1.犬用のカーペットは必要?
2.犬用のカーペットのメリット
2-1.怪我の防止に繋がる
2-2.手軽に滑り止め対策ができる
2-3.フローリングの汚れ防止
3.犬用のカーペット選び方
3-1.デザイン・素材
3-2.洗濯できる
3-3.機能性
4.おすすめの犬用のカーペット
4-1.ペット用撥水タイルマット
4-2.ペット用 廊下敷マット スタンダード 600 2枚入り
4-3.おくだけ吸着 ペット用床保護マット
4-4.防滑消臭マット
4-5.ぴたマットループ
犬用のカーペットは必要?
現代では、リビングや廊下などの床材にフローリングが採用されている家屋が、昔と比べてとても多いですよね。
お手入れ方法が簡単で便利なフローリングですが、実は犬にとっては手足が滑りやすい素材となり、骨や関節に負担をかけたり、怪我の原因ともなりえる床材の一つとして挙げられるものなのです。
最低限、愛犬が動き回るスペースには、何らかの滑り止め対策が必要だといえるでしょう。
その中で最も簡単な方法が、カーペットやマットなどの敷物を利用することです。
絨毯、タイルカーペット、ラグ、フロアマット、滑り止めマットなど、一概に敷物といっても種類は様々で、ペット用としてペットを飼育する家庭に向いている商品も多数販売されています。
滑り止め加工に限らず、防ダニ加工・抗菌加工・防水撥水加工・防炎防音加工・防臭消臭加工など、プラスアルファで高い機能性を求めることも可能です。
お部屋のインテリアにこだわりたい飼い主さんにとっては、デザインにとんだアイテムを探す楽しみも増えるでしょう。
まずは愛犬のいる家庭にとって、カーペットを敷くことで得られるメリットについて紹介していきます。
犬用のカーペットのメリット
ひと昔前は、屋外で犬を飼っている家庭が多くありましたが、近年では室内犬としてペットを飼っている家庭がほとんどです。
室内犬として人気が高い犬種にはトイプードルやヨークシャテリアなどがいますが、これらの小型犬も元を辿れば狩猟犬。運動能力に優れており、室内でも活発に動き回ります。
前述したように現代ではフローリング張りの床が増えているため、カーペットなどの敷物が無ければ、愛犬の行動スペースが大変滑りやすい状態となってしまうのです。
カーペットなどを敷くことで得られる主なメリットとして、以下3点を紹介しますのでしっかりチェックしていきましょう。
◆怪我の防止に繋がる
滑りやすい床は、犬の骨折や椎間板ヘルニアなど、骨・関節のトラブルを招きやすく大変危険です。遺伝的要因で元々関節が弱かったり、怪我の発症リスクが高い犬種もいるため、床の素材には十分注意しなくてはいけません。
カーペットなどの敷物を敷くことで、愛犬の足腰への負担軽減、滑ったことによって発症する怪我の防止が簡単にできるのです。
◆手軽に滑り止め対策ができる
滑り防止対策グッズとして、塗るタイプの滑らないワックスなども販売されています。しかし、これは商品によっても差はありますが、かなり厚めに塗る必要があったり、十分に乾くまでの時間を要します。
その点、カーペットなどの敷物なら、敷くだけなので簡単に滑り対策をとることができるのです。すぐに、手軽に対策をしたい!という飼い主さんには、やはり敷物を対策方法として使用することがおすすめです。
◆フローリングの汚れ防止
愛犬の粗相や爪痕など、フローリングにはどうしても汚れや傷などが付いてしまいます。
カーペットを敷くことは、愛犬の身体を守るのと同時に、フローリングの汚れ・傷防止にも力を発揮してくれることとなります。
犬用のカーペット選び方
数えきれない程のペット用品が販売されている現代では、犬用カーペットの種類も豊富です。商品ごとに、サイズやカラー、素材や厚み、機能性や価格など、もっている特徴もそれぞれなのです。
初めて愛犬の為にカーペットを購入する場合は、どんな商品を選べばよいか迷ってしまう飼い主さんも少なくないでしょう。
カーペットを選ぶ際に注意してみておきたいポイントを紹介していきますので、是非参考にしてみてください。
安心安全で快適な生活ができるように、家族にとって最適なカーペットの設置を目指しましょう。
◆デザイン・素材
室内に馴染むように、デザインにこだわりたい方も中にはいますよね。リビングのインテリアの質が高ければ、それだけで快適感も増すでしょう。
おしゃれな室内空間を作るために最も重要なのは、色に注意することです。
お部屋のイメージがナチュラル系であれば、木目調の柄や、ベージュ・アイボリー・グリーン・ブラウン系の色を選ぶなどして、室内にある家具・家電やアイテムと同色のものを選ぶと失敗しにくいでしょう。
ただし、デザインにこだわり過ぎて素材を無視してしまうと、後から後悔してしまう可能性もあります。
素材は、カーペットの機能性を左右する重要なポイントの一つです。以下の項目をチェックして、飼い主さんが求める機能がなんなのか明確にしておきましょう。
◎表面は爪が引っ掛からない形状か
絨毯タイプのカーペットを選ぶ場合は、毛足の長さやループにも注目することが大切です。
毛足が長くループ状のタイプであれば、愛犬の爪が引っ掛かってしまう可能性があります。
転倒するリスクが高まるため、カットパイルとなっているタイプが個人的にはおすすめ商品だといえます。
ループ部分をカットする方法もありますが相当な手間となるため、初めからカットパイルのカーペットなどを選ぶのが良いでしょう。
◎遊び毛対策も重要
遊び毛が多いタイプのカーペットを選ぶと、愛犬がいたずらして毛足を食べてしまう危険性があります。
絨毯の繊維はしょうかされないので、万が一食べてしまったら自然に排泄されるのを待つしかありません。排泄されなければ、手術で取り出すという大変な事態にもなり得るのです。
遊び毛が出にくいことを売りにしている商品もあるので、商品表示に目をやってみましょう。表記が無い場合は、素材をチェックします。ウール・アクリルよりも、ナイロン・ポリエステルの方が、遊び毛が出にくくなっているそうなので、頭に入れておいてください。
◆洗濯できる
トイレトレーニングを完了していても、興奮しておしっこを漏らしてしまったり、体調不良で嘔吐してしまう、といった事態は起こり得ます。ペットのいる家庭で、カーペットが汚れてしまうことは珍しくありません。
こういった問題の対策として、カーペットが洗濯可のタイプであるかどうかというのも大きなポイントとなります。
商品によって洗濯機で丸洗いが可能であったり、手洗いを推奨していたりと、手入れの仕方も様々なのでしっかりチェックしておきましょう。
洗えないタイプのものを選んでしまうと、清潔に保つのが難しかったり、アンモニア臭などのニオイが取れなくなるなど、掃除の面でとても苦労してしまいます。せっかく購入したのに後悔するのはとても残念ですよね。
消臭スプレーなどを活用する方法もありますが、汚れた部分を交換したり、洗濯に対応しているものがやはり一番おすすめです。
◆機能性
製造メーカーによって、カーペットがもつ機能も様々です。ペットと生活する上であると嬉しい、魅力的な機能をいくつか挙げていきましょう。
クッション性
飛び回ったり、ベッドやソファーから愛犬が飛び降りることもありますよね。こういった場合、足腰への負担や怪我が心配になります。弾力性・クッション性があるカーペットを選んでおくと、衝撃を吸収できたり、身体への負担軽減につなげることができます。
現代ではPVC素材を使用したクッション性が高く耐久性のある高機能商品もあるので、厚みと合わせて機能性にも注目してみてください。
撥水性
愛犬が粗相をしてしまった場合、撥水機能をもつカーペットを敷いていれば心強いです。簡単に拭き取りができるので、手軽に掃除をすることができるでしょう。
ただし、通常の撥水機能をもつ商品だと水を弾くのはその時点でのみです。留守番中で時間が経過してしまうとその働きが弱くなるタイプもあるので、使用するシーンや場所については考慮する必要があります。
ポリプロピレンなど素材にも注目して、家族にピッタリの機能をもつ商品を探しましょう。
防汚加工
撥水性と合わせてあると嬉しい機能が防汚加工です。このタイプは、水分に限らず油分を防御してくれるので、粗相に加えて嘔吐した際にも、力を発揮してくれるでしょう。
長く綺麗な状態で使用し続けたいと考える飼い主さんは、機能性に優れるこういったタイプのカーペットの購入を検討するとよいでしょう。
防音性
マンション・集合住宅などでは特に、階下への音にも配慮しなくてはいけませんよね。フローリングで愛犬が走り回ったりジャンプする音は、意外と響いてしまいます。
これを予防できるのが、衝撃を吸収して階下への音を最小限に抑えてくれる、防音性に優れたカーペットなのです。
防音性の有無に注目しつつ、厚みのあるじゅうたんやコルクタイプのものを選ぶのが、足音が気になる飼い主さんにはおすすめです。
床暖房対応
フローリングに、床暖房機能が付いている家庭も多いでしょう。また、冬の時期だけホットカーペットを敷いている方もいますよね。この場合、床暖房に対応したカーペットを選んでおくと、季節ごとの張り替えの手間を失くすことができます。
肌触りもよく、保温性に優れたカーペットも多いので、他の機能とも照らし合わせて選んでみてください。
防菌・防臭加工
愛犬のニオイは無視できない問題です。消臭・防臭機能が施されたカーペットは、愛犬家にとって最も求められる機能でしょう。
抗菌・消臭作用のある繊維が使われたカーペットであれば、雑菌の繁殖を抑え、空気中の臭いを分解する働きも期待できますよ。
アレルギー対策
元々皮膚が弱かったり、アレルギーをもつ個体も少なくありません。愛犬がこの様なタイプの場合、低ホルムアルデヒド・ノンホルマリン・防ダニ加工など、アレルギーを起こしにくい素材に注目することも大切です。
おすすめの犬用のカーペット
種類豊富なカーペット選びに悩んでしまう方のために、おすすめの商品をいくつか紹介していきましょう。
犬用カーペットは、ペットショップやホームセンターなどでも購入することが可能ですが、ネットストアで見比べてみるのが欲しい商品を探すための近道です。ブランド別、カテゴリ別に様々な商品を探すことも可能ですし、日本製など、こだわりのポイントからお好きなアイテムをみつけることもできるでしょう。
ネットショッピングをする際には、送料無料のラインやお届け日数などを確認してから注文してくださいね。Yahoo!・楽天・amazonなど通販サイトも豊富なので、色んなアイテムをチェックしてみましょう。
◆ペット用撥水タイルマット
お手入れ簡単でズレにくい、タイルマットです。製造メーカーはサンコーで、同色20枚入りのセット販売となっています。1枚のサイズはW30×H30cmで、厚みは4mm。ハサミでカットすることも可能ですし、他のカラーを併せておしゃれな仕上がりにすることもできますね。同サイズで8枚入りの商品もあるので、チェックしてみましょう。
お手入れがラクな、ズレにくいタイルマットです。同色20枚入。
◆ペット用 廊下敷マット スタンダード 600 2枚入り
敷くだけで滑りにくくなる、廊下敷マットです。掃除機をかけても吸い付かないので、掃除も快適。洗濯機での丸洗いもOKです。更に、カテキン消臭機能付きで、防音効果、床面のキズ防止など、愛犬家には嬉しい機能が盛沢山。はさみで簡単にカットできるので、廊下に限らず、トイレスペースやリビングでも応用をきかせて使用できるでしょう。サイズはD60cm×H90cmです。
お手入れがラクな、ズレにくいタイルマットです。同色20枚入。
◆おくだけ吸着 ペット用床保護マット
愛犬の足腰の負担を軽減し、楽しく走り回ることを叶える吸着マットです。おくだけでズレないので、安心して使えるでしょう。汚れても、繰り返し洗うことができますよ。厚み0.4cmという薄さなので、段差を感じないバリアフリー仕様です。こういった薄型は、タンスなどの大型家具を置く際の傷防止にも使えますね。無地なので、インテリアにも馴染みやすいでしょう。
大切なペットの足腰の負担を軽減し楽しく走り回ることができる吸着マットです。
おくだけでズレないので安心です。汚れたら繰り返し洗うことができます。
厚み4mmという薄さで、段差のないバリアフリー仕様。
◆防滑消臭マット
明和グラビアよりペット用に開発された、滑りにくく消臭機能を持ったマットです。表面・裏面共に塩ビ素材の床材で、お手入れはとっても簡単です。トイレスペース下の保護シートとして利用すれば、床材のカバーもできますね。サイズは50×65cmと大判サイズです。
ペット用に開発された滑りにくい、消臭機能を持った床材で出来たマットです。滑りにくい構造でペットの足腰の負担を軽減します。
◆ぴたマットループ
ワタナベ工業から販売されている「ぴたマット」シリーズ。サイズは縦横30cmの9枚入りを始め、縦横45cmの4枚入りや階段用と、幅広く展開されています。比較的安価で30cmサイズであれば、ショップにもよりますが980円前後で購入することができます。汚れた部分を交換できるタイルマットタイプなので、掃除や買い替えも便利です。
類似商品には、レックから販売されている「ぴたQ」シリーズもありますね。
この他にも犬用カーペットとして使える商品は豊富です。ペット用品でもお馴染みなアイリスプラザや、高機能マットでも有名な東リからも、ペットのいる家庭におすすめのマットなどが販売されています。
ちなみにタイルマットを使用する場合は、使う広さによって必要枚数が変わってきます。省スペースであれば12枚前後で足りるかもしれませんが、広範囲で使用したいのであれば、30枚から40枚、50枚といった大量の枚数が必要となりますので、その点は注意しましょう。サイズも定番の30cm・45cmに加えて25cmや40cmなどのタイプがありますので、しっかりチェックしましょう。厚みが必要であれば、10mm以上のアイテムを探すのをおすすめします。
タイルマットは1枚200円から380円といった比較的安価のタイプも多いのですが、1000円以上する高機能タイプも存在します。枚数が必要な分、総合計金額を予め計算しておくことが大切ですね。
犬用のカーペットのお手入れ方法
紹介してきたように、商品によってカーペットのお手入れ方法も様々です。
洗濯機で丸洗い可能なタイプもあれば手洗いを必要とするものもあります。基本的には商品ごとに記載されている洗い方を守って、指示通りに洗うようにしてください。
粗相についても、カーペットの素材ごとに適切な対処法が変わってきます。クエン酸や重曹と酢、熱湯、中性洗剤を使う方法など、様々なやり方があるので、まずはカーペットの素材を確認してから、対処するようにしましょう。掃除に関する記事も沢山ありますので、チェックしてみるとよいですね。
抜け毛をとる方法も家庭によって色んなやり方がありますが、一点おすすめの方法を紹介しますので参考にしてみてください。
◆カーペットに絡みついた抜け毛をとる方法
①濡れタオルでこする
古いタオルを濡らして固く絞ります。そしてカーペットを擦るように拭くと、毛がまとまって取れると共に汚れも取れるでしょう。
②ラバーブラシで掻きだす
ラバー素材のブラシで、カーペットの毛を掻きだします。その後、掃除機を掛ければOKです。
カーペットを使う際の注意点
カーペットを使う際には、注意すべき点もあります。それは、表面だけでなく裏面の素材にも注目することです。
せっかく滑り防止のためにカーペットを敷いても、カーペット自体が滑ってしまっては効力が減ってしまいます。
カーペット選びには表面の素材はもちろん重要ですが、裏面の素材にも注目しなくてはいけません。
特に、部屋の一部分の場所にのみ敷く場合は、愛犬が走ったりジャンプした際の衝撃で、カーペット自体が滑ってしまう可能性があります。
怪我をする心配が懸念されるため、裏面に滑り止め加工がされていたり、吸着力のある素材となっているか、といった点にも着目してください。
購入する前に必ず、詳細情報や表示されている素材についてチェックしておきましょう。
まとめ
商品数が豊富なペット用カーペット。高機能のタイプを求めれば求めるほど、残念ながら費用はかかってきますが、大好きな愛犬との快適な生活のためにもカーペットなどの敷物は用意するべきです。
まずは、カーペットを敷きたい場所を決めてサイズを確認し、求める機能が備わっているかを確認してみましょう。選択肢が豊富な商品であれば、インテリアに馴染むかどうか考えるのも楽しみの一つです。
愛犬の足腰の健康を守るためにも、是非、購入を検討してみてください。
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