犬の鼻が乾燥しているのは病気?乾燥の原因と対処法とは?

2026.01.14

犬の鼻が乾燥しているのは病気?乾燥の原因と対処法とは?

日頃から愛犬の鼻の湿り気を確認していますか?さまざまなカラダの自然な現象として一時的に鼻が乾燥することもありますが、何かしらの病気が原因で乾燥することもあります。愛犬の水分摂取量が適切であるかを確認し、病気の可能性がある場合は早めに動物病院で検査を行いましょう。

【掲載:2020.06.09  更新:2026.01.14】

犬の鼻が濡れているのはなぜ?

犬の鼻 アップ

犬は嗅覚が非常に優れた生き物であり、個体差や年齢などによって差はあるものの、なんと刺激臭の場合は人間の1億倍なんていわれているほどです。
その鋭い嗅覚維持の秘密の1つが、犬の鼻が濡れている(湿っている)こと。
犬の鼻には「鼻鏡」と呼ばれる器官に多くの溝がありますが、この部位に涙や汗などの水分を蓄えて、様々な匂いの小さな分子を吸着しています。
鼻が濡れていることで、犬は敏感な嗅覚を維持することができ、風の方向なども見極めることができます。


犬の鼻が乾いているのは病気?原因は?

犬の鼻は健康状態を把握するための指標といわれています。
そのため、愛犬の鼻がガサガサになっていたら心配になりますよね。
犬の鼻が乾いているからといって、必ずしも病気であるとは断言できません。
ただし、時間や季節問わず継続的に鼻が乾いている・ひび割れや炎症などが鼻にある場合は、早めに動物病院を受診し、獣医師に相談しましょう。

◆睡眠中の乾燥

睡眠中や目覚めたばかりの時間帯に犬の鼻が乾いている場合は、体の自然な現象でありそれほど心配する必要はありません。
睡眠中は、情報収集などの活動の必要性が減り、嗅覚を起きているほど使う必要がないので、犬の鼻は必然的に乾いている状態になります。
ひび割れや炎症が起こっていたり、重度に鼻が乾いているような状態でない限りは、湿った状態に戻るか様子を見ましょう。なかなか戻らない場合は空気が乾燥している可能性もありますので、加湿器などで部屋を加湿するようにしましょう。

◆運動した後の乾燥

激しい運動・散歩の後は犬の鼻が乾燥しやすくなります。
犬の鼻鏡の分泌液は汗や涙などと同じ体内の水分によって発生しますが、運動によって水分を吸収してしまっていたり、蒸発していたりすると一時的に鼻が乾いていることがあります。
運動後は水分補給を行わせ、継続的に犬の鼻が乾燥していないかを確認しましょう。

◆老化による乾燥

衰弱傾向にある老犬の鼻が乾いているのも、自然な現象です。
犬も年齢を重ねると体の機能が衰え、人の肌が乾燥しやすくなるのと同じように、犬の鼻の湿り気も少なくなります。
ただし、カサカサしていたりひび割れがあるなど重度に鼻が乾いている場合は病気の可能性を考えて、健康診断を受けさせましょう。
老犬になると、何事も老衰によるものだと判断してしまいがちですが、老犬だからこそ様々な病気リスクが高まります。
体のサインを見逃してはいけません。

◆発熱・脱水症状

熱がでていたり水分量が足りずに脱水症状を起こしている場合も犬の鼻は乾きやすくなるので、犬の体温を測って異常がないかを確認し、適度な水分補給を行いましょう。
継続的に熱がでている場合、熱中症や感染症、呼吸器の疾患や消化器の疾患、腫瘍など様々な病気の可能性が考えられるので、動物病院で検査をしてもらいましょう。
一般的に犬の体温(健康時平熱)は、約38~39℃と言われているので、これ以上高い体温の場合は熱がでていると考えられます。
人間同様に犬の平熱は個体差があるので、日頃から愛犬の正常な体温を測っておくと、熱がでているか否かの判断がしやすくなります。
また、同様に脱水症状にも注意が必要で、重度の脱水症状が継続する場合は命に関わる危険性があります。
単純に水分摂取量が足りていない場合もありますが、下痢や嘔吐、熱射病、糖尿病や腎不全など何かしらの病気が原因で脱水症状になることもあるので、獣医師にしっかりと診てもらいましょう。

◆アレルギー

アレルギー症状が犬の鼻、または目にでている場合も鼻が乾いていることがあります。
花粉やハウスダストなどによりアレルギーが引き起こされると、鼻涙管という器官が詰まりますが、これが詰まることで鼻まで分泌液が送られず乾いてしまいます。アレルギーで鼻の乾燥が起こっている場合には、その原因に触れさせないことが重要です。

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◆角化症

通常、犬の角質細胞は20日程度のサイクルで剥がれ落ちて生まれ変わりますが、このサイクルが急速に早くなると角化症が起こり皮膚が乾燥していたり鼻が乾いているような症状が引き起こされます。
一般的に適切なシャンプーで治療が行われますが、鼻が継続的に乾いている場合は動物病院で検査して獣医師の指示に従いましょう。

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◆皮膚の異常

犬の鼻はとてもデリケートで、夏場の紫外線による日焼けによって鼻が乾燥してしまうこともあります。
また、犬の鼻にかさぶたやひび割れができていたり、鼻周りの皮膚にも異常が見られたりする場合は、皮膚病の疑いもあるので動物病院で検査を行いましょう。
犬も年齢を重ねると、鼻の皮膚上の保水力が低下することがあるので、皮膚の乾燥には注意が必要です。

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犬の鼻が乾燥した時の対処法

加湿器

犬の鼻が乾いている時は、その原因によって対処法が異なります。
犬の体の自然な現象として一時的に乾燥する場合は、適切な水分摂取をすることで改善することがあります。

◆加湿器を使用する

まずは、空気の乾燥を防ぐためにワンちゃんが普段生活する部屋では加湿器を使用しましょう。冬場は特に空気が乾燥しやすいです。

加湿器が家にない場合は、濡れたタオルを干すことも効果的です。
それでも乾燥したままであれば、他の原因の可能性も考えてみましょう。

◆水分補給させる

もともと水分摂取をあまりしない犬や老衰・病気によって水分摂取量が減っている犬、夏場や運動後に関しては、適切な水分摂取をサポートしてあげましょう。
犬によっての個体差や運動量の差、季節によっても変動しますが、一般的に犬の1日の水分摂取量は90ml(1㎏あたり)です。
正確に測りたい場合は、「体重g×0.05~0.07」の計算式で細かな必要量が求められますので、極端に水分摂取量が足りない場合はヤギミルクを混ぜたりするなど、犬が積極的に水を飲むように工夫すると良いでしょう。

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◆ウェットフードをあげる

普段ドライフードを与えている場合、水分量の多いウェットフードに変えて様子を見ても良いでしょう。
一般的にドライフードの水分含有量は10%前後ですが、ウェットフードの場合は75%前後といわれているので、食事で水分摂取量を上げることができます。
ただし、ウェットフードに切り替えても常に新鮮な水は準備しておきましょう。

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◆鼻のケア

適切な水分摂取に合わせて、鼻用の保湿クリームを使用するのも効果的です。
人間用の商品はなく、犬がなめても安心なペット用のワセリンなどで保湿します。
乾燥によってひび割れが生じて痛みを伴うことがあるので、症状が進行する前に乾燥対策を行いましょう。

◆病院へ連れて行く

鼻が乾いている他、別の症状を併発している場合・鼻の乾燥が重度の場合・継続的に鼻が乾いている場合は、病気を疑い必ず動物病院で検査をしてもらいましょう。


犬の水分補給におすすめの給水器

犬に適切な水分補給をさせるためには、飲みやすさがとても大切です。
給水器の商品は数多くの種類があるので、愛犬の性格や使用場所などを考慮して選んであげましょう。

◆移動時や散歩時に便利!「シャワー付き ハンディドリンカー S」

シャワー付き ハンディドリンカー S
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「水皿で」ドリンカーに、「シャワーで」おしっこ跡の掃除に。ノズル先端がシャワーになっています。付属でショルダーベルトが付いているので、持ち運びに便利な給水器です。

◆いつでも新鮮な水を!自動給水器「ピュアクリスタル グラッシーR 犬用 1.5L」

ピュアクリスタル グラッシーR犬用
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サッと洗えて汚れが溜まりにくいフラット設計。電気が止まってもファンネルにお水が残るので、もしもの時も安全です。1.5Lでたっぷり水容量!お留守番も安心。

◆下部尿路の健康維持におすすめ!「ピュアクリスタル カートリッジ式ドリンクボウル 下部尿路の健康維持に 犬用」

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軟水カートリッジ付き。ワンちゃんが飲みやすい深皿形状。なめるよりたっぷり飲めるボウルタイプ。


犬の鼻が乾いている時のまとめ

犬の鼻が乾いている時の原因や対処法、おすすめ給水器など幅広くご紹介致しましたが、犬の鼻が乾いている場合は体の自然な現象である他、病気のサインである可能性もあります。
一時的な乾燥はそれほど問題ありませんが、継続して鼻が乾いているようであれば万が一のことを考えて動物病院で検査してもらいましょう。



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smochijp

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動物看護士(日本能力開発推進協会/日本キャリア教育技能検定協会)、老犬介護士(日本キャリア教育技能検定協会)、犬の管理栄養士(全日本動物専門教育協会)、ドッグトレーニングアドバイザー(日本ペット技能検定協会)等、動物関連資格を多数保有。大型犬2頭、中型犬1頭、小型犬(保護犬)1頭、猫3頭と暮らしながら、役立つペット関連情報を提供しております。


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