犬のフゴフゴ・ブヒブヒは逆くしゃみ!?愛犬に症状が出たときの対処法

2020.03.26

犬のフゴフゴ・ブヒブヒは逆くしゃみ!?愛犬に症状が出たときの対処法

犬のくしゃみを聞いたことがありますか?我が家のチワワはクシュッとかわいいくしゃみをします。では、犬の逆くしゃみを聞いたことはありますか?うちの犬は逆くしゃみなんてしないから、知らない!と思っていたのですが、チワワを飼い始めてから逆くしゃみを知りました。今では落ち着いて対処できるようになりましたが、最初は大混乱でした・・・

【掲載:2016.11.09  更新:2020.3.26】

犬の逆くしゃみは、どんな症状?

逆くしゃみ

犬の逆くしゃみは、突然の呼吸の乱れから始まります。口からも鼻からも思いっきり空気を吸いこみ少し吐き出す、という動作を何度も繰り返します。
とても苦しそうでかわいそうな状態なのですが、吸い込むときにフゴーという音が鼻のあたりから出て、まるで子豚が鳴いているようで、後から考えると笑ってしまう感じです。

これまで、いろいろな犬を飼って来ましたが、こんな声を聞くのは初めて。辛そうにフゴーを繰り返す犬をどうすればいいか分からず、ただあわてるばかりでした。髪の毛でも吸い込んだかな?早く吐いちゃえば楽になるのかな?と思い始めた頃、ぴたりと止まり、後は普通に戻りました。


犬の逆くしゃみで動物病院に行くと?

症状は落ち着きましたが、念のためかかりつけの動物病院へ行きました。獣医さんの問診は、こんな感じでした。

  • どんな症状?→フゴーと鼻を鳴らしながら、苦しそうに呼吸する
  • いつなった?→今日の朝食後
  • この症状は何回目?→初めて
  • 何分くらい続いた?→10分くらい(?)
  • 症状が出る前にいつもと違うことをした?→多分いつも通り
  • 他に気になることは?→とくになし

聴診器をあて、目や口の中などをみた後に獣医さんは次のような説明をしてくれました。10分も続くのは長いけど、多分「逆くしゃみ」だから心配ない。もし気になるならレントゲンを撮って病気じゃないか確認するけど、まあ必要ないでしょう。またなるかもしれないので、次はスマホで動画を撮影して見せてください。

信頼する先生から「心配ない」と聞いたので、一安心です。レントゲンは撮らずに元気に家に帰りました。でも、落ち着くと新たな不安が…。すっかり治ったのに、またあの苦しい逆くしゃみになるの?そもそもレントゲンを撮って確認する病気って何?といろいろ心配になりましたが、犬が元気になったのでそのまま忘れてしまいました。

でも10日もたたないうちに2度目の逆くしゃみの症状が出てしまいました。先生の指示通り、今度は冷静に時間を測り、すぐに動画を撮影しました。再び診察を受け、動画を見てもらったら、逆くしゃみに間違いないとのこと。この犬はこれからずっと逆くしゃみと付き合っていくでしょう、ということで、詳しく教えて頂きました。


逆くしゃみは治らないけど病気ではない!

逆くしゃみ チワワ

通常のくしゃみと反対に、息を吸い込むので逆くしゃみと言うのだそうです。うちのチワワの場合は、くしゃみと言うよりひどい鼻づまりの豚の苦しいいびきという感じです。うちの犬はブヒーと鼻を鳴らしますが、ブーブー・フゴフゴ・グエーグエー・フガフガなど、いろいろなバリエーションがあるようです。

逆くしゃみは、パグやブルドックなど鼻の短い犬種や、チワワやプードルなどの小型犬に多く見られる症状です。原因も対処法もはっきりしませんが、命にかかわるような病気ではありません。一度症状が出た犬は、何度も繰り返し、完全に治ることはないようです。1回の逆くしゃみは通常数分で終わるので、症状が出ている間はそばにいて様子をみながら愛犬がリラックスできるように声をかけてあげるとよいそうです。

落ち着いて対応すれば大丈夫な逆くしゃみですが、似た症状の病気もあるので、一度は診察を受けた方が良いようです。たとえば、気管がつぶれてしまう「気管虚脱」という病気にかかった犬は、ガーガー・ブッブッといった咳をするので、逆くしゃみと紛らわしいです。気管虚脱かどうかはレントゲンを撮れば確定しますが、獣医さんは動画を見れば逆くしゃみとの区別がつくそうです。


逆くしゃみを早く止めてあげる方法

とくに病気ではないと言っても、苦しむ愛犬を見るのはつらいもの。少しでも早く楽にしてあげたいですよね。全ての犬に効く方法はないようなので、これで止まったと言われている方法をいくつか試して、愛犬に合う対処法を見つけてあげたいですね。

◆逆くしゃみの対処法

  • 鼻をつまんで口で呼吸をさせる
  • 好きなエサの匂いをかがせる
  • 舌をさわってよだれを飲み込ませる
  • おやつを食べさせる
  • 胸やのどをマッサージする
  • 膈兪(かくゆ)というツボを押す

最後の「かくゆ」というツボは、人ではしゃっくりなどに効くツボとして知られています。犬では、お尻側から数えて6番目と7番目のろっ骨の間にあります。左右の胸の一番ふくらんだあたりが「かくゆ」で、ここを指圧すると逆くしゃみが止まると言われるすごいツボですが、チワワでは探すのが難しくまだうまくできたことがありません。

何度も逆くしゃみを経験しましたが、最近では、まず鼻をつまみ、好きなおやつの匂いをかがせてから食べさせています。ほとんどの場合、鼻をつまんで口を開いた時点でおさまります。最初は鼻をつままれるのを嫌がっていた犬も、最近では逃げたりしなくなったので、苦しい時間はグンと短くなりました。


犬の逆くしゃみに関するまとめ

犬が突然豚のように鼻を鳴らしたら、多くの場合逆くしゃみです。落ち着いて様子を見守り、余裕があれば動画を撮影しましょう。気管虚脱などの病気も疑われるので、念のため動物病院の受診をおすすめします。逆くしゃみを繰り返すときは、鼻をつまむなど簡単な対処法で止まることがあるのでお試しください。

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坂田 ひかり

坂田 ひかり

子どもの頃から犬を飼い続け、犬と一緒に成長してきました。意外と知らない衝撃の真実や、知って得する豆知識を紹介していきたいと思います。犬好きさんがもっと犬を好きになって、犬と一緒に幸せになってもらえたら嬉しいです。

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