1.愛犬との移動に備えよう
1-1.あらかじめ必要なものをそろえておく
1-2.犬が使うものは慣らしておく
2.車で移動する場合
2-1.車に慣らすことから始めよう!
2-2.快適な車移動をするためのポイント
3.電車やバスで移動する場合
3-1.利用する路線のルールを確認する
3-2.周りの人に配慮する
愛犬との移動に備えよう
◆あらかじめ必要なものをそろえておく
散歩や近場への外出の際にも、愛犬と一緒の場合に持参するべきアイテムがありますよね。
例えばリードや飲み水、マナー用の水や排泄物処理袋などが代表的なお散歩アイテムとして挙げられますが、これが遠出となると、プラスして準備する荷物が増えると考えておいた方がよいでしょう。
愛犬と出かける際には、移動先で必要な物はもちろん、移動中に使用するアイテムや、移動距離・時間、移動手段についても、事前にしっかりと考えておく必要があります。
これは、出掛ける日程や移動時間、利用する公共機関によっても、必要なアイテムが異なってくるためです。
愛犬との外出を楽しく安全なものとするためには、事前準備がとても重要だといえるでしょう。
飼い主さんのお出掛けスタイルとしても、持参するバッグには両手が空くリュックタイプを利用すると便利かもしれませんね。
あくまでも一例ですが、基本的に必要な持ち物となる犬用品を挙げるので、参考にしてみてください。
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<愛犬と遠出する際の持ち物リスト>
- ドッグクレート・キャリーバッグなど
- ペット用の敷物(車の場合)
- リード
- 鑑札・迷子札など
- フードやおやつ
- 飲み水
- フード・飲み水用の容器やケース
- トイレシート
- マナーパンツ・マナーベルト
- 排泄物処理袋
- タオルやウェットティッシュなど
- 愛犬の洋服
- 粘着テープ(コロコロなど)
- おもちゃ
- 救急用品や害虫対策アイテム
◆犬が使うものは慣らしておく
見慣れない場所への外出や、犬にとって非日常的な移動手段、移動距離の長さなどから、愛犬がストレスを感じることは珍しくありません。
移動中・目的地到着後においては、愛犬のストレスを軽減できるように努めることが重要なのです。
まず飼い主さんができることとして、移動中に使うアイテムに愛犬を慣れさせておく、ことが挙げられるでしょう。
例えば、移動に必要不可欠なケージ・クレート・キャリーバッグなどです。これらは、持参するアイテムの中でも、一番慣れさせておくことが大切だといえるでしょう。
移動中・移動先でのクレート・キャリーバッグなどは、愛犬にとっての安心できる場所とならなければいけません。外出時・移動時に限って使用するのではなく、日常的に利用しておくことをおすすめします。
また、愛犬が普段使っている毛布やタオルなどを中に敷いてあげると、安心感が増すでしょう。
ホテルなどへの宿泊の際にも、宿泊先にケージやサークルが用意されている場合がありますよね。そこでも愛犬のお気に入り毛布などは、使い慣れないケージなどを安心して使うために活用できますよ。
そして、フードやおやつを持参する場合にも、愛犬が普段食べているものを持っていくことをおすすめします。
更に、トイレ関係のアイテムに関しては、少し多めに持参するとよいでしょう。慣れない環境では普段しない粗相をしてしまう可能性もあります。折り畳み可能なトイレトレーなども市販されている商品には沢山ありますので、愛犬との旅行が多い家庭であれば、普段から使用しておくと便利ですね。
あらゆることを想定して、持ち物を決めていきましょう。
車で移動する場合
◆車に慣らすことから始めよう!
個体差はありますが、車を苦手と感じるわんちゃんも少なくありません。車内の独特なニオイやエンジン音、振動やその空間自体に不安を覚えたり、車酔いをしてしまう子にとっては、慣れない車での移動は辛い経験となってしまいます。
初めて車に乗る場合は、短い距離から試すようにしてください。以下の手順で訓練を重ねることをおすすめします。
①エンジンを切った状態で愛犬を車に乗せる
車に入れたら、沢山ほめておやつなどのご褒美をあげましょう。車に乗るとよいことが起きるという経験をさせるのです。
②まずは楽しい場所へ連れていく
車中に慣れてきたと感じられたら、近場にある愛犬が喜ぶ場所(公園・ドッグランなど)に連れていきます。繰り返せば、車に乗ると楽しい場所に行ける、と覚えてくれるでしょう。
③少しずつ距離をのばす
近距離で問題がなければ、少しずつ距離を伸ばしてドライブに挑戦です。車内で愛犬が安全に過ごせるように、必要なアイテムは必ず揃えておきましょう。シートベルトに装着できるキャリーバッグや、ドライブボックスなどのペット用車用品は必要不可欠です!
◆快適な車移動をするためのポイント
長距離ドライブや車内にいる時間が長くなる場合には、以下の点に注意をしましょう。
◎食事はドライブの2~3時間前までには済ませましょう
乗り物酔い防止につながります。
◎害虫対策は万全にしましょう
もし愛犬にダニがついてたら、車内にダニが放たれる可能性があります。普段から害虫対策をしておくことはもちろん、外に出る際には虫よけスプレーを利用するなどして注意してください。
◎トイレはこまめにさせましょう
長時間のドライブで問題となるのが、トイレです。渋滞に巻き込まれるなど、万が一に備えて車内でもトイレシートを使えるように準備しておきましょう。これを防ぐためにも、1~2時間おきにトイレ休憩をとることが大切です。愛犬の気分転換も兼ねて、ドッグランが併設されているPA・SAなどを利用することがすすめられます。
◎キャリーバッグやドライブボックスを利用しましょう
愛犬との車移動の際には、前述したようにキャリーバッグやドライブボックスを利用しましょう。車内で愛犬が自由な状態になっている状態は、事故を誘発する危険行為ともなりますし、運転の妨げとなると判断されれば道路交通法違反で罰せられる場合があります。飼い主さんと愛犬の両者にとっても、安全にドライブができる環境づくりを心掛けましょう。
◆おすすめグッズ
丈夫で安心な4WAYリュック。大切なペットを守るPC(ポリカーボネート)製です。ストッパー付のHINOMOTOタイヤで安定走行。小型犬用のコンパクトサイズです。
通気口もあるので風通しが良く、大きな透明窓で抱っこしたままアイコンタクト。いつでもお互いの様子が見えるから、ペットも飼い主さんも安心です。隠したいときはカバーを取り付けて目隠しできるので、中で過ごすペットはストレスフリーで過ごせます。
電車やバスで移動する場合
◆利用する路線のルールを確認する
電車やバスを利用する際は、事前にその路線がペット同伴可であるか否か、また愛犬と共に利用する上でのルールを事前に確認しておく必要があります。
◎電車の場合
電車に関しては、基本的にペット同伴がOKとされています。しかし、事前にしっかり確認しておくことが大切です。
手回り品料金の有無、クレートなどの大きさは、会社によって規定が異なるのです。利用する路線によって事前にチェックしておくことは必須ですが、各社が定めている大体の目安を紹介しますので参考にしてください。
- 容器を含めた総重量が10kg以内。
- 1辺の長さが70cm以内の容器を利用すること。
- 他のお客様に危害・迷惑を加える恐れがないこと。
- 手回り品料金(ある場合)は280円である。
◎バスの場合
基本的には、手回り品の持ち込み扱いでペット同伴乗車が可能とされています。追加料金を特に設けていない所も多いようです。
しかし、こちらも路線によってルールには違いがありますし、ペット同伴を不可としているケースもありますので、事前にチェックしておきましょう。
バスの場合は運転手の判断によって、混雑時に乗車を断られることもあります。ラッシュ時を避けることがすすめられます。
こちらも会社ごとに規定は異なりますが、大体の目安を紹介していきましょう。
- 縦・横・高さが各々30cm以内で、重さ10kg以内のものを1個まで。
- 専用ケージやキャリーバッグなど、蓋ができる容器を利用し、体毛の飛散などを防ぐ。
- 他のお客様から姿が見えないように配慮する。(容器を布で覆うなど)
- 混雑時・乗車の段階から、鳴き声・ニオイが他のお客様の迷惑となるケースでは乗車を断られる可能性がある。
◆周りの人に配慮する
電車やバスの利用では、周囲の人・他の乗客への配慮がとても大切です。自家用車での移動とはまるで違います。
クレート・キャリーバッグなどは、他の人の邪魔にならない場所(足元や膝上)におき、中身を見せないのが外せないマナーとなります。
乗客の中には、犬や猫など動物が苦手な人もいれば、アレルギーを持つ人いるでしょう。乗車中にクレート内を確認したり、愛犬を出すなどの行為はもっての外です。あくまでも公共の場だということを、忘れないでください。愛犬の状態が気になって、中を覗きたくなる気持ちは分かりますが、そこは降車まで堪えましょう。
飛行機で移動する場合
◆輸送規則を満たしているクレートを使う
国内線のJAL・ANAには、それぞれペットを搭乗させられるサービスがあります。ただし、受託手荷物扱いとなるので、機内に一緒に乗ることはできません。
国際線においても、日本の航空会社では受託手荷物扱いとなりますが、欧米系のエアラインでは、小型犬・猫・小動物に限り、機内持ち込みが可能な航空会社もあるようですね。こちらも会社によって規定は異なりますので、事前にチェックはしておきましょう。
飛行機を利用する場合は、輸送規則を満たしているクレートを利用しなければいけません。
会社によってペットクレートの貸し出しもされていますが、持ち込む場合はそのサイズなどをきちんと確認しておきましょう。
飛行機は、電車やバスとは違い、大型犬との移動をも可能(体重による規定あり)にしてくれます。しかし、短頭種などの温度調節が苦手な犬種は、時期によってNGとなるケースがあるので覚えておきましょう。
◆特に準備を念入りに
犬にとって飛行機の利用は、電車・バスなどとは比べ物にならない程、身体への負担がかかるものです。
以下の点に注意し、しっかりと準備をしておきましょう。
◎健康チェックをしておこう
受託手荷物として預けられた愛犬は、貨物室へ運ばれることとなります。貨物室では照明の消灯・風切り音・振動など、ストレスの原因となる可能性の高い状態が続くのです。
預ける前には、愛犬の健康状態に問題がないかをしっかり確認することが重要となります。
体調に異変を感じる場合は、利用を中止することが愛犬のためでしょう。
◎万全な準備をしよう
クレート内を少しでも安心できる環境とするために、使い慣れた毛布やマット、給水器などを用意しておきましょう。一度飛行機に乗ってしまえば、途中で愛犬の様子を確認することはできません。できる限りの準備をしてあげることがすすめられます。
◎無理に利用しない
愛犬に持病がある、ケージに長時間は入れない、環境の変化に弱い、などの状態がみられる場合は、飛行機の利用を避けるべきです。過去にも飛行機に乗ったことが原因で命を落としたり、怪我をしたというケースは残念ながらあります。無理は絶対にしないで、陸路での旅に切り替えるか、留守番をしてもらうなどして対応しましょう。
犬との移動に関するまとめ
自家用車での移動であれば、愛犬が中型犬や大型犬であっても、ドライブに慣れることさえできれば一緒に楽しく旅行することができます。
電車・バスなどの利用には、それぞれの路線のルールをしっかり確認すること、他の乗客へ配慮をすることを忘れないでください。ほとんどの場合、同伴可能なのは超小型犬から小さめの中型犬くらいだと考えておくとよいでしょう。
飛行機に関しても、予め利用する航空会社のチェックは大切です。事前準備と体調管理も忘れないでくださいね。
※本記事は外出を促す目的ではございません。新型コロナウイルス感染症予防のため、不要不急の外出は避けましょう。
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