犬に鹿肉を与えるメリット!注意点と鹿肉おやつ6選

2021.02.28

犬に鹿肉を与えるメリット!注意点と鹿肉おやつ6選

近年、「エゾシカ」「ベニソン」を原料としたドッグフードが見られるようになりました。「ジビエ」という言葉を耳にすることも増えています。ジビエとは、鹿肉など、狩猟で得た野生鳥獣の肉を食べることを指します。ここで気になるのが、犬に鹿肉を与えてもいいのか、栄養はどうなのかといった点です。そこで、犬に鹿肉を与えるメリットと与える際の注意点をお伝えするとともに、おすすめの鹿肉おやつもご紹介します。


犬に鹿肉を与えてもいいのか

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近年、鹿肉がヘルシーなお肉として注目を集めています。
狩猟で捕獲された野生鳥獣の肉を食べる「ジビエ」についても、よく耳にするようになりました。
犬の飼い主としては、鹿肉を犬に与えてもいいのか、気になるところです。
結論としては、栄養的に優れている面も多いため、犬に鹿肉を与えても大丈夫です。


犬に鹿肉を与えるメリット

では、犬に鹿肉を与えるメリットについて見ていきましょう。

◆低カロリー

鹿肉(エゾシカ、赤身)のカロリーは、牛肉(肩、赤身)に比べて約3分の2の126kcal/100gです。
このため、ボリューム感のある食事となり、ダイエットにおすすめです。

◆タンパク源

肉食に近い雑食性の犬にとって、タンパク質は重要なエネルギー源です。
鹿肉のタンパク質量は、牛肉や豚肉(赤身)とほぼ同じですが、低カロリーである分、相対的に高タンパクとなり、タンパク源として優れています。
タンパク質は、皮膚の健康維持や毛艶の改善の他、シニア犬の筋肉維持にも必要な栄養素です。

◆カルニチン

カルニチンは、アミノ酸の一種です。
脂質のエネルギー代謝にかかわるとされていて、疲労やストレスの軽減などの機能性があると考えられています。
犬は体内で合成できるため必須アミノ酸ではありませんが、体重減少を促し、筋肉量の維持を促進するという報告があり、ダイエットにおすすめの栄養素です。
鹿肉には、遊離カルニチン、アセチルカルニチン、ヘキサノイルカルニチンが、牛肉や豚肉、鶏肉より豊富に含まれています。

◆豊富な鉄分

鹿肉には、3.4mg/100gと鉄分が豊富に含まれています。
鉄はヘモグロビンとして、酸素の運搬に必要な元素です。
加えて、エネルギーを作り出す経路の酵素の成分になるなど、多くの代謝反応にも関与しています。

◆ビタミンB2

ビタミンB2は、糖質、脂質、タンパク質を体内で分解し、エネルギーに変える働きがあります。
鹿肉には、牛肉や豚肉よりやや多い、032mg/100gのビタミンB2が含まれています。

◆良質な脂質

鹿肉の脂質は5.2g/100gで牛肉の約5分の2と少ないですが、ドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)など多価不飽和脂肪酸を含む良質な脂質です。
多価不飽和脂肪酸は、脳や神経に良いとされています。

◆アレルギーのリスクが低い

食物アレルギーは、先天性のものもありますが、長期にわたって同じ食材を食べ続けることで発症する後天的なものもあります。
多くのドッグフードの原料となっている牛肉や鶏肉のアレルギーを持つ子は、少なくありません。
鹿肉のタンパク質は、犬にとって「初めて食べる」あるいは「あまり食べたことがない」タンパク質であり、アレルギーのリスクが低いです。
既に、他の肉に対してアレルギーを持つ子には、おすすめのタンパク源となります。
抗生剤やホルモン剤などの添加物を使用したエサを食べている家畜とは異なり、野生の鹿は自然のエサを食べている点でも、アレルギーを起こしにくいと考えられています。
また、鹿肉同様にアレルギーを起こしにくいといわれているのが、カンガルー肉です。
日本ではあまりメジャーではないですが、高たんぱく質、低脂肪、低カロリー、低コレステロールでダイエット中の子におすすめです。

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犬に鹿肉を与える際の注意点

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鹿肉は低カロリーで栄養豊富と、犬にもおすすめの食材ですが、与える際には注意も必要です。

◆生肉

鹿肉を犬に与える際は、必ず、十分に加熱したものを与えます。
生肉には酵素が豊富なので、加熱しないで与える方が健康に良いとする情報も散見されますが、酵素はタンパク質でできています。
このため、体内に取り込まれた後、消化されてアミノ酸に分解されてしまい、酵素の形のまま取り入れられることは通常ありません。
一方、生肉には、O-157(腸管出血性大腸菌)やサルモネラ属の菌など食中毒を起こす細菌のほか、E型肝炎ウイルス、寄生虫などが生きた状態=感染可能な状態で含まれている可能性があります。
E型肝炎は、一過性の急性肝炎ですが、致死率が高く、十分な注意が必要です。
日本獣医学会によると、犬ではE型肝炎ウイルスを接種しても臨床症状が出ないとされています(2017年6月)。
しかし、同じく日本獣医学会により、「ヒトも、犬や猫等の動物も生食は厳禁」という見解が出されています(2017年9月)。
野生動物である鹿の肉に含まれる細菌やウイルス、寄生虫が、犬に対してどのような病原性を持つかは、まだ研究段階です。
また、犬と飼い主さんの距離は近く、犬と人間が感染症を共有してしまう危険性もあります。
鹿の生肉が安全であると証明されていない以上、犬にも生肉を与えることは避けるべきです。

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◆アレルギー

どんな食べ物でも、食物アレルギーの原因となる可能性があります。
愛犬が、先天的に鹿肉に対するアレルギーを持っているかもしれません。
最初に与える際には、少量にして、かゆみや下痢などのアレルギー反応が出ないか確認しましょう。

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◆腎臓疾患のある場合

腎臓疾患がある子には、鹿肉を与えるのは控えた方がよいでしょう。
トッピングなどとして与えたい場合には、かかりつけの獣医師さんに確認をしましょう。
鹿肉に限らず、肉類はリンに対してカルシウムが少なく、さらに鹿肉は高タンパクです。
腎臓は、老廃物を体外に排出する働きをしています。
腎臓疾患になると、老廃物を排出することができず、体内に蓄積されていきます。
蓄積した老廃物(尿毒素)は、体の様々な臓器に影響を及ぼし、腎臓自体にもダメージを与えます。
リンやタンパク質は、老廃物の元となったり、腎臓に負担をかけたりするため、鹿肉は腎臓疾患の症状を悪化させる恐れがあります。

◆与える量と頻度

どんなに優れた食材でも、与えすぎはよくありません。
鹿肉は嗜好性が高いため、他のフードを食べなくなったり、食べ過ぎて肥満になったりすることがあります。
犬は、肉食寄りの雑食性なので、肉だけを食べていては栄養のバランスは取れません。
狩りをしていたころの犬も、肉だけではなく、獲物の内臓を食べることでバランスの取れた栄養を摂っていたと考えられています。
鹿肉を与える場合には、総合栄養食と一緒に与えるのがおすすめです。
総合栄養食以外の副食やオヤツを与える場合には、1日に必要なカロリーの10%程度が目安とされています。
鹿肉の場合も、これを目安として、トッピングやオヤツとして与えるとよいでしょう。

◆購入する際のポイント

産地

海外から輸入された鹿肉には、安全性などの多くの制約があります。
それでも海外産は不安という方は、国産の鹿肉を購入しましょう。
特に北海道産のエゾシカ肉は、ほぼ野生なので、アレルギーもより起こしにくいとされています。

販売元

安全な鹿肉を手に入れるためには、安心な販売元から購入しましょう。
通販サイトの口コミよりも、地方自治体や業界団体が認証する「HACCP」(ハサップ)認定をされているかどうかを目安にする方がよいでしょう。

原料

オヤツやフードの場合は、鹿肉のほかに、どんな原料が使用されているかを確認しましょう。
パッケージの裏に記載された原料を確認してください。
特にアレルギーのある子は、鹿肉以外の原料にアレルゲンが入っている場合もあるので、注意が必要です。
原料欄で最初に書かれている原料が、最も多く使われているものです。
鹿肉があまりに少ない場合、健康効果があまり期待できません。


おすすめの鹿肉のおやつ5選

◆鹿肉五膳 50g

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高麗人参、ハトムギ、霊芝、牡蠣殻、ローヤルゼリーの5種類の高級薬膳を、ヘルシーな鹿肉に配合した「美」と「健康」と「美味しさ」が詰まったおやつです。
薬膳のレシピは、創業70余年の山田漢方薬局の薬剤師が、愛犬のために考案したオリジナル。
「医食同源」の考え方に基づいて、内から溢れる美しさと、病気に負けない強い体を作ります。

◆ふわふわに作った鹿肉ミニチュロス 80g

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オーブンで焼いてからフリーズドライした「ベイクドフリーズドライ製法」で旨みを閉じ込めた、鹿肉の美味しさそのままのおやつです。

◆旨味ムギュッと 鹿肉のキューブ 80g

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天然の鹿肉を使用して、素材の旨みを凝縮したジャーキーです。
国産、無添加なので、安心して愛犬に与えられます。

◆柔味の逸品 鹿肉ボール 100g(50g×2袋)

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国産鹿肉をやわらかく仕上げた食べやすいオヤツです。
原料は全て国産なのも安心ポイントです。

◆熟成鹿肉ジャーキー 30g

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和歌山県古座川産の鹿肉を使用した無添加ジャーキーです。
捕獲されてから2時間以内の鹿肉だけを使っているので、鮮度が高く、安心して与えられます。

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ニュージーランド産、完全無添加の低温エアードライのおやつのシリーズです。風味豊かな、ニュージランド産赤鹿の肺を食べやすいスティック状のジャーキーに しました。高タンパク・低カロリーで、体重が気になる愛犬・愛猫にお勧めです

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まとめ

鹿肉は、高タンパク・低カロリー、栄養も豊富で、犬にとってもヘルシーな食材です。
しかし、与えすぎると、他のフードを食べなくなったり、肥満になったりする恐れがあります。
総合栄養食と組み合わせて、愛犬の食事に上手に取り入れましょう。
寄生虫や菌、ウイルスを含んでいる可能性があるので、生肉は与えず、必ず十分に加熱したものを与えてください。
また、鹿肉に多く含まれるタンパク質やリンは腎臓に負担をかけるため、腎臓疾患のある子に与えるのは控えましょう。
日本では、まだ流通量が多くない鹿肉ですが、愛犬用のおやつやフードに活用されるようになっています。
他のお肉に飽きた子やアレルギーのある子のタンパク源に、ぜひ鹿肉を取り入れてみてください。



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SHINO

SHINO

保護犬1頭と保護猫3匹が「同居人」。一番の関心事は、犬猫のことという「わんにゃんバカ」。健康に長生きしてもらって、一緒に楽しく暮らしたいと思っています。


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