1.オーストラリアンシェパードとは
1-1.歴史
2.オーストラリアンシェパードの特徴
2-1.外見
2-2.被毛
2-3.大きさ
3.オーストラリアンシェパードの性格
3-1.活発的で遊びが好き
3-2.疲れ知らずのスタミナとタフさ
4.オーストラリアンシェパードの病気
4-1.寿命
4-2.かかりやすい病気
オーストラリアンシェパードとは
オーストラリアンシェパードとは、その名にオーストラリアを冠していますが実際にはアメリカが原産の牧羊犬です。
陽気で人懐っこい性格をしており、その賢さからも人気があります。
オートストラリアンシェパードは、古くから牧羊犬として重用されている犬種であり、その能力の高さと自己判断能力に優れている点が魅力です。
詳しく、オーストラリアンシェパードについて紹介します。
◆歴史
1800年代にバスク地方からオーストラリアに移住した羊飼いが、牧羊犬として持ち込んだ犬種がオーストラリアンシェパードの原種であると考えられており、その後牧羊犬とともに羊飼いがアメリカ西部に移住したことからアメリカ原産になりました。
その牧羊犬がグレートピレニーズやラフコリー、ボーダーコリーなどと自然的に交雑して生まれたのがオーストラリアンシェパードであり、当時は純粋にオーストラリアから持ち込まれた犬と考えられていたため、このような犬種名になりました。
現在では、牧羊犬としてだけでなく聴導犬や盲導犬、家庭犬として愛されており、日本でも人気の高い犬種になります。
国内でもブリーディングが行われており、比較的入手しやすい犬種になります。
オーストラリアンシェパードの特徴
オーストラリアンシェパードの身体的な特徴を紹介します。
整った精悍な顔つきをしているオーストラリアンシェパードはとても見栄えのする犬種であり、ショードッグとしても人気があります。
◆外見
大型犬に分類されるオーストラリアンシェパードは、コリータイプの身体つきをした犬種でありマズルは短く脚が長いのが特徴です。
耳はタレ耳であり、被毛はロングコートで比較的柔らかめの毛質をしています。
成長すると、体高46センチ〜58センチ前後、体重は16kg〜32キロ前後になります。
◆被毛
ロングコートでダブルコートであるオーストラリアンシェパードは春先と秋口の2回換毛期があります。
毛自体柔らかく、抜け毛も多い犬種のため定期的なブラッシングが必要になります。
理想的なのは毎日ブラッシングすることですが、少なくとも3日に1回はブラッシングしてあげるのがおすすめです。
毛色はブラックトライ、レッドトライ、ブルーマール、レッドマールの4種類ありどの毛色も魅力的です。
特にブルーマールは人気が高く、日本でも一定の飼育数が登録されています。
◆大きさ
大型犬に分類されるオーストラリアンシェパードは、成長すると16kg〜32kg前後に成長します。
しなやかな身体つきをしており、筋肉質な体が特徴です。
体高は46センチ〜58センチ前後であり、身体つきはコリータイプです。
オーストラリアンシェパードの性格
牧羊犬として活躍していた歴史の長いオーストラリアンシェパードは人と行動することがとても大好きであり、人懐っこい性格をしています。
家庭犬としても人気のオーストラリアンシェパードはおおらかな性格から、子供のいる家庭でも飼育しやすい犬種になります。
オーストラリアンシェパードの性格について紹介します。
◆活発的で遊びが好き
飼い主さんと行動することが大好きなオーストラリアンシェパードは、陽気で遊び好きな明るい性格の子が多いです。
アジリティーなどのドッグスポーツでも活躍するオーストラリアンシェパードは身体を動かすことが大好きであり、毎日のお散歩は欠かせません。
特にアダルト期は1日2回、1時間〜2時間前後散歩するのが望ましいです。
運動不足になると、ストレスが溜まり破壊行動をしたり、無駄吠えをするようになったり問題行動に発展することがあるので、適度に運動させるようにしましょう。
ボール遊びやドッグランなど身体を動かすことがなによりも好きなオーストラリアンシェパードは、定期的に飼い主さんや家族と一緒に遊ぶことで、絆を深めてコミュニケーションをとることがおすすめです。
◆疲れ知らずのスタミナとタフさ
1日中広大な牧場を走り回るスタミナを持っているオーストラリアンシェパードはそのタフさとスタミナがあるアクティブな犬種です。
一日中ドッグランを走り回っても疲れない体力自慢のオーストラリアンシェパードは、日頃から多めの運動を意識しておくことが大切になります。
また、興奮すると落ち着きなく動きまりソワソワしてしまう一面があります。
普段から十分に運動させてストレスを貯めないように心がけることが大切ですが、しつけにより、マテやスワレなどでコントロールできるようにしておくことが大切です。
自己判断能力も高く、賢い性格が魅力的のオーストラリアンシェパードはしつけもしやすい犬種になります。
一つ注意したいのは、その子の性格によっては神経質でビビリな子もいるため、しつけの際に飼い主さんが威圧的な態度を取ってしまうと信頼関係がうまく築けないことがあります。
そんな性格の子にはゆっくりと落ち着いた口調で穏やかに指示を出すことがポイントです。
短い言葉でハッキリとわかりやすく指示を伝えましょう。
オーストラリアンシェパードの病気
オーストラリアンシェパードは比較的丈夫な犬種ですが、大型犬は小型犬と比べると寿命が短い傾向にあり早い段階で病気などに気をつけたいものです。
オーストラリアンシェパードが気をつけたい病気について紹介します。
◆寿命
オーストラリアンシェパードの平均的な寿命は、12歳前後と言われています。
大型犬の平均的な寿命であり、大切に飼育すれば15年前後長生きしてくれる子もいます。
◆かかりやすい病気
オーストラリアンシェパードはタレ耳のため、外耳炎などの耳の疾患に注意が必要です。
外耳炎は耳道内で菌などが繁殖して、感染症などが原因の耳の疾患ですが、激しい痒みと耳の周りの発疹、耳垢が増えるなどの症状があります。
特に多い外耳炎として、マラセチア 外耳炎はがありますが黒くべったりとした耳垢と激しいかゆみ、独特の発酵臭が特徴です。
炎症が進行すると眼振や斜頸、意識障害などの神経症状がでることもあるため、早めに対処したい病気です。
薬液を使用して耳掃除を行い、抗生剤などの点耳薬を使用することで症状を緩和させることができます。
愛犬が耳を痒がる、耳から膿が出るなどの症状がある場合には動物病院を受診するようにします。
オーストラリアンシェパードの価格相場
オーストラリアンシェパードは購入場所にもより、価格は異なりますが15万円〜25万円前後で購入可能です。
親の血統が良く、チャンピオン犬などの場合にはもう少し高額になり30万円前後になる場合もあります。
ブリーダーから直接購入すると親犬を見せてくれる場合もあり、遺伝的な疾患がないか確認することも可能なためおすすめです。
しかし、ブリーダーが遠方などの可能性もあるため、オーストラリアンシェパードの購入の予算を決めて計画的にお迎えしましょう。
オーストラリアンシェパードの飼い方
オーストラリアンシェパードの基本的な飼育方法について紹介します。
オーストラリアンシェパードと暮らしたいと感じている方は参考にしてくださいね。
◆しつけ
オーストラリアンシェパードの飼育においてしつけは必須であり、幼少期から様々な経験を一緒にさせて社会化しておくことが、快適な生活を送るためにはとても重要になります。
しつけの第一歩は飼い主さんとの信頼関係を築くことが大切であり、飼い主さんが一貫した態度でオーストラリアンシェパードと接することです。
1度出した指示をすぐに変えたり、飼い主さんがおどおどしていると愛犬から頼りなく見えてしまい不信感を抱きます。
信頼関係をきちんと築いて基盤がしっかりとできていないと、犬が自分の方がリーダーとして振る舞おうとするので、飼い主さんに反抗的な態度をとったりと攻撃してくる危険もあります。
まずは短くはっきりとわかりやすい指示で愛犬のしつけを行うように心がけて、目線をあわせるアイコンタクトから取り入れます。
オーストラリアンシェパードは臆病な性格の子も多いため、できたら大袈裟なぐらい褒めてあげてモチベーションを維持してあげるのが成功の秘訣になります。
メリハリをつけることは大事ですが、激しく責め立てたり、威圧的な態度でしつけをすることは避けましょう。
◆運動
1日1時間〜2時間前後の散歩をできれば、朝夕の2回連れて行きます。
オーストラリアンシェパードにとって、運動不足はさまざまな不調や問題行動の原因になるため、多めの運動を心がけましょう。
月に2回程度、ドッグランなどで思いっきり走らせてあげるのがおすすめです。
さらには飼い主さんとロープ引っ張りやボール遊びなどで身体を動かしながらコミュニケーションをとりましょう。
◆お手入れ
被毛のブラッシングは毎日が理想的です。
特に換毛期の時期は大量の抜け毛が出ますので、こまめに被毛内の換気をしてあげるようにします。
被毛が密集しているオーストラリアンシェパードは、湿気がこもりやすく皮膚炎などの疾患になりやすい側面もあるためこまめにブラッシングを行い被毛のチェックをするようにしましょう。
健康なのであれば、月に1度のシャンプーをすれば問題ありませんが、お尻周りが汚れやすい犬種のためきれいに保つようにしましょう。
耳掃除もこまめにチェックして行うことが清潔に保つポイントになります。
オーストラリアンシェパードの仲間の犬種
オーストラリアンシェパードは犬種名にシェパードの名前が入っていますが、ジャーマンシェパードやホワイトスイスシェパードなどの仲間がいます。
シェバードは使役犬として、世界中で愛されており知能の高さと指示に従う忠誠心が強いのが特徴です。
しかし、ジャーマンシェパードなどはその賢さから絶対的なリーダーとしての振る舞いが求められたり、他の犬に対しての攻撃性が少なからずあったりと、初めて大型犬を飼育する方にはおすすめできません。
しかし、オーストラリアンシェパードは家庭犬としての歴史も長く、おおらかで大人しい性格の子が多いためシェパード種の中でも飼いやすい犬種になります。
まとめ
陽気でアクティブなオーストラリアンシェパードの特徴や飼い方について紹介しました。
大型犬を飼育してみたいけど、どんな犬種が良いのかわからないと迷われている方にはオーストラリアンシェパードはおすすめの犬種になります。
一点、アクティブでありかなりの運動量が必要なオーストラリアンシェパードは、たくさんのお散歩が必要なため、シニア世代などでの飼育には不向きです。
オーストラリアンシェパードは飼い主さんに懐くと良きパートナーとして、常に一緒にいてくれる心の拠り所として側にいてくれますよ。
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