1.ラブラドゥードルはミックス犬
1-1.「ミックス犬」って?雑種とは何が違う?
1-2.ラブラドールレトリバーってどんな犬?
1-3.プードルとはどんな犬?
4.ラブラドゥードルの見た目の特徴
4-1.3つのサイズラブラドゥードルの大きさ・体重
4-2.モコモコの被毛が特徴的
8.ラブラドゥードルの性格について
8-1.性格①:賢く洞察力がある
8-2.性格②:フレンドリーで明るい
8-3.性格③:集中力がある
9.ラブラドゥードルのお手入れは?
9-1.適度なタイミングでカットが必要
9-2.日々のブラッシングが重要
9-3.シャンプーで被毛を健康的に
9-4.垂れ耳だから、耳のケアも忘れずに
9-5.カットと一緒にペットサロンでのお手入れも
ラブラドゥードルはミックス犬
ラブラドゥードルと聞いても、多くの人はあまりピンと来ないのではないでしょうか。
正式に犬種としては認められていないので、知名度も低いのかもしれませんね。
2つの犬種がもとになっているので、ミックス犬という立ち位置です。
◆「ミックス犬」って?雑種とは何が違う?
異なる犬種の交配と言えば、「雑種」が頭に浮かぶかもしれません。
一方で、「ミックス犬」という言葉も浸透しているため、違いがはっきりと分からないという人も多いでしょう。
雑種の場合、「どんな犬が親なのか?」が分からないケースが多いです。
人間によって交配させたのではなく、野生で暮らしている犬たちが自然に繁殖したパターンなどの場合は、雑種と呼びます。
それに対しミックス犬は、純血種同士を組み合わせることで「こんな特徴が現れるだろう」とい予測がつきやすいものです。
ラブラドゥードルの場合も、ラブラドールレトリバーとプードルを掛け合わせたことが分かっているのでミックス犬と言えるでしょう。
◆ラブラドールレトリバーってどんな犬?
それでは、ラブラドゥードルのもとになったラブラドールレトリバーについて、お話していきます。
ラブラドールレトリバーは、盲導犬として馴染み深いですよね。
パートナーのために懸命に尽くす姿を見かけたことがある人も多いでしょう。
ラブラドールレトリバーは体重が30キロにもなる大きな犬種です。
短毛なので、骨太でがっしり筋肉質な体のラインが目立つのが印象的。
頼りがいのある体つきが特徴です。
体は大きいですが、性格は穏やか。
周囲を観察できる賢さがあり、むやみに攻撃的になることはありません。
盲導犬や介助犬、災害救助犬など、高レベルな働きが期待できる犬種です。
基本的に穏やかで社交性があるので、しつけがしっかりできれば家庭犬として素晴らしいパートナーになれるワンちゃんと言われています。
◆プードルとはどんな犬?
次に、プードルについてです。
モコモコの被毛が特徴的なプードルは、「スタンダート」「ミディアム」「ミニチュア」「トイ」と4つのサイズに分類されているワンちゃんです。
日本では、体が小さな可愛らしいトイプードルが人気で、体重が20キロ前後にもなる体の大きなスタンダートプードルを見ると、意外な感じがするかもしれません。
非公認ですが、このほかにもタイニープードル、ティーカッププードルといった体のかなり小さいタイプもいます。
プードルはモコモコした巻き毛で、抜け毛が多そうなイメージですが、お手入れさえしっかりできていれば、抜け毛が少ないワンちゃんと言われています。
独特なカットで可愛さを引き立たせるのも、プードルを飼う楽しみのひとつかもしれません。
体のサイズは関係なく、プードルは頭が良く、学習能力が高いワンちゃんです。
モコモコ被毛でどこか気品がある一方で、かつては猟犬だったので、実はとても運動神経がよく活動的。
一緒に遊んで楽しい時間が満喫できます。
ラブラドゥードルの誕生まで
ラブラドゥードルというミックス犬が生まれたのは、「動物アレルギーを持つ人のための盲導犬にしたい」という背景がありました。
盲導犬や介助犬を必要とする人のなかには、アレルギーに悩む人もいるでしょう。
そこで、介助犬として動ける賢い犬種に、プードルのように抜け毛が少ない犬種を掛け合わせて誕生していったのがラブラドゥードルです。
交配の主体となったのはラブラドールレトリバーとプードルですが、2004年にはそのほか4種のワンちゃんを交配に用いて、今の姿のラブラドゥードルが誕生しています。
ラブラドゥードルは公認されていない?!
ラブラドゥードルは1980年代に交配がスタートしたので、歴史的にはまだ浅いです。
今の時点では、正式な犬種として公認はされていません。
そのため、ラブラドゥードルと耳にしても、「初めて聞いた」「よくわからない」という人も多いでしょう。
アレルギーが起こりにくいという特徴も兼ね備えたうえ、フレンドリーな性格も注目されつつあり、現在、日本では日本オーストラリアン・ラブラドゥードル協会が設立されています。
注目度も高まりつつあり、これから多くの人に求められるワンちゃんとなりそうですね。
ラブラドゥードルの見た目の特徴
ラブラドゥードルは3つのサイズに分かれています。
小さなサイズでも大きなサイズでも、見た目の印象はあまり変わらないでしょう。
ボリューム感のある被毛に包まれて分かりにくいかもしれませんが、しっかりした骨格と筋肉があるので、可愛らしいなかにも「たくましさ」が感じられるでしょう。
◆3つのサイズラブラドゥードルの大きさ・体重
ラブラドゥードルの大きさは、
・体重23~30キロほど、体高52~62センチほどの「スタンダード」
・体重13~20キロほど、体高42~52センチほどの「ミディアム」
・体重7~12キロほど、体高35~42センチほどの「ミニチュア」
という3つのサイズに分かれています。
◆モコモコの被毛が特徴的
ラブラドゥードルのモコモコした被毛は、プードルの遺伝子を受け継いでいます。
スタンダードサイズになると体重30キロなので、大型犬に近い体型ですが、この「モコモコ」の被毛によって可愛い印象を受けますよね。
豊富なカラーバリエーションがあるラブラドゥードル
ラブラドゥードルには、10種以上のたくさんの被毛カラーがあります。
濃いカラーだと「知的でクール」な印象に見えるでしょう。
淡いカラーなら、「優しく温か」な雰囲気が感じられるかもしれません。
毛色は、ブラックやクリーム、チョコレート、ゴールド、シルバー、レッド、キャラメル、カフェ、ラベンダーなどがあります。
また、単色のほか、体全体に模様が見られる「パーティ」、足先や胸周り、マズルの周りに模様がある「ファントム」などもいます。
カラーの違いや、模様の現れ方によって、だいぶ印象が変わるのもラブラドゥードルの魅力ポイントと言えるでしょう。
ラブラドゥードルの毛並みは3パターン
一見、同じように見えるかもしれませんが、ラブラドゥードルには3パターンの毛並みがあります。
まず、一つ目は「フリース」と呼ばれる柔らかな毛質です。
ツヤがあってウェーブが緩いのが特徴で、どちらかと言うとブラッシングもしやすいでしょう。
二つ目は「ウール」と呼ばれるラムウールのような毛質
で、緩めのウェーブや厚めな被毛に見えるでしょう。
柔らかな手触りです。
三つ目が「ヘアー」と呼ばれるタイプの毛質です。
季節が変わるたびに抜け毛が目立つとも言われています。
毛並みが違うと、印象も変わりますね。
アレルギーが出にくいラブラドゥードル
モコモコな第一印象に反して、抜け毛が少なめなのが特徴です。
ゴワゴワしておらず、ブラッシングもしやすいでしょう。
そのため、抜け毛が溜まるときに発しがちなニオイもあまりありません。
「動物の毛のアレルギーがある」という人とも暮らしやすいワンちゃんです。
ラブラドゥードルの性格について
ラブラドゥードルは、親犬となるラブラドールレトリバーとプードルの性格を濃く受け継いでいます。
◆性格①:賢く洞察力がある
ラブラドゥードルが持っている賢さは、盲導犬や介助犬として活躍しているラブラドールレトリバーとも似ています。
洞察力に長けているので「飼い主さんが思っていること」を自然に察知できます。
一緒に暮らしていくほどに、心の繋がりが深くなっていくワンちゃんです。
また、人間の感情を読み取れる能力があるため、セラピードッグとしても活躍するケースがあります。
一般的な家庭犬はもちろんですが、施設などからも求められているワンちゃんなのです。
◆性格②:フレンドリーで明るい
フレンドリーで明るいところは、プードルから受け継いでいます。
飼い主さんはもちろん、周囲への順応性が高いワンちゃんです。
他の犬がいても仲良くしようとするので多頭飼いもこなしてくれるでしょう。
◆性格③:集中力がある
ラブラドゥードルは、賢いことに加え、集中力があります。
ワンちゃんとの生活では欠かせないのが「しつけ」です。
ラブラドゥードルなら知能も高く、さらに集中力も持ち合わせています。
日常的な生活に必要なしつけは比較的スムーズに習得してくれるでしょう。
飼い主さん側でしつけにちゃんと向き合うことで、問題行動となりがちな点もおさえることができるかと思います。
ラブラドゥードルのお手入れは?
「抜け毛が少なめ」というプードルの魅力を引き継いでいるラブラドゥードル。
お手入れがしやすいワンちゃんです。
ただ、「抜け毛が少ない」からと「お手入れはいらない」ということではありません。
◆適度なタイミングでカットが必要
「抜け毛が少ない」という背景には、「毛が抜けずに伸びている」という事実があります。
毛質自体は柔らかで絡みやすい特徴を持つため、伸びっぱなしにするいつの間にか毛の絡まりが目立つようになります。
伸び放題にしていた結果、ゴワゴワした毛玉になるリスクもあり、トリミングサロンなどでカットも必要になるでしょう。
◆日々のブラッシングが重要
毛玉を防ぐためには、毎日のブラッシングが大事です。
ブラッシングをしないと毛玉のリスクがあるのはもちろんですが、ホコリや汚れが溜まるかもしれません。
スキンシップにもなるので、毎日ブラッシングの時間を設けてあげるのがおすすめです。
◆シャンプーで被毛を健康的に
被毛と皮膚の清潔さを保つには、月に1~2回のシャンプーが必要です。
ラブラドゥードルは巻き毛なので、汚れや抜け毛でボリューム感が出ることがあります。
抜け毛は少ないと言っても「ゼロ」ではないので、シャンプーでスッキリ整えましょう。
ただ、ブラッシング不足の状態でシャンプーをすると、さらに毛玉のリスクが高まります。
日常的なブラッシングの延長線上のケアとして、シャンプーをするようにしたいものです。
◆垂れ耳だから、耳のケアも忘れずに
ラブラドゥードルは垂れた耳のため、通気性がよくありません。
汚れが溜まった状態で通気性が悪ければ、耳の病気のリスクも高まります。
定期的に耳のケアが必要です。
ただ、汚れを取り除くときに綿棒を使ってしまうと、逆に耳の中が傷つく恐れもあるので注意が必要です
◆カットと一緒にペットサロンでのお手入れも
カットはもちろん、シャンプーや耳掃除などのお手入れも、「家でケアをする自信がない」という人も多いでしょう。
そんなときには、トリミングサロンの利用も選択肢のひとつです。
トリミングの内容や、体のサイズによって利用料金が変わるので、事前に確認するようにしましょう。
まとめ
通称「AL」のオーストラリアン・ラブラドゥードルは、知性派のラブラドールレトリバーと、社交的なプードルを交配に用いたミックス犬。
人の感情を察知して状況判断ができる賢さがあるので、セラピードッグとしても活躍しているワンちゃんです。
賢く訓練性が高い特徴から、これからますます注目されていきそうな感じもします。
モコモコした被毛の見た目から抜け毛が気になるかもしれませんが、毛質が柔らかいのでお手入れがしやすい特徴があります。
あまり抜け毛はないので、アレルギーの方とも暮らしやすいワンちゃんです。
たくさんの人から愛される魅力の持ち主「ラブラドゥードル」。
家族として迎えたときには、たっぷり愛情を注いで幸せな時間を共に過ごしていきたいものですね。
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