1.ラブラドールレトリバーの特徴
2.ラブラドールレトリバーに必要な運動量は?
2-1.1日2回は散歩させよう!
2-2.運動量が足りないとどうなるの?
2-3.肥満に注意!
2-4.肥満からくる病気に注意!
5.ラブラドールレトリバーと遊ぶ際の注意点
5-1.誤飲防止対策をしよう
5-2.頭を使う遊びをとりいれよう
6.広い空間が確保できている場合
6-1.大型犬が走れる広いスペースがない場合
6-2.頭を使う遊びを取り入れる場合
7.ラブラドールレトリバーにおすすめのおもちゃ
7-1.ロープ
7-2.骨型のおもちゃ
7-3.おやつ内蔵型のおもちゃ
7-4.ぬいぐるみ型のおもちゃ
7-5.ボール、フリスビー
8.ラブラドールレトリバーは走るのが大好き!
8-1.走らせることのメリット
8-2.走らせる場所は選んで!
8-3.走らせる前の準備
8-4.飼い主さんも一緒に走ってあげよう!
ラブラドールレトリバーの特徴
本題に入る前に、ラブラドールレトリバーの特徴を抑えておきましょう。
ラブラドールレトリバーは大型犬で、短毛の犬種です。カラーの基本色には、ブラック・イエロー・レバー・チョコレートの4色があります。
体型は、骨太で筋肉質な体をしています。
性格は穏やかで、攻撃性の少ない性格です。
また、知性と順応力が高く、強い服従性と自己判断できる能力を持ち合わせているといわれています。
ラブラドールレトリバーが盲導犬として活躍しているのを町で見かけたことのある方も多いのではないでしょうか。
もともと、水中犬として漁師とパートナーを組んでいた犬種のため、泳ぐことが好きな犬種でもあります。
ラブラドールレトリバーに必要な運動量は?
では、ラブラドールレトリバーにはどれくらいの運動量が必要なのでしょうか?
◆1日2回は散歩させよう!
ラブラドールレトリバーは、最低でも1日2回は散歩させるようにしましょう。
1回の散歩時間は1時間前後で、朝、夕の2回散歩させるといいでしょう。
小型犬の平均散歩時間は30分程度ですが、ラブラドールレトリバーのような大型犬は体が大きいぶん、体力も余っているので散歩にかける時間が多く必要になります。
盲導犬のイメージが強いのでおとなしい性格をしていると思われがちですが、もともと水中犬だったことから、意外と活発なのです。
そのため、毎日きちんと運動させる必要があります。
◆運動量が足りないとどうなるの?
毎日朝夕に1時間ずつの散歩は結構大変かも…。そう思う方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、毎日の運動量が足りないと、ラブラドールレトリバーが不健康になってしまいます。
◆肥満に注意!
ラブラドールレトリバーは比較的肥満になりやすい犬種だといわれています。
英ケンブリッジ大学の学者たちによって、「ラブラドールレトリバーは肥満になりやすい」という研究結果が出ているのです。
「POMC遺伝子」という、体内で肥満を調節する役割がある遺伝子があります。
研究結果によると、ラブラドールレトリバーが肥満になりやすいのは、体内でのPOMC遺伝子の突然変異が原因とのこと。
通常、正常な遺伝子の働きでは食事をしたときに満腹感を脳に伝えることができますが、POMC遺伝子に突然変異が起こってしまうと、それが伝わらず常に食欲が止まらない状態となってしまいます。
そのため、ラブラドールレトリバーは体質的に肥満になりやすく、食べた分だけ運動をさせる必要があるのです。
◆肥満からくる病気に注意!
もし肥満になってしまうと、肥満からくる関節トラブルなど、様々な病気にかかるリスクが増えてしまいます。
人間が1度太ってしまうと痩せるのが難しいように、ラブラドールレトリバーも1度肥満になってしまったら元の体型に戻すことはなかなか難しいです。
ラブラドールレトリバーに運動をさせよう!
ラブラドールレトリバーにいつまでも健康でいてもらうためにも、適度に運動させる必要があります。
ですが、朝夕2回の散歩だけでは、十分な運動量とはいえません。
では、具体的に、他にどのように運動させればいいのでしょうか?
遊びに運動をとりいれよう!
ラブラドールレトリバーは人なつっこく社交的で、飼い主さんと遊ぶことが大好きです。
ラブラドールレトリバーと遊んであげることは、信頼関係を築くためのコミュニケーションとしてとても重要なことです。
また、遊んであげることで、ストレス発散にも繋がります。
その遊びに、運動をとりいれてあげましょう。
ラブラドールレトリバーとコミュニケーションがとれるうえに運動もさせてあげられるなんて、一石二鳥ですよね!
ラブラドールレトリバーと遊ぶ際の注意点
ラブラドールレトリバーと遊ぶうえでの注意点は、子犬時代にいたずら対策をしっかりすることと、頭を使う遊びをさせてあげることです。
◆誤飲防止対策をしよう
ラブラドールレトリバーの子犬時代は、好奇心旺盛でやんちゃです。そのため、物を噛む、壊すといったいたずらをすることが多くあります。
誤飲すると危険なものはあらかじめ片付けておくようにしましょう。
◆頭を使う遊びをとりいれよう
もともと作業犬だった犬種なので、頭を使う本能が満たされないと問題行動を起こしてしまうこともあります。頭を使う遊びやトレーニングをとりいれるようにしましょう。
ラブラドールレトリバーとの遊び方
◆広い空間が確保できている場合
ある程度広い空間が確保できている場合、「レトリーブ」というおもちゃを投げてとってきてもらう遊びがいいでしょう。
おもちゃを追って走り、くわえて持ってくるだけの単純な遊びに見えるかもしれませんが、何回も繰り返すことである程度の運動量を必要とします。
レトリーブをすることで、家にいながら簡単に運動不足を解消することができます。
◆大型犬が走れる広いスペースがない場合
ラブラドールレトリバーのような大型犬が走れる広いスペースを確保するのはなかなか難しいかと思います。
そんなときは、「引っ張りっこゲーム」がおすすめです。
おもちゃや紐などをラブラドールレトリバーと引っ張り合うゲームで、こちらはそこまでスペースがなくても遊ぶことができます。
◆頭を使う遊びを取り入れる場合
先ほど言ったように、ラブラドールレトリバーは頭を使いたいという本能があります。
そのため、脳を刺激する遊びもしてあげましょう。
嗅覚を使ってエサやおもちゃを探し当てる、宝探しゲームが特におすすめです。
宝探しゲームとは、ラブラドールレトリバーが見ていない間にエサやおもちゃを部屋のどこかに隠し、それを探し当ててもらうゲームです。
できればおもちゃを使うのが好ましいですが、ラブラドールレトリバーが気乗りしない場合はエサを使うようにしましょう。初めて宝探しゲームをさせるときは、できるだけおいしそうなにおいのするエサを選ぶのが良いでしょう。
宝探しゲームに慣れてきたら、次は特定のにおいをつけた特定のアイテムを隠すようにし、見つけたらご褒美にエサをあげましょう。使用するアイテムは普段使っているおもちゃではなく、宝探しゲーム専用のものを用意してあげるのが好ましいです。
慣れれば、ラブラドールレトリバーはそのアイテムを出すだけで「これから宝探しゲームをするんだ」と理解してくれるようになるでしょう。
ラブラドールレトリバーにおすすめのおもちゃ
次に、ラブラドールレトリバーにおすすめのおもちゃを紹介します。
◆ロープ
先ほどの「引っ張りっこゲーム」をする際に使います。遊ぶ用途意外にも、噛みながらハミガキの役割を果たしてくれるロープもあります。
また、ラブラドールレトリバーが一人遊びする際もお供になってくれます。
ラブラドールレトリバーが食いつきやすいよう、両端が結ばれているものが好ましいです。
その他、天然のコットン素材のものや、三つ編みで編みこまれており適度な伸縮性があるものがおすすめです。
◆骨型のおもちゃ
こちらも「引っ張りっこゲーム」や一人遊びをする際に使います。
噛みやすい形状なので、甘噛みしやすいという子には特に良いでしょう。
骨型のおもちゃの中には、チキンやビーフの香りがついていて食いつきを良くしている商品や、歯磨き効果のある商品もあります。
ラブラドールレトリバーは大型犬なので、プラスチック製など強い力で噛むと壊れてしまう耐久性の低いものは避けるようにしましょう。
◆おやつ内蔵型のおもちゃ
噛んだり転がしたりしていると、そのうち中からエサが出てくる仕組みのおもちゃで、ラブラドールレトリバーを飽きさせません。
一人で留守番させるときなどに使うと良いでしょう。
◆ぬいぐるみ型のおもちゃ
ぬいぐるみ型のおもちゃは狩猟本能を刺激されるので、水中犬だったラブラドールレトリバーにはおすすめです。
誤飲を未然に防ぐためにも、しっかりと縫製され、細かい付属パーツがないぬいぐるみを選ぶようにしましょう。
◆ボール、フリスビー
運動量の多いラブラドールレトリバーには、ボールやフリスビーなどの投げてとってこいをさせるおもちゃがおすすめです。
ボールは一人遊びにも使うこともできます。
ボールは、室内で使うのであれば、ゴムやラテックス、布など比較的柔らかい素材のものを選ぶようにしましょう。
公園など屋外で使うのであれば、よく跳ねる素材のものがおすすめです。
フリスビーは、噛んでも歯が痛くならず、また失敗してラブラドールレトリバーに当たってしまっても痛くないシリコン製のものを選ぶようにしましょう。
ラブラドールレトリバーは走るのが大好き!
ラブラドールレトリバーは、遊ぶのと同じくらい走ることも大好きです。
ラブラドールレトリバーは水中犬だったと同時に鳥猟犬でもありました。
水中での活動がほとんどでしたが、水鳥が撃ち落された場所に向かうために陸を走ることもありました。
そのため、走ることもラブラドールレトリバーの欲求を満たす行為のひとつなのです。
◆走らせることのメリット
散歩と同様に肥満になりにくくなるということはもちろん、走らせることで有酸素運動ができるので心肺機能を高めることができます。
走ることが筋トレとなり、筋肉がつくことにより運動機能を高めることができます。
ラブラドールレトリバーを走らせることは、ラブラドールレトリバーの心身の健康に繋がります。
◆走らせる場所は選んで!
ラブラドールレトリバーが走るときは、ジャンプして着地したような状態になります。
ラブラドールレトリバーは人間のように靴を履かないので、衝撃を吸収することができません。
そのため、足をついた地面が硬すぎると、足腰への衝撃が強くなってしまいます。
かといって、地面が柔らかすぎても着地したときに踏ん張れずバランスを崩してしまうことがあります。
なるべく、芝生や土の上を選んで走らせるようにしましょう。
また、人通りや車通りの多いところは危ないので走らせないでください。
◆走らせる前の準備
走らせる際には、急にダッシュさせるのはやめましょう。
人間が準備運動を怠ると、足をつったり捻挫したりといった危険があります。
ラブラドールレトリバーも同じで、十分に準備運動をしないまま走ると、筋肉が伸びず、靭帯断裂などになりかねません。
公園などでロングリードにして走らせる場合は、まずは短いリードのまま走らせるようにしましょう。
ドッグランのときも急にリードを外すのはやめましょう。
◆飼い主さんも一緒に走ってあげよう!
準備運動の際は、飼い主さんも一緒に並走してあげましょう。
そうすることで、ラブラドールレトリバーが急にダッシュしてしまうということがなくなります。
ボールやフリスビーで遊ぶときも同様に、いきなり遠くに投げるのではなく、最初は至近距離に投げてあげるようにしましょう。
ラブラドールレトリバーが怪我してしまわないように、飼い主さんが走り方をコントロールしてあげることが大事です。
遊びながらもしつけはしっかりと!
ラブラドールレトリバーが「遊ぼう!」とボールやロープなどを持ってきたとき、簡単に遊んであげてはいけません。これを繰り返していると、わがままに育ってしまうからです。
ラブラドールレトリバーがおもちゃを持ってきても無視をして、向こうが諦めてしばらくしてから遊んであげるようにしてください。こうすることで、世の中は自分の思い通りにならないということを学んでくれます。
遊びを終えるタイミングも同様です。ラブラドールレトリバーが飽きる前に、こちらが遊ぶのをやめましょう。
このように、決定権は飼い主さんが持つことが非常に大事です。
遊びながらもしつけはしっかりとするようにしましょう。
まとめ
ラブラドールレトリバーは肥満になりやすい体質のため、適度な運動が必要です。
必ず毎日朝夕2回、1回1時間程度の散歩に連れて行くようにしましょう。
また、ラブラドールレトリバーは遊ぶことが大好きです。遊びながら頭を使えるように知育おもちゃなどを使って遊んであげるようにしましょう。遊ぶ際は、小型犬の場合はいたずらに気を付けてあげてください。
ラブラドールレトリバーは走ることも大好きです。
ラブラドールレトリバーを走らせる際は、飼い主さんも一緒に準備運動をしてあげることで怪我を未然に防いであげましょう!
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