猫が家から脱走しないためにはどんな防止対策が有効か考えてみた

2022.03.31

猫が家から脱走しないためにはどんな防止対策が有効か考えてみた

家猫は外猫よりも病気のリスクも低く、比較的長生きできると言われています。 家の中に居れば、さまざまな危険に遭遇する機会も少ないように感じますが、何よりも気を付けなくてはいけないのが、猫の脱走です。 外の世界を知らない猫が脱走してしまえば、戻ってこられない可能性もありますし、事故や病気に遭うリスクが上がってしまいますよね。 猫の脱走を防止するためには、どんな方法を用いればよいのでしょうか?

猫の脱走防止対策していますか?

網戸越しのハチワレ猫

猫と一緒に暮らす生活は、飼い主さんにとって何にも変えることのできない、特別なものに違いありません。

猫は可愛いだけでなく、私たちを癒してくれる存在でもあるので、長生きしてもらうためにも、完全室内飼いにしている飼い主さんも多いのではないでしょうか。

ですがそんな飼い主の気持ちも露知らず、外の世界に思いを馳せるのが、猫という生き物です。

外に広がる景色や生き物を見て、狭い家から飛び出してみたい!とでもいうように、脱走を試みる子も少なくはありません。

一度でも脱走が成功してしまえば、たとえ無事に家に戻れたとしても、また脱走を試みるようになってしまうので、飼い主さんは普段から防止しておく必要があると言えるでしょう。

猫が脱走したいという気持ちになるのは、基本的に外への好奇心が一番です。

とくにもともと野良猫だった猫ちゃんは、外の楽しさや自由を知っているので、なにがなんでも外に出て、おもいっきり遊びたいと思っている子も居るはずですよね。

ほかにも避妊や去勢手術をしていない猫は、発情期になると脱走を試みる子が多いです。

また、生活環境に馴染めず、ストレスを溜めている猫ちゃんも、その場所から逃げたいという気持ちから脱走したがる子も居ます。

いずれにせよ猫の脱走は、安全なことよりも危険なことが遥かに多いので、普段から脱走しないようにしっかりと防止策を練る必要が高いです。

猫の居るご家庭では必ず、生活環境を見直して、猫が脱走する心配がないかを確認してみましょう。


猫の脱走に気をつけるポイント

猫はわずかな隙間でも、顔さえ入れば通り抜けることが可能です。

なので家の中のデッドスポットは、しっかりとした脱走防止策をしておくに越したことはありません。

「うちの猫は大人しいから大丈夫」「うちの子に限って脱走するわけがない」なんて思い込みは、まったく根拠がありませんので、まずはどんな場所が脱走のポイントになるのかを把握しておきましょう。

◆玄関

家の中で一番の脱走のデッドスポットと言えるのが、人の出入りの激しい玄関です。

玄関は扉一枚で家と外を繋ぐ境界線でもあるので、賢い猫ちゃんであれば、外に出られるタイミングをひっそりと伺っていることでしょう。

そして家族以外にも宅配や来客が訪ねてくるタイミングこそ、猫にとっては絶好のチャンスタイム到来とも言えます。

飼い主さんは普段から細心の注意を払って、猫を脱走させないように気を遣っていますが、そのほかの来訪者はそのようなことをまったく意識していないからです。

インターホンが鳴って玄関が開けば、愛猫が真っ先に玄関の扉に向かってくるようであれば、早急に防止対策を行わなくてはいけません。

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◆窓

家の至るところに設置している窓も、開閉の際には猫の脱走に注意しなくてはいけない場所となります。

窓は玄関と同じく外の世界に繋がる場所でもありますし、普段から見慣れている景色であれば、脱走が成功した際にも恐怖心を抱くことは少ないでしょう。

たとえ2階以上のマンションや、一軒家の2階などから脱走したとしても、運動神経が良くバランス感覚が長けている猫にとって、高い場所というのはさほど問題にならないからです。

外壁の凹凸や柵をうまく使って、地上に辿り着くこともできますので、高い場所の窓であれば安心という油断もできません。

◆ベランダ

洗濯物などを干すスペースのあるベランダも、猫にとって脱走に好都合な場所と言えます。

各ご家庭のベランダの構造は異なるものの、塀や柵が付いている場合がほとんどなので、わずかな隙間を通り抜けたり上に登ったりすることによって、外に出ることが可能となります。

脱走だけでなく、何かの弾みで転落してしまえば、最悪の場合、命を落としてしまうことにも繋がりますので、ベランダを利用する際には、猫が脱走しないような工夫が必要と言えるでしょう。


夏は猫の脱走に特に注意を!

窓際で外を見る子猫たち

猫の脱走は、窓を開けて過ごす夏の季節に集中して多くなります。

エアコンを使用するほどでもない暑さであれば、窓を開け網戸にした状態で、外の風を家の中に取り込むご家庭も多いことでしょう。

猫はとても賢い動物なので、飼い主さんの行動を真似することがよくあります。

窓や網戸を開けて外に出る飼い主さんの姿を見ている猫は、見よう見まねでその動作を真似することがあるんですよね。

猫の小さな体であっても、コツを掴んでしまえば、網戸や扉を開くことは可能になるので、一度でも窓や扉を開くような仕草を見せていたのなら、要注意です!

器用に網戸の網目に爪を引っ掛け、腰と後ろ足に力を込めれば、猫でも簡単に網戸は開けられますので、このようなことからもしっかりと対策をして、脱走を防止しなくてはいけません。

また、網戸の網目に小さな穴やほつれがあると、そこの穴を広げて脱走してしまうことがあるので、そのような箇所が無いかのチェックも入念に行うようにしましょう。


自分でできる猫の脱走防止対策

猫に安全に暮らしてもらうためにも、飼い主さんは普段から猫が脱走しないように防止対策をしておく必要が高いです。

防止対策をしておくことによって、飼い主さん自身も安心することができますので、現在とくに対策をしていないのであれば、この機会に家の中のデッドスポットを見直してみてください。

まずは自分でできる防止策から、始めてみてはいかがでしょうか。

◆柵や扉を取り付ける

キャットセーフティゲート
 >>キャットセーフティゲート<<

猫が脱出する危険が一番高い玄関は、扉や柵を設置して、簡単に外に出られないような対策が望ましいです。

玄関のサイズに合った網戸タイプの扉や、格子状の柵など、量販店や通販ではさまざまな商品が販売されています。

ほかにも人間の赤ちゃんが玄関に落下しないように防止する、ベビーゲートなどでも代用できますが、高さが低いとジャンプ力のある猫には効果がないので、そのゲートにDIYなどでカスタムして、高さを増してみるのもおすすめです。

もちろんDIYが得意な方でしたら、一から自作して、オリジナリティのある扉や柵を作ってみても良いでしょう。

◆網戸に鍵を取り付ける

不審者などの防犯対策として、窓や網戸に取り付ける鍵が販売されているので、この鍵を猫の脱走防止に利用してみるのもおすすめです。

サッシ部分に設置してロックする商品や、網戸に貼り付けてスライドさせる際に、開かないようにする商品などが販売されています。

このような鍵を取り付けておくだけで、猫の脱走が防げますので、夏の暑い日でも安心して窓を開けることができますよね。

もし網戸の網部分を破ってしまうようであれば、強度のある網に取り換えることも検討してみましょう。

◆隙間を埋める

ベランダに猫が通り抜けられるような隙間があるのなら、その部分にレンガなどを置いて、猫が通り抜けできないようにします。

自作で隙間を防げるようなフェンスなどを作ってみても良いですし、アイデア次第で脱走を防止することが可能となります。

ただ集合住宅の場合は、防災上の理由から物を置くことを禁止されている場合もあるので、管理会社に確認してからの設置が望ましいでしょう。

ベランダを囲う塀や柵を飛び越えて脱走してしまうのなら、鳩除けのネットなどでベランダ全体を囲ってしまう方法もあります。

たとえ見た目が悪くなったとしても、猫が毎回脱走を計ってしまうのであれば、命を守るためにもこのような対策は必要と言えるのではないでしょうか。


まとめ

脱走防止柵の向こう側から覗く猫

猫の脱走についてご紹介させていただきましたが、外の世界に思いを馳せる猫と、それを全力で阻止する飼い主さんとの永遠のテーマでもありますよね。

どんなに頑張って防止策を見出したとしても、猫は執念という名の知恵を使って脱走を繰り返すので、絶対に外に出ないような工夫を最初にしておくことこそが重要です。

一度でも脱走の味を占めてしまえば、常に外に出たがるようになってしまいますし、必ず無事に戻ってきてくれるとも限りません。

愛猫の安全を守れるのは飼い主さんだけなので、外に出せないことをかわいそうと思うのではなく、長生きしてもらう選択肢を見誤らないようにすることも大切です。

毎日家の中でお気に入りのベッドなどを使い、気持ちよさそうに眠れるのは、家猫だからこその特権とも言えますよね。

ケガや病気をせずに長生きをさせることこそが、飼い主さんの使命でもあるので、愛猫を大切にしている気持ちが伝われば、きっと猫ちゃんも「幸せだにゃん」と思ってくれることでしょう。



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たぬ吉

たぬ吉

小学3年生のときから、常に猫と共に暮らす生活をしてきました。現在はメスのキジトラと暮らしています。3度の飯と同じぐらい、猫が大好きです。


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