自然災害はいつも突然。日ごろの危機意識と準備が重要
2013年環境省より発表されている「被災動物の救護対策ガイドライン」では
災害時には飼い主の責任でペットと「同行避難」をすることが原則とされました。
地震や台風による洪水など自然災害は突然、私たちの生活を襲います。その時のために、人間用の非常食や飲料水を備蓄している人も少なくないでしょう。しかし、ペットである犬や猫用の食料などまで備蓄している人は少ないのではないでしょうか。
実際、大災害の時には数多くのペットが犠牲になりました。飼い主と離れ離れになり動物保護団体などに保護されたとしても、元の飼い主のところに戻れる保証はありません。また、運良く飼い主と一緒に逃げられたとしても、避難所生活にストレスを感じて体調を崩すペットも多くいます。
突然の自然災害に備えるためにも、防災知識や防災グッズなどを揃えておく必要があるでしょう。
災害時に役立つ知識やグッズとは?
災害時に備えて準備をしておきたいとこがいくつかあります。
最低1週間分、できれば2週間分のストックがあると良いでしょう。
災害の種類や被害状況によっては避難所での生活、物資が入手しにくい状況になるので、
準備する食料、飲料は多いほうが良いでしょう。また、日ごろから食べなれているものを用意するのと賞味期限には注意し、定期的に新しいものに入れ替えることを心掛けましょう。
飼い主の連絡先などを記入した迷子札をつけましょう。パニック状況に陥り逃げ出してしまったり、犬を一時的に家に置いている間に逃げ出してしまったりする場合があります。災害時になにかと身動きがとりにくく、探しにくい状況になる場合もあるので、普段から迷子札をつけておくと良いでしょう。
現在ではSNSでの情報収集や情報を拡散できる時代です。
犬や猫がいなくなってしまった時は写真と特徴などの情報を拡散するなどSNSを活用しペットを探すことも可能です。近年では災害時にSNSを活用し、ペットが見つかった例も多くあります。
避難所への移動、生活において必要になります。周りの方が犬を好きというわけではないので、ゲージがあれば他の方への配慮もできます。
また犬がケガをしてしまった時の移動にも役立ちます。ただ、急にゲージ内での生活になると犬や猫も普段と違う環境に混乱します。
普段からゲージ内での生活に慣れさせる、お気に入りの布を中に敷いておくなどの
配慮をおこない、ストレスを与えないようにしましょう。
避難所は多くの方が集まります。他の犬も大勢いることが予想されるので、病気に感染しないように「予防接種」は必ずしておきましょう。望まぬ妊娠やケンカ、マーキングなどを防ぐためにも不妊・去勢手術などもしておくと良いかもしれません。
大事なことは日ごろのおこない
「災害対策」というと尻込みしてしまう方も多いかもしれません。
しかしながら「犬の飼い主として当たり前のこと」が一番の防災対策になります。
フードを一つ余分にストックしておくこと、ワクチンや予防接種は欠かさず受けるなど、ごく身近なことが実は非常時のための備えになったりします。
まずは防災に対する心構えと犬に対する普段からの接し方を見直し、いつ起きるかわからない災害に備えましょう。
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