1.犬の鼻が濡れているのはなぜ?
2.犬の鼻が乾いているのは病気?原因は?
2-1.睡眠中の乾燥
2-2.運動した後の乾燥
2-3.老化による乾燥
2-4.発熱・脱水症状
2-5.アレルギー
2-6.角化症
2-7.皮膚の異常
3.犬の鼻が乾燥した時の対処法
3-1.水分補給させる
3-2.ウェットフードをあげる
3-3.鼻のケア
3-4.病院へつれていく
4.犬の水分補給におすすめの給水器
4-1.移動時や散歩時に便利!「お散歩ボトルトップ」
4-2.いつでも新鮮な水を!自動給水器「ピュアクリスタル クリアフロー 犬用」
4-3.下部尿路の健康維持におすすめ!「ピュアクリスタル カートリッジ式ドリンクボウル」
【掲載:2020.06.09 更新:2021.10.29】
犬の鼻が濡れているのはなぜ?
犬は嗅覚が非常に優れた生き物であり、個体差や年齢などによって差はあるものの、なんと刺激臭の場合は人間の1億倍なんていわれているほどです。
その鋭い嗅覚維持の秘密の1つが、犬の鼻が濡れている(湿っている)こと。
犬の鼻には「鼻鏡」と呼ばれる器官に多くの溝がありますが、この部位に涙や汗などの水分を蓄えて、様々な匂いの小さな分子を吸着しています。
鼻が濡れていることで、犬は敏感な嗅覚を維持することができ、風の方向なども見極めることができます。
犬の鼻が乾いているのは病気?原因は?
犬の鼻が乾いているからといって、必ずしも病気であるとは断言できません。
ただし、時間や季節問わず継続的に鼻が乾いている・ひび割れや炎症などが鼻にある場合は、早めに獣医師に相談して検査を受けさせましょう。
◆睡眠中の乾燥
睡眠中や目覚めたばかりの時間帯に犬の鼻が乾いている場合は、体の自然な現象でありそれほど心配する必要はありません。
睡眠中は、情報収集などの活動の必要性が減り、嗅覚を起きているほど使う必要がないので、犬の鼻は必然的に乾いている状態になります。
ひび割れや炎症が起こっていたり、重度に鼻が乾いているような状態でない限りは、犬が起きてから湿った状態に戻るかしばらく様子を見ましょう。
◆運動した後の乾燥
激しい運動・散歩の後は犬の鼻が乾燥しやすくなります。
犬の鼻鏡の分泌液は汗や涙などと同じ体内の水分によって発生しますが、運動によって水分を吸収してしまっていたり、蒸発していたりすると一時的に鼻が乾いていることがあります。
運動後は水分補給を行わせ、継続的に犬の鼻が乾燥していないかを確認しましょう。
◆老化による乾燥
衰弱傾向にある老犬の鼻が乾いているのも、自然な現象です。
犬も年齢を重ねると体の機能が衰え、人の肌が乾燥しやすくなるのと同じように、犬の鼻の湿り気も少なくなります。
ただし、カサカサしていたりひび割れがあるなど重度に鼻が乾いている場合は病気の可能性を考えて、健康診断を受けさせましょう。
老犬になると、何事も老衰によるものだと判断してしまいがちですが、老犬だからこそ様々な病気リスクが高まります。
体のサインを見逃してはいけません。
◆発熱・脱水症状
熱がでていたり水分量が足りずに脱水症状を起こしている場合も犬の鼻は乾きやすくなるので、犬の体温を測って異常がないかを確認し、適度な水分補給を行いましょう。
継続的に熱がでている場合、熱中症や感染症、呼吸器の疾患や消化器の疾患、腫瘍など様々な病気の可能性が考えられるので、動物病院で検査をしてもらいましょう。
一般的に犬の体温(健康時平熱)は、約38~39℃と言われているので、これ以上高い体温の場合は熱がでていると考えられます。
人間同様に犬の平熱は個体差があるので、日頃から愛犬の正常な体温を測っておくと、熱がでているか否かの判断がしやすくなります。
また、同様に脱水症状にも注意が必要で、重度の脱水症状が継続する場合は命に関わる危険性があります。
単純に水分摂取量が足りていない場合もありますが、下痢や嘔吐、熱射病、糖尿病や腎不全など何かしらの病気が原因で脱水症状になることもあるので、獣医師にしっかりと診てもらいましょう。
◆アレルギー
アレルギー症状が犬の鼻、または目にでている場合も鼻が乾いていることがあります。
花粉やハウスダストなどによりアレルギーが引き起こされると、鼻涙管という器官が詰まりますが、これが詰まることで鼻まで分泌液が送られず乾いてしまいます。
◆角化症
通常、犬の角質細胞は20日程度のサイクルで剥がれ落ちて生まれ変わりますが、このサイクルが急速に早くなると角化症が起こり皮膚が乾燥していたり鼻が乾いているような症状が引き起こされます。
一般的に適切なシャンプーで治療が行われますが、鼻が継続的に乾いている場合は動物病院で検査して獣医師の指示に従いましょう。
◆皮膚の異常
犬の鼻はとてもデリケートで、夏場の紫外線による日焼けによって鼻が乾燥してしまうこともあります。
また、犬の鼻にかさぶたやひび割れができていたり、鼻周りの皮膚にも異常が見られたりする場合は、皮膚病の疑いもあるので動物病院で検査を行いましょう。
犬も年齢を重ねると、鼻の皮膚上の保水力が低下することがあるので、皮膚の乾燥には注意が必要です。
犬の鼻が乾燥した時の対処法
犬の鼻が乾いているときは、その原因によって対処法が異なります。
犬の体の自然な現象として一時的に乾燥する場合は、適切な水分摂取をすることで改善することがあります。
◆水分補給させる
もともと水分摂取をあまりしない犬や老衰・病気によって水分摂取量が減っている犬、夏場や運動後に関しては、適切な水分摂取をサポートしてあげましょう。
犬によっての個体差や運動量の差、季節によっても変動しますが、一般的に犬の1日の水分摂取量は90ml(1㎏あたり)です。
正確に測りたい場合は、「体重g×0.05~0.07」の計算式で細かな必要量が求められますので、極端に水分摂取量が足りない場合はヤギミルクを混ぜたりするなど、犬が積極的に水を飲むように工夫すると良いでしょう。
◆ウェットフードをあげる
普段ドライフードを与えている場合、水分量の多いウェットフードに変えて様子を見ても良いでしょう。
一般的にドライフードの水分含有量は10%前後ですが、ウェットフードの場合は75%前後といわれているので、食事で水分摂取量を上げることができます。
ただし、ウェットフードに切り替えても常に新鮮な水は準備しておきましょう。
◆鼻のケア
適切な水分摂取に合わせて、犬の鼻用の保湿クリームを使用するのも効果的です。
乾燥によってひび割れが生じて痛みを伴うことがあるので、症状が進行する前に対策を行いましょう。
◆病院へつれていく
鼻が乾いている他、別の症状を併発している場合・鼻の乾燥が重度の場合・継続的に鼻が乾いている場合は、病気を疑い必ず動物病院で検査をしてもらいましょう。
犬の水分補給におすすめの給水器
犬に適切な水分補給をさせるためには、飲みやすさがとても大切です。
給水器には数多くの種類があるので、愛犬の性格や使用場所などを考慮して選んであげましょう。
◆移動時や散歩時に便利!「お散歩ボトルトップ」
ペットボトルがつけられるタイプの給水器で、飲み口がステンレスボールで舐めると水が出る仕組みになってます。
付属でショルダーベルトが付いているので、持ち運びに便利な給水器です。
◆いつでも新鮮な水を!自動給水器「ピュアクリスタル クリアフロー 犬用」
きれいな水が飲めるほか、直接容器の中を見て水の量が確認でき、シンプル構造でお手入れもしやすい飼い主さんにも嬉しい給水器です。
◆下部尿路の健康維持におすすめ!「ピュアクリスタル カートリッジ式ドリンクボウル」
飲みやすさに配慮された深皿形状の給水器で、新鮮な水を飲ませることができます。
犬の鼻が乾いているときのまとめ
犬の鼻が乾いているときの原因や対処法、おすすめ給水器など幅広くご紹介致しましたが、犬の鼻が乾いている場合は体の自然な現象である他、病気のサインである可能性もあります。
一時的な乾燥はそれほど問題ありませんが、継続して鼻が乾いているようであれば万が一のことを考えて動物病院で検査してもらいましょう。
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