1.イングリッシュコッカ―スパニエルとは
1.歴史
2.イングリッシュコッカ―スパニエルの特徴
2-1.外見
2-2.被毛
2-3.大きさ、体重
2-4.アメリカンコッカ―スパニエルとの違い
3.イングリッシュコッカ―スパニエルの性格
3-1.活発的
3-2.穏やか
3-3.運動や外が好き
4.イングリッシュコッカ―スパニエルの病気
4-1.寿命
4-2.かかりやすい病気
6.イングリッシュコッカ―スパニエルの飼い方
6-1.散歩
6-2.餌
6-3.お手入れ
6-4.注意点
7.イングリッシュコッカ―スパニエルのしつけ
7-1.いつから行うのか
7-2.トイレ
7-3.クレート
7-4.コマンド
7-5.甘噛み
イングリッシュコッカ―スパニエルとは
イングリッシュコッカースパニエルは古くから家庭犬としても人気の犬種であり、豊かな被毛からコンテストなどでも人気があります。
見た目の美しさと陽気で明るい性格から子供がいる家庭にもおすすめのイングリッシュコッカースパニエルの犬種的な特徴を紹介します。
◆歴史
イングリッシュコッカースパニエルはイングランド原産の鳥猟犬であり、鳥猟犬の中では最小サイズのイギリス産の猟犬です。
主に、猟師の補佐として打ち落とした鳥を回収するなどの役割をしてきました。
猟犬として活躍していた歴史から、人の指示にも忠実に従う賢さを持ち合わせており、コントロールしやすい犬種です。
10世紀前後にスペインからヨーロッパに渡ったスパニエルが原種であり、ウェールズ地方で現在の犬種が確立されました。
犬種名についているスパニエルは鳥猟犬を指す言葉であり、イングリッシュコッカースパニエルにも猟犬として重用されていたことからこちらの犬種名がつきました。
イングリッシュコッカ―スパニエルの特徴
イングリッシュコッカースパニエルの外見的特徴とアメリカンコッカースパニエルとの違いについても紹介します。
自分好みの子を見つけるために参考にしてくださいね。
◆外見
イングリッシュコッカースパニエルの最大の特徴はその豊かな被毛です。
長毛でたれ耳のイングリッシュコッカースパニエルは手足と耳にウェーブの美しい飾り毛があります。
体格はしっかり目で筋肉質であり、優美な見た目から意外にもスポティーでエネルギッシュな動きをします。
◆被毛
優美で豊かな光沢のある被毛が人気のイングリッシュコッカースパニエルは、長毛の中型犬ですが、胴体の被毛は短めであり、カールしています。
毛色は豊富であり、レッド・オレンジ・ブラック、ブラックタンなどがあります。
ホワイトの斑が入っている種類もいるので、自分好みの子を選ぶことができます。
◆大きさ、体重
成長すると、体高38センチ〜42センチ前後、体重12キロ〜15キロ前後に成長します。
日本の賃貸などの限られたスペースでも飼育可能な犬種です。
◆アメリカンコッカ―スパニエルとの違い
イングリッシュコッカースパニエルとよく似た容姿をしているアメリカンコッカースパニエルも人気の犬種になります。
2犬種の違いは原産国がそれぞれ名前にもある通り、イギリスとアメリカになります。
さらには、イングリッシュコッカースパニエルは最大15Kg前後に成長するのに対して、アメリカンコッカースパニエルは12Kg前後とやや小型なことが特徴です。
さらには、アメリカで品種改良が進められたアメリカンコッカ―スパニエルは、より家庭犬向けに陽気で明るい性格をしており、マズルはイングリッシュコッカースパニエルよりも短めで可愛らしい印象可愛いあります。
一方、イングリッシュコッカースパニエルは鳥猟犬としての歴史が長くシュッとした顔つきをしており、スタイリッシュでクールな印象が特徴です。
イングリッシュコッカ―スパニエルの性格
長く人とともに生活してきたイングリッシュコッカースパニエルは人にも慣れやすく、初めて犬を飼う方にもおすすめの犬種です。
しつけも入りやすい方なので、幼少期からしっかりとしつけを行えば良きパートナーになります。
イングリッシュコッカースパニエルの性格を紹介しますね。
◆活発的
猟犬として活動していた歴史からもイングリッシュコッカースパニエルは、運動が大好きであり活発な性格をしています。
ドッグランで走ったり、飼い主さんと一緒に遊ぶことに何よりの喜びを感じます。
特にアダルト期の運動不足はストレスや体調不良の原因にもなるため、しっかりと散歩の時間を設けることが大切です。
理想的なのは、1日1時間前後の散歩を1〜2回してあげると良いでしょう。
◆穏やか
人と共に行動することが好きなイングリッシュコッカースパニエルは、人懐っこく優雅であり、他の人や犬に対しても友好的に接することのできる穏やかさがあります。
多頭飼育などにもおすすめであり、子供のいる家庭でも安心して飼うことができます。
一つ注意したいのは、しつけはしやすいイングリッシュコッカースパニエルですが、アクティブでイタズラ好きな面があり、穏やかさを伸ばすためには、しっかりと幼少期からしつけをすることが必須です。
◆運動や外が好き
なによりも運動することが大好きでアクティブな性格のイングリッシュコッカースパニエルは、運動不足は最大の敵です。
運動不足によりストレスが溜まると破壊行動や問題行動に発展することがあるため、十分に外でストレス発散させてあげましょう。
また、飼い主さんや家族に甘えん坊で寂しがり屋な一面もあるので、長時間のお留守番は徐々に慣らしてあげることが必要です。
さらには、テンションが上がりやすく興奮しやすい面もあるため、他の犬や人を見つけると興奮して激しく吠えたてる可能性もあります。
飼い主さんがリーダーとして、しつけを行い他の犬や人に慣らす機会を設けるようにします。
イングリッシュコッカ―スパニエルの病気
イングリッシュコッカースパニエルが気をつけたい病気について紹介します。
愛犬の健康管理は飼い主さんにとっても、重要ですよね。
是非、参考にしてくださいね。
◆寿命
イングリッシュコッカースパニエルの平均的な寿命は12年〜15年前後です。
中型犬としても丈夫な方であり、病気もしにくいイングリッシュコッカースパニエルは大切に飼育すれば、長生きしてくれます。
◆かかりやすい病気
イングリッシュコッカースパニエルのかかりやすい病気として、進行性網萎縮白内障、外耳炎などがあげられます。
特に大きな瞳が特徴のイングリッシュコッカースパニエルは目の疾患に注意が必要です。
進行性網膜萎縮白内障は網膜の異常により、犬が次第に光を感知できなくなってしまう疾患です。
遺伝性の病気であり、根本的な治療法がないため血縁にこの疾患の個体がいないか確認してからお迎えすることがポイントです。
さらには、たれ耳で厚い耳をしているイングリッシュコッカースパニエルは、外耳炎にもなりやすい犬種です。
愛犬が耳を痒がる、耳垢の異常、斜頸などの症状が見られた場合には動物病院を受診しましょう。
定期的に点耳薬を使用して炎症の原因になる菌を抑制して、回復を促す治療を行います。
激怒症候群とは、脳内のホルモンの異常により、突発的に攻撃してくる疾患です。
穏やかなで人懐っこい性格が多いイングリッシュコッカースパニエルですが、激怒症候群になりやすい犬種でもあり突然攻撃してくるなどの行動がある場合には、注意が必要です。
根本的な原因かわかっていないこの病気は、早い段階で獣医師など専門家に相談することが大切です。
イングリッシュコッカ―スパニエルの価格相場
イングリッシュコッカースパニエルを購入する場所にもよりますが、主な価格は25万前後になります。
血統が良い個体になると、32万円前後で販売されています。
イングリッシュコッカ―スパニエルの飼い方
イングリッシュコッカースパニエルの基本的な飼育方法について紹介します。
イングリッシュコッカースパニエルは寒がりな面があるため、室内飼育が基本になります。
◆散歩
運動が大好きなイングリッシュコッカースパニエルは、1日1時間前後の散歩を1〜2回朝夕行うのが理想的です。
定期的にドッグランやボール遊びなどをして身体を動かしてあげると良いでしょう。
◆餌
ドッグフードは購入元で食べていたものを、最初は与えるようにします。
変更する場合には1〜2週間かけて徐々に新しいものの比率を増やしていき、愛犬の様子を見ます。
仮に途中で下痢をした時には前のフードの比率を増やすようにしましょう。
イングリッシュコッカースパニエルは、食欲旺盛な犬種ですので、肥満に注意して低脂肪のドッグフードをチョイスするのがおすすめです。
ご飯を食べるときや、給水の時に耳の長い毛が汚れやすいので、耳当てなどを使用するのが良いでしょう。
◆お手入れ
イングリッシュコッカースパニエルは定期的にトリミングが必要なカット犬種になります。
特に厚みのある手足の被毛は毛玉になりやすいため、毎日のブラッシングが重要です。
毛玉は臭いや皮膚炎の原因にもなるため、清潔にするためにスリッカーとコームを使用してブラッシングしてあげましょう。
イングリッシュコッカースパニエルのお手入れでも重要なことは、耳掃除になります。
耳が群れやすいイングリッシュコッカースパニエルは外耳炎などの炎症を起こしやすいので通気性を良くするために、耳周りの毛は短めにカットするのが良いでしょう。
◆注意点
イングリッシュコッカースパニエルは、人に対しても犬に対しても穏やかに接してくれる犬種ですが、幼少期からの社会科は重要です。
猟犬として活躍していた歴史から、ストレスや身の危険を感じると突発的に攻撃してくる可能性もあります。
穏やかな性格を伸ばすためにも、いろんな環境に慣らす経験を幼い頃からさせてあげましょう。
イングリッシュコッカ―スパニエルのしつけ
できればお迎えしてから3日後ぐらいに飼育環境になれてきたならば、しつけを始めましょう。
飼い主さんが一貫した態度でリーダーシップを発揮しながら、しつけを行うようにします。
◆いつから行うのか
上記でも紹介したように、お迎えしたらなるべく早い段階でしつけを開始するようにします。
イングリッシュコッカースパニエルは頭の良い犬種ですので、しっかりとしつけをおこなえば、生涯の良いパートナーになりますよ。
◆トイレ
トイレは寝床の近くや部屋の隅など安心して用を足せる静かな場所に設置します。
はじめは広めにペットシーツを敷いておき、徐々に決まったポイントに用を足すようになるので、ペットシーツの範囲を狭めていきます。
トイレを失敗しても叱らずにすぐに片付けて、トイレが成功したらたくさん褒めてあげましょう。
根気よく繰り返すことがポイントです。
◆クレート
家族が集まるリビングの片隅や部屋の角など、風通しの良い場所に設置しましょう。
寝床は愛犬のプライベートな空間であり、落ち着く場所として必要不可欠です。
新鮮な水が飲めるように水皿も設置します。
クレートの大きさはイングリッシュコッカースパニエルが回れる余裕がある一回りから2回り余裕のあるサイズを選びましょう。
愛犬が落ち着けるように「ハウス」などの指示を出してはじめは誘導します。
クレートに入れたらおやつなどをあげて褒めましょう。
繰り返すことでクレートに慣れてくれます。
◆コマンド
声の指示だけでなく、手を使って愛犬に指示を伝える方法も有効です。
基本的なものは、顔の前にパーで手を出した「マテ」平仮名のしをしたから書くようにしてだす「スワレ」などのコマンドがあります。
◆甘噛み
幼少期は葉の歯の生え始めの時期でもあり、むず痒いことと好奇心からなんでも甘噛みする傾向にあります。
誤飲事故の原因にもなりますので、できるだけ飼育スペースには、小さなものは取り除きましょう。
愛犬が甘噛みをしてきたら「いけない」などの禁止のワードを決めて、やめさせましょう。
止めることができたらよく褒めてあげます。
繰り返して根気強く行うことが、ポイントです。
まとめ
イングリッシュコッカースパニエルの性格や特徴、飼育について紹介しました。
優雅な見た目とアクティブな性格が魅力のイングリッシュコッカースパニエルは初心者にも比較的買いやすい犬種です。
犬を飼いたい方やイングリッシュコッカースパニエルに興味のある方の参考になれば、幸いです。
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