1.ゴードン・セターの見た目の特徴について
1-1.スタイルのよい大型犬
1-2.ツヤのある毛並みがまるで貴公子
4.ゴードン・セターはどんな性格をしている?
4-1.元気いっぱいで勇敢
4-2.飼い主には従順
4-3.高貴で優しい
4-4.番犬気質も持ち合わせている
4-5.テンションが高いときも…
5.ゴードン・セターの特徴や性格に合わせた飼い方のポイント
5-1.ポイント1:ブラッシングとシャンプーは定期的にする
5-2.ポイント2:耳のお手入れでニオイを防ぐ
5-3.ポイント3:運動量をたっぷりと確保する
5-4.ポイント4:コミュニケーションで絆を深める
5-5.ポイント5:ケガと病気には要注意
5-6.ポイント6:しつけでコントロールできるようにする
ゴードン・セターの見た目の特徴について
ゴードン・セターがどんな特徴を持っているか、まずは見た目の特徴をいくつか見ていきましょう。
●スタイルのよい大型犬
ゴードン・セターの理想体高は「オス:66センチ、メス:62センチ」、そして平均体重は「オス:29.5キロ、メス:25.5キロ」程度です。
大型犬の分類となり、骨格がしっかりしていて安定感がある見た目をしています。
筋肉質で、全体的に整ったバランスの体型の持ち主です。
ゴードン・セターは面長でシュッとした輪郭をしています。
真っ直ぐ前を見つめる様子を見ると、凛としたかっこよさを感じるでしょう。
また、ゴードン・セターの耳は、首のあたりまで長く垂れています。
体はガッチリしていますが、垂れ耳のおかげでどこか優しい表情が印象的です。
●ツヤのある毛並みがまるで貴公子
ゴードン・セターは、体全体がブラックの被毛で覆われています。
ツヤがあって柔らかく気品がある被毛です。
見た目は全体的に黒ですが、目の上や喉のあたり、胸、足などに赤茶系のタンが入っていることから、それほど重々しい印象にはなりません。
耳やしっぽ、胸、足などにはウェーブがかった特徴のある飾り毛を持っています。
走るときに風になびく様子が美しいことから、“貴公子”という表現をされることもあります。
優雅でカッコいいところも、ゴードン・セターが愛される魅力のひとつです。
ゴードン・セターはどんな歴史を辿ってきた?
ゴードン・セターの祖先となった犬が生きていたのが、16~18世紀頃のことと言われています。
諸説ありますが、特に有力なのが18世紀代におけるスコットランドにある「ゴードン城」での出来事です。
公爵であるゴードンが、狩猟のために
「狩猟に必要な臭覚」
「過酷な条件の山にも立ち向かえる忍耐力」
「持続性のある運動量の持ち主」
「人間の指示に従える従順性」
「敵にも興奮せずに冷静沈着な性格」
などを兼ね備えた犬を生み出せないかと考えたことがきっかけでした。
さまざまな改良を加えられた結果、生み出されたのが現在のゴードン・セターと考えられています。
ゴードン公爵が生みの親でもあるわけですから、犬種名に「ゴードン」が使われているとのことです。
ゴードン・セターは鳥猟犬
ゴードン・セターは、ジャパンケネルクラブの犬種グループのなかで「ポインター・セター」に分類されています。
狩猟時に、「片足をあげて獲物を教える(ポイントする)」のがポインター、「獲物の前で身を低くして伏せる(セットする)ことで獲物を知らせる」のがセターです。
鳥猟を成功させるためには、人間の指示をきちんと聞き、鳥を逃がさないような配慮を持った猟犬の力が必要。
セターして活躍していたゴードン・セターは、集中力と賢さが備わっている優秀なワンちゃんでした。
ゴードン・セターはどんな性格をしている?
大型のゴードン・セターはカッコいい雰囲気があります。
たくましく見えますが、実際にはどんな性格なのでしょうか。
●元気いっぱいで勇敢
猟犬として活躍していたゴードン・セターは、かなり活動的で元気いっぱいです。
好奇心が旺盛で、積極的に勇敢に動きまわります。
狩りの能力に優れているため、いつも自信に満ち溢れた様子で駆け巡る様子が見られるでしょう。
●飼い主には従順
ゴードン・セターは狩猟犬だった過去があり、人間との暮らしにも慣れています。
飼い主さんへの従順性は高く、トレーニングなどにも懸命に取り組む姿が見られるでしょう
●高貴で優しい
スマートで大柄な体型なので、運動量がたっぷり必要なアクティブなワンちゃんです。
活発に動き回りつつも、心は愛情に溢れています。
飼い主さんには忠実な態度を取り、家族にも優しい表情を見せてくれるでしょう。
小さい子どもとの相性もよく、一緒に過ごすときには穏やかです。
●番犬気質も持ち合わせている
基本的に社交性があって優しい性格ですが、知らない人や動物に対しては警戒心が強めでしょう。
攻撃的に吠えることもあるため、番犬のような仕事もこなすことができます。
●テンションが高いときも…
狩猟犬ですから、好奇心が旺盛です。
テンションが高まると、落ち着きがなくなることもあります。
初対面の人に警戒するときもありますが、グイグイと近づく積極性もあり、外出先では注意しなければならない瞬間もあるでしょう。
体が大きいため動きもダイナミックで、ゴードン・セターをコントロールできることが飼い主さんに求められます。
ゴードン・セターの特徴や性格に合わせた飼い方のポイント
「ゴードン・セターがどんなワンちゃんなのか」を詳しく知ることは、これから一緒に暮らしていくうえでとても大事です。
特徴や性格を知れば、気をつけるべき飼い方のポイントも見えてきます。
ゴードン・セターを飼うときには、次のようなポイントをおさえておきましょう。
●ポイント1:ブラッシングとシャンプーは定期的にする
ゴードン・セターの魅力は、さらさらと風になびく気品のある美しい被毛ですが、飼い主さんのお手入れなしではキープできません。
日頃からブラッシングとシャンプーで丁寧にお手入れしてあげましょう。
ゴードン・セターの被毛は、シングルコートの長毛。
柔らかで細かなウェーブをしています。
ブラッシング不足は、「もつれ」の原因となってしまうでしょう。
そして、ときどきシャンプーも必要です。
シャンプーには、「毛のもつれをとる」「皮膚の汚れを取り除く」という効果があるので、健康的な被毛を保つためには大事なお手入れです。
犬のシャンプーは、
・洗う前のブラッシング
・泡をつけて洗う
・泡が残らないようにすすぐ
・タオルで拭く
・生乾きにならないように乾燥させる
と、時間がかかります。
子犬の頃はともかく、成犬になるとシャンプーするのも大変でしょう。
特に、ゴードン・セターのような大型犬は、1人だと相当な時間がかかるかもしれません。
「時間がかかり過ぎる」「洗うのに手間取ってしまう」などで、お風呂嫌いになる子もいます。
何人かでスピーディーにシャンプーをしたり、自信がないときにはトリマーさんに頼むという方法もあります。
●ポイント2:耳のお手入れでニオイを防ぐ
耳のお手入れで汚れとニオイを防ぎましょう。
ゴードン・セターは、長い垂れ耳を持つため、耳の中が蒸れがちです。
耳穴が塞がれている状態が続くことから、多湿環境で過ごしていると汚れによるニオイも発生します。
●ポイント3:運動量をたっぷりと確保する
運動量がたくさん必要なワンちゃんなので、毎日の散歩は欠かさないようにしましょう。
短時間では、ゴードン・セターの「運動したい」という欲求が満たされません。
散歩の回数や時間、距離にも配慮して、毎日の散歩を楽しませてくださいね。
ゴードン・セターのように体が大きなワンちゃんは、体を動かさない状態が長引くとストレスが溜まります。
散歩はもちろん、動きを制限しないように注意しましょう。
ワンちゃんの留守番と言えば“ケージ”ですが、体の大きなゴードン・セターには運動を制限してしまう原因になります。
留守番時に、安全のためにゴードン・セターにケージで過ごさせることがあるかもしれません。
しかし、「ケージに入っている時間が長すぎる」「ケージが狭すぎて動きづらい」などでは、“運動量の不足”と“ストレス”のどちらも抱えてしまいます。
ケージに入れる必要性があるときには、余裕を持ったサイズ感にしなければなりません。
大型犬ですので、「朝から晩まで」など、長い時間ケージに入れたままにするのはやめましょう。
ストレスの積み重ねによる問題行動を予防するためにも、運動不足にならないように注意しましょう。
また、運動不足は肥満の原因にもなります。
ゴードン・セターは体が大きいので、一日の食事量も多いです。
摂取カロリーが多いのに、運動しなければ消費カロリーは少なめ。
その結果、どんどん太ってしまうことになります。
食べた量のカロリーは消費できるように、日々の散歩はもちろん、ドッグランや広場などで思いっきり走らせてあげたいものです。
●ポイント4:コミュニケーションで絆を深める
たくさんコミュニケーションをとりましょう。
ゴードン・セターは、好奇心旺盛で遊び好き、そして飼い主さんに忠実な性格をしています。
人と接するのが好きなことから、寂しい時間は苦手。
飼い主さんと一緒にいても、自分に気持ちが向いていなければ、それを敏感に察知する賢いワンちゃんです。
寂しい気持ちからストレスが溜まるため、たっぷりと遊んで絆を深めましょう。
ゴードン・セターは狩猟犬のため、「何かを見つける」「興味のあるものを追いかける」などを本能的に好みます。
ワンちゃん用のおもちゃを準備して、ゴードン・セターが喜ぶような遊びを見つけてあげてくださいね。
●ポイント5:ケガと病気には要注意
ゴードン・セターのように、大きな犬がかかりやすい疾患として「股関節形成不全」があります。
活動的なゴードン・セターですから、日々の動きのなかで関節を痛めてしまうことも考えられます。
「ぶつからないように家具を寄せる」「滑らないように床材を変える」などもケガ予防です。
ゴードン・セターが動くスペースは、ケガをしないように安全に配慮してくださいね。
股関節に異常が出ると、
・スキップのように歩く
・お尻を左右に振る
・歩きたがらない
・歩くときに足がしっかり地面につかない
・足を引きずっている
など、歩行に関する問題点が見られるようになります。
ふだんからゴードン・セターの歩き方は、注意深く観察しておくと安心です。
また、見た目に症状が表れやすいケガとは違い、体内で起こる異変には気づきにくいことも多いです。
ふだんから、尿や便の状態を見たり、回数をチェックしたりなど、健康観察をしましょう。
何か気になることがあったら、早めに動物病院で相談することが大事です。
●ポイント6:しつけでコントロールできるようにする
ゴードン・セターは、鳥猟犬としても活躍できるワンちゃんです。
本来は、冷静に物事を判断できる聡明な性格をしています。
ただ、飼い方次第では、コントロールが難しくなることも多いです。
犬種としては「賢さと忍耐力を兼ね備えている」はずなのに、ストレスの蓄積や飼い主さんとの絆が浅いなどの理由から、問題行動を起こすケースもあります。
ゴードン・セターのためにも、早いうちからしつけに取り組み、家ではもちろん、外出先でもいざという時にコントロールできるようにすることが大事です。
もともと賢い犬種ですから、トレーニングは根気と愛情をもって行えば、しつけていくことができるでしょう。
また、しつけに不安を抱えているときは、専門家のアドバイスにより、気持ちが楽になることもあります。
飼い主さんだけでトレーニングすることに自信がない場合には、プロのしつけ教室などを検討するのもいいでしょう。
まとめ
ゴードン・セターは、社交性もあって優しい性格をしています。
人懐こく愛情を持って接してくれるので、家族に迎えれば楽しい日々を送れるでしょう。
柔らかでウェーブがかった被毛に触れていると、どこか包み込まれるような優しい気持ちになりそうですね。
ただ、大きな体で運動量も多く、お手入れや健康で気を使わなければならない点もたくさんあります。
家族になる前には、ゴードン・セターという犬種の特徴をしっかり理解することが大事です。
そして、家族になったら、遊びやしつけなど、たっぷり時間をかけてあげてくださいね。
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