柴犬の基本情報をおさらい!
日本で古くから暮らす犬を「日本犬」と呼び、日本のの天然記念物とされています。
現在は、海外でも『Shiba Inu』が通じるほど馴染みのある犬種です。
全部で6種いる日本犬の中で、唯一の小型犬に分類されるのが「柴犬」は、オスは9~11キロ、メスは7~9キロほどまで成長します。
縄文時代から人と暮らし、猟犬として活躍してきた柴犬は、地方によって「山陰柴」「信州柴」など様々な呼び名が付いていたと言われています。
『柴犬』という呼び方は中部山岳地方で使われたものとされていますが、一体どのような理由で柴犬と名付けられたのでしょうか。
由来として有力名説を3つご紹介します。
説①:『柴』の色に似ていたから
1つ目の説は、被毛の色が柴のような色だからという説です。
柴というのは、柴木とも言い、山に生えている雑木や雑木の落ちた木の枝のことを指します。
桃太郎のはじまりでお馴染みの「おじいさんは山へしばかりに、おばあさんは川で洗濯に…」のしばがまさしく『柴』です。
柴犬の約80%は赤といって、最もスタンダードな茶色のようなカラーをしています。
そんな柴犬と山などへ狩りに出かけた際に、柴の色と似ている!と思った人たちが呼び始め、定着したのではないかと言われています。
他にも、柴の下で休んでいる時に色が似ているからなど細かいニュアンスは様々ですが、柴の色に似ているというところは同じようです。
現代では、柴犬のふんわりと柔らかい赤茶のような色を「柴色」と表現したりすることもありますが、元を辿れば山の『柴』こそが『元祖の柴色』なのですね。
説②:『柴』の間を駆け抜けていた様子から
2つ目の説は、1つ目と似ていますが、狩りの際に柴の間を駆け抜けていたからという説です。
1つ目の説では、柴の色に似ているという説をご紹介しましたが、他の説として有力なのが、もともと狩猟犬であった柴犬が獲物を追いかける際に、背丈の低い雑木である「柴」の間を走り抜けて獲物を追いかけていた様子から名づけられたというものです。
説③:古い言葉『しば』の意味から
3つ目の説は、体の小ささからつけられたという説です。
現代では当たり前に日本にいる「ミニチュアダックスフンド」や「ラブラドール」といった犬種たちは、ドイツやイギリスといった海外の国が原産となるので、昔の日本にはいません。
日本犬と呼ばれている犬種がみな立ち耳なように、当時は犬といえばこのようなスタイルの犬が一般的でした。
そのような中、犬を呼び分ける時に注目したのが、体の大きさです。
「小さい」を表す言葉として、日本の古い時代には「しば」という言葉があり、日本犬の中でも体の最も小さな犬を『柴犬』と呼ぶようになったと言われています。
漢字は明確ではありませんが、このようなことをきっかけに『しば犬』と呼ばれ、段々と①や②の説と組み合わさり、柴犬と呼ばれるようになったのかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
柴犬の由来として有力と言われている3つの説をご紹介しました。
柴犬について、少し詳しくなれましたね。
他にもたくさんの柴犬の魅力を紹介した記事がありますので、是非合わせて読んでみて下さいね。
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