1.子犬のフードの種類
3.子犬がご飯を食べてくれない原因
3-1.興奮している
3-2.ストレスを感じている
3-3.ご飯の量やおやつの量が多い
3-4.フードを変更した
3-5.運動不足になっている
3-6.偏食、フードが好みではない
3-7.体調が悪い
3-8.子犬から成犬に近づいている
子犬のフードの種類
犬は日々成長して1年前後で成犬になります。どんどん大きくなる子犬の時期はご飯も栄養価の高いものが必要です。
子犬の健やかな成長のために、豊富なタンパク質、脂肪が必要です。また、骨や歯の健康のためにカルシウムやミネラルも重要です。
一方で、子犬は胃腸もまだ未熟なため、無理なく栄養を吸収できるよう消化に良いフードが望ましいでしょう。
顎や歯、胃腸の未発達な子犬の3ヶ月齢までは、軟らかいフードが良いです。
その子の月齢にあった子犬用の総合栄養食を選ぶようにしましょう。
成犬用のフード、特にダイエット用のフードやアレルギー用の除去食などは成長に必要な栄養が不足してしまいます。必ず子犬用のフードであることを確認しましょう。
栄養価の高いご飯も食べないと仕方がないので、子犬の食欲をそそるような美味しさも重要です。ご飯に対する姿勢は子犬によってかなり異なります。食べられる物ならどんなフードでも喜んで食べる犬もいれば、決まったフードしか口にしない犬もいます。子犬用のドッグフードには様々な材料や味で作られているものがありますので、お家の子の喜ぶ味を選んであげることも大切です。
お家に迎え入れたばかりの時は、環境の変化やストレスなどで子犬がご飯を食べない場合が多いので、できるだけペットショップで食べなれているフードから入ると良いです。ペットショップなどから迎え入れる際には、それまで食べてきたフードの種類や好み、量などを聞いておくようにしましょう。
小型犬は10~12ヶ月齢で成犬になります。大型犬はもう少し遅く、12~14ヶ月齢で成犬となります。成犬にとっては子犬用のご飯はカロリーが高すぎて肥満になりやすいので、フードの種類は成犬用に切り替えていきましょう。その際、急に切り替えると、食べない場合や、お腹の調子が悪くなる場合があるので、1週間ほどかけながら成犬用フードを徐々に混ぜて増やしていくと良いです。
子犬のごはんの回数
子犬のご飯は一日何回が良いのでしょう?それは子犬の月齢によって異なります。
子犬は胃腸も弱く、身体も小さいため一度にたくさんのご飯を食べられません。しかし身体は成長のために豊富な栄養を必要としています。また、子犬は血糖を維持する肝臓の機能も弱いため、ご飯の回数が少ないと低血糖を起こしてしまいます。こういった理由から子犬の時期は小まめなご飯が必要です。
子犬の離乳から3ヶ月齢までは一日4回のご飯を与えましょう。3ヶ月齢までは、ご飯を食べない時間が長すぎると低血糖を起こしやすいので、食事の間隔が空き過ぎないように特に注意が必要です。
顎や歯もまだまだ未熟なので、子犬用の離乳食や、ウェットフードや、ふやかしたフードを与えると良いです。
子犬が成長していくに連れて身体は丈夫になり一度に食べられる量も増えますので、3ヶ月齢を過ぎれば徐々にご飯の回数は減らしていきます。
子犬が3ヶ月齢から6ヶ月齢の間は一日3食が基本となります。歯や顎もしっかりしてくる頃なので、軟らかいフードから徐々に固形のドライフードに移行していきましょう。一度に変更するのではなく、食べなれたウェットフードにふやかしたドライフードを徐々に混ぜていきます。変更の際は、固くて食べにくそうでないか、嘔吐や下痢などが起こらないか注意して観察しましょう。
6ヶ月齢以降は健康な犬であれば一日2食で問題ありません。食事回数を3回から2回にする際も一度に変更せずに、3食のうちの2食を多め・1食を少なめにして徐々に一日2食へ変えていきましょう。このように、ご飯の回数を減らす時は一日で食べている量が減らないように1回分を増やしてください。
このように成長期の子犬には日に複数回のご飯が必要です。しかし、子犬の時期は食べムラがあり、十分な回数のご飯を食べないケースも多いです。子犬は実に様々な理由でご飯を食べないようになります。よくある原因を学んでしっかり対策を取りましょう。
子犬がご飯を食べてくれない原因
◆興奮している
お家に来たばかりの子犬や、遊ぶのが大好きな子犬は興奮しっぱなしでご飯を
食べないことがあります。子犬の遊び相手をして触れ合うことは大切ですが、ご飯の時間には落ち着けるように静かな環境を用意してあげましょう。
◆ストレスを感じている
犬は私たち人間と同じように、ストレスで胃腸の調子が悪くなり、ご飯を食べないようになります。特にペットショップからお家に来たばかりの子犬に多く見られます。子犬が元の場所で使い慣れた毛布やご飯を用意して、静かでリラックスできる環境を与えましょう。
◆ご飯の量やおやつの量が多い
1回の食事量が多すぎると、子犬のお腹が空かない場合や、胃腸の負担となり食欲が減退する場合があります。また、おやつの与えすぎでお腹が空かずご飯を食べないことや、おやつを待つあまり、いつまでもご飯を食べないケースは非常に多いです。
一日の食事量を均等に与えられるように気をつけましょう。
◆フードを変更した
フードを変更した際は子犬がご飯を食べないことがあります。新しいフードの味が好みでない場合と、新しいフードがお腹に合わずに食欲が無くなる場合があります。フードを一度にガラッと変更するとこうした問題が生じやすいので、フードの変更は少量ずつ混ぜながら1週間ほどかけて行いましょう。
◆運動不足になっている
運動不足で消費するエネルギーが少ないと子犬もお腹が空かずご飯を食べないことがあります。
あまり運動が出来ていないようであれば散歩や遊びで十分に運動させてあげてください。
◆偏食、フードが好みではない
子犬の中には非常に偏食な子もいます。食欲が旺盛な子ばかりでなく、食に執着が無いような子も多いです。しかし、しっかりご飯を食べないと健康な成長は望めません。次項の「子犬にご飯を与える工夫」を参考に、子犬の食欲が出るようにサポートしましょう。
◆体調が悪い
環境もフードも変わっていないのに子犬が急にご飯を食べない場合、体調が悪い可能性があります。子犬の元気まで無い場合や、嘔吐下痢などが見られる場合は早急に動物病院を受診してください。
また、子犬の元気は良くてもご飯を食べない時間が長くなると、低血糖や貧血を起こしたり、ミネラルのバランスが崩れたりと、健康を損なう恐れがありますので一度獣医師に相談しましょう。
◆子犬から成犬に近づいている
子犬の身体がほとんど成犬に近くなると、ご飯を食べる量が減ることがあります。身体の成長のための栄養が必要なくなるためです。個体差はありますが、小型犬は10~12ヶ月齢、大型犬は12~14ヶ月齢で成犬となるので、このくらいの時期にご飯の量が減ることが多いです。
成犬に近い子が元気は良くて、体重も減っていない、ご飯も喜んで食べるが少し残すようになったという場合に多いです。
元気まで無い場合や、体重が減る場合は体調不良である可能性が高いので、動物病院を受診してください。
子犬にご飯を与える工夫
元気は良くて体調は悪くなさそうなのに、子犬がご飯をなかなか食べない場合は以下のような工夫を試してみてください。
◆お湯でふやかす
フードはお湯でふやかすことで、風味が増して子犬の食欲をそそります。また、軟らかくすることで子犬が食べやすくなります。水分もしっかり補給できる上に、胃腸への負担も減るのでオススメです。他の物を混ぜたり、フードを変更したりする場合に比べ、ご飯の成分に変更がない点も安心です。
ご飯は食べているが、水を飲まずに心配という場合も、フードをお湯でふやかして与えることで水分が摂りやすくなります。
※与える際には火傷に気をつけ、熱すぎないように注意しましょう。
◆ミルクや缶詰を混ぜる
子犬がいつものご飯を食べない場合、子犬用のミルクや缶詰を混ぜて味を変えてみることも有効です。子犬用のミルクはビタミンやミネラルなど栄養素が豊富に含まれているものが多いので、食べない子犬の栄養補給にもなります。
ただしミルクを与える際は与えすぎには注意が必要です。ミルクでお腹の調子が悪くなる犬もいるので、少量ずつ試してみてください。
◆フードの種類を変えてみる
フードの種類を変えてみると食欲が増すことも多いです。その際のフード選びのポイントは総合栄養食と書かれているものを与えることと、その子の月齢にあったものを選ぶことです。
初めてのフードを試す場合はミルクを混ぜるときと同様、一度に与えすぎず少量から試してみましょう。
フード変更の時は、便の状態が変化しないかという点も気をつけてください。
まとめ
今回は子犬に必要なご飯の種類や回数、子犬がご飯を食べない場合のよくある原因と対策を解説しました。子犬の時期は、身体が成長するために豊富な栄養が必要ですが、様々な理由でご飯を食べなくなることも多いです。子犬の時期にしっかりご飯を食べないと健康を損なう危険がありますので、早め早めに対策をして健やかな成長を促しましょう。
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