大型犬用ハーネスの種類は?介護が必要になる前に知っておきたいハーネスの選び方、つけ方

2017.08.18

大型犬用ハーネスの種類は?介護が必要になる前に知っておきたいハーネスの選び方、つけ方

あなたは愛犬とお出かけする時、首輪とハーネスのどちらを使っていますか?ハーネスは小型犬がつけているイメージがありますが、最近は大型犬用のかわいいハーネスや介護が必要な犬用のハーネスなどもあります。今回は大型犬用ハーネスの種類や選び方、使用する際の注意点などについてお伝えします。

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大型犬にハーネスが必要な理由は?

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「ハーネス」と聞くと、小型犬が着用している小さくてかわいいハーネスのイメージがある方も多いのではないでしょうか。ですが、最近では様々な種類の大型犬用ハーネスも販売されています。

大型犬用ハーネスは、小型犬用ハーネスと比べても作りが大きく、しっかりしたものになっています。大型犬の大きく重たい体を支えるため、これまでは実用性重視のシンプルなハーネスが多かったのですが、最近はデザインもカラーも豊富になって、かわいいデザインのハーネスも増えてきました。

では、どんな時に大型犬用ハーネスが役立つのでしょうか?

◆首輪を嫌がる時

母犬が子犬をしつける時に、子犬の首元を噛むところを見たことがあるでしょうか。犬にとって首を預けることは服従の意味を表しますので、無理に首輪をつけたり、まちがった方法で首輪をつけようとした場合は、首輪自体を嫌がってしまうようになります。

このような時に比較的犬に嫌がられずつけることができるのがハーネスです。臆病な性格の犬などはまずハーネスでの散歩に慣れさせ、首輪でのしつけに移行していく場合もあります。

ただ、ハーネスは首輪よりも負担が少ない分、しつけをしっかりしないと引っ張り癖がついてしまう場合もあります。

◆首に負担をかけたくない時

もともとそり犬をつなぐために使用されていた道具だということから分かるように、ハーネスは体への負担を軽減するメリットがあります。特に、気管が弱い犬種など、首輪による負担が大きい犬はハーネスを使用する方がいい場合もあります。

また、引っ張り癖がついてしまった大型犬は、散歩の際により首への負担がかかりやすくなります。最近では、この引っ張り癖をしつけるためのハーネスも販売されています。

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チョークとハーネスが合体。愛犬がひっぱった時に胸部のゆとりが締まり引張りを軽減します。

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◆介護が必要になった時

愛犬がケガや病気・高齢などで介護が必要な状態になってしまっても、大型犬用ハーネスがあれば介護の負担を軽減することができます。

代表的な犬の介護用ハーネスは、前足や後ろ足、胴体など、補助が必要な部分を人間が持ち上げられるように取っ手がついているのが特徴的です。ハーネスが体にくいこまないように、洋服やベストのように着るタイプになっているものもあり、体とハーネスの間にクッションを入れて使う飼い主さんもいらっしゃるようです。


大型犬用ハーネスの選び方は?

次に、大型犬のハーネスの種類や具体的な選び方についてお伝えします。

◆犬種・体つきを基準にする

大型犬用の介護ハーネスと一口に言っても、レトリーバー系の犬のように体つきがしっかりしている犬種や、ドーベルマンのようにスマートで大きな犬種など様々なタイプの犬がいて、その犬種や体型ごとにハーネスを選ぶ基準も変わってきます。

例えば、私の2匹の愛犬のうちのグレートデーンという大型犬MIXの場合、体はスマートで大きなタイプなので、このタイプの犬種に装着するハーネスは、体に合わせたスリムで細長いタイプのハーネスになるでしょう。もう一方の犬は、ラブラドールMIXで全体的に丸みと厚みのあるタイプの大型犬なので、グレートデーン用のものとは選ぶハーネスも違ってきます。

◆年齢を基準にする

犬の年齢によっても、ハーネスの目的や用途が変わってきます。

例えば、老犬で起き上がるのも大変になった犬のハーネスは、胴回り用の起き上がりに負担がないタイプのものを使用したり、若い犬でも病気やケガで前足や後ろ足など一部分が使えないため、介護ハーネスを使用する場合など、ハーネスの装着部分や形状も変わってきます。

介護が必要になった犬は、自分の体が思うように動かないことに困惑したりストレスを感じたりしているかもしれません。小型犬なら抱きかかえることもできますが、大型犬はちょっとした移動でも大変です。犬の悩みや飼い主さんの負担を介護ハーネスを使うことで軽減できるので、まだハーネスを使用したことがない方にもぜひ使ってみてほしいと思います。

◆使いやすさを基準にする

大型犬のハーネスを選ぶ基準は、見た目のかわいさも大切ですが、必要な部位や体の大きさ、用途に合わせたハーネスを選ぶようにするといいですね。

今は人間にとっても使用しやすい形が考えられて、犬もお世話をする人も、お互いに負担の少ないハーネスが増えてきています。また、介護用のハーネスも、お洋服を選ぶ感覚のかわいいものも増えているので、デザイン重視の方も取り入れやすくなってきたと思います。


大型犬用のハーネスを選ぶ時の注意点は?

ハーネスは、犬の体に合ったサイズのもので、介助が必要な部位に応じたものを選ぶようにしましょう。

愛犬にピッタリのハーネスを選ぶ際の注意点についてお伝えします。

◆ハーネス選びはサイズが大切

ハーネスを購入する前に、愛犬の体のサイズをしっかり計っておきましょう。

犬の背中側に持ち手が付いているタイプのハーネスは、空中に持ち上げて犬を運ぶものではなく、犬の歩行を介助するためのものです。犬が歩行する際に犬が窮屈で苦しくならないよう、胴周りに余裕を持たせたものを選ぶようにしましょう。

◆サイズの測り方

愛犬にピッタリのハーネスを選ぶ際、お店でハーネスを試着するのが一番いい方法ですが、お店に連れて行けなかったり、インターネット通販などでハーネスを購入する際は、愛犬のサイズをしっかり確認しておきましょう。

犬のハーネスを選ぶ時は、胴周りのサイズに合わせて選ぶようにしましょう。犬の胴周りのサイズを測る時は、愛犬の前足付け根の後方、胴周りの一番太い所を測るようにしましょう。


大型犬用ハーネスの種類、つけ方は?

ハーネスの種類としては、「八の字型ハーネス」「H型ハーネス」「ベスト型ハーネス」の3種類が一般的です。

◆八の字型ハーネス

八の字型ハーネスは、2つの輪が連なり八の字のようにみえるハーネスです。
片方の輪を首に通し、もう片方の輪を胴体に巻き付けるタイプのハーネスで、大型犬の足を持ち上げることなく装着できるので人気となっています。

八の字型ハーネスをつける時は、まず片方の輪を首にかけましょう。そして、垂れているベルトを背中側からお腹側に回し、バックルを留めます。

◆H型ハーネス

H型ハーネスは、2つの輪を2本のテープでつないだ形のハーネスです。
胸当ての位置にあるテープ部分が、前足と首の中間にくるような構造のため、首への負担が小さいのが特徴です。

H型ハーネスをつける時は、2つの輪それぞれに大型犬の前足を通し、背中側でバックルを留めます。

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唐草柄がお洒落な、大型犬に最適な軽便タイプのハーネスです。バックル部分は、使いやすいワンタッチ式なので着脱がとってもカンタン!

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BOXタイプでワンちゃんが脱出しにくい胴輪。

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お洒落な足跡柄のペット用ハーネスです。蓄光塗料でプリントしているので暗闇でほんのり光ります。

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ナイロン生地自体にレインボー柄が付いた人気のシリーズ。

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◆ベスト型ハーネス

ベスト型ハーネスは、胸当て部分などの面積が大きい洋服タイプのハーネスです。
デザインも豊富でかわいいものも多く、オシャレを楽しみたい飼い主さんにもおすすめです。

こちらは首から通すタイプや足から通すタイプなど様々な種類があるので、ハーネスに合ったつけ方をしましょう。

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クッション素材でワンちゃんを包み込むタイプの優しいハーネス。

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胸の部分はソフトなエアーメッシュ素材を、ベルト部分はソフトな合皮素材を使用したやわらかい胴輪です。

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その他、胴体を全体的にカバーするものや、前足用や後ろ足用など、部分的にサポートするものなどいろいろあります。今は大型犬用ハーネスの種類も増えてきていますので、万一の介護が必要になった時など、大型犬を飼っている飼い主さんも安心して選べることでしょう。


大型犬用のハーネスをつける時の注意点は?

大型犬にハーネスを付ける際のポイントをお伝えします。

◆留め具に注意

ハーネスのマジックテープやファスナー類が、犬の体や被毛にくっついて傷つけないように気をつけるようにしましょう。

また、どのタイプのハーネスにも言えますが、留め具がしっかり閉じているか確認してから使うようにしましょう。

◆フィット感をチェック

ハーネスがブカブカしていないかどうか、逆に窮屈になっていないかどうかを確認してから使用するようにしましょう。

◆無理につけない

寝たきりの大型犬にハーネスを付ける場合は、足を曲げたり体勢に無理がないように気をつけながら装着しましょう。


大型犬の介護ハーネスについて

歩行の際の介護用や、起き上がり介助用、持ち運び用など様々なハーネスがありますが、ここでは大きく分けて、前足用・胴体用・後ろ足用の3つのハーネスをご紹介します。

◆前足用・後ろ足用ハーネス

前足に補助が必要な場合は「前足用」、後ろ足に補助が必要な場合は「後ろ足用」の介護ハーネスを使用します。

前足用や後ろ足用のハーネスは、足を先に入れて背中側で体に程よくフィットするように留め具を止めて装着しましょう。

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足腰の筋力が低下したときの歩行補助に

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老犬介護用 歩行補助ハーネス 後足用

足腰の筋力が低下したときの歩行補助に

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◆胴体用ハーネス

前足、後ろ足共に介護が必要な場合は、「胴体用」の介護ハーネスを使用し体全体を支えてあげます。

胴体用のハーネスは、おなか側から背中側へハーネスを回して装着して、使用の際は犬のおなかを持ち上げすぎないように気をつけましょう。

介護用のハーネスと一口に言っても、犬の介助が必要な部位によって、形状や装着位置が変わってきます。大型犬用のハーネスは、介護が必要な犬の負担になることがなく、人間にとっても介助しやすい形になっています。

愛犬の状態に合わせてハーネスを選ぶためにも、愛犬が今はどの部分までが動くのか、どこをサポートしたほうが良いのかを考えて購入するといいですね。ハーネス選びの判断に迷った時は、実際にペットショップの店員さんや獣医師さんに相談するのもいいでしょう。


まとめ

大型犬の介護ハーネスについてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。

小型犬が使っているイメージの強いハーネスですが、介護用のハーネスは、犬にとっても飼い主さんにとっても助かる、優秀な介護グッズです。介護が必要になってしまった愛犬も、介護用ハーネスなど便利なグッズを活用して、犬も飼い主さんも負担を感じることなく過ごせるといいなと思います。

使い勝手もよくデザインもかわいいハーネスを使って、どうぞ楽しい介護ライフを過ごせますように☆



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カリーナ

カリーナ

動物好きな親の影響で、子どもの頃からずっと犬がいる生活をしていました。 これまで飼ったペットは、犬5匹・猫3匹・鶏8羽です。 現在は大型犬2匹と人間7人で、にぎやかに暮らしています。

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