抜け毛が多いといわれるジャックラッセルテリア。手入れのポイントをまとめました!

2020.05.20

抜け毛が多いといわれるジャックラッセルテリア。手入れのポイントをまとめました!

日本でも人気が高い明るい性格のジャックラッセルテリア。 毛の長さや毛質などの種類がいくつかあり、抜け毛が多いと言われています。 ジャックラッセルテリアの被毛やお手入れ方法について詳しくお伝えしていきます。

ジャックラッセルテリアの毛について

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ジャックラッセルテリアの毛には、いくつか種類があります。
さっそく、ひとつずつ見ていきましょう。

◆被毛タイプが3つもある!

ジャックラッセルテリアは、毛の長さと毛質によって、3つのタイプに分けられています。
ただ、子犬の頃の毛質と、成犬になった頃の毛質が変わる場合もあるようです。

・すっきり短めの「スムースコート」

ジャックラッセルテリアのなかでも、最もすっきりしているのが「スムースコート」です。
数ミリ程度、長くても1センチに満たない短い毛です。
毛質は硬めですが、すべすべしていて触り心地がいいと感じるでしょう。
3つのタイプのなかでも、抜け毛が多いタイプです。

・ウェービーな「ラフコート」

ジャックラッセルテリアのなかでも、一番毛の長い毛を持つのが「ラフコート」です。
全体的に毛量が多め、そしてウェービーな毛質で、ちょっと硬そうな印象があるかもしれません。
でも、実際にはふわっとした手触りです。
「伸ばしてふわふわ」「短く切ってスッキリ」など、トリミングによって見た目を変えることができます。

・長めと短めの毛が混合している「ブロークンコート」

ラフコートとスムースコートの中間が「ブロークンコート」です。
ウェービーで長くふわふわの部分、短く硬めの部分が、体のあちこちに出現しています。
表れる場所や毛質も個体差があり、どこか独特感のあるジャックラッセルテリアに見えるでしょう。
長毛の部分があるので、定期的にトリミングが必要です。

◆主な毛色のタイプ

次に、毛色の種類を見てみましょう。
ジャックラッセルテリアの毛色は、主に4種類あります。

・定番カラー「ホワイト&タン」

「タン」とは、犬界における茶色の毛色のことでで、明るい茶色や味わいのある茶色など、さまざまです。

「ホワイト&タン」は、ジャックラッセルテリアのなかでもよく見かける色です。
全体的にホワイトをベースに、茶色がチラホラ部分的に見られます。
目の周り、耳、顔全体、しっぽ、背中の一部分…など、茶色が出る場所によって個性が出てきますね。

・希少カラー「ホワイト&ブラック」

ホワイト色をベースに、体や顔に部分的にブラックが入るのが「ホワイト&ブラック」です。
明るい白に、濃い黒が入るとキリっとカッコよく見えますね。
このタイプのカラーは、とても珍しいです。

・かなり希少カラー「ホワイト」

さらに珍しいのが、全身真っ白の「ホワイト」です。
子犬から成犬になるにつれて、色合いが変わる子も多いですが、大人になっても茶色や黒の模様が混じることなく、ずっと「ホワイト」のままのジャックラッセルテリアは希少性があります。

・3つのカラーの混合「ホワイト&タン&ブラック」

ここまで登場した色はホワイト、タン、ブラック。
その3つが含まれるのが「ホワイト&タン&ブラック」です。
このように3つの色が混ざったカラーをトライカラーと言います。

全体はホワイトベースで、部分的にタンやブラックが見られるのが特徴です。
成長とともに別の色が出現することもあり、ホワイト&ブラックと2色構成だった子が、大人になって3色のトライカラーになるケースもあるようです。

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毛質によって抜け毛量&お手入れ方法が異なる

犬の被毛構造は、シングルコートやダブルコートがあり、このうちダブルコートは抜け毛が多いと聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

ジャックラッセルテリアの被毛構造は、この「ダブルコート」のタイプ。
季節によって毛量が変化するので、抜け毛との関わりを避けることはできません。

ただ、さきほどお伝えしたように、ジャックラッセルテリアには「ラフコート」「スムースコート」「ブロークンコート」と3つの毛質のタイプがあります。
そのタイプによって、「抜け毛量」や「お手入れ方法」が若干異なります。
それぞれについて、見ていきましょう。

◆「スムースコート」の場合は?

3つの毛のタイプのなかで最も毛の短いスムースコートの抜け毛が最も多いです。
「短毛なのに抜け毛が多いの?」と意外に思うかもしれませんが、1センチ程度と短い毛だからこそ、抜け毛が落ちるのが目立つのかもしれませんね。

・ブラッシングについて

短毛ということから、ブラッシング頻度は少なくてOKのイメージがあります
でも、ジャックラッセルテリアのスムースコートは、毎日のようにブラッシングしてあげるようにしましょう。
1本1本はとても短く「硬い」ため、抜けた毛に悩む飼い主さんも多いです。
「掃除機をかけたはずなのに取り切れていない」「洋服に愛犬の毛がたくさんついている」ということも多いでしょう。
カーペットや洋服に、刺さるようにジャックラッセルテリアの短い毛が付着していることもあります。

これを防ぐには、抜け毛が落ちる前にブラッシングで取り除いてあげることでしょう。
スムースコートのブラッシングで必要なグッズは、ラバーブラシと獣毛ブラシです。
ゴム製のラバーブラシは、ジャックラッセルテリアの皮膚にも優しいので、撫でるように抜け毛を取り除いてあげましょう。
仕上げには、ツヤを出すために、獣毛ブラシを使ってくださいね。

・トリミングについて

もともと1センチにも満たない短毛なスムースコートなので、トリミングは必要ありません。
ただ、部分的に気になるときは、ちょっとしたカットをしてあげるといいでしょう。

肉球の裏は、いつもは目に入らない部分ですが、伸びることによって滑りやすくなり、ケガの原因にもなります。
ときどき、伸びていないかチェックしてあげましょう。

◆「ラフコート」の場合は?

スムースコートと比べると抜け毛は少なめですが、ウェービーな長い毛が絡まりやすいので、丁寧なお手入れが必要です。

・ブラッシングについて

ラフコートの毛は長くウェービーなので、ブラッシングが足りないと、毛のもつれや絡まりが起こっていきます。
毛の絡まりの部分の下で抜け毛が滞留し、その部分が「毛玉」になることも。
毛玉は、硬いフェルト状の被毛の塊なので、さらに抜け毛が落ちてこなくなるでしょう。
絡まった部分が目立つと、本来の美しい毛並みがなくなります。
毎日、ブラッシングで毛の流れを整えてあげるようにしましょう。

毛の絡まりを取り除くためにはスリッカーブラシを使います。
スリッカーブラシは、細い針金が多数ついている構造なので、力を入れ過ぎると皮膚が傷つくので注意しましょう。
先端に丸いピンがついているピンブラシは、被毛の流れを整えるときに使います。

また、「毛玉の絡まりが取り除けたか?」の最終チェックとして、目の粗いコームを使って仕上げましょう。

・トリミングについて

長毛タイプのラフコートは、ときどきトリミングで毛の長さをカットしてあげることが必要です。
テリア種など、硬い毛が混じっている犬種のトリミング方法として、「短い毛を残しつつ、長い毛をナイフで抜く」というストリッピングやプラッキングという方法があります。

「子犬のうちから行う」「慣れないと嫌がる子がいる」というように、技術や知識も必要なので、トリマーさんに相談してみるといいでしょう。

また、バリカンでごっそりと毛を刈る方法は、毛質の変化やバラつきが心配です。
次に生える毛の毛質が変わったり、生える周期が変わったりなどすると言われています。
ラフコートの場合は、子犬のころからプロのトリマーさんにお願いしておくと安心かもしれませんね。

◆「ブロークンコート」の場合は?

長毛と短毛が混ざっていることもあり、3つのタイプのなかでも毛の量が多いのがこのタイプです。
スムースコートほどではないですが、短毛の毛質が混ざっているため、抜け毛もやや多めです。

・ブラッシングについて

ブロークンコートのブラッシングは、ラフコートと同じようにしましょう。
落ち切っていない抜け毛はスリッカーブラシやピンブラシで取り除き、絡まりがないかをコームで確認するという流れです。
ブラッシングが不足していると絡まりが増えますが、「もつれが取れない!」と力を入れ過ぎると皮膚が傷むので、優しく丁寧に心がけましょう。

・トリミングについて

部分的に長毛なので、トリミングでカットしてもらう必要があります。
ラフコートと同様、ストリッピングやプラッキングという方法で、無駄な毛を取り除く方法も用いられます。
飼い主さんが自分でやろうとして無理に引っ張ると、「痛い!」とジャックラッセルテリアの負担になることがあります。

定期的なトリミングは、プロのトリマーさんに任せた方が安心ですし、毛質の変化が起こりにくいので、見た目も綺麗に保つことができるでしょう。


シャンプーで抜け毛を取り除いてあげる

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シャンプーも抜け毛対策のひとつです。
毛の長さにもよりますが、月に1~2回がおすすめです。
ただ、抜け毛が取れるからといって頻繁にシャンプーすると、皮膚の油分がなくなり乾燥肌になるでしょう。
逆に皮膚を傷めるので注意が必要です。

シャンプーするときは、刺激の少ない犬用シャンプーを選びましょう。
洗い方にも配慮が必要です。
すすぎが足りずに皮膚にシャンプー剤が残ったり、ドライヤーで乾燥が不足して蒸れが起こって皮膚が傷むこともあります。
シャンプー前にはブラッシングを行い、「泡をつける⇒優しく洗う⇒しっかりすすぐ⇒丁寧に乾燥させる」という流れをしっかりするようにしましょう。

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ラフコートやブロークンコートのジャックラッセルテリアの場合、定期的にトリマーさんにトリミングしてもらうという人も多いかと思います。
その際に、一緒にシャンプーをしてもらうのもいいかもしれませんね。

また、「粗相したときに部分的に汚れがついた」「お散歩で足に泥がついた」など、部分的な汚れの場合には、シャンプータオルでさっと拭いてあげたり、汚れのついた箇所だけ洗ってあげるといいかもしれませんね。


ブラッシングの効果を知ろう

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抜け毛対策としての基本は、ブラッシングです。
ブラッシングは、抜け毛を綺麗に取り除けるという効果を期待して行う飼い主さんも多いかと思いますが、そのほかにも嬉しい効果があります。

◆血行促進で皮膚を健康的に!

ジャックラッセルテリアの綺麗な被毛が生えるのは、皮膚です。
ブラッシングで、適度な刺激を与えることで、血流がよくなるでしょう。
綺麗な毛が生えるための土台がしっかりすることに繋がります。
日々のブラッシングの際に、優しく手で撫でマッサージをしてあげるのもおすすめです。

◆皮膚病の予防にもなる!

ブラッシングが足りないと抜け毛が体についたままです。
季節にもよりますが、被毛が分厚くなることで通気性がなくなり、皮膚が蒸れるかもしれません。
ノミやダニがかゆみを引き起こすこともあり、ブラッシング不足により皮膚病のリスクが高まります。
毎日、ブラッシングして、「汚れを取る」「空気を入れてあげる」と意識してあげるといいですね。

◆コミュニケーションで愛情が深まる!

ジャックラッセルテリアとの関係を良好に保つことにも繋がります。
頭が良い犬種なので、ブラッシングで触れ合うことで「飼い主さんは自分に愛情を注いでくれている」と理解してくれます。

ジャックラッセルテリアを飼育するうえで必要とされるしつけがありますが、日頃からブラッシングでコミュニケーションを取っておくと、しつけのトレーニングの際に指示をしやすくなるでしょう。
愛犬との関係を良好にするためにも、毎日ブラッシングの時間には、声をかけながら絆を深めていってくださいね。

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まとめ

毛質や毛の色についてのバリエーションがあるジャックラッセルテリア。
色が違うと印象もだいぶ変わりますね。
それぞれに個性があり、どのジャックラッセルテリアも魅力が感じられます。
3つの毛質のタイプをお伝えしましたが、抜け毛量やブラッシング方法、トリミングのことなどそれぞれ異なります。
毛質のタイプに合わせて、適切なお手入れをしてあげてくださいね。

また、ブラッシングタイムは、愛犬との絆を深められる絶好のチャンスです。
お互いに愛情が深まると同時に、愛犬の皮膚の健康も保てるでしょう。

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笹本 雅

笹本 雅

犬が好きです。小型犬でも大型犬でもとにかく犬が大好きです。これから犬種についてや豆知識や健康についてなど、幅広いワンちゃんについての情報をご提供していきます。犬好きの方にぜひとも見ていただいてご意見いただければと思います!


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