犬が膝の上で寝る理由5選!メリット・デメリットをもご紹介!

2024.05.21

犬が膝の上で寝る理由5選!メリット・デメリットをもご紹介!

愛犬とくつろいでいると、膝の上に乗ってきたり、そのまま膝の上で寝てしまうということもあると思います。 犬が『飼い主の膝の上に乗る』『飼い主の膝の上で寝る』という行為にはどのような理由があるのでしょうか。 この記事では犬が飼い主の膝で寝る理由や、膝の上で寝ることに関するメリットデメリットをご紹介いたします。

【掲載:2021.07.17  更新:2024.05.21】

犬が膝の上で寝る理由5選

膝の上で寝る犬

飼い主さんが座っていると、愛犬がぴょんっと膝に飛び乗ってきたり、膝に乗せて!と鳴いたり行動でアピールしてくることがありますよね。
一見、愛犬が甘えを見せているように思えるこの行動には様々な理由があると言われています。

まずは、犬が膝の上に乗る理由やその意味、愛犬がどのように思っているのか、その気持ちについて紹介していきましょう。

◆甘えたいから

一番多い理由として挙げられるのが、この「甘えたい」という愛犬の気持ちです。
特に子犬に多く見られ、小さい頃の習慣から成犬になっても膝に乗りたがる個体が多いようですね。
子犬期には飼い主さんや家族とのスキンシップがとても大切です。特に目立った問題がなければ、子犬期にこの行為を問題視することはないでしょう。
ただし、成犬となってからはメリハリが必要なので注意です。飼い主さんにとって都合が悪い時には、すぐに膝から降ろすようにしましょう。愛犬がそのまま膝上で眠ってしまうと、動かすのが可哀そうだなぁ…と感じるかもしれませんが、愛犬の気が済む最後まで付き合い続けると、立場の逆転、上下関係の乱れから、問題行動に発展する可能性がでてきます。
成犬となってからはメリハリをつけて、膝に乗せられない場合もある、ということを理解させてあげましょう。

◆不安を感じているから

愛犬が不安を感じていたり、怖いという気持ちがある場合に、飼い主さんの身体の上で寝たり、寄り添って眠るケースもあります。

基本的に、成長に伴い一人遊びなどを覚え、子犬の頃と比べて一人の時間に耐性が付いてくるものなのですが、長い時間を一緒に過ごしてきたからこそ、飼い主さんと少し離れるだけで不安を感じてしまう個体もいるのです。

他にも、旅行先や引っ越し直後などの慣れない場所が原因であったり、工事や雷の音などの普段聞きなれない音に不安を感じている時など、何らかの要因が思い当たる場合にこのような行動を見せる子もいるのです。
中には震えを見せるワンちゃんもいるので、愛犬の様子をしっかりみて、不安や恐怖心を感じているようであれば、優しく声を掛けてゆっくり撫でたり、抱っこしてあげてくださいね。

膝に乗ってくるのは一見愛らしい行為ですが、不安が原因となっている場合は分離不安症に発展する可能性がでてきてしまいます。
分離不安症は、飼い主さんと少し離れることにも苦痛や不安を感じ、様々な問題行動を引き起こす症状の一つです。
例えば家にいる間、ずっと膝に乗せることが習慣化していると、膝から降ろされた時点で外出・留守番などを感じ取り、強い緊張や不安感を抱くようになってしまうのです。

不安は犬にとって大きなストレスとなります。身体的な悪影響にまで発展することもありますので、愛犬の様子や性格をしっかり把握して、適切な対応をしていく必要があるでしょう。

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◆くつろぐ場所だと思っている

膝に乗ってから飼い主さんに甘えるのではなく、オモチャで遊ぶなどして自分の世界に浸っているケースもあります。
この場合、膝の上を「場所の一つ」として捉えている可能性があるでしょう。

もちろん、飼い主さんへの信頼があるからこそくつろいでいる、ということもあります。

しかし、『飼い主さんの上に乗っている』という認識が薄い行動だとも考えられるのです。

愛犬が膝の上に乗った後、飼い主さんが降ろしたり構うなどした際に、激しく反抗する場合は特に注意です。

愛犬が「自分の方が偉い」「自分の場所である」と主張している可能性が考えられるでしょう。
性格が甘えん坊で降りたがらない子も中にはいますが、攻撃的になったり、唸る、鼻にシワを寄せる、といった場合は注意が必要です。

◆寒いから

飼い主さんの膝で寝るとお互いに温かいですよね。
寒い季節や夏場のクーラーの効いた部屋では、温もりを求めて膝の上に乗って寝ることがあります。

膝の上で寝ている時に丸まっている場合は、こういった可能性がありますので、その環境が犬に適しているかどうか確認してみると良いでしょう。

◆自分のにおいをつけようとしている

犬は自分のにおいをこすりつけてマーキングをすることで、その周辺を「自分の領域だ!」と示します。

飼い主さんが好きすぎるがあまり、膝に乗って飼い主さんににおいをつけることで、私の物!とアピールしていることも考えられます。

飼い主さんの膝やお腹の上などは、愛犬にとっては注目を浴びられて構ってもらえる絶好のポジションですし、大好きな飼い主さんのぬくもりを感じながら、リラックスして眠ってしまう場合があります。


犬が膝の上で寝るメリット・デメリット

飼い主に甘える犬

◆犬が膝の上で寝るメリット

犬が飼い主の膝の上で寝るメリットは、ストレスの軽減であったり、信頼関係が深まることが挙げられます。

犬を1頭で飼っている場合は特に、飼い主と一緒にいることが安心感に繋がります。
飼い主自身も犬が膝の上で寝てくれることで、嬉しかったり癒されたりすると思いますが、犬自身もまた膝の上で寝ることで大好きな飼い主さんに癒され、ストレスを軽減できているのです。

◆犬が膝の上で寝るデメリット

犬が膝の上で寝ることで考えられるデメリットは、身体的な負担がかかってしまう事や主従関係が揺らいでしまうことがあることが挙げられます。

特に小型犬の場合、膝の上で寝ることで、寝相にもよりますが腰や関節に負担がかかることがあります。
また、いすに座っていた場合、突然膝から飛び降りてしまったり落ちてしまった時にもけがをしてしまう可能性があります。

他にも、飼い主さんも同じ体勢を続けるとなると大変ですし、膝の上で寝させるのにはデメリットもあることを覚えておきましょう。

愛犬が膝の上で寝ることで、自分が飼い主の優位性を主張しているケースがあると紹介しましたが、その場合膝の上に乗ることが習慣化していると良くありません。
犬の中の優先順位を決めさせるきっかけを増やしてしまうという意味では、デメリットにもなります。


犬を膝の上に乗せる時の注意点

飼い主の膝で寝るビーグル

犬が人間の上に乗ることが、上下関係が崩壊している証拠だという考えも実際にあります。この行動が愛犬が飼い主さんを自分よりも下に見ている、という行動の現れの一つだともいわれているのです。
確かに、そのケースが当てはまる場合もありますが、全ての犬にとってそれが完全な事実だというわけではありません。
専門家の見解も様々なので、ご自身の家族関係・パートナー関係を見返してみて、問題行動を感じないのであれば、犬が身体に乗ることが悪いとは一概にはいえないでしょう。
愛犬が甘えたくて膝に乗ってくる場合は、無理に冷たく突き放すことはありません。もちろんメリハリは必要なので、無理な状況であれば止めさせ、大丈夫な時は一緒の時間を過ごして甘やかしてあげてください。これにより、信頼関係を深めることもできるのです。
しかし、やはり愛犬を膝の上に乗せてはいけない状況ももちろんあります。その主な二点を挙げていきますので、しっかりチェックしておきましょう。

◆甘やかさない

前述したように、信頼関係・上下関係が崩れていることが原因で、膝の上に乗ってくるケースも実際にあります。愛犬が飼い主さんよりも自分が上だ、というマウンティングの意味合いを込めて乗ることがあるのです。
甘えなのか、マウンティングなのか判断するのが難しい!という方は、膝に乗ってきた愛犬を一度下におろしてみましょう。
そこで愛犬が、怒る・唸る・噛み付くなどの態度をみせる場合は、マウンティング行動の一つである可能性が高いです。
このような状況にある場合は、愛犬を膝や身体の上に乗せない方がよいでしょう。乗せ続けると、愛犬がますます自分の方が上だと優位性を主張し続ける事態に陥ります。
普段のしつけや愛犬との接し方を改め、基本的な主従関係を理解させることが先決です。問題行動を回避するためにも、関係性をしっかり見直すことが重要です。
ちなみにマウンティングは、初対面の他人や子供などに対してみられることも多いようです。愛犬が普段は大人しいといっても、対飼い主さんとでは反応が違う場合も多いので、少しでも危険な様子が見られたら、無理な触れ合いは避けて周りの状況に注意してください。

◆どこでも膝に乗せない

愛犬と一緒に車でお出掛けする飼い主さんも、現代においては珍しくありませんよね。

楽しいお出掛け・旅行・ドライブをするためには、徹底して守るべきルールがありますが愛犬家の皆さんはきちんと把握しているでしょうか?
そのルールの一つとして、「運転中に愛犬を膝に乗せない」という点が挙げられるのです。

運転席はもちろん、助手席への愛犬の侵入事態、安全なものとはいえません。窓から見える景色などに興味をひかれ、突然動き出したり、視界を遮ってしまう子も多いのです。

愛犬との車でのお出掛けの際には、必ずペット用ドライブシート・ドライブボックスなどを利用したり、車内での愛犬の動きを制限するためにクヌートを使用するなどして、安全面にしっかり配慮する必要があります。

うちの子は大丈夫だと思い込むのは危険です。注意を怠り、事故にあっては後悔しきれません。
運転中は絶対に、愛犬を膝の上に乗せないよう徹底してください。

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◆環境を見直す

ご紹介してきたように、犬が膝に乗って寝るのには様々な理由が考えられます。

可愛らしい理由だけであれば問題ありませんが、前述の通り寒いと感じていることからこのような行動を取ることもあります。

かわいい!だけで済ますのではなく、周りの環境は大丈夫か一度見直してみると良いでしょう。


まとめ

愛犬の行動の理由を理解することで、これまで以上に愛犬の気持ちが分かるようになります。
犬も人間同様、個々の性格が違います。日頃から、愛犬の行動や表情をよく観察し、膝に乗ってくる理由を見極めましょう。
問題があると感じた場合は、しっかり対処することが必要です。
信頼関係が成り立っているのであれば、それは愛情表現の一つです。膝に乗ってきたり、身体の上で眠る愛犬を心から愛でてあげてくださいね。
癒し効果抜群の愛犬のこの行動。皆さんのパートナーは、どのような気持ちでいるのでしょうか。
気持ちが分かれば愛しさは更に上乗せされます。意思の疎通をはかり、愛犬の気持ちをきちんと理解できる飼い主さんとなり、快適で満足できる暮らしを目指していきましょう!



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壱子

壱子

子供の頃から犬が大好きです。現在はキャバリア4匹と賑やかな生活をしています。愛犬家の皆さんに役立つ情報を紹介しつつ、私自身も更に知識を深めていけたら思っています。よろしくお願いいたします!


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