犬のアジリティー競技会に出たい!初心者は何から始めればよい?

2017.12.27

犬のアジリティー競技会に出たい!初心者は何から始めればよい?

愛犬が元気に動き回っている様子を見るのは、とても楽しいものですよね。 瞬発力と爽快な様子で走り回る愛犬を何かの大会に出場させてみたいと思ったことがある人も多いのではないでしょうか。 でもドッグレースやドッグショー、競技会などいろいろありますが、なんだか簡単には参加できないようなイメージですよね。 それに、「一般の家庭犬が参加できるものなのか」「いったいどうやって参加するのだろう」「どうやって訓練したらいいの?」と初心者ならではの疑問も多いかもしれません。 そこで、犬の競技会に出るための事務作業や訓練方法なども交え、お話ししていきます。 運動神経抜群の愛犬と初めての競技会に興味がある人に向けた情報をまとめていきたいと思いますので初めてのチャレンジ…!というときのお役に立てることができたら幸いです。

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犬が出場できる競技会には、いくつかの種類があります。
主催者の団体によっていろいろなスタイルがありますが、一般的なものについて紹介します。


訓練競技会・・・いったい何を競うもの?

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「訓練」と聞くと難しそうなイメージを持つ人も多いですよね。
専門的なトレーナーのもと、犬たちがハードな内容で訓練している様子を想像しがちです。
しかし、一般的な訓練競技会では日常的なしつけや訓練内容が「どのくらいのレベルまでできているか」を発表、そして評価してもらうので想像するよりは気軽に出場できるものです。

◆どんな競技を競うの?

出場するクラスによって競技項目が増えていきます。
クラスに分かれて難易度が変わりますが、初心者の方でも参加できそうな内容のものもあるので詳細を確認してチャレンジしてみるといいですね。
基本的には指示をする指導手と犬がペアになって参加します。
すべてのクラスに共通する課目には、次のようなものがあるので簡単に紹介します。

– 紐付/紐なし脚足行進 –

指導手の脇でコの字コースを紐付きあるいは紐なしで歩かせます。

– 停座及び招呼 –

座っている犬から10m離れたところで指導手が対面します。
そして、3秒してから犬を自分のもとに呼び寄せ対面する形で座らせた後、脇へと再び座らせます。

– 伏臥 –

指導手の横に犬を座らせフセの状態のまま3秒間キープ、そして再び座った状態にします。

– 立止 –

指導手の横に座った状態から立った姿勢にしてから約3秒キープ、そして再び横に座らせます。

クラスのレベルが上がれば、このような基本項目にプラスして難易度の高い競技課目が増えていきます。

◆初心者は出場しないほうが良いの?

初めての出場を考えている人は不安かもしれませんが、基本的なしつけができていれば特別難しくなく、初心者でも気軽に参加ができそうです。
また、飼い主さんと犬たちが真剣に競技する風景には温かいものが感じられます。
競技という同じ目標に向かって出場している愛犬家同士の交流もでき、初めての参加でも満足感があるイベントとなっています。
出場するにはいくつかの規定があることが多く、一般的にはケガをしている犬、病気の犬などは参加NGです。


アジリティー競技会とはどんなもの?


犬のアジリティーは、イギリス発祥の犬のためのスポーツ競技会です。

◆どんな内容なの?

人間と犬がペアになって、コースに設置されたさまざまな障害物をクリアしていく「障害物競争」のようなものです。
ハードルを飛び越えたり、トンネルをくぐったり、シーソーの上を走ったりなど、コース内にはバラエティに富んだ障害物ばかり。
クリアできるタイムで勝負するので、速ければ速いほど良い成績になります。

世界的にもこのアジリティー競技会は多々行われていて、主催する団体によって難易度は変わります。

◆どんな犬でも出場OK?

競技会というと大きな犬種が活躍しているイメージもありますが、アジリティー競技会は小さな犬から大きな犬までたくさんのワンちゃん達が飼い主さんと楽しく出場しています。
スピードを出して障害物をくぐり抜け、指示を出している飼い主さんの姿を見ていると余裕のようなものを感じるかもしれませんが、どんな飼い主さん&ワンちゃんたちも初めは必ず「初心者」として参加します。
出場を決めてから上手く訓練をしていけば、初めての経験でも楽しみながら参加することができるでしょう。

ただ、障害物を乗り越えてゴールできる精神力が犬に必要。
人前に出ることに恐怖を持っていると競技に出るのは難しいかもしれませんね。
また、飼い主さんの誘導によって、コースをクリアすることになるので「きちんと指示を聞くことができる」という賢く忠実な犬に向いている競技会と言えます。
スピードを出して、障害物に飛び乗ったり走ったりと激しい運動量なので、ケガをしやすい犬種は控えるべきでしょう。

「我が家の愛犬は小さいから競技会へ参加させるのは心配」という飼い主さんもいるかもしれません。
実際に競技会へ参加している犬種はさまざまいて、基本的には健康であればどんな犬でも大丈夫です。
ただ、アジリティー競技会の場合、小さな犬と大きな犬では一緒にレースに出るとハンデを感じますよね。
そこで、次のように体の大きさによってクラス分けされています。
体高が35㎝未満のトイプードルなどは小型犬としてSクラス、35~43㎝のビーグルやシェットランド・シープドッグなどは中型サイズのMクラス、それらより大きいラブラドールやコリーなどはLクラスとして活躍することが多いです。

走るスピードが早くパワフル、そして飼い主さんからもらう指示をすぐ覚えるような賢さがあるといい成績が出る可能性も大きいかもしれませんね。

ただ、アジリティー競技会に出るためにハードな練習で体調を崩すことがないように、体に病気のリスクがある犬は向いていません。

愛犬と一緒にアジリティに挑戦してみよう♪ルールと教え方をご紹介

アジリティというドッグスポーツを聞いたことがありますか?アジリティとは、制限時間内に様々な競技をクリアしていくドッグスポーツで、人間に例えるなら障害物競走といっても良いでしょう。アジリティは、アクティブなスポーツのため、プロの教え方を伝授してもらうことも必要なのですが、アジリティをする犬は、とっても輝いて見えるんです!

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初めての競技会に出たい!必要な事務作業は?

愛犬との絆を深めるために、競技会に出てみたくなった人もいるのではないでしょうか。
難しいイメージとは違って、気軽で微笑ましい雰囲気で初めての参加が可能な大会ではありますが、当日突然参加できるものではありません・
訓練競技会やアジリティー競技会に出るためには、まずは参加するために書類などで手続きをする事務作業があります。

◆競技会を主催している団体は各種ある

日本のなかでもこのような競技会を主催している団体は多いです。
愛犬家ならご存知だと思いますが、「JKC(ジャパンケンネルクラブ)」では年間を通して大規模な大会を開催しています。
そのほか、さまざまな団体でも犬のイベントが開催されています。

主催する団体によって競技会の内容が異なるだけでなく、イベントに参加するための手続き方法や参加資格なども変わります。
そのため、詳細については主催者側の情報を確認し、不明点があれば確認の問い合わせをしてみましょう。

◆主催団体への事前登録が必要なこともある

JKC(ジャパンケンネルクラブ)が主催している訓練競技会に出るには、「JKCの会員になっている飼い犬」という条件があり、登録犬が参加できます。

また、他の団体が開催する大きな競技会なども事前に登録が必要なこともあるので、参加を考えたらイベントの詳細情報をチェックしてみてくださいね。
初めての競技会の参加は緊張するという人は、実際に競技会へ行って大会の様子を見学してみてもいいかもしれませんね。


どんな訓練をすればいいの?

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競技会への出場が初心者だと、訓練方法さえも手探り状態ですよね。
楽しみながら出場できるとはいえ「競技会」ですから、それなりに訓練することが必要。初めて出るならやっておきたい訓練方法について少し紹介します。

◆訓練競技会で試される基本的な課目の訓練方法

難易度の低い高いに関わらず、試される共通課目では「オスワリ」「フセ」「マテ」「コイ」などの基礎的な訓練が重要になります。
飼い主の隣に座らせるときには「オスワリ」、その姿勢をキープさせるためには「マテ」という号令に従わなければなりません。
これらの号令は、競技に出る予定がなくてもおそらく多くの犬がすでにできているかと思います。

– 横を歩く「脚足行進」 –

紐付、紐なしの2パターンがあります。
リードをつけて飼い主の横を歩く訓練をしましょう。
飼い主の前を歩くのではなく、並んで歩けるようにしなければなりません。
いろんなスピードに合わせられるように、訓練を進めていきましょう。
飼い主より一歩前に出てしまったら、リードを引く、横を歩くことができたらごほうびなど飼い主さんのスピードに合わせられる訓練をしてみてくださいね。

– 座る&来るという流れの「停座及び招呼」 –

座っている状態の愛犬のそばから飼い主が離れるときにも、「オスワリ」の状態をキープする訓練が必要です。
立ちそうになったら「マテ」、そして離れた場所へ呼び寄せる「コイ」で反応できるような訓練をしてみてくださいね。

– フセ状態で待っていられるように「伏臥」 –

「伏臥」は多く犬ができる「フセ」のことです。

– 立ったままキープの「立止」 –

「オスワリ」「フセ」の状態から立てるような訓練もしましょう。


おやつを使って楽しく訓練をしよう

基本的な「オスワリ」「フセ」「マテ」「コイ」などを活用させ、上手く訓練をしてみてくださいね。
大きな動きがあるわけではないので、自宅でも簡単に訓練ができると思います。
ただ「競技会に出る」という気持ちが熱くなりすぎると、犬にとっては負担となることも…。
犬たちは「訓練に出る」と分かっているわけではないので、楽しいことでなければ続けるのが難しくなってしまいます。
愛犬が嫌がらない工夫をすることが大事です。

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犬たちが訓練を嫌がらないために「おやつ」を使うのは効果的な方法です。
愛犬にとっては、訓練が成功したときにもらえるおやつ目当てに「頑張ろう」という気持ちになります。
飼い主さんと一緒に遊んでいる感覚になるため、訓練自体を喜ぶようになるでしょう。

また、訓練成功のためには「褒める」というのも重要です。
褒められることで愛犬の動きもよくなるので、じっくり楽しみながら取り組んでみてくださいね。

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アジリティー競技会への参加なら訓練学校に通ってみる方法も…!

障害物で競うアジリティー競技会のための訓練は、実際に障害物を準備しなければなりません。

競技会で試される課目のなかには、日常的な訓練からレベルアップさせたものまでさまざま。
基本的なしつけと飼い主さんとの信頼関係でクリアできる内容も多いです。
ただ、障害物をたくさん使ったアジリティー競技会は、自己流での訓練はコツがつかめず難しいですし、広いスペースがないと実際の障害物コースを再現できないでしょう。
せっかく出場すると決めたなら、好成績を願って訓練学校に通ってみる方法もあります。
専門家であるドッグトレーナーの観点から、競技会向けの訓練が受けられますし、本格的な障害物のコースで実践した訓練ができます。

訓練学校では競技会に出るための訓練メニューに力をいれていることも多く、競技会に参加するための方法についても精通しているのでアドバイスに乗ってもらえるでしょう。
競技会に参加するときの心強いパートナーとなってくれると思います。
分からないことがあれば、どんどん質問することもできますね。


まとめ

いかがでしたか?
「競技会」と聞くと、参加するには難しそうなイメージを持っていた人も参加してみたくなったのではないでしょうか。
競技会に出るために訓練をしていると「愛犬との信頼関係」「絆が深まる」「一緒に目標に向かう幸せ」「愛犬への愛情」など、改めて愛犬と一緒に過ごすことの幸せを実感させられることばかりです。
初めての経験で不安な点があれば、しつけ教室でプロのアドバイスをもらうのもいいかもしれません。

また、競技会への参加でたくさんの飼い主さんや犬達との交流もでき、飼い主さんにとっても愛犬にとってもプラスの刺激になるのではないでしょうか。
初めての競技会へ向けての訓練は、飼い主さんにとっても愛犬にとってもストレスは溜まると思います。
あまり無理させると犬の心身に疲労が積み重なるので、注意深く観察してしっかりと健康管理をしてあげてくださいね。
初めての出場は難しいことも多いと思いますが、一緒の目標に向かって楽しみながら訓練していけば「愛犬との深い絆」が深まった充実感も味わえるかもしれませんね。



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笹本 雅

笹本 雅

犬が好きです。小型犬でも大型犬でもとにかく犬が大好きです。これから犬種についてや豆知識や健康についてなど、幅広いワンちゃんについての情報をご提供していきます。犬好きの方にぜひとも見ていただいてご意見いただければと思います!

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