気をつけたい仔犬の飼育環境について

2015.09.02

気をつけたい仔犬の飼育環境について

仔犬を迎え入れる時は、何とも言えない喜びと、想像するその先の犬との生活に胸が膨らみますね。でも、仔犬の時の環境は、後々の成犬時期を形成する大切な時でもあります。愛情いっぱいの犬ライフを楽しむ為に、飼育環境を少し考えていきたいと思います。

仔犬を迎える時

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可愛いばかりの仔犬は、触れたくて仕方がありませんが、仔犬側からすれば初めての環境で緊張しています。慣れるまで、ゆったりと待ってあげることは大切です。
ゲージ等を用意されると思いますが、犬にとってゲージ、小屋は自分のテリトリー…安心出来る場所なのです。その場所にいるのであれば、待っててあげて下さい。
また、犬は元々穴ぐらで暮らしていた生き物ですから、ゲージ等はなるべくダンボールで囲ってあげたり、光を遮断出来るような布を被せてあげて下さい。
夜泣きすることもあるはずですが、いくら泣いてもトイレ以外は、知らないふりをしてください。ここが寝る場所なんだと認識してくれます。…我慢も大切です。

仔犬の食事

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何を食べさせるのかも大事ですが、どう与えるかも大事です。
最初は人の手から、与えてください。そうすることで人の手に慣れ、人の手はいい物なんだと認識してくれます。特に小さい時は手に慣れておくと、恐怖心なく人の手を受け入れるようになります。
また、食器で食べる時も、時々手を入れて食べさせたりしていると、慣れていきます。

食事の時間ですが、人が食べた後に食べさせるようにします。犬は、順位を付けるので、先に食べさせると自分が優位だと勘違いしてしまいます。時間も、決めてしまうと、その時間に要求するようになりますから、最初はバラバラの時間で与えたほうが良いです。

仔犬への対応

スキンシップは大切で、小さな頃から体のあらゆる所を触れてあげて下さい。例えば、小さなお子様がいらっしゃる、お宅の場合、スキンシップの時に尻尾を引っ張ったりしてあげると、お子様が、いきなり尻尾を触ったり、引っ張ったりしても平気になります。
口を開けて、手を入れたりするのも慣れさせておくと良いです。
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仔犬の社会性

仔犬の頃に性格が形成されますので、沢山の人、動物……あらゆるものに触れている犬は、社会性が豊かで、穏やかに育ちます。
また、叱る時は、名前を呼んで叱ってはいけません。名前は飼い主から呼ばれる嬉しい物と認識していれば、何かあった時も名前を呼ぶことで反応してくれます。
叱るタイミングは、その場限りで、後で叱っても犬は覚えていないので、何を叱られているのか理解できません。イタズラをした瞬間に、短く叱るのが大事です。
叱られたらゲージへ逃げ込んだりしますが、前述の通り安心出来る場所なので、ゲージまで追って叱ることは、決してやってはいけません。

仔犬の散歩

予防接種等が終われば、散歩へのステップですが、仔犬の頃は決して好きなように進ませてはいけません。横に並ぶように歩き、時々立ち止まり名前を呼んであげます。名前で反応したら、ご褒美をあげたりすると良いです。成犬になっても名前への反応が良くなります。

仔犬の可愛い時期、この時期を大切に過ごすことで、きっと楽しい犬ライフを過ごすことが出来ます。赤ちゃんと同じで言葉もわかるはずもなく、どうしていいのかも分からないでいます。不安でいっぱいの心を満たしてあげることで、愛情深い成犬になります。
言葉は分からずとも沢山話しかけてあげて下さい。沢山触れてあげて下さい。
その分、きっと応えてくれます。与えた以上の物を返してくれます。愛情深い成犬となる為に仔犬の時期を、大切にしてあげて下さい。
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笹本 雅

笹本 雅

犬が好きです。小型犬でも大型犬でもとにかく犬が大好きです。これから犬種についてや豆知識や健康についてなど、幅広いワンちゃんについての情報をご提供していきます。犬好きの方にぜひとも見ていただいてご意見いただければと思います!


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