犬のかかりやすい病気の第1位は?

2015.08.21

犬のかかりやすい病気の第1位は?

人間と同じでワンちゃんにもかかりやすい病気があります。 ワンちゃんにかかりやすい病気のなかで多いのは腎臓病といわれています。 腎臓病とは、その名のとおり腎臓の機能が悪くなる病気のことです。 心臓病とガンをあわせて「三大疾病」とされています。

腎臓病ってどんな病気?

 
高塩分な食生活をしているワンちゃんに起こりやすい病気です。
またウイルスによって起こる場合もあります。

特性としては

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  • シニアになるほど腎臓病のリスクが高まる
  • 症状が出にくいため早期発見が難しい
  • 慢性腎不全が進行すると尿毒症を発症
  • 一度悪くなると元には戻らない
  • 腎臓は一度障害を受けると多くの場合再生しない臓器なのです。
    さらに放っておくと徐々にではなく一気に進行してしまいます。
    ワンちゃんの腎不全は突然起こる「急性腎不全」あるいは徐々に悪くなる「慢性腎不全」のふたつがあります。
    慢性腎不全で、腎臓機能の75%以上を失うと「腎不全」と呼び、余分な水分がたまってむくみが出たり、吐き気や食欲不振、だるさ、高血圧、貧血、また骨がもろくなったりすることもあります。
    腎不全がさらに進行すると体のなかに老廃物がたまり尿毒症などの死に至ることもあります。

    こんな症状がみられたら要注意

    具合が悪い犬
  • 水をたくさん飲むようになった
  • 食欲不振
  • 少し痩せてくる
  • 嘔吐(おうと)
  • 貧血
  • 運動量・元気の低下
  • 食欲低下
  • 脱水症状
  • 血尿
  • 尿の量が多く、においが薄くなった
  • ワンちゃんが元気なくなると本当に心配ですね。
    これらの症状に思い当たる点があったら腎臓病かもしれません。
    すぐ病院に連れていってあげましょう。

    療法食のポイント

    腎臓に負担をかけ、腎臓病を悪化させる栄養素「リン」を制限した療法食をあげると長く生きることができたという調査があります。
    カルシウムを補足した低リン食は慢性腎不全のワンちゃんに有益です。
    過剰量のリンを含む食べ物をワンちゃんに与えると腎結石の形成、または腎組織の退化を引き起こし長期的には腎不全になります。
    一般的には肉が多くのリンを含んでいるので一部の獣医によれば肉タンパク質の摂取量を制限することでリンの摂取量を抑えるよい方法だということです。
    研究によると高品質のタンパク質の食事は腎臓の問題を起こさないということです。
    タンパク質がワンちゃんの主な栄養分の源なので腎臓病のワンちゃんにタンパク質を抑えるのはよくありません。
    腎臓病を持つワンちゃんによいタンパク質は白身肉(とり肉、豚肉)、卵、カッテージチーズ、ヨーグルトなどです。

    腎臓病のワンちゃんは食欲も不振なことが多いので、食事も工夫することが大切です。

    最後に

    症状が出にくい慢性腎臓病はほとんど症状が表に出てこないので5年以上にわたり進行するケースが多く限界を超えると一気に進行してしまう怖い病気です。
    日頃からワンちゃんをよく観察してなるべく早期に異変に気が付くことが大切ですね。

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    笹本 雅

    笹本 雅

    犬が好きです。小型犬でも大型犬でもとにかく犬が大好きです。これから犬種についてや豆知識や健康についてなど、幅広いワンちゃんについての情報をご提供していきます。犬好きの方にぜひとも見ていただいてご意見いただければと思います!


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