バイクでのツーリングも愛犬と一緒に楽しめる?注意点は??

2022.02.03

バイクでのツーリングも愛犬と一緒に楽しめる?注意点は??

愛犬とのお出掛けの際の移動手段として、自家用車や公共交通機関などが主に利用されますが、飼い主さんの中にはバイクを日常的に利用している方も多いでしょう。ツーリングが趣味な方は特に、愛犬と一緒に出掛けたいですよね。今回は犬をバイクに乗せても良いのか、という点に注目してその詳細を紹介していきます。法律的な問題や、正しい乗せ方・注意点などをしっかりチェックして、愛犬とのお出かけを楽しみましょう!

犬はバイクに乗せても大丈夫?

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自動車はもっていないけど、バイクなどの二輪自動車は所持しているという飼い主さんは少なくないでしょう。
バイクは小回りも利きますし、維持費も自動車よりも安価です。経済的にも人気の高い乗り物だといえます。何よりバイクでのツーリングはきれいな景色を楽しみなができますし、趣味としている方も多く、愛犬と一緒にツーリングをしたい!と考える方も多いはず。
それでは、愛犬と一緒にツーリングをすること、ワンちゃんをバイクに乗せることは問題のない行為なのでしょうか?
結果的に言うと、法律上問題のないことだといえます。しかし、やはり注意点やさまざまなアイテムを揃える必要があります。しっかりとポイントを抑えて、楽しく安全にツーリングを楽しむためにも、まずは正しい知識を身に付けることが重要ですね。
移動手段としてはとても便利なバイク。はじめに法律的な面から、バイクに乗せる上での犬の扱いやルールを紹介していきましょう。


犬をバイクに乗せるのは交通違反になる?

自転車や徒歩では時間が掛かってしまうが、自動車で出掛けるほどの距離ではない…そんな場合にも、バイクは便利な乗り物です。
大型バイクであれば人間二人が乗れるのですから、犬とのツーリングもOKだと思われますよね。実は道路交通法からすると、犬をバイクに乗せることは可能だとされています。
その理由は、道路交通法上で犬が「積載物」として見なされるからなのです。言い方は悪いですが、いわゆる荷物扱いとされるため積載物の正しい扱い方を守っていれば法律違反とならないというわけですね。
飼い主さんが愛犬を生き物だと認識しながら安全を意識してバイクに乗せていれば、問題はなく注意されることもありません。しかし、積載物基準を知っておく必要がありますので、しっかりチェックしておきましょう。

◆バイクの積載物基準を覚えておこう!

バイクと原付自転車では積載物基準が異なります。使用する乗り物の積載物基準を確認しておきましょう。

◎バイク積載物基準
●重さ:60kg以下 
●長さ:キャリア+30cm以下 
●幅:キャリア+左右15cm以下 
●高さ:タイヤからの接地面から2m以下

◎原付自転車積載物基準
●重さ:30kg以下
●長さ:キャリア+30cm以下 
●幅:キャリア+左右15cm以下 
●高さ:タイヤからの接地面から2m以下

このように、原付自転車の場合の積載可能重量はバイクの半分となっていますので注意が必要です。
この重量は愛犬の体重のみに限らず、愛犬を荷台に乗せるためのキャリーバッグなどの重さも含まれていますので、重量オーバーには気を付けてください。
とはいえ重量制限が課せられるといっても、バイク・原付自転車に大型犬を乗せることは大きさ的に無理がありますよね。積載装置(荷台)に乗せるサイズとしては小型犬がベストであることから、あまり重量による制限法違反を問われることは無いかもしれません。
ちなみに、原付とは排気量が125cc以下のものを指します。

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安全な犬のバイクの乗せ方

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愛犬を安全にバイクに乗せるための方法・アイテムを紹介していきましょう。
それぞれにメリットやデメリットがあり、費用もことなってきます。あらゆる観点から考え、愛犬と飼い主さんの両者にベストとなるものを選んでくださいね。

◆ペット用リュック

バイク専用ではありませんが散歩用のキャリーバッグで、小型犬がすっぽり入るリュックタイプのものを使用することができます。飼い主さんが背負うことで、一緒に移動することができるアイテムです。
ほとんどの製品はメッシュ素材が使用されているので、バッグの蓋を閉じていても呼吸ができ、外の景色を見ることも可能でしょう。
ただしリュックを背負ったままのバイク移動となるので、メッシュ部分から愛犬が景色をみることはできても、走行中はずっとバッグの中となります。そういった意味では、ツーリングの楽しみは半減してしまうかもしれませんね。
しかし外への飛び出し防止のためにも、バッグの蓋のチャックはしっかりと閉じておく必要があります。ツーリングの醍醐味は100%味わえなくとも、これが一番安全な方法でもあるのです。
飼い主さんを常に近くで感じられるため安心感が得られるので、不安を感じやすい性格の子には適していますし、飼い主さんも愛犬の様子や体調の変化に気付きやすいです。事故に遭わない限り、愛犬が怪我をする可能性は低いでしょう。

ちなみに、バイク用ペットキャリーケースといったアイテムも販売されています。バイクの前後にはカゴやボックスが付いていたり、後から付属させるライダーの方もいますよね。
普通は荷物やヘルメットを収納するのに使われますが、そこにペットのためのバイク用キャリーを取り付ける方法があるのです。
外側からしっかりと蓋ができるボックスとなっていて、のぞき穴が付いている製品もあるようです。ただしツーリングとして景色を楽しむことはほぼできないので、愛犬を荷物のように運ぶためのものだとイメージした方がよいでしょう。
メリットは硬いボックス内にいるため風が当たることが無く、風による体温低下や体力の消耗を軽減できる点です。
デメリットとしては、リュックと違って走行中は愛犬の様子を確認できない、直接バイクに設置されるため振動を受けやすい、といった点が挙げられるでしょう。普段に増して慎重に走行する必要がありますね。

●おすすめ商品
Porta ドッグリュックキャリー ブラック

上が大きく開いて出し入れしやすく、体に沿う形状で前に抱えて使うこともできるリュックタイプ。
左と上にある通気性のあるメッシュ窓付。カバーは、ロールアップが可能。
また、クッション性のある2重中敷で移動中も安定し、ワンちゃんも快適。

購入

◆サイドカー

バイクの横にはサイドカーを装着することが可能です。サイドカーは本来人を乗せることができるものなので、犬も乗ることが可能ですよね。この方法で行けば、中型犬や大型犬とも、ツーリングを楽しむことができるでしょう。
ただし、愛犬が動かないようにしっかりと固定ベルトなどで固定することが重要です。
人間が使用するベルトではいけません。犬用のベルトをきちんと使用してくださいね。万が一愛犬が暴れて逃げ出す危険がないよう、しっかりとしたアイテムを購入しましょう。
サイドカーを活用すると、愛犬も移動中に変化する景色を楽しんだり、爽やかな風を直に感じることができるようになります。ワンちゃんによっては恐怖を感じる子もいるので、愛犬が喜んでいるようであればサイドカーでツーリングを楽しむことができますね。ツーリングの醍醐味を飼い主さん同様に味わえることが、なんといっても大きなメリットだといえるでしょう。
反対にデメリットとしては、サイドカーの購入費用が高いということが挙げられます。折角購入しても、愛犬が好んで乗ってくれなかったという結果が待っている場合もあるでしょう。また、固定ベルトが甘ければ大きな危険を招くことも。これらの可能性を考えた上で、購入を検討してくださいね。
サイドカーを付けた運転は、通常のバイクの運転とは大きく感覚も異なります。まずはサイドカー有りの状態で運転に慣れることが大事ですね。


NGな犬のバイクの乗せ方

犬の危険な乗せ方も、しっかり覚えておく必要があります。誤った方法を取ると、自分や愛犬の命を奪う可能性が高まり、周囲の人へも影響を与えてしまう可能性があるのです。
以下の項目をしっかりチェックし、絶対に危険な乗せ方をしないよう心に留めてください。

●足元に犬を置き、足で挟む。
原付自転車やスクーターなどには、足元にスペースが少しあります。そこに愛犬を乗せて、ベルトなどで固定もせずに足で挟んだだけで走行する方がいるようです。
これは絶対にしてはいけない、とても危険な行為です。愛犬がちょっとしたはずみで外に投げ出される、止まっている間に逃げ出す、などの大きなリスクが付きまといます。

●抱っこしながら運転する。
これも当然やってはいけない行為の一つ。二人乗りで運転手以外が抱っこしているとしても、危険であることに変わりありません。人の腕力と握力を、信頼しすぎてはいけないのです。
リード付けているとしても手から離れる可能性は高いですし、同乗者がスリングを利用していても危険です。愛犬を守るためにも、NG行為だとして認識してください。

●積載装置(荷台)に縛り付ける。
愛犬をそのまま荷台に縛り付けて走行する方や、荷台にカゴを装着してそのカゴの中に犬を入れておく方もたまにいるようです。これは完全に固定する力が不安定な状態だといえるでしょう。愛犬が簡単にバイクの外に放り出される危険性があります。必ず前述したような、バイクに犬を乗せるために必要なアイテムを利用してください。

●スピードの出しすぎ。
普段からスピードの出しすぎは危険以外のなにものでもありませんが、愛犬が乗せている場合は更なる配慮が大切です。法定速度を守ることは勿論当然なことですが、普段よりもゆっくり走るよう心掛けましょう。
きちんとしたアイテムを使用しているといっても、無謀な運転によって固定力が弱まる可能性もあります。愛犬や自分、周囲の人の命を守るためにも、ゆっくり走行するようにしてくださいね。


犬のためのバイクグッズ

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愛犬とのツーリングに役立つ、犬用アイテムを紹介していきましょう。愛犬の安全を守ることはもちろん、可愛く着飾ることもできますよ。

◆ヘルメット

万が一の時に頭部をガードしてくれる、犬用ヘルメットが販売されています。見た目も可愛らしく、飼い主さんとのお揃いコーデを楽しむこともできますよ。安全面でも効果が高く、気分も上がるので、愛犬との楽しい時間を過ごすことができるでしょう。

◆ゴーグル

犬用のゴーグルも市販されています。紫外線カットタイプもあるので、効果をチェックしながら愛犬にぴったりのものを選びましょう。バイクでの走行中は強い風で目が乾燥したり、ゴミが飛んできて目が傷つくケースも考えられます。愛犬の目を保護することにも繋がりますので、是非購入を検討してみてください。

◆ライダースジャケット

人間よりも寒さに強い犬種は多いですが、長時間バイクに乗って風を浴びると、いくら犬といえども体温が下がってしまいますよね。そんな時に役立つのが、犬用のライダージャケットです。少し分厚いものを選べば、寒さ対策にもなりますし、見た目でも楽しめますよね。こちらも飼い主さんとのお揃いコーデが叶うアイテムの一つです。


犬をバイクに乗せる時の注意点

法律上「モノ扱い」とされるとしても、愛犬達は家族の一員である大切な生き物でパートナーです。愛犬の健康被害を招く方法は絶対にとるべきではありません。
それぞれに性格も違いますし個体差もあります。バイクに乗せることで過剰なストレスを感じているようであれば、乗せるべきではないでしょう。いくら飼い主さんが一緒にツーリングをしたいと思っても、何より愛犬のことを優先させることが大切です。
愛犬の安全を重視した上で、問題なさそうであれば正しい乗せ方でバイクに同乗させるよう気を付けてくださいね。
また、愛犬を乗せた状態での長時間の移動には注意が必要です。自動車などに乗せる際にもいえることですが、こまめに休憩をして愛犬の疲労やストレスを軽減させるよう努めましょう。
中には長時間狭くて暗いリュック内に閉じ込められることを辛く感じる子もいれば、乗り物酔いをしてしまう子もいます。愛犬の様子や状態には常に注意を払ってください。

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まとめ

バイクへの正しい乗せ方をすれば、ツーリングをしながら日本中を愛犬と一緒に旅することも不可能ではありません。しかしそのためには、愛犬の健康状態や性格などを考慮し、正しい装備で安全をフォローすることが重要です。
アイテムを購入する際には、バイクの積載基準を頭に入れ、愛犬の身体とバイクのサイズに適したものを選びましょう。店頭ではなくネットショップで選ぶ際には、きちんと商品の奥行きや高さなどの詳細情報をチェックしてくださいね。おすすめアイテムを紹介している記事の目次をみて、良さそうな商品の口コミを参考にするのもよいでしょう。
まずは安全面と愛犬の健康面を優先することを意識して、楽しく一緒にツーリングやバイク移動ができるよう準備してみましょう!



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壱子

壱子

子供の頃から犬が大好きです。現在はキャバリア4匹と賑やかな生活をしています。愛犬家の皆さんに役立つ情報を紹介しつつ、私自身も更に知識を深めていけたら思っています。よろしくお願いいたします!


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