トリマーになりたい
私が子供の頃実家でトイプードルを飼っていました。
当時は今のようにベアカットが流行る前で我が家のトイプードルはいつもバリカンで顔を刈ったいかにもプードルという感じのカットでした。
それでもトリミングに行くととってもフワフワでとびきり可愛くなって帰ってくるのでトリミングに出すのが凄く楽しみでした。
家でシャンプーしてもどうしてもフワフワにはならなくて、自分でもフワフワにする事が出来たらなと思ったりもしていました。
実家を出て一人で子犬を飼い始めた頃、初めてのトリミングに出すのがとっても楽しみでした。
家の近所のサロンに連れて行き、ワンちゃんはとっても可愛くなって待っていて嬉しかったけれど「落ち着きが無いから待てをしっかり教えてください」と言われてとてもショックを受けました。
それからそこのサロンには行きづらくなり他のサロンに変え、変えたサロンではいつもお利口でしたよと言ってもらえましたが、落ち着いて出来ているのか、本当にお利口にしているのかがとても気になるようになりこの頃から自分でトリミングがしたいと強く思うようになりました。
学校に行ってみて
学校は私にとってとても楽しい場所でした。
大好きなワンちゃんの事を勉強して、たくさんのワンちゃんに触れられます。
最初は自分の愛犬をトリミングしたいと思う気持ちでしたが、学校で大型犬から小型犬までたくさんのワンちゃんを触っているうちにどんどんトリミングの魅力に惹かれていきました。
同じ犬種のワンちゃんでも骨格がそれぞれ違っていて似合うカットも違います。
ワンちゃんのカットも小顔に見せたり、足長に見せたりとカットによって体系をカバーできます。トリミングは思っていた以上に奥が深く、知れば知るほどもっとカットが上手くなりたい。たくさんのワンちゃんを可愛くしたいと思うようになりました。
そして何よりも自分でトリミングした子が可愛くなった姿を見るととても嬉しかったです。
トリマーになってみて
実際にトリマーになってみると、お客様のワンちゃんをトリミングするのはとても緊張しました。
希望通りにカット出来るのか、お迎えの時間に間に合うのかと不安な事もたくさんありましたがお迎えに来た飼い主さんは皆さんワンちゃんを見るなり笑顔でワンちゃんに「可愛くなったね」「すっきりしたね」と声をかけて抱っこします。
この時の優しい笑顔の飼い主さんととっても喜ぶワンちゃんの顔を見ると本当に嬉しくてこの仕事を選んで良かったなと思える瞬間です。
この時ワンちゃん達も笑顔のようなとても可愛い表情をします。トリマーだからこそ見ることが出来る飼い主さんとワンちゃんの笑顔です。
トリミングをして喜んでもらう事がこんなに嬉しい事だという事はやってみるまでは分かりませんでした。
最後に
サロンに出して嫌な思いをしたけれどそのおかげでトリマーになりたいと思う気持ちが強くなり、トリマーになってみると待てが出来なくても動き回っている子でもトリミングが出来るという事も分かり良い経験だったと思います。
ワンちゃんにとっては知らない場所で飼い主さんもいないのに体を触られまくるなんてとても迷惑ですよね。
嫌がったり落ち着かなかったりしても当たり前です。そんなワンちゃんたちを体に負担がかからないように抑えてトリミングするのもトリマーさんの腕の見せ所!それでこそプロだと思います。
本当に上手いトリマーさんはワンちゃんの扱いもとても上手くワンちゃんにもとても好かれます。
私もそんなトリマーになりたいと日々奮闘していました。
そして飼い主さんとワンちゃんの笑顔が見たいから、飼い主さんとワンちゃんを笑顔にする事が出来る仕事だから、どんなに大変でも頑張っていられたのだと思います。
愛犬に教えてもらったこと
グルーミング(日本ではトリミング)とはどうゆうものだと思いますか?