犬を落っことしてしまった!すぐにするべき対処法と予防策

2026.03.24

犬を落っことしてしまった!すぐにするべき対処法と予防策

抱っこしていた犬を落としてしまった!こんな時にはどうしたらよいのでしょうか?犬が高いところから落下してしまった時に確認すること、とるべき行動についてご紹介します。また、犬の落下事故そのものを防ぐ方法についても知っておきましょう。

【掲載:2022.09.24  更新:2026.03.24】

犬を落としてしまった時に確認するべき点

抱っこされている2匹の犬
愛犬の落下事故が起きてしまった際、まずは焦らず愛犬の状況を確認する必要があります。
すぐに病院に連れて行くべきなのか、症状のチェックポイントを解説していきます。

◆嘔吐、痙攣

犬が頭を打った時、脳震盪を起こして打ち所が悪いと、嘔吐や痙攣を起こす場合があります。ショック状態になったりカラダが痛かったりすることで、嘔吐や痙攣をすることもあります。
頭を打っていなくても、嘔吐している時には、内臓に何らかの損傷を受けている可能性もあります。

嘔吐や痙攣が見られた時には犬をあまり動かさずに、タオルや犬用ベッドなどに乗せて慎重に運び、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。

◆足元がふらつき焦点が合わない

犬が落下により頭部を強く打つと、脳震盪を起こしてしまう可能性があり、その直後は足元がふらつき焦点が合わないことがあります。

この症状は次第におさまり、普段の状態に戻ることが多いのですが、時間が経ってから容体が急変することもあるので注意が必要です。

脳震盪を起こしていなくても、ふらつきが見られる時には足が骨折や脱臼を起こしている可能性があります。できるだけ犬を動かさずに、動物病院へ連れて行きましょう。

◆呼吸が早い

落下した後に犬の呼吸が早い場合に怖いのは、気胸になってしまった場合です。

犬が落下したことで強い衝撃を受け、肋骨感の筋肉を損傷したり、肺挫傷を起こしたりすると、気胸を起こす可能性があります。

気胸とは、肺を包んでいる胸膜に穴が開いて、そこから肺の外側の胸腔内に空気が漏れてしまい、カラダの中で肺が縮んでしまっている状態をいいます。うまく呼吸ができず酸素が取り込めないので、呼吸が浅く早くなります。
安静を保った状態で、できるだけ早く動物病院へ連れて行きましょう。

◆力が入らず、ぐったりとしている

犬が落下後に力が入らなくて立てず、ぐったりとしている場合には、脳震盪の他、頭やカラダのどこかに怪我をしている可能性があります。

また、目に見えるような外傷はなくても、落下したことによりショック状態になっていることもあります。どこか体内で損傷している部位があるかも知れません。
できるだけ犬のカラダを揺らしたり持ち上げたりしないで、動物病院に連れて行きましょう。

◆舌や歯茎の色が変化する

落下したことで強い衝撃を受けてしまうと、ショック症状になることがあります。舌や歯茎などの色が薄くなったり、力が入らずぐったりしたりするといった循環障害の状態が見られます。

循環障害とは、血液やリンパの循環が阻害されることによって臓器や組織に障害が生じることで、充血、鬱血、出血、血栓症、脱水症などの症状があります。すぐに適切な治療をする必要があるので、動物病院へ連れて行きましょう。

◆足に違和感がある

犬が落下した後、足の筋肉や骨を痛めていると、びっこをひいたり歩き方がいつもと違っていたりします。
足が腫れている、傷があって出血しているといったわかりやすいものもありますが、見た目には何もなくても怪我をしている可能性があります。

触ると痛がる、足に体重をかけていないなど、犬の様子から足に痛みがあることがわかることもあります。


犬が落下したが元気で何事もない場合

犬を抱っこしていて落としてしまった場合や、それ以外でも犬が階段やソファ、またはもっと高い所から落ちたりした場合でも、その後何も変化がなかったとしたらどうでしょうか。

犬に大きな変化が見られず普段通りにしているように見えても、3〜4日から1週間程度は、犬の様子を注意して見ている必要があります。

頭を打っていた場合、落下したすぐ後には普段通りにしていても、容体が急変するといったこともあります。脳だけでなく、内臓が損傷していたり、骨が折れていたりすることもあります。

犬の変化に気付けるのは飼い主さんだけです。少しでもいつもと違う様子が発見できたら、動物病院に連れて行きましょう。
特に老犬、小型犬、子犬は、怪我がもとで命を落とすことにもなりかねません。犬の様子に気を配って見ているだけでなく、心配であれば獣医さんに落下したことを伝えて診てもらうと良いでしょう。


犬が脳震盪を起こしている場合

脳震盪とは、何らかの強い衝撃が脳に加わって、それによりもたらされる、一時的な脳機能障害、意識障害や記憶障害のことです。

症状としては、嘔吐や湿疹、ふらつき、麻痺、失神、昏睡などが見られます。そのような状態が見られたら、犬を抱きあげたり、揺すって動かしたりなどはせず、マットや毛布に乗せてキャリーに入れるなどして安静を保ちながら、できるだけ早く動物病院へ連れて行きましょう。

また、落下直後でなくとも後になってから容体が急変することがあるのが、脳震盪の恐ろしいところです。

それは数時間後かもしれませんし、数日後かもしれません。脳内出血などが起これば命を落とすことがあるだけでなく、命の危険がなくても後遺症が残る場合があります。

落下した直後に症状が見られた場合はもちろんですが、何事もなかったようでも脳震盪を起こしていることもあります。落下により頭を打っている可能性が高い場合には、犬に変化が無くても、かかりつけの動物病院にできるだけ早く連れて行くことをおすすめします。


犬の落下を防ぐ方法

犬の落下

ベランダや階段、車などからの落下はもちろん非常に危険ですし、立っている人の抱っこ状態から落としたり、ソファから誤って床に落ちたりするだけでも命の危険があることもあります。
犬の落下は死亡例もあるため、普段から落下しないように注意することと、落下事故を防ぐための対策を取っておくことが大切です。

◆子供など力の弱い人になるべく抱っこをさせない

力の弱い子供や犬に慣れていない人は、抱っこした犬を落としてしまう可能性が高いので、抱っこそのものをさせないように気をつけましょう。

犬が暴れたり、自分から降りようとするなどして、抱っこの腕からすり抜けることがよくあります。また、抱っこの高さから落としても問題ないと軽く考えている人もいます。

子供がどうしても抱っこしたい場合には、座らせて膝に乗せて抱っこさせると、立っているよりも安全です。また、犬用の抱っこ紐やペット用スリングなどを使用すれば、安全に抱っこすることができます。

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◆抱っこしながら何かをしない

犬を抱っこしたまま歩き回って携帯をいじったり、台所仕事や片付けをしたりなど、何か他のことをするのはやめましょう。普段から抱っこに慣れている犬でも、注意をしていないと思わぬ行動をして落下することがあります。
抱っこの際には犬のことに気を配り、犬が安心できる抱き方をしてあげましょう。

片方の手で犬の胴体、もう片方の手でお尻を支えて、自分と犬のカラダを密着させると犬も安心します。また、急に犬が大きく動いても、対処がしやすくなります。

抱っこしている犬が暴れたり逃げようとしたりする時は、慌てずにそのまましゃがむようにすると、高い位置からの落下を防げます。

◆階段やベランダには柵を設置する

階段やベランダには、犬が入れないように柵を設置しましょう。ペットガードを階段やベランダの入り口に取り付けるのがおすすめです。犬が飛び越えられないような、高さのあるペットガードがよいでしょう。
ペットガードは、赤ちゃん用のベビーガードと同じようなもので、ホームセンターやペットショップで手に入れることができます。

ベランダの外に面した場所や階段の手すり部分などにも、ネットや網を張るなどして、犬が飛び出して落下することのないようにしておきましょう。落下・転落防止用ネットは、取り付け紐やバンドの付属した設置しやすいものが、幼児や子供用兼ペット用として販売されています。

◆ソファやベッドの乗降に気を付ける

小型犬や子犬、老犬にとっては、ソファやベッドからの落下でも骨折などの怪我に繋がりかねません。また、犬が自分から飛び降りてしまって怪我をすることもあります。

ソファをより低いロータイプのものに変えたり、>ソファにあがる階段ステップやスロープをつけたりするなどして対策をしましょう。

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◆ドライブ中は窓を開けすぎない

犬を乗せてのドライブ中にも、犬が落下しないように窓を大きく開けないようにしましょう。犬を車内で自由にさせることは、車からの落下だけでなく運転を妨げることで思わぬ事故に繋がりかねないので、非常に危険です。

ケージに入れたりリードをつけたりするなどして、車中では犬があまり動き回らないようにすることも大切です。

◆ドライブの際には犬用シートベルト着用する

犬を連れたドライブの際は、犬のハーネスと車内のシートやヘッドレストに固定するペット用のシートベルトを着用するとよいでしょう。

窓を開けて風を感じたい時にも犬を固定させておければ、落下防止だけでなく、安全に運転に集中することができます。

車内で動き回る犬には、犬を入れてシートに固定できる犬用ドライブボックスやキャリーケースもありますので、それらを利用しましょう。

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まとめ

犬を抱っこしていて落としてしまった場合、また事故で高所から落下した時には、まず落ち着いてから犬の様子を観察しましょう。

犬の状態をよく見て、激しく動かしたり揺すったりせず、安静な状態でできるだけ早く動物病院に連れていきましょう。

落下した後、平気そうにしていても、少なくともその日から3〜4日は犬の様子に気を配って、容態を気にしてあげてください。

犬の落下による怪我は、おきやすい事故ではありますが、気をつけていれば大事に至らず、防げることでもあります。普段から犬が落下しないように階段やベランダなどに対策をして、抱っこの際は他のことをしないように気をつけましょう。



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nekoninja

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ネコ、犬、インコ、金魚などと暮らした経験を生かし、飼い主さんに役立つよ うな記事を作成しています。 ペット情報を日々チェックしながら、ペットについて勉強中です。かわいいペ ットをメインとしたイラスト作成もしています。


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