1.子犬の体重推移
2.ワンちゃんの体型・体重について知っておくべきこと
2-1.計測方法
2-2.ワンちゃんの体型を評価するBCS
2-3.太りやすいワンちゃんとは?
3.ミニチュアピンシャーの体型をキープする育て方
3-1.与えるエサの質を考える
3-2.与えたエサをメモする
3-3.運動
子犬の体重推移
それでは早速ミニチュアピンシャーの体重の変化を見ていきましょう。生まれた直後から成犬となる1歳までの推移をご紹介します。
ワンちゃんの個体差はありますので、あくまで参考程度にご覧ください!
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出産直後…200g
2か月…1kg
3か月…1.6kg
4か月…2.2㎏
5か月…2.7㎏
6か月…3.2㎏
12か月…4.5㎏
生後1年で4kg程度にまで成長します。その後も体重の変化がありますが、平均して4kg~6kgで落ち着きます。オスとメスで大きさが変わる犬種もいますが、ミニチュアピンシャーは性別での大きさの違いはほとんど確認されていないようです。
ワンちゃんの体型・体重について知っておくべきこと
◆計測方法
自宅でワンちゃんの体重を計測する方法はおおまかに2通りあります。
ワンちゃんが直接体重計に乗って計測する
こちらはもっともベーシックな方法です。おとなしい性格のワンちゃんであればこちらの方法で問題ないでしょう。ミニチュアピンシャーのような小型犬は体重が軽く、10g単位で変化を確認したいので、計測する際は電子体温計や目盛りの細かい体重計を使用すると良いですよ。
飼い主様がワンちゃんを抱えて体重計に乗る方法
ワンちゃんがなかなか落ち着かなかったり体重計に乗りたがらなかったりする場合はこちらの方法で計測します。
まず飼い主様の体重を計測します。その後、飼い主様がワンちゃんを抱っこした状態で再度体重計に乗ります。抱っこした状態の体重から飼い主様の体重を引き算すればワンちゃんの体重を計測することができます。
体重は食前と食後で変わってしまうので、なるべく同じ時間やタイミングで測定するようにしましょう。おすすめはエサをあげてから1~2時間後です。
◆ワンちゃんの体型を評価するBCS
ワンちゃんの体型を評価する指標としてBCS(ボディコンディションスコア)というものがあります。人間でいうBMIがこれにあたります。
ワンちゃんは犬種での体格の違いや、同じ犬種でも骨格が異なることもあり、体重だけで肥満度を評価するのが難しいです。そのため、肉付きや見た目から判断できるBCSでの評価が重要になってきます。
BCSは5段階に分かれていて、「BCS1:痩せすぎ」から「BCS5:太りすぎ」までを評価しています。理想は皮下脂肪がほどよくついているBCS3の状態です。体脂肪率は15%~25%ほどで、撫でたときに骨が分かる程度の肉付き、ウエストラインが緩やかなカーブを描いている状態がBCS3と判断できます。
チェック方法
①真上と真横からウエストのくびれを観察する
注意してみるのは頭から首や肩にかけてのラインとウエスト周りです。くびれの判断方法は真上と真横から見た時で異なります。
真上から見た場合は、首から肩にかけてまっすぐになっていないか、人間と同じようにウエスト部分のみがくびれているかどうかを確認します。
真横から確認する際は、あご周りから首のお肉が垂れ下がっていないか、胸の部分からウエストにかけて緩やかに上がっているかをチェックしましょう。
②肋骨部分をなでて、骨の突起をうっすらと感じることができるかどうかを確認する
前足の付け根から少し後ろの部分(人間でいうと脇の少し下)を手で触れてみましょう。皮下脂肪が多すぎなければ、肋骨の感触を確かめることができます。
③ウエスト部分を手で触れてくびれ具合をチェックする
①で確認したウエスト部分のくびれを実際に触って確かめます。後ろ足付近を触られると嫌がるワンちゃんも多いので、嫌がらないワンちゃんの場合はこちらの方法で確認すると良いでしょう。
④腰の上に手を当てて、腰骨の浮き具合を確認する
後ろ足の付け根からお尻付近を触れて確認します。皮下脂肪が多すぎなければ腰骨が浮き出ていることが確認できると思います。こちらの確認も嫌がらないワンちゃんに実施しましょう。
◆太りやすいワンちゃんとは?
現在、先進国で暮らしているワンちゃんの約20%が肥満に分類されていると言われています。飼い主様がワンちゃんを大切に育てたい気持ちは分かりますが、ワンちゃんの健康を損なうような育て方はワンちゃんのためにはなりません。
太りやすくなる原因を知っておくことでワンちゃんの健康を維持しやすくなるので、しっかりとチェックしておきましょう!
去勢・避妊手術を行っている
去勢や避妊手術を行ったワンちゃんは繁殖機能を失うので、エネルギーの消費が少なくなります。必要なエネルギー量が減る、つまり基礎代謝量が低下したワンちゃんに対して同じ量の食事を与えていると、過剰摂取となり肥満の原因となります。
運動を行っていない
人間と同じように、ワンちゃんも運動をしていないと太ってしまいます。運動を行うことで筋肉量が増えるので、脂肪燃焼を効率よくするためには運動が欠かせません。
食欲が旺盛
食欲が旺盛なワンちゃんは永遠と飼い主様にエサをおねだりします。しかしここでエサを与えてしまうと、ワンちゃんは「飼い主様におねだりすればエサをもらえる」と認識し、次の日もその次の日も…と毎日おねだりするようになります。
エサやおやつを食べすぎてしまうと、人間と同じように太ってしまいます。ワンちゃんの体重管理のため、飼い主様がエサの量と時間をしっかり決めるようにしましょう。
老犬で体が動かせない
年齢を重ねるにつれて筋肉や骨が衰えていくので、基礎代謝量が減っていきます。老犬でもまだまだ食欲旺盛なワンちゃんが多い半面、運動をしたがらない(運動できない)ワンちゃんは多いので、必然的に太りやすくなります。
ミニチュアピンシャーの体型をキープする育て方
ここでは、ミニチュアピンシャーの美しいスリム体型をキープする方法や少し太ってきたなと思ったときに実践してみてもらいたい育て方をご紹介します!
飼い主様ができる範囲でぜひやってみてください♪
◆与えるエサの質を考える
食事の管理は体重管理だけでなく体調管理にも必要です。ワンちゃんが喜んで食べるからたくさんエサを与えるのはもちろんNGですし、ダイエットさせたいからといって量を減らしすぎることもNGです。体重や年齢、犬種に合った適切な量のエサを与えるようにしましょう。ワンちゃんのおねだりを抑制するためにも食事回数や時間はなるべく固定すると良いですよ!
エサには「ドライフード」と「ウェットフード」がありますが、それぞれメリットがあります。
ドライフード
その名の通り水分量が少ないエサです。
保存が効くので管理が行いやすい、商品の種類(価格帯)が豊富、重量あたりの栄養価が高い、歯石がつきにくい、といったメリットがあります。
ウェットフード
ドライフードとは反対に水分量が多いエサを指します。
メリットとしては、エサを食べながら水分補給ができる、消化がしやすい、満腹感が得られやすい、香り立ちが良くワンちゃんの食いつきがよくなる、などが挙げられます。
ドライフードとウェットフードのどちらが良いというのはなく、ワンちゃんに合わせたエサを与えるようにしましょう。どのエサを与えるべきか分からない方は、ドライフードの上に少量ウェットフードを加えて軽く混ぜて与えてみることをおすすめします。ドライフードの栄養価の高さとウェットフードの満腹感をいいとこどりでき、ウェットフードは香り高いのでワンちゃんは喜んで食べてくれますよ!
ただ、ウェットフードは歯石が溜まりやすくなる原因になるので、デンタルケアはしっかりしましょう!
◆与えたエサをメモする
これは少し上級編になりますが、ワンちゃんに与えたエサやおやつをノートなどにメモしていく管理方法です。1日ごとに書き出していくことで色々気付きがあると思います!
きちんと量を守ってエサをあげていても、おやつの回数が多いと意外とカロリーを摂取していることが分かりますし、一度にあげているエサの量は適量なのに愛犬が太ってきているなど、状況の確認を行うことができます。
成犬になると1日2回の食事で必要なカロリーは摂取できるので、分析を元に食事量を改善してみましょう。もし食事量が合っている場合でも、ワンちゃんにとってはカロリー過多になっている場合もあるので、低カロリーのドッグフードに変えたりするなどの対応が必要です。
◆運動
ミニチュアピンシャーは活発な性格なので、運動を好みます。元々、ネズミを狩る使役犬として人に仕えていた歴史があるので、大型犬並みの運動量がないと満足してもらえません。なるべく毎日運動させるようにして、たまにドッグランで思い切り走らせてあげるのが良いでしょう。
ミニチュアピンシャーが健康的に成長するためにおすすめの運動方法をいくつかご紹介します。
散歩のバリエーションを増やす
普段同じような散歩を繰り返すだけではワンちゃんは飽きてしまいます。散歩のコースをいくつか用意して、日によって歩くコースを変えたり、時には飼い主様も小走りしてワンちゃんを走らせてあげたりすると喜んでくれると思います!
ボールを使って遊ぶ
ワンちゃんはボールで遊ぶのが大好きです。飼い主様がボールを投げてワンちゃんに取ってきてもらう遊びを繰り返していると、ワンちゃんの運動だけでなく飼い主様との信頼関係を築くことができます。ミニチュアピンシャーにはネズミを狩っていた歴史もあるので、地面をコロコロと転がすようにして投げてあげると元気よく追いかけていくでしょう。
アジリティのあるドッグランに連れて行く
近年、アジリティという障害物を設置しているドッグランや施設が増えています。ミニチュアピンシャーは運動好きで、走り回ったりジャンプしたりすることが大好きなワンちゃん。自由にトンネルを潜り抜けたり、ハードルを飛び越えたりするようなハードな運動は普段の室内飼育ではできないことなので、興味のある方はアジリティのある場所に連れて行ってみてはいかがでしょうか?
きっとワンちゃんも喜んで駆け回りますよ♪
ワンちゃんが生まれるまで
最後に簡単にワンちゃんが産まれるまでの過程を紹介します。
ワンちゃんの出産期間は交配から約2か月です。ミニチュアピンシャーに限らず、多くの種類のワンちゃんが出産するまでの期間がこれにあたります。妊娠は交配から20~30日ほどで確認できます。
ミニチュアピンシャーは小型犬なので、一度の出産で3~5匹出産すると言われています。
出産数は交配時期やタイミング、年齢などによって大きく変わります。年齢では、若いワンちゃんのほうが出産頭数は多く、高齢になるにつれて少なくなっていく傾向があります。
また、ミニチュアピンシャーは小型犬に分類されるので、帝王切開での出産になることも少なくありません。胎児の頭の大きさに比べて母犬の骨盤が狭いと帝王切開をしなければいけません。ミニチュアピンシャーはそこまで頭の大きな犬種ではないので、他の犬種よりは難産になりにくいです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
ミニチュアピンシャーはスリムな体型にしては意外と体重が重いと感じた方もいたのではないでしょうか?
産まれた直後は200gと小さな赤ちゃんですが、すくすくと育って1年後には立派な成犬となります。子犬のうちからたくさん運動させて、筋肉質な美しい体のミニチュアピンシャーに成長させましょう!
この記事がみなさまの参考になりましたら嬉しいです。最後までお読みいただきありがとうございました!
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