愛犬が毛をむしってしまい、脱毛している!?
愛犬が、自分の毛を舐めながらむしってしまい、気がつくとその部分だけ脱毛していた。そんな経験はありませんか?脱毛しているけど、そんな気にする程でもないと考えがちの飼い主さんもいるかと思いますが、治療が必要な場合だってあるということを忘れてはいけません。それでは、何故犬は自分の毛をむしってしまうのでしょうか。その疑問にせまっていきましょう。
毛をむしってしまうのは何故?
犬が、毛や皮膚を舐め壊してしまうことを、「ホットスポット」と言います。このような行為には、下記に挙げる様々な要因が関係していると言われ、消去法で原因を探り改善していく必要があります。
–かゆみがある–
皮膚のかゆみから毛をむしってしまうという場合、考えられる要因にはノミアレルギー・食物アレルギー・アトピー性皮膚炎・花粉・膿皮症などの要因が考えられます。これらのほとんどが、強い痒みを伴うため、抗生物質やステロイドなどの投薬で治療をする形になります。ただ、これらは投薬による治療で改善する場合が多いです。
–ストレスがある–
犬は、環境の変化があると強いストレスを感じます。例えば、引っ越し・新しい犬がきた・留守番をすることが増えたなどの環境の変化があると、次第にストレスが溜まり毛をむしってしまうこともあります。ちなみに、実家のチワワもストレスを感じる事があると、よく自分の前足を舐め噛んでいる光景を目にしたものでした。最近、生活環境が変わったという覚えがあるならば、ストレスが要因かもしれません。
–赤ちゃんがえり–
夜眠る前や、飼い主さんと一緒に部屋でくつろいでいる時など、犬がリラックスした状態にも関わらず毛を舐めてむしってしまうことがあります。しかし、この場合の行為は、人間に例えるなら赤ちゃんがえりのようなもの。おしゃぶりをしているような感覚なのです。
赤ちゃんがえりの場合、強い痒みを伴ったりストレスを感じてているわけではないので、毛をむしったとしても皮膚はダメージを受けていない場合が多いのが特徴です。
毛をむしる行為をやめさせよう!
–治療が必要な場合–
・ノミやアレルギーやダニ
ノミやダニが原因の場合は、投薬して治療をしましょう。ノミ・ダニの駆除薬を動物病院で処方してもらえます。
・食物アレルギー
食物アレルゲンの摂取を止め、食物アレルギーに対応したフードに切り替えましょう。フードを切り替える事により、症状はなくなります。
・アトピー性皮膚炎
抗生物質やステロイドなどを投薬して治療を行います。アトピー性皮膚炎は、放置すると症状が悪化する可能性もあるので注意が必要です。
・花粉症
人間と同じく犬にも花粉症があります。花粉の時期の外出を控える・洋服を着せて散歩する・散歩後は体を拭いてあげるなどして、花粉対策を行いましょう。
・膿皮症
膿皮症の場合、シャンプー療法がほとんどになるので、動物病院で薬用のシャンプーを処方してもらいましょう。
–ストレスがある場合–
ストレスを緩和してあげることが1番大切です。
・引っ越し
出来るだけ、引っ越し前と同じ様な家具の配置をしてあげると良いでしょう。また、気に入ってるおもちゃや毛布、ベッドなどがあったら、引っ越しを機に一新したい気持ちも分かりますが愛犬のためにもそのまま使用してあげましょう。
・新しい犬
新しい犬が来ると、すいその犬に愛情を注いでしまいがち。しかし、先住犬が1番であることを忘れてはいけません。何をするにも先住犬が先という意識を心がける事により、犬にもそれが伝わります。
・留守番
仕事等の事情で留守番が増えてしまったら、愛犬が出来るだけ寂しくならないようテレビやラジオ等をつけて外出をしたり、留守番に慣れさせるために家にいる時も構いすぎない(お互いに1人の時間をつくる)等することが必要です。
飼い主の意識次第で、毛をむしる行為は改善する事が多いんです。もし、愛犬が毛をむしってしまったら、何故むしってしまったのか?その要因を探り改善してあげましょう。
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