1.ラブラドールレトリバーの特徴
2.外飼いと室内飼いどっちの方がいいの?
3.外飼いのメリット
3-1.家の中が汚れない
3-2.家の中がにおわない
3-3.家具などを壊されない
4.外飼いのデメリット
4-1.天候や気候で左右される
4-2.体が汚れやすい
4-3.病気・ケガのリスクが高くなる
4-4.近所迷惑を起こしてしまう可能性も
4-5.孤独・退屈な時間が多い
4-6.脱走する可能性が高くなる
5.室内飼いのメリット
5-1.ラブラドールレトリバーと触れ合える時間が多い
5-2.しつけがしやすい
5-3.健康管理がしやすい
6.室内飼いのデメリット
6-1.ラブラドールレトリバーにとってのデメリット
6-2.飼い主にとってのデメリット
6-3.部屋が荒らされてしまう
6-4.掃除が大変
ラブラドールレトリバーの特徴
本題に入る前に、ラブラドールレトリバーの特徴を抑えておきましょう。
ラブラドールレトリバーは、成犬になると体高(四つ足で立った時の地面から背中までの高さのこと)が1mになる個体もいるほど、体が大きい犬種です。
性格は温厚で人なつっこく、また頭が良いので家族で飼うのに向いているといわれています。
ラブラドールレトリバーといえば盲導犬のイメージが強く、おとなしい性格をしていると思われがちですが、実はもともと水中犬だったことから意外とアクティブな性格をしています。
外飼いと室内飼いどっちの方がいいの?
では、ラブラドールレトリバーは外飼いか室内飼い、どちらの方がいいのでしょうか?
まずは、外飼いと室内飼いのメリット・デメリットをそれぞれ紹介していきます。
外飼いのメリット
はじめに、外飼いのメリットから説明します。
◆家の中が汚れない
外飼いの一番のメリットは、なんといっても家が汚れないことでしょう。
ラブラドールレトリバーを室内飼いしていると、どうしてもそこらじゅう毛だらけになってしまいます。
特にラブラドールレトリバーは「ダブルコート」という犬の中でも抜け毛が多い犬種です。
掃除機をかけても、コロコロをしても、ラブラドールレトリバーが移動するたびに毛が落ちてしまいます。
出先で服や私物に毛がついていることに気付いた、なんてこともしばしばあります。
また、子犬の頃は、トイレの失敗で部屋を汚してしまうこともあります。
その後始末は非常に大変です。
排泄物の処理をしなくてよいという点は、外飼いのメリットといえるでしょう。
◆家の中がにおわない
動物を飼う以上ある程度仕方のない部分ではありますが、外飼いならにおいの心配もありません。
一緒に暮らしている家族は毎日のことなのでにおいにも慣れてしまいますが、たまに遊びに来るお客さんなどはラブラドールレトリバーのにおいに敏感に反応してしまいます。
あまり犬のにおいが好きでなく、不快に感じるお客さんもいるでしょう。
定期的にシャンプーをしてからだを清潔に保っていたとしても、どうしても獣臭さというのはなくなりません。
お部屋のにおい問題がない、というのも外飼いのメリットといえます。
◆家具などを壊されない
ラブラドールレトリバーはおとなしそうに見えますが、意外と運動量が多くやんちゃでいたずら好きです。
特に子犬のときは非常に活発で、家の中を走り回ったり、跳び回ったりして、家の中のありとあらゆるものを破壊されてしまいます。
外飼いであれば、どれだけ走り回っても問題はありません。
家の中の物を壊されない、というのも外飼いのメリットと言えるでしょう。
外飼いのデメリット
ここまで、外飼いのメリットを紹介しました。
次に、外飼いのデメリットを説明します。
◆天候や気候で左右される
ラブラドールレトリバーは暑さに弱く、日本の猛暑での外飼いは命の危険にかかわります。
そもそも大型犬は比較的暑さに弱い犬種が多いのですが、ラブラドールレトリバーはその中でも特に暑さに弱い犬種です。
先ほど、ラブラドールレトリバーは「ダブルコート」だと説明しましたが、ダブルコートとは、毛皮が二重になっている構造のことをいいます。
そのため、非常に暑さに弱いのです。
近年の日本の夏は、気温が35℃を超えることも珍しくありません。
また、夏以外でも、ゴールデンウィークや10月でも暑い場合もあり、そんな中ラブラドールレトリバーを外飼いするのは非常に危険だといえます。
ダブルコートなので寒さには強いのですが、強いからといって寒いのが好きというわけではありません。
極寒の冬を外で過ごすのは、いくら寒さに強いラブラドールレトリバーでも無理があります。
室内飼いであれば夏はエアコン、冬は暖房で常に一定の気温を保っていられるので、気温の管理ができないのが外飼いのデメリットといえます。
◆体が汚れやすい
当たり前ですが一日中外にいるので、土やほこりで体が汚れてしまいます。
外飼いだからといって汚いまま放置しておくなんてもってのほか。
むしろ汚れやすいぶん、室内飼いよりもこまめに洗ってあげる必要があります。
体が汚れやすいのも、外飼いのデメリットといえるでしょう。
◆病気・ケガのリスクが高くなる
外飼いには、室内飼いにはない障害物が多くあります。
たとえば、次のようなことが起こりえます。
・蚊が多く、刺されてフィラリアになる可能性が高くなる。
・マダニに刺され病気になる可能性がある。
・皮膚トラブルを起こしやすい。
・肘タコや足のケガにつながりやすい。
これらは室内飼いでも起こる可能性はありますが、外飼いの方が圧倒的にリスクが高いです。
フィラリアは、かかるといずれ死に至ってしまうかもしれないほどの危険な病気です。
マダニは、刺されると皮膚炎や貧血、栄養障害などの病気になってしまいます。
病気にかかるリスクが高いという点も、外飼いのデメリットといえます。
◆近所迷惑を起こしてしまう可能性も
ラブラドールレトリバー自身や家族以外に、ご近所さんに対しての問題があります。
それは、無駄吠えや遠吠えです。
夜中や明け方にワンワン吠えると騒音問題に繋がります。
田舎や家と家の感覚が広い場所であれば吠えてもあまり気にならないかもしれませんが、住宅が密集している場所だとご近所迷惑になってしまいます。
また、たとえば小さい子が誤って門の中に入れてきた手を噛んでしまう、ということも考えられます。
近所迷惑になってしまう可能性があるという点も、外飼いのデメリットといえるでしょう。
◆孤独・退屈な時間が多い
外飼いだと、室内飼いよりどうしても人と触れ合う時間が少なくなってしまいます。
ラブラドールレトリバーは人懐こいなので、一人でいると寂しさを感じてしまうことでしょう。
遊ぶときも、一人で遊ぶよりも、飼い主さんと遊びたがります。
孤独で退屈な時間が多くなるという点も、外飼いのデメリットといえます。
◆脱走する可能性が高くなる
ほぼ一日中外に放している状態なので、脱走される可能性が高くなります。
どれだけ頑丈に施錠しているつもりでも、ラブラドールレトリバーは運動能力が高いうえに頭がいいので、うまく頭を使って脱走されてしまうかもしれません。
また、悪意を持った人が、外側から鍵を開けてしまったとき、人懐こい性格のラブラドールレトリバーは、その人について行ってしまう可能性もあります。
脱走や連れ去りのリスクが高くなるという点も、外飼いのデメリットといえるでしょう。
室内飼いのメリット
ここまでは、外飼いのメリット・デメリットを紹介しました。
次に、室内飼いのメリット・デメリットを紹介していきます。
まずは、室内飼いのメリットです。
◆ラブラドールレトリバーと触れ合える時間が多い
外飼いよりも室内飼いの方が、ラブラドールレトリバーと多くスキンシップをとることができます。
ラブラドールレトリバーは人が大好きです。常に一緒にいたがります。
そのため、盲導犬のように、常に人と一緒にいられる仕事に向いているのです。
ラブラドールレトリバーと飼い主がたくさんコミュニケーションをとれるという点は、室内飼いのメリットといえます。
◆しつけがしやすい
室内飼いの方がしつけをする機会が断然多くなります。
ラブラドールレトリバーは賢いので、非常にしつけがしやすいです。
ラブラドールレトリバーは小学3、4年生ほどの知能があると言われています。
賢くて立派なラブラドールレトリバーになってもらうためには、飼い主が意識してしつけをすることが大事です。
しつけがしやすいという点も、室内飼いのメリットといえるでしょう。
◆健康管理がしやすい
外飼いよりも室内飼いの方が、ラブラドールレトリバーの体調管理がしやすいです。
室内飼いだと常に一緒にいるので、少しの変化にもすぐ気が付くことができます。
普段となんだか様子が違うなと思ったらすぐにかかりつけの病院で診てもらうことができます。
ラブラドールレトリバーにとっても、いつでもやすらぎ安心できる場所、季節に左右されず害虫などがいない快適な空間、常に飼い主さんと一緒に居られる喜びなど、外飼いではなかなか味わえない経験ができることもメリットとしてあげられます。
室内飼いのデメリット
ここまで、室内飼いのメリットを紹介しました。
次に、室内飼いのデメリットを紹介していきます。
◆ラブラドールレトリバーにとってのデメリット
室内飼いする場合、ラブラドールレトリバーにとってのデメリットはほぼありません。
もちろん飼い主さんがちゃんと世話をすることが前提なので、それを怠ると逆にデメリットが多くなってしまいます。
たとえば、室内飼いなのに
・かまってあげない
・散歩に連れて行かない
・運動をさせてあげない
・トイレを我慢させる
・家を留守にしがち
・部屋が物だらけで誤飲の危険がある
・いつも叱るばかりで褒めない
このようなことではラブラドールレトリバーはストレスがたまるばかりです。
飼い主さんがラブラドールレトリバーのことを考えて毎日一生懸命お世話をしてあげれば、ラブラドールレトリバーは幸せに暮らすことができるでしょう。
◆飼い主にとってのデメリット
デメリットという言い方は少しおかしいかもしれませんが、家族同様に育てることになるため子どもを育てるのと同じくらい苦労することになります。
子犬のときは数時間おきにトイレに連れて行ってあげなければなりませんし、相当な時間と労力が必要になります。
◆部屋が荒らされてしまう
ラブラドールレトリバーは意外とやんちゃでいたずら好きな性格なので、部屋を荒らされてしまいます。
しつけをしっかりと行ったり、年齢を重ねれば徐々に収まっていくとは思いますが、それでも最初のうちは部屋を荒らされることを覚悟しなければなりません。
2~3歳くらいまでは飼い主さんは忍耐の連続です。
◆掃除が大変
部屋を荒らされたあとの後片付けも大変ですが、抜け毛であったり、トイレを失敗したときなどの掃除も大変です。
ブラッシングやシャンプーを定期的に行い、しつけをしっかりして対策しましょう。
外飼いよりも室内飼いの方がしやすい!
ここまで、外飼いと室内飼いのメリット・デメリットを上げましたが、外飼いよりも室内飼いの方がしやすいといえるでしょう。
外飼いだと、病気になりやすかったり近所迷惑になってしまう可能性があったりと、リスクが高いです。また、人が大好きなのに、人とのコミュニケーションをとることができずラブラドールレトリバーに寂しい思いをさせてしまうことになります。
逆に室内飼いだと、ラブラドールレトリバーと密にコミュニケーションをとることができ、信頼関係を築くことができます。また、体調の変化に逐一気付くことができますし、もしケガをしてしまってもすぐに病院に連れていくことができます。
人なつっこい性格なので、家族で飼うのにも向いています。
以上の点から、ラブラドールレトリバーは外飼いよりも室内飼いの方がしやすいといえます。
まとめ
外飼いと室内飼い、それぞれメリット・デメリットがあげられますが、室内飼いの方がコミュニケーションがとりやすいですし、体調の悪化にもいち早く気付くことができます。
ラブラドールレトリバーに心身ともに健康でいてもらうためには室内飼いがおすすめです。
ラブラドールレトリバーを室内飼いする際には、しつけ・掃除をしっかりと行い、いっぱい触れ合ってあげるようにしましょう!
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