1.子犬~成犬の体重推移
1-1.◆生後すぐの体重
1-2.◆1~2カ月ごろの体重
1-3.◆生後半年以降の体重
1-4.◆成犬の平均体重の確かめ方
3.子犬~成犬のそれぞれに合ったえさについて
3-1.◆子犬
3-2.◆成犬
3-3.◆ドックフード選びの注意点
4.ジャックラッセルテリアがえさを食べてくれない原因
4-1.◆ドッグフードを見直してみる
4-2.◆食事のルールを決める
4-3.◆環境や体調の変化に注意
子犬~成犬の体重推移
子犬~成犬の体重推移
ジャックラッセルテリアはとても活動的なワンちゃんです。もともとはキツネを巣穴から追い出していたハンティングドッグで、穴掘りが得意です。
室内飼いも可能なワンちゃんですが、かなり運動量が多いため筋肉質でがっしりとした体つきです。
では、生後から段階的に体重推移をみていきましょう。
◆生後すぐの体重
生後すぐのジャックラッセルテリアに出会える機会はそう多くありませんが、もしこのころから飼い始めることがあれば体調管理にはかなり敏感でなければいけません。
生後すぐにジャックラッセルテリアは、一般的に1日10グラム~30グラムずつ体重が増えていきます。そして1週間ほどで100グラム程度になります。
この時期はどんどん体重が増加していくので、毎日計測することがとても大切になります。毎日体重が増加していることが健康の証拠なので、急に増加しなくなる、停滞している場合は注意が必要です。消化吸収がうまくいってないなど、身体のどこかに不調があるかもしれません。
このように生後すぐは体重が不調を知らせるサインになることがあります。ぜひ毎日チェックしてあげてくださいね。
◆1~2カ月ごろの体重
ジャックラッセルテリアの子犬を皆さんが飼い始めるのは、この時期が多いのではないでしょうか。
順調に成長していくと1~2カ月で2キロほどに体重が増えるでしょう。
まだまだ子犬らしい時期ではありますが、だんだんと運動量も増え、ジャックラッセルテリアらしい筋肉質な体つきも見え始めます。ミルクも卒業の頃ですね。
◆生後半年以降の体重
生後半年も過ぎてくるとジャックラッセルテリアは子犬というよりも成犬の体つきに近づくでしょう。この時期の体重は平均4~5キロ程度になります。
ただ、これくらいになると体重だけで健康を判断するのは好ましくありません。というのもジャックラッセルテリアは筋肉質なワンちゃん。
ですから体重が平均的でも脂肪が多いようであれば、えさの調整や運動量を増やすなど配慮しなくてはいけません。この時期以降は体重だけでなく、見た目や触った感じで肥満気味ではないかをチェックするよう心掛けてくださいね。
また、えさの量に関してはうんちの柔らかさで判断することもできます。えさを必要以上に食べ過ぎているとうんちが柔らかくなります。そんなときは少し量を減らし、様子を見てあげてください。
◆成犬の平均体重の確かめ方
ジャックラッセルテリアの成犬は約5キロ程度が平均ですが、個体によっては体格に少し違いが出るかもしれません。
ジャックラッセルテリアの成犬の体高(ワンちゃんが立ったときの、地面から肩までの長さ)の平均は25センチから30センチ程度です。そしてこの体高は5センチ高くなるにつれて、約1キロ増えます。
「うちの愛犬は平均体重なのかな」と気になったときは、これを参考に測ってあげるのもいいかもしれませんよ。
ちなみにジャックラッセルテリアはメスよりオスのほうが体つきはがっしりしているため、1~2キロ程度オスのほうが重い傾向にあります。
愛犬の肥満チェックをしよう
見た目と触った感じでジャックラッセルテリアが肥満かどうかをチェックしましょう。と先ほど述べましたが、「そもそもチェックポイントがわからない!」なんて方も多いはず。
そんな時に有効なのが「ボディ・コンディション・スコア(BCS)」というチェック方法です。
BCSとは見た目と触った感じを5段階で評価します。5段階のうち、スコア3が理想的な体型です。スコア4を超えると肥満気味と言えるでしょう。では、評価基準を見ていきます。
<スコア1:痩せ>
肋骨や骨盤などの骨格が浮き出ていて、簡単に触れてわかる状態です。
この場合、触っても皮下脂肪が確認できません。
また、腰のくびれとお腹のつり上がりがすぐに見てわかります。
<スコア2:やや痩せ>
肋骨などの骨格が浮き出ていて、簡単に触れることができます。
皮下脂肪が非常に薄く、ワンちゃんを上から見ると腰のくびれが顕著で、お腹の吊り上がりも明確にわかる状態です。
<スコア3:理想的>
脂肪と肋骨などの骨格がわずかに触れるくらいです。
薄い皮下脂肪があり、なだらかな輪郭で、ぱっと見やや厚みがある体型です。
上から見ると肋骨の後ろに腰のくびれがあり、横から見るとお腹の吊り上りがわかるような状態です。
<スコア4:やや肥満>
触ると骨格は確認できますが、脂肪に覆われていて肋骨に触れるのはやや難しいです。
なだらかな輪郭で、皮下脂肪による厚みが確認できます。
上から見ると腰のくびれは若干感じられる程度で、お腹の吊り上りが少し感じられる状態です。
<スコア5:肥満>
暑い脂肪に覆われていて肋骨や骨格を触って感じることが難しい状態です。
暑い皮下脂肪に覆われていて、上から見ると腰のくびれは確認できず、背中が横に広がっています。腹部も垂れ下がっているような体型です。
スコア4のジャックラッセルテリアは現在の体重の約10~15%減、スコア5のジャックラッセルテリアは20~30%減くらいを目指してあげるといいですよ。
「うちの愛犬はどうだろう」とこまめにチェックしてあげてくださいね。触れ合うことはジャックラッセルテリアとのスキンシップにもなりますよ。
子犬~成犬のそれぞれに合ったえさについて
ジャックラッセルテリアの健康体型維持には、えさの選び方や与え方も重要なポイントになります。成長の時期や目的に合ったドッグフードが多様にありますので、選び方のポイントを抑えながら子犬~成犬の段階ごとにご紹介していきますね。
◆子犬
子犬のジャックラッセルテリアは約2カ月程度で体重が2キロ、体高が20センチ程度に成長します。このころのジャックラッセルテリアはミルクからだんだんとドッグフードに切り替えていく時期です。
運動量が増え、体つきもしっかりしてくるので、筋肉や骨を作る栄養素を意識するといいでしょう。高品質なたんぱく質とカルシウム・リンを含むドッグフードがおすすめです。
また、えさの回数は1日3回と寝る前にミルク食をあげましょう。えさはお湯で少しふやかして冷ましてからあげると子犬にとって食べやすく、消化にもいいですよ。
◆成犬
成犬のジャックラッセルテリアは体重が5~6キロ程度、体高が25~30センチ程度が一般的です。この時期のジャックラッセルテリアには子犬の時期同様、高たんぱくなドックフードがおすすめです。少ない量で高品質な栄養が取れるものを選びましょう。チキンなどの「肉」が原材料の最初に表記されているものがおすすめです。
えさは体重1kgあたり100kcalほどが1日量の目安と言われています。ジャックラッセルテリアの成犬であれば5~600kcalを1日2回に分けてあげてくださいね。
老犬のジャックラッセルテリアは成犬と体格にほとんど差はありませんが、運動量が落ちるため、肥満には注意です。
成犬と同じく高たんぱくであるとともに、低カロリーであることを意識してあげてください。また、ジャックラッセルテリアは関節に不調が出やすいとも言われていますので、「グルコサミン」や「コンドロイチン」が豊富に含まれたドッグフードを選ぶのもいいでしょう。
あげるえさの量としては、体重×70~80kcalを1日2~3回に分けてあげるのが目安です。
◆ドックフード選びの注意点
ジャックラッセルテリアはアレルギーを起こしやすいともいわれています。穀物がアレルゲンとなる場合がおおく、その中でも「小麦」や「とうもろこし」が原材料の1番最初に明記されているドッグフードは避けたほうがいいかもしれません。主な症状として、皮膚にかゆみが現れることが多いので注意してあげてくださいね。
また、人工添加物がアレルゲンになることもあります。なるべく「無添加」のドッグフードを選んであげてください。
中には「BHA」「BHT」「エトキシン」など、発がん性がある有害な添加物で人間の食材には使用が禁止されていても、ドッグフードには配合されている場合があります。こういったものも注意して選ぶようにしてくださいね。
ジャックラッセルテリアがえさを食べてくれない原因
体の不調も特に見られないのになぜかえさを食べてくれない…なんてことがあるかもしれません。おやつなら食べるからと、そればかり与えていると栄養不足になってしまいます。そんなときに試してほしい対策があります。
◆ドッグフードを見直してみる
ドッグフードを無添加のものに変えてみましょう。この時のポイントとして大切なのは新鮮な「肉」がたっぷり使われているものを選ぶことです。ドッグフードの原材料の一番目に「肉」と表記されているものが目印です。ジャックラッセルテリアの敏感な嗅覚であれば、食欲増進のために香料をたくさん使ったドッグフードよりも、お肉本来の香りにそそられることでしょう。
また、えさの形状にも着目してみましょう。一般的に、子犬の場合は小粒のドッグフードが食べやすくておすすめです。また、お年寄りの場合はドライフードをお湯でふやかして少し冷ましてあげるのもいいかもしれません。
◆食事のルールを決める
えさを与える時間を区切ってみましょう。お皿にドッグフードがまだ残っていても、30分経ったらさげてみましょう。繰り返すうちに賢いジャックラッセルテリアはそのルールを理解して、メリハリをもって食べてくれるはずです。
人間と同じでダラダラ食べ続けるのは身体に良くないですよね。おやつのあげすぎにも注意です。
◆環境や体調の変化に注意
引っ越しや新しい家族など、ジャックラッセルテリアの周りで環境の変化はなかったか気にしてあげることも大切です。何かの原因でストレスを感じると、食欲がなくなってしますこともあります。
そんな時はいつものドッグフードにささみを入れてあげるなど、愛犬が好きなものをトッピングしてあげることで食欲が出るかもしれません。
また、思い当たる原因がないのに急にえさを食べなくなった場合には、身体の不調も疑ってみるといいでしょう。どこかつらそうにしていないか、下痢や嘔吐をしていないか、チェックしてみてください。
原因がよくわからないと心配な方は、近くの動物病院に相談してみるのも手ですよ。
まとめ
運動が大好きなジャックラッセルテリア。
ですが最近は室内飼いが多く、運動量が減っているワンちゃんも多くなっています。愛犬であるジャックラッセルテリアが肥満気味になっていないか、日々のコミュニケーションとして身体のチェックをこまめにしてあげてくださいね。
触れ合うことで愛犬の変化に飼い主さんも敏感になれるでしょう。
また、お散歩や公園での遊びで思い切り身体を動かすことは、肥満防止になるだけでなくワンちゃんのストレス発散にもなります。飼い主さんの運動にもなって一石三鳥ですよね!
ぜひジャックラッセルテリアと一緒に、健康的なペットライフを送ってくださいね。
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