洗ってあげてください。これで、汚れと一緒に抜け毛も落ちやすくなります。

入念に洗いたいのは、足の裏・指の間・爪の生え際・耳・しっぽ・あご下です。かなりあぶらっぽいので、マッサージするようにシャンプーしましょう。この時、毛を洗うのではなくて地肌を洗うのだという意識でケアすると良いです。

◆ドライヤーの仕方は?

ドライヤーを嫌がるパグは多いです。ドライヤーには音が大きい、熱い、なかなか乾かないなど、パグにとってストレスになりうる要素がたくさんあります。ドライヤーの時間をなるべく短くするために、まずはバスタオルでパグの身体についた水分をしっかりと取りましょう。ゴシゴシこするのではなく、毛の根元を抑えて水分を吸い込ませるようなイメージです。

バスタオルでタオルドライができたらドライヤーに入りますが、犬の皮膚は人の皮膚に比べて薄いため熱を感じやすいです。パグが熱がらないよう、ドライヤーの風が熱くないか手で確かめてから乾かし始めましょう。この時、フェイスタオルで地肌を拭きながらすると、根元までしっかり乾かすことができます。

顔を乾かす時は要注意です。パグの目は大きく出っ張っているので、直接ドライヤーの風を当てると火傷に繋がる場合があります。できるだけドライヤーを離して上の方から風を当てましょう。

◆シャンプーの頻度は?

パグの皮膚は弱いため、過度のシャンプーは禁物です。冬は月に1回、皮脂が出やすい夏でも月2回程度です。散歩やドッグランに行った後などお風呂に入れたい場合は、シャンプー剤を使わずシャワーだけにすれば大丈夫です。

パグの脚や顔のしわの間の掃除には、赤ちゃん用のウェットティッシュやぬるま湯で濡らしてしぼった柔らかいタオルを使います。こちらはシャンプーと違って、頻繁にケアしても大丈夫です。むしろ雑菌がたまって臭いの原因になる部分なので積極的にケアしてあげましょう。

◆気を付けたいこと「まとめ」

・あぶらっぽいので、地肌をマッサージするようシャンプーしてしっかり汚れを落とす
・乾かす際にはバスタオル・フェイスタオルを活用する
・シャンプーの頻度は月1~2回まで


服を着せれば、抜け毛は舞い散らない!

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服を着ているパグを見かけることは多いと思いますが、服を着ているのには理由があります。それは抜け毛を物理的に防止するためです。家の中はもちろんのこと、おでかけ先で抜け毛を舞い散らせるわけにはいきません。服を着せることはパグの抜け毛ケアの1つになるのです。

◆抜け毛予防以外の嬉しいメリット

オシャレや抜け毛ケアとしてパグに服を着せている飼い主さんもいますが、服を着ることにはそれ以外のメリットもたくさんあります。

例えば、服の着脱衣によって体温調整をすることができます。もちろんパグも毛の量で体温調整していますが、冬場や夏の冷房が効いた部屋等では寒く感じる場合があります。また、パグもシニア犬になると上手く体温調節できなくなってしまうこともあります。そんな時に服が活躍するのです。

また、服を着せることはパグを皮膚病から守ることにも繋がります。散歩中にダニや蚊から身を守ってくれますし、パグが皮膚病にかかっている時は舐めたり掻いたりしないことで病原菌が体内に入らないようにしてくれます。

◆服の選ぶときにコツとは?

パグは胴回りの割に頭と首回りが大きいです。そのため、頭が入るか?首回りが苦しくないか?とサイズチェックする必要があります。確認せずに買ってしまうと、頭は入るのに胴回りがきつかったり、圧迫感から服を着ること自体を嫌がったりしてしまいます。逆に大きすぎるとケガの原因になったり、抜け毛が防げなかったりするためジャストサイズを探してあげましょう。

◆サイズチェックの方法って?

パグの場合は首回り、胴回り、背丈の3点を測ります。この時、座った体勢ではなく立った体勢で測るようにしましょう。

首回りがモフモフしているパグだと、どこを測ればいいかわからない場合があるかもしれません。その場合は「リードをつける位置」と覚えておけば大丈夫です。毛を抑えてメジャーで1周させれば首回りの大きさがわかります。

胴回りはお尻の方が細いので、前足の付け根の方を測りましょう。背丈は胴の長さのことですので、首の付け根から尻尾の手前までの長さになります。

◆どこのサイズを中心に服を選ぶ?

パグは背丈が短いわかりに首回りが太いという、アンバランスさが特徴です。そのため、ショッピングする際に首回り、胴回り、背丈の3つが全てあった服を探し出すのは手間がかかります。そんなときは胴回りをメインに選べば問題ありません。

◆避けた方がいい服は?

まず、リボンやボタンなど誤飲の可能性がある服は避けた方が無難です。これはパグに限らずどの犬種にも共通することです。購入時はしっかりと縫い付けられていても、なにかの拍子で取れてしまうことがあるためです。抜け毛対策で服を着せて誤飲してしまうと本末転倒ですよね。

パグの特徴から見ると、首回りのデザインがシンプルな方がベターです。短足のパグは、えりがついている服を着ると歩きづらくなることがあります。また、伸縮性のない生地だと首回りの毛が出せず、着られない可能性もあります。Tシャツやトレーナーなどシンプルで伸縮性のある服がオススメです。

服を着せたときにソワソワしたり、歩き方がぎこちない時はサイズが合っていない可能性があります。そのままにするとパグがストレスを感じる原因となるため、脱がせて別のサイズの服を着せてあげてみてください。

◆気を付けたいこと「まとめ」

・パグに合うサイズを選ぶ
・誤飲の可能性があるデザインは避ける
・嫌がったらやめる


さいごに

パグの抜け毛が多い理由から、抜け毛のケア方法をご紹介しました。個体によってブラッシング好き、水好きなど差があると思いますので、愛犬にあった方法を試してみてはどうでしょうか?



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笹本 雅

笹本 雅

犬が好きです。小型犬でも大型犬でもとにかく犬が大好きです。これから犬種についてや豆知識や健康についてなど、幅広いワンちゃんについての情報をご提供していきます。犬好きの方にぜひとも見ていただいてご意見いただければと思います!


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