ドッグサーフィンをしてみよう!安心・安全に楽しむための注意点

2022.07.16

ドッグサーフィンをしてみよう!安心・安全に楽しむための注意点

ドッグサーフィンは、世界大会があるほどの人気スポーツです。また、映画でとりあげられたテーマでもあるので、愛犬家のみなさまは耳にしたことがあるかもしれません。 ここでは、ドッグサーフィンの注意点をくわしく解説いたします。これを読めば、ドッグサーフィンを安心して、はじめることができるでしょう。 愛犬と一緒にスポーツを楽しめる、しあわせをぜひ体験してみてください。

【目次】
1.ドッグサーフィンとは
 1-1.タンデムサーフィンとの違い
 1-2.ドッグサーフィンの大会

2.ドッグサーフィンをするのに向いている犬
 2-1.水が好きで泳げる
 2-2.呼び戻しができる
 2-3.基本的なしつけができている
 2-4.怖がりではない

3.ドッグサーフィンをするために必要な物
 3-1.サーフボード
 3-2.リーシュコード
 3-3.ライフジャケット
 3-4.ほかに、ドッグサーフィンにあると便利なグッズは?

4.ドッグサーフィンをする際の注意点
 4-1.犬が嫌がっていないか
 4-2.海を上がったら水でしっかりと洗う
 4-3.波の状態、スポットの確認をする
 4-4.熱中症や脱水に注意する

5.まとめ

ドッグサーフィンとは

ドッグサーフィン

ドッグサーフィンとは、犬がサーフボードで波乗りをするスポーツです。
アメリカが本場であり、大会が開催されるまで人気のスポーツとなりました。

◆タンデムサーフィンとの違い

タンデムサーフィンとは、飼い主と犬が前後にならび1枚のボードで波乗りすることをいいます。

しかし、ドッグサーフィンではボードに犬のみが乗ります。

きちんと犬の性質や、性格をふまえると、1匹でもチャレンジすることは可能です。
1匹でボードに乗る姿は、とても愛らしく、ドッグサーフィンに夢中になる愛犬家も多くいます。

◆ドッグサーフィンの大会

ドッグサーフィンは世界大会まで開催されており、本場はアメリカです。
ドッグサーフィンの大会ルールは、

  • 波に乗る時間
  • 姿勢の美しさ
  • 波の高さ

の3点が審査対象となります。

また、1つのボードに、複数の犬が乗っても良いとされます。
日本のドッグサーフィンの大会は、神奈川県の湘南が有名です。

ドッグサーフィンは世界各国で愛される人気スポーツとなりました。


ドッグサーフィンをするのに向いている犬

基本的には泳ぎが得意な犬が、ドッグサーフィンに向いています。

ドッグサーフィンは、筋力、バランス感覚を鍛え、健康的な体づくりをめざせます。
以下は、ドッグサーフィンに必要とする犬の特徴やスキルを解説しているので、愛犬をチェックしてみましょう。

◆水が好きで泳げる

ルーツが水鳥猟や漁業につかわれていた犬種である〝ウォータードッグ〟は
とくにドッグサーフィンに向いています。
水が好きで、恐怖心がなく、潜ることも抵抗がありません。
学習能力に長けているので、ボードのうえにのることも覚えやすいです。

犬種:レトリバー、スパニエル、プードル、パピヨンなど

◆呼び戻しができる

ドッグサーフィンをしているあいだは、リードをはずしています。
その際、遠くに走っていってしまっては、ほかの人間や犬に迷惑がかかる可能性があります。
安全なドッグサーフィンのために、呼び戻しの躾は必要です。

◆基本的なしつけができている

ドッグサーフィンをするうえで、ボードに座らせたり、立たせたり、海に入らせたりの訓練をします。
その際、基本的なマテやフセ、離れた位置でも指示をきける躾が必要です。
また、ドッグサーフィン以外の目的で海に来るかたは、たくさんいます。
安定した、ヒールポジションでの移動も出来るとよいです。

◆怖がりではない

普段、お風呂が苦手な愛犬もいるでしょう。
海も同じく苦手な可能性があるので、無理はさせないようにしましょう。
海は、水、波のいきおい、波の音など日常とは異なります。
怖がる場合は、いきなり海にいれるのはNGです。砂浜を散歩させ、波打ち際で遊ばせましょう。
コツコツと海の雰囲気に慣れることで、ドッグサーフィンにチャレンジができるかもしれません。
もともとが、好奇心旺盛な性格であれば問題なくドッグサーフィンに挑戦ができます。

以上が、ドッグサーフィンに向いている犬の特徴やスキルです。


ドッグサーフィンをするために必要な物

ドッグサーフィンには、主に3つ必要なアイテムがあります。
必ず準備をして、安全にドッグサーフィンを楽しみしょう。

◆サーフボード

おすすめは〝ソフトボード〟です。

ソフトボードとは、人間のサーフィン初心者や子供がつかうことが多いボードです。
一般的なサーフボードのコーティングを施していないものでとても軽く、浮力が抜群で、安定して波乗りができます。

サーフボードよりも低価格でありながら、耐久性もあり、割れたり折れたりしにくい特徴があります。
また、素材がスポンジであり、ケガをしにくいのでワンちゃんも安心して使うことが出来ます。

◆リーシュコード

リーシュコードとは、ドッグサーフィン中に、サーフボードと犬の体をつなぐ紐です。
サーフボードから犬が落ちた際に、サーフボードのみが流れていかないようにするためのものです。
安全のために、犬が自由に動ける長さを必ず保ちましょう。散歩をするときのリードの長さを参考にするとよいでしょう。

◆ライフジャケット

もしもの事故を防ぐために、必ず着用させましょう。
ドッグサーフィンをするうえで、ライフジャケット選びは以下の注意が必要です。

  • サイズ・・・体にぴったりしていないと効果がない。だぼだぼな状態だと水中で動きにくく溺れてしまう。購入の際は、きちんとサイズ確認が必要。
  • カラー・・・ドッグサーフィン中は離れた距離にいるので、見失わないようインパクトのあるカラーや柄を選ぶとよい。もし迷子になってしまった場合に発見しやすくする。
  • 浮力があるもの・・・犬の体重よって、ライフジャケットの効果も変動する。きちんと浮くか必ず確認が必要。また、首回りを覆うデザインだと、頭が守られるため呼吸がしやすくなる。

リーシュコードとライフジャケットはペットショップで、実際に触れて購入することをおすすめします。。
ドッグサーフィンは自然相手のスポーツです。大事な命のために慎重に3つを準備しましょう。

◆ほかに、ドッグサーフィンにあると便利なグッズは?

  • 吸水タオル・・・帰宅時、体を冷やさないようにしっかり拭く。
  • 毛布・・・体が冷えてしまったときように。
  • クールマット・・・熱中症になってしまったときように。
  • 犬用の経口補水液・・・熱中症・脱水症状対策に。
  • からだを流す用の水…海水の刺激から愛犬の肌を守るため。
  • マナーポーチ・・・海のマナーをまもるため。

犬の健康面と、海に訪れるかたへの配慮を忘れないようにしましょう。
以上が、ドッグサーフィンに必要なものです。


ドッグサーフィンをする際の注意点

サーフィン

安心・安全にドッグサーフィンをするために、特に注意すべき点や、知っておくとよい点を.解説します。

◆犬が嫌がっていないか

海に入ると体温がさがるので、寒がっていないか、砂浜でケガや足裏のやけどをしてないかなど注意しましょう。
また集中しすぎると、かなり体力消耗をするので時間をきめて海にはいりましょう。
 

◆海を上がったら水でしっかりと洗う

ドッグサーフィンをしたあとはしっかり体を洗ってあげましょう。
塩分が残ると、皮膚病の原因になってしまいます。
ポリタンクに真水を準備して、終わった直後にすぐ全身水洗いをします。
海のシャワーコーナーや水道は混雑し、犬が使えない場合もあります。
十分な量の水を持参し、犬の健康を守りましょう。

◆波の状態、スポットの確認をする

ドッグサーフィンの経験が浅い犬や、飼い主の場合はとくに波質、波の大きさを確認しましょう。

乗りやすい波の特徴としては、沖に発生しやすい、ゆっくりとした厚みのある波です。
波の形状がすぐに崩れることがないので、落ち着いてチャレンジができます。
 
逆に、乗りにくい波の特徴としては、岸付近に発生する、スピードがある波です。
かなり早く波の形状が崩れてしまうので、経験値が必要となります。

波の状態以外の注意点としては、混雑している海岸は避けるべきです。
犬が苦手な方も多くいることを気にかけましょう。
たくさんの方が、気持ちよく海ですごせるように配慮が必要です。
 

◆熱中症や脱水に注意する

ドッグサーフィンをする場合、気温が高い日もあります。そこで犬の熱中症には充分気を付けましょう。
以下、熱中症の症状を解説します。

初期段階

  • 息が荒くなり、うなる
  • 脈拍があがる
  • 舌や歯茎や目が赤くなる
  • 落ち着きがなくなる

危険な状態

  • 足元がふらふらする、歩けない
  • 嘔吐、下痢、血便、血尿がある
  • 大量のよだれが出る
  • 震え、痙攣がある
  • ぐったり動かない
  • 意識がない

熱中症の対処のしかた

ドッグサーフィン中に熱中症の疑いがある場合はすぐに病院につれていきましょう。
応急処置としては、日陰につれていき、犬のからだに真水をかけ風をあてます。可能であれば
水を飲ませることも大事です。
無理に飲ませると嘔吐する場合もあるので、少しずつ与えるか、くちを湿らせる程度にします。
冷房の効いた車で安静にさせることや、クールマットや、部分クールグッズを利用するのも良いでしょう。
そのときは、頭、首筋、のど、わきの下、お腹など太い血管がはしっている場所を冷やします。
なかでも、短頭種で鼻が短い犬種は呼吸がしづらく、熱中症になりやすいので注意をしましょう。

脱水症状について

ドッグサーフィン中に、犬は海水を飲んでしまうことがあります。海水の塩分により脱水症状を起こす可能性があります。
飲み水の量が増える、尿が少ない、色が濃くなる、などが初期症状なので、注意深くなりましょう。
水分を与えることは特に重要なので、犬用の経口補水液を大量に準備しておくと安心です。

ドッグサーフィン中、夢中になりすぎず、体調確認を怠らないようにしましょう。
しもの事態への準備や知識があると、慌てず行動ができます。

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まとめ

ドッグサーフィンは、一見難しそうにみえますが、コミュニケーションをたっぷりとるので、
愛犬と深い信頼関係を築けるでしょう。成功したときは、お互い心から喜びあえます。
また、犬にとっては充分な運動量が確保でき、飼い主自身も適度な運動になり、
お互い健康的な生活ができます。
愛犬との生活をさらに豊かにするために、ドッグサーフィンをとりいれてみてはいかがでしょうか。
幸せな思い出がたくさん出来るはずです。
 



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