犬の認識力ってどの位?ニオイだけでなく足音や車の音でも飼い主を見分けるってホント?

2018.01.05

犬の認識力ってどの位?ニオイだけでなく足音や車の音でも飼い主を見分けるってホント?

愛犬はニオイだけでなく音にも敏感です。私が靴を履いて出かけようとすると、すぐ「どこいくの?」とワウワウ声を出して騒ぎます。また、帰宅時に車で家の近くまで来たら、車は見えない位置のはずなのに、ワウワウ騒ぐ声が聞こえます。犬は飼い主をニオイだけでなく足音や車の音でも認識しているのでしょうか?

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犬が飼い主を認識するのは「ニオイ」だけじゃない?

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犬は人間に比べると嗅覚がとても優れていると言われています。その優れた嗅覚を生かして、警察犬や救助犬、麻薬探知犬、トリュフ探知犬など、様々な場で活躍する犬達もいますね。

特殊な訓練をされた犬は、目的のものをニオイだけで探すことができるようになり、あらゆる現場でサーチする特別なお仕事に就くこともできます。また、警察犬などの特別な訓練を受けていない犬でも、自分の飼い主は目隠ししても分かるなど、犬は飼い主をニオイで認識できると言います。

ところで、犬が飼い主を認識するのは、ニオイだけではないと言うことを知っていましたか?
犬が飼い主を認識する時、ニオイ=嗅覚を使っているだけでなく、視覚や聴覚も使っていることが犬に関するさまざまな実験によって分かっています。

嗅覚・視覚・聴覚のそれぞれを使った、飼い主を見極める犬の認識能力についてお伝えします。


「顔」で飼い主を見分ける!

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よく言われているのが、「犬は人間と比べると聴力は優れているけれど、視力は弱い」ということです。
しかも犬は近視の場合が多いようなので、犬の目線からは身長差のある人間の顔が見えにくく、飼い主を見分けるのは難しいのでは?と思っていました。

犬はニオイで飼い主を認識するだけでなく、顔でも見分けることができるのでしょうか?

◆犬による顔の認識に関する実験①

イタリアの大学で行われた顔の認識に関する実験によると、「犬は視力が弱めにも関わらず飼い主を顔で認識していると言える実験結果が出たそうです。

その顔の認識の実験方法は、簡単に言うと下記の通りです。

1)犬がいる部屋に飼い主と知らない人を交互に登場させる。
2)それぞれ違うドアから出て行った後の犬の動きを確認する。

とてもシンプルな実験ですが、この実験によって「犬は知らない人よりも飼い主の顔を凝視している時間が長く、飼い主が出て行ったドアに近づくという姿を見せる」ことがわかったそうです。

◆犬による顔の認識に関する実験②

しかし、「ニオイで飼い主だと認識しているかもしれない」とお思いになる方もいらっしゃるかもしれません。そこで、犬が飼い主の顔を認識しているという確認をするため、その実験結果を踏まえた追加の実験も行われたそうです。

上記と同様の実験を、次は飼い主と知らない人の顔にマスクをかぶせて行ったところ、今度は「犬が飼い主を見つめる時間も減り、飼い主が出て行ったドアについていく犬も減った」そうです。

以上の実験結果から、犬は飼い主の顔を覚えていて、飼い主だと顔でも認識しているということが言えるでしょう。

ちなみに我が家の愛犬は、サングラスをかけたまま近づくと、私だと認識できずに吠えることがあります。見知らぬアヤシイ人だと認識して吠えることができるのは、番犬の役割としては素晴らしいと思いますが、飼い主だと気づかれないのはちょっと寂しかったりします。


「声」で飼い主を聞き分ける!

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グラモフォン(円盤型蓄音機)を覗いている姿に修正されたニッパーの絵

犬は飼い主の声を認識できるのでは?と実感した出来事があります。少し前に、仕事先から家に電話をかけた時、愛犬がそばにいたので、電話を犬の耳に当てて家族の声を聞かせたら、「あれ?」という感じで周りをキョロキョロ見回して、姿の見えない家族を探しているような仕草が見られました。

愛犬の名前を呼んだだけで、シッポを振ったり、呼びかけに返事をするような声を出したりする行動を見ると、やはり飼い主の声を認識しているのではないかと思えます。

◆飼い主の声への反応に関する実験

実際に犬に関する実験を行った研究でも、犬が飼い主の声を認識していることが証明されています。

京都大学の研究グループは、飼い主または飼い主以外の人間がスクリーンに映った姿とそれぞれの音声を利用し、
①飼い主の姿・飼い主の声
②飼い主の姿・飼い主以外の声
③飼い主以外の姿・飼い主の声
④飼い主以外の姿・飼い主以外の声
の4パターンを犬に体験させる実験を行いました。

すると、②③の姿と声が一致していないパターンの時は、①②の姿と声が一致しているパターンに比べ、犬がスクリーンを不思議そうに見つめる時間が長かったことが分かりました。

つまり、飼い主から違う人の声がすることや、知らない人間から飼い主の声がすることに違和感を感じているということです。

◆ヘリウムガスで飼い主の声を変えてみると?

犬が声だけで飼い主だと認識することについて調べていたら、おもしろいことをしている方が目につきました。

愛犬の目の前でヘリウムガスを吸い、愛犬の名前を呼ぶとどうなるか?という動画です。

YouTube:飼い主の声が突然変わった時、犬の反応は…!?

いつもは吠えないという犬が、ヘリウムガスを吸って声を変えた後に呼びかけると、ワンワン吠える姿が見られました。
飼い主を視覚だけでなく、声でも認識しているのだということが言えるのではないかと思います。


「音」で飼い主を聞き分ける!

聴力の発達している犬は、飼い主の声も認識している可能性があることがわかりました。実は、その声以外にも、飼い主だと認識できる音があるようです。それは、飼い主の足音や、飼い主が普段乗っている車の音などです。

◆飼い主の足音を認識する?

お部屋の中でのんびりと過ごしていた犬が、帰宅した飼い主の足音を聞き分けて、玄関先で飼い主をお迎えするという姿を見聞きしますね。

京都大学による研究でも、「犬は飼い主の足音を聞き分ける」という結果が発表されています。
研究グループは、マンションの一室に犬だけを入れ、知らない人・飼い主それぞれに外を2往復させて犬に足音を聞かせ、以下の4パターンを調べました。

①知らない人の足音を聞かせる→知らない人が部屋に入ってくる
②知らない人の足音を聞かせる→飼い主が部屋に入ってくる
③飼い主の足音を聞かせる→飼い主が部屋に入ってくる
④飼い主の足音を聞かせる知らない人が部屋に入ってくる

こちらの4パターンで「部屋に入ってきた人を犬が見つめる時間」を比較すると、
【1】知らない人の足音を聞かせる①②の条件では、飼い主が部屋に入ってくる(①)方が見つめる時間が平均で約2割長かった
【2】飼い主の足音を聞かせる③④の条件では、飼い主(③)でも知らない人(④)でも見つめる時間にほぼ差はなかった
以上の結果が得られました。

【1】の結果より、犬は足音で「飼い主ではない」と判断したのに、飼い主が入ってきた驚きでその対象を見つめたと考えられるそうです。
また、【2】の結果より、犬は知らない人よりも飼い主を見つめる方を好むため飼い主(③)ではこの効果が、知らない人(④)では先ほどの驚きの効果が作用したのではないかと考察されています。

◆飼い主の車の音を認識する?

犬を飼っている方は経験ある方が多いと思いますが、車でお出かけして自宅に戻る途中で、愛犬が飼い主の車の音に気づいて吠えたり鳴いたり騒ぎ出したりするということがありませんでしたか?飼い主の足音を認識すると同様に、飼い主の車の音も聴きわけることができる犬も多いようです。

こちらは研究などにより実証されているものはありませんが、犬の聴力が人間よりもはるかに優れているという事実から、普段聞きなれている飼い主の車の音と他の車の音を聞き分けていると推測できます。

◆犬と人間の聴力比較

これまで学校や病院などで聴力テストを受けたことがある方も多いと思います。聴力テストは、高い音~低い音、大きい音~小さい音が交代で鳴り、その音を聞き取れたら、手を挙げたり手元のボタンを押したりするものです。

人間の平均的な聴力は、約20~20,000ヘルツと言われています。
それに対して、犬の聴力は平均で約40~65,000ヘルツと言われていますので、人間に比べても犬は幅の広い音を聴き取ることができていると分かります。

ちなみに、犬笛(いぬぶえ)は犬が聞き分けられる可聴域の広さを応用して、人間には聞き取れない約30,000ヘルツの超音波を発して、遠くにいる犬も呼び戻すことができるようにした道具となっています。何キロも離れた犬笛の音も聞こえる犬にとっては、飼い主の足音や車の音を聞き分けられるのは、当然のことかもしれません。

◆犬の聴力が優れている理由は?

もともと犬は野生の動物で、人間に飼われる前は狩猟をして過ごしていました。食物となる動物の鳴き声や足音で、獲物かどうか認識することが必要だったため、犬は人間に比べて聴力が発達したのではないかと言われています。

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まとめ

犬がどうやって飼い主を認識しているのか?ということについてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。

犬は飼い主をニオイ(嗅覚)で認識するだけでなく、飼い主の顔(視覚)で認識したり、飼い主の声や足音・車の音など(聴覚)を使って飼い主だと認識していることがわかりました。犬が持っているすべての能力を使って飼い主を認識するのだと思うと、より愛犬が愛おしくなる気がしますね。

今日も家に帰った時、ドアの前で待っている愛犬の笑顔を見るのが楽しみです♪



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カリーナ

カリーナ

動物好きな親の影響で、子どもの頃からずっと犬がいる生活をしていました。 これまで飼ったペットは、犬5匹・猫3匹・鶏8羽です。 現在は大型犬2匹と人間7人で、にぎやかに暮らしています。

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