二匹目の犬を飼うと決めた時に、まず一番に言われること
二匹目の犬を飼うと決めた時に注意することに、「お金が単純に2倍かかることやお世話や場所も2倍必要であることをちゃんと考えているか」などがあると思いますが、まず気を付けることとして「必ず先住犬を尊重すること」という心構えを教わると思います。
何をするにも先住犬から。何をあげるにも先住犬から。まずは先住犬の心を満たすことから。何でも、先住犬の生活に沿わすようにすること。
私はそういうことだと思いました。
二匹目を飼おう
先住犬は当時4歳のトイプードル(♂)。
とても犬好きな子で、どこに行っても「遊ぼう!遊ぼう!」とフレンドリーに寄っていきます。
私たち達夫婦が仕事の間、いつも一人お留守番をしているその子に 弟を! と思い、私が一目ぼれした、ペキニーズ×トイプードルのMIX犬(♂)を二匹目として飼いました。
ペキニーズは一般的に、「猫のような犬」と言われますね。
新しく来た我が家の二匹目は、とてもマイペースで大人しく、飼いやすく思えました。
遊び好きで動きも激しい先住犬の、良き弟になってくれるだろうと・・・
先住犬も元々犬好きですから、仲よくしてれるだろうと・・・
でも実際は違い、後住犬は好意を持って近づきますが、先住犬は後住犬を警戒。
当分生活区域を分けることとなりました。
先住犬を尊重する
特に下痢をすることはなかったですが、元気が無くなった先住犬。
“お兄ちゃんである”ということを後住犬に教えるために、徹底的に先住犬を尊重しました。
ご飯を上げる時、おやつをあげる時、遊ぶ時も全て先住犬のペースで。
抱っこも、先住犬の気が済むまで抱っこしました。それから後住犬の番。
私が先住犬を構っている間は主人が後住犬の相手をしていましたので、私は徹底して先住犬を尊重しました。
悩み勃発
もともと猫のような性格で、周りをあまり気にしない後住犬。
気まぐれで、さほどはしゃぐこともなく大人しかったのですが、時とともになぜか狂暴になっていきました。
とにかく抱かれるのが嫌で大人しくできないし、何をするにもよく噛まれました。
獣医師さんにも相談をし、問題行動の外来に行くようにも勧められました。
が、客観的に後住犬をよく見ている内に、私は気付きました。
「後住犬は抱かれるのが嫌ではなく、抱かれ方がわからない。
甘えないのではなく、甘え方がわからない。」
甘え方を教える
私は“間違った先住犬の尊重”を徹底したのかもしれません。
後住犬を抱くとやきもちを焼いた先住犬がやってくるので、後住犬を降ろして先住犬を抱いていました。
とにかくすぐ先住犬がやってきて割って入るので、さほど後住犬を抱いてなかったかもしれません。なでてなかったかもしれません。
相手は子犬だし、可愛いのは当たり前でとても愛しい気持ちはたくさんありましたが、後住犬にわかる形で伝えることを怠っていたように思います。
それに気づいてからは、後から先住犬がやってきても待ってもらうことにしました。
何かを始める時はまず先住犬を優先しますが、順番が代われば思う存分後住犬を抱っこし、なでてやりました。
犬とは、どうやってすり寄ってどうやって甘えるのか。
実践させているうちに少しずつできるようになり、狂暴性もいつの間に無くなりました。
今の関係性
後住犬の本当の性格は、やっぱり猫のように気ままで周りを気にせずマイペースですが、実はとっても甘えん坊で、「構って!」というよりも「なでて!」とか「抱っこして!」とか「可愛いって言って!」という甘え方をしてくる犬でした。
尊重を徹底した割に、後住犬の方が体が大きく体重も倍近く違うせいか上下関係も曖昧になってしまう時も時々ありますが、基本的には後住犬はお兄ちゃんである先住犬にいつも怒られてます。
ソフトではあるけれど、上下関係も一応作れたかもしれません。
先住犬はツンとしていますが、後住犬は慕っているのがよくわかります。
寄り添って眠ったり一緒にオモチャで遊ぶことはありませんが、美容室に預けられた時、雷など、怖いことがあった時には協力し合う2匹です。
最後に。二匹目の犬を飼う時の注意
上下関係を重んじる犬には人間が介入し上下を意識づけることも大切ですが、お互いの関係性はお互いが作るものだと思いますので、行き過ぎた尊重、介入のし過ぎには注意したいものですね。
何よりも、先住犬を尊重するあまりに後住犬に愛情を伝えることを忘れないように・・・
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