ビーグルのエサってどうするの?適正の体重はどれぐらい?

2020.09.20

ビーグルのエサってどうするの?適正の体重はどれぐらい?

スヌーピーのモデルになった犬種として有名なビーグル。 陽気で活発な性格をしているビーグルは賢くてフレンドリーな人気者です。 体が小さいので日本の住宅街でも飼いやすく、かわいらしい垂れ耳はいつの時代も人気があります。 そんな愛嬌たっぷりなビーグルですが、実は肥満になりやすく、『太りやすい体質』ということでも有名です。 今回はそんなビーグルの性格や特徴を捉え、ビーグルのエサの選び方と、適正体重について紹介します。

【目次】
1.ビーグルの特徴
 1-1.ビーグルの平均寿命とは

2.ビーグルは肥満になりやすい
 2-1.肥満が原因で起こりやすい病気

3.ビーグルが肥満にならないためには?
 3-1.犬種にあったエサ選びを!

4.ビーグルのエサの選び方【3つのポイント】
 4-1.①:国産と外国産どちらがいいの?
 4-2.②:大粒タイプと小粒タイプ
 4-3.③:犬のエサの種類

5.ビーグルに必要なエサの栄養・成分
 5-1.高タンパク低脂肪
 5-2.間接ケアにグルコサミン・コンドロイチン配合
 5-3.グレインフリー(穀物不使用)

6.エサの量と回数の目安は?
 6-1.【子犬期】1歳頃まで
 6-2.【成犬期】1歳~7歳頃
 6-3.【老犬期】7歳~以降

7.ビーグルの適正体重は?
 7-1.タイプ別の成犬時体重

8.適正体重を維持することが大切

9.まとめ

ビーグルの特徴

まずはビーグルの特徴をおさえていきましょう。

ビーグルはもともとイギリスで狩猟犬として活躍していました。
群れで狩りをしていた習性から協調性・社会性が高く、見知らぬ人やほかの犬とも仲良くできます。嗅覚ハウンドの中では最も小さいながら、筋肉質でがっしりとした体格を持ち、スタミナも豊富です。鼻先まである大きな垂れ耳が特徴的です。

ビーグルは体の大きさの割には、かなりの運動量を欲する犬種です。
できれば1日1時間以上の散歩を目安に歩きましょう。運動不足は太りやすくする要因の一つになります。

◆ビーグルの平均寿命とは

ビーグルは健康でタフという点から、飼い主にとって魅力的な特徴があり、ビーグルの寿命は15年前後と言われています。
ただ、1点だけ注意が必要で気を付けたいことが「体重の増加」です。
食べることにも強い興味があるため、飼い主さんが上手に食事管理をしてあげる必要があります。ビーグルの要求に、つい甘くなってしまって、日常的に食事以外にも間食のようにお菓子を目安よりも多くあげ続けてしまうと、当然のようにビーグルの体重増加につながってしまい、結果病気を引き起こすリスクがあります。


ビーグルは肥満になりやすい

ビーグルはもともと猟犬で運動量が多いため、運動不足の環境下では太ってしまいます。
また太りやすい体質なので、適切な食事管理と体重管理が必要です。

◆肥満が原因で起こりやすい病気

運動不足による肥満が多くみられるビーグルは、太りすぎると足腰に負担がかかり椎間板ヘルニアを起こしやすくなります。食事の量や運動量を見直し、適切な体型を保てるように管理していかなければなりません。


ビーグルが肥満にならないためには?

肥満を防ぐためには、「適切なエサ選び」「適切な体重管理」が重要です。
ビーグルの特徴にあった適切なエサ選びと、適正体重について詳しく紹介していきます。

◆犬種にあったエサ選びを!

犬は基本的に飼い主さんから与えられたものだけで食べていくことしかできません。
つまり、エサの選び方で愛犬の健康を決めるといっても過言ではありません。
正しい知識を持ち、犬の特性や体質を考慮して、必要な栄養素をしっかり補えるエサ選びを心掛けましょう。


ビーグルのエサの選び方【3つのポイント】

犬のドッグフードには乾燥したドライタイプのものと、缶詰などのウェットタイプのものがあります。
ドライフードの特徴は、様々な原料を混ぜ込んで乾燥し、水分を飛ばすことで粒に栄養を凝縮することができるので、少量でも必要な栄養が摂れます。
ウェットフードの特徴は、肉や魚など水分を含んだ原料をそのまま使用しているので、必要な栄養を摂るにはたくさんの量が必要になります。

つまり、ウェットフードだけでドライフードと同じ栄養分を摂取させようとすると、物理的に食べきれない程の量を毎日与えなければならない上に、お金に負担がかかります。

このように愛犬にとってのエサ選びは、必要な栄養を摂れるように、ライフステージに合わせながら適切に与えていくことが大切になります。

ここではビーグルのエサを選ぶ時におさえておきたいポイントを紹介します。

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◆①:国産と外国産どちらがいいの?

スーパーで食材を選ぶとき、国産にこだわって購入することが多いように、ドッグフードに関しても、国産のものの方が安心だという人もいます。
しかし、日本にはペットフードの安全性を確保する「ペットフード安全法」という法律があり、全てのペットフードの安全性確保されているため、ドッグフードにおいて産地による安全性の違いはありません。

日本国内のペットフードの製造や輸入、販売などにかかわるすべての企業が、「ペットフード安全法」に基づいて安全性の確保に取り組んでいます。
日本国内に流通するペットフードは、国産・外国産に関わらず、その安全性を守る義務が課せられる法律と、詳細な表示を求める自主基準の規約によって、その安全性が確保されているのです。

◆②:大粒タイプと小粒タイプ

次に、粒の大きさにも着目してみましょう。
大きく分けて「大粒タイプ」「中粒タイプ」「小粒タイプ」があり、選び方としては2つの観点があります。

1:年齢に合わせる

消化能力の低い子犬や老犬は、消化の良い「小粒」が良いでしょう。ウンチの状態を確認し、しっかり消化することができているようであれば、中粒を与えてもいいと思います。

2:食べ方の好みに合わせる

成犬には2つのタイプがあります。
小粒でも大粒でも「丸のみしてしまうタイプ」「しっかり噛むタイプ」

丸のみしてしまうタイプの場合は、消化が悪くなってしまったり、喉に詰まらせてしまったりするなどの恐れがあるので、中粒や小粒に変えてあげる必要性を考えてみましょう。

しっかり噛むタイプの場合は、噛み応えのある大粒を好む傾向にあります。
満足や満腹感にも繋がるため、大粒でなくても、小粒のかたいものを選んであげてもいいでしょう。

◆③:犬のエサの種類

基本的に犬のエサの種類は3種類あります。

1.カリカリ乾燥している「ドライフード」
2.ドライとウェットの中間「セミモイストフード」
3.水分量が多い「ウェットフード」

犬の年齢や体調に合わせて与えることが必要です。ポイントを確認していきましょう!

1.「ドライフード」

ドライフードは、他のタイプと比べて安価で長期保存できるのがポイントです。
水分が含まれていない分、栄養がたっぷり詰まっており、かたくて歯ごたえがあるので、あごや歯を鍛えられる効果や歯石を防ぐ効果があります。

2.「セミモイストフード」

ドライフードとウェットフードの中間タイプ。
かたいドライフードを好まない犬に人気のあるタイプで、程よく水分を含んでいるので自然な香りが犬の食欲をそそります。消化も良く、歯が弱い犬でも食べることができます。
また、やわらかい分長く与えていると歯石などがついてしまう可能性が高いため、長期的に食べさせることには向いていません。歯磨きやガムなどでケアしてあげる事が必要です。

3.「ウェットフード」

缶詰やレトルトパウチで売られている生のタイプ。
缶詰のタイプは他のタイプと比べても一番保存期間が長いのが特徴です。
香りも強く、食欲をそそられるので嗜好性が高いため、体調の悪い時や、食欲増進のためにドライフードへのトッピングとしても用いられます。
ただ、他のフードに比べると高価で、一度ウェットタイプのフードをあげるとドライタイプのフードを食べなくなることがあるので注意が必要です。
また、水分量も多いため歯石などの原因になりやすく、ケアが必要です。

健康的なビーグルなら、エサはドライフードを中心にし、体調や食欲などによってウェットフードも食べさせるとよいでしょう。
老犬で噛む力が衰えたなどの特別な事情がある場合には、ウェットタイプの食べやすいものを選択してあげると愛犬にとって適切な判断と言えるでしょう。


ビーグルに必要なエサの栄養・成分

ビーグルは太りやすい犬種のため、関節の健康維持にも配慮が必要です。
特に積極的に摂りたい栄養素をご紹介します。

◆高タンパク低脂肪

ビーグルは太りやすさに考慮し、「良質な動物性タンパク質源を豊富に含んだ、高タンパク低炭水化物」が入っているドッグフードが大切です。

◆間接ケアにグルコサミン・コンドロイチン配合

グルコサミン・コンドロイチンは関節をサポートするといわれている成分です。
股関節形成不全に気をつけたいビーグルは太らないように体重管理をしながら、グルコサミン・コンドロイチン配合のドッグフードも取り入れてみるとよいでしょう。

◆グレインフリー(穀物不使用)

ビーグルはもともと肉食であり、穀物などは消化しにくい場合があります。
また、穀物はアレルギーになる可能性があるので、グレインフリーのドッグフードを選ぶとよいでしょう。


エサの量と回数の目安は?

ビーグルはとくに食欲旺盛で肥満になりやすいので、適正給与量を毎回きちんと量って適正量を与えることを徹底しましょう。

◆【子犬期】1歳頃まで

子犬期は胃が小さいため、一度に食べられる量が少ないです。
また、消化器官もまだまだ未熟なため、ドッグフードをお湯でふやかしてやわらかくしてあげる工夫が必要です。1日分の給与量は3~5回に分けて与えるようにしましょう。
月齢に合わせて少しずつドッグフードのふやかし方を変え、量を増やしていきましょう。

成犬期に近づく9カ月を過ぎたあたりからはフードの量を減らして、太らないように注意が必要です。

◆【成犬期】1歳~7歳頃

1歳を過ぎると成犬期になり、一度にたくさん食べられるようになります。
しかし、1日分を1回で与えることはやめましょう。
栄養素をしっかりと吸収できるように、1日2~3回に分けて与えることが大切です。

◆【老犬期】7歳~以降

7歳になると老犬期です。活動量が減り、基礎代謝も低下します。
成犬期と同じように食べていると太ってしまうため、低カロリーで質の良いタンパク質を含む高齢犬用ドッグフードへの切り替えを検討しましょう。


ビーグルの適正体重は?

ビーグルの中でも、もともとの体のサイズによって適正体重は異なります。
成犬(1歳)になった時の体重を基準に「小型タイプ」「中型タイプ」「大型タイプ」に分け、
適正体重を確認していきましょう。

◆タイプ別の成犬時体重

平均的な適正体重は7kg~15kg台と、かなり範囲が広いです。
どのタイプに入るかを確認し、適正体重を意識していきましょう。

*成犬(1歳)の時の体重*

・小型タイプの場合⇒約7~9kg
・中型タイプの場合⇒約10~12kg
・大型タイプの場合⇒約13~15kg


適正体重を維持することが大切

食べることが大好きなビーグルの体重管理は、飼い主さんにとって非常に大切な仕事です。
ビーグルに与えるエサもおやつも最適な量を心掛け、最適な運動量を毎日行ってあげる事で、適切なビーグルの体重管理が実現できるでしょう。
かわいいからとついお菓子などを与えすぎてしまわないように、ビーグルの平均体重の維持を務めることが肝心です。そういった普段の心がけが、長生きさせてあげられるサポートとなるのです。


まとめ

ビーグルは、小さくてもとても運動量が多い犬種です。
元気に健康な体で過ごすためには、良質なタンパク質や栄養価の高いエサを選んであげる事がとても大切です。
また、ビーグルは食欲旺盛で肥満になりやすいので、年齢にあったエサの給与量を確認し、毎回きちんと量って適正量を与えることを徹底していきましょう。

人間が子供から大人になるにつれて味の好みや食べ物が変わっていくのと同じように、愛犬の成長に合わせた適切な食事管理は、愛犬と過ごす時間を増やすことにつながります。
定期的に体重をはかり、愛犬の体重を把握するように心がけていきましょう。



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笹本 雅

笹本 雅

犬が好きです。小型犬でも大型犬でもとにかく犬が大好きです。これから犬種についてや豆知識や健康についてなど、幅広いワンちゃんについての情報をご提供していきます。犬好きの方にぜひとも見ていただいてご意見いただければと思います!


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