【クローン犬】賛成?反対?犬のクローンの生まれ方と問題点について

2018.11.15

【クローン犬】賛成?反対?犬のクローンの生まれ方と問題点について

突然ですが、皆さんは“クローン”という言葉を聞いた事はありますか?TVやアニメなどで「クローン人間」などという言葉が使われているのを聞いた事がある方もいるかと思います。人間の医療もかなり進歩しているため、もしかしたらそう遠くない未来には、アニメのようにクローン人間なる生き物が生まれてくるかもしれません。 しかし、犬のクローン犬というものがすでに存在しているとしたら、あなたは一体どうしますか?今回ご紹介していきたい事は「犬のクローン」についてです。あなたは、犬のクローンについて賛成しますか?それとも反対しますか?

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クローンってなに?

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◆遺伝子が同じ存在の「クローン」

そもそも、クローンが何かという事を知らない方もいますよね。クローンというのは「遺伝子的に全く同一である個体や細胞の集合体」を生物学の用語で言い表した言葉です。

つまり、「全く同じ遺伝を持っている人物が2人ないし複数人いる」という事です。

さらに簡単に説明すると、自分と同じ遺伝子を持つ人間がもう1人いるという事です。

◆クローンと兄弟・双子はちがう?

「それって兄弟と同じじゃないの?」と思いますが、兄弟や双子とはまた違います。

確かに兄弟や二卵性双生児と言うのは、母と父の遺伝子を1つずつ受け継いでいるため、大部分の遺伝子的には同じように感じますが、1人1人を構成している遺伝子はそれぞれ違う遺伝子として生まれてきます。

一卵性双生児の場合、同じ遺伝子からの分裂によって双子になりますので、かなり近い部分がありますが、クローン人間と一卵性双生児には一つだけ大きな違いがあります。

それは、一卵性双生児は自然的に生まれるものであるのに対して、クローンは「人為的に造られて生まれてくる」という事です。

この部分が違うという事は、他の部分がほとんど同じでも、双子とクローンは全くの別物ですよね。

◆クローン羊として生まれたドリー

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では、クローンの技術はどのようにして私たちの生活の中に現れたのでしょうか。

クローンの技術によって初めて生み出された生き物は、1996年7月にイギリスで誕生した「ドリー」と名付けられた羊でした。当時は新聞や雑誌などに写真が取り上げられ、皆が注目しました。

翌々年の1998年7月には、なんと日本で2頭の牛が誕生し、世界中が注目しました。

クローンの技術はそれ以降、今でも研究が進んでいます。

◆オリジナルと全く同じ性格や体格ではない

クローン技術について勘違いしがちな事なのですが、いくらオリジナルと遺伝子が同じ存在と言っても、性格や体格などにオリジナルとの差が出てしまうという事です。

それはなぜかと言うと、全く同じ遺伝子で出来ていても、その子の食べた物や食べる量、育ててくれた親、育った場所などの環境が違えば、体格や性格に違いが出てくるからです。

例えば、そっくりな一卵性双生児がいても、好きな食べ物が肉な兄と、好きな食べ物が野菜の弟では体格に差が出ますよね。

そのことからも分かるように、オリジナルと同じ遺伝子は持っているものの、育った環境からなる部分は全くの別物ですから、オリジナルの代わりには決してならないのです。


犬のクローンは存在する?

さて、先ほどまでのご説明でクローンがどのようなものかはある程度理解していただけたと思います。

では、犬の場合はどうなのか、気になりますよね。

◆犬にもクローンは存在する!

冒頭で「犬のクローンは存在するのか?」という疑問がありましたが、皆さんはどちらだと思いますか?私は存在しないと思っていました。

しかし、実際は「犬のクローンは存在する」が正解です。ビックリしましたか?私もビックリしました。

◆初めてのクローン犬は韓国で誕生

初めて犬のクローンが誕生したのは、2005年の4月24日の事。韓国のソウル大学のファン・ウソク氏によって誕生したクローン犬は、「スナッピー」と名付けられたアフガン・ハウンドのオス犬です。

実はスナッピーと一緒に2頭が母犬のお腹にいたそうですが、1頭は死産してしまい、もう1頭は生後3週間で亡くなってしまいました。理由は肺炎でした。

その後、スナッピーは元気に育ち、2008年に10頭の仔犬を生みました。スナッピーは10歳まで生きたので、クローンだからと言って早死にしてしまうという事はなさそうです。


犬のクローンはどうやって生まれるの?

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では、クローン犬はどのようにして造られるのでしょうか。

◆クローン誕生にはDNAの凍結保存が必要

簡単にご説明しますと、クローン犬を造るためには元となるオリジナルのDNAを凍結保存しておく必要があります。

という事は、いずれクローン犬を誕生させる予定がある場合には、DNAを採取しておき、DNAを凍結保存している専門機関にお願いして保存しておいてもらう必要があるという事ですね。

つまり、クローン犬を誕生させる費用だけでなく、DNAの凍結保存の費用も掛かるという事なので、かなりの費用が掛かります。

◆犬のクローンを誕生させる方法

それでは、どのようにクローン犬が誕生するのかをご説明いたします。

まずは、クローン犬を出産する代理母犬の卵子を取り出し、その卵子の中のDNAが入っている核を除去します。
そして、採取してあったクローンの元となる犬のDNAを先ほどの卵子の核に入れ、ハイブリッド卵子を造り出します。ハイブリッド卵子を細胞と融合させることで分裂させ胚を造り出し、代理母犬の子宮内に戻すのです。

その後、胚は代理母犬の子宮内で通常通り成長し、約60日後にクローン犬が誕生するのです。

◆犬のクローンにかかる費用

ちなみに、クローン犬の費用は一般的にこのような金額になっているようです。

・韓国 1000万円
・アメリカ(テキサス) 500万円

国によってかなり金額に差が出るようですが、やはり最初のクローン犬を誕生させた韓国では、クローン犬の最先端という立場からか、金額がお高めのようですね。

クローン犬の事業自体なぜこんなに高くなってしまうのかと言うと、犬の卵母細胞を試験管の中で成熟させる有効な方法がないからだそうです。
また、現在のところ犬をクローンで誕生させることがあまりメジャーではないため、需要があまりない事などから考えても、金額が高くなってしまうのは仕方のない事なのかもしれませんね。

将来的にこのクローン犬がメジャーになりあちこちで飼われるようになってきた頃には、需要が増えた事によりお手頃な金額になるかもしれませんよ。

ちなみに日本ではクローン犬を造ってくれるところはありません。道徳的な事に厳しい日本では、なかなか難しい項目なのかもしれませんね。


犬のクローンが反対される理由とは?

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しかしながら、クローン犬には良い話だけではありません。実はクローン犬には反対派の方々が大半を占めています。

◆倫理的な観点から反対されるクローン

なぜクローンが反対されるのかと言うと、人間としての倫理的観点からです。

本当に私たち人間が生き物の遺伝子を造り替えてコピーを造り出しても良いのか、神の領域を犯していないのか。

それは誰にも分らない事ですが、もしかしたら私たち人間はとんでもないところまで来てしまっているのかもしれませんね。

◆代理母犬の出産リスクも…

代理母犬としてクローン犬を出産する犬のリスクを考えても、反対せざるを得ないかもしれません。

何しろ、正常な妊娠・出産ではありませんから、代理母犬には負担がかかります。正常に交尾して妊娠するわけではないため、妊娠の継続に必要なホルモンを注射で投与しなくてはなりませんし、万が一着床したとしても途中で流産してしまう事も多く、代理母犬には大きな負担です。

そもそも代理母犬となった犬は妊娠を望んでいません。

◆オリジナルとクローンは異なる存在?

近頃では、海外などのセレブは「亡くなった愛犬をクローンで復活させ、もう一度飼う」らしいです。海外セレブですから費用の面では何も問題はないでしょうが、問題としては「亡くなった愛犬の代わりとしてもう一度飼う」事です。

先ほどもご説明した通り、遺伝子的には亡くなった愛犬と同じクローンといえども、そっくりなのは基本的な見た目だけで、性格は全くの別物です。クローンとして生まれて来たクローン犬には、元々のオリジナルの記憶は一切引き継いでおりませんし、別の犬生が待っているべきです。

ところが、飼い主となる方は自分の事をオリジナルの代わりとしてしか見ていません。
そうなってしまうと、やはり道徳的観点から言って果たしてそれで良いのか、このままクローン犬が広まってしまって良いのか、甚だ疑問が残りますよね。

クローン犬には問題がまだまだ山積みなような気がするので、一般の方がクローン犬を飼えてしまうのはまだ時期尚早なような気がしますね。


まとめ

意外と知られていなかったクローン犬についてご紹介していきましたが、いかがでしたか?

まとめとしては、

・クローンとは、人間の手によって造り出された、オリジナルと遺伝子が同じ生き物
・クローン犬は存在する
・クローン犬を造るのはとても高い
・倫理、道徳などの観点から反対派がかなりいる

ということでした。

愛犬を亡くされて悲しい思いをしている方々を救う、希望の光のような話ですよね。

しかし、忘れてはいけないのが、クローン犬というのは亡くなった犬のDNAをそのまま受け継いではいるものの、基本的な見た目以外の部分(性格や体重、記憶はないなど)は違う、別の犬だという事です。亡くなってしまった愛犬はもちろんの事、クローン犬の事もきちんと別の犬として愛してあげることが必要ですね。

倫理的・道徳的観点から反対派がとても多いクローン犬ですが、将来的には普及してお値段もお手頃になり、当たり前のようにクローン犬を飼うか、仔犬を飼うかの選択を皆さんがするような時代が来るかもしれません。



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ちょば

ちょば

わんちゃん大好き人間です。動物の専門学校にて様々な資格取得後トリマーやペットショップの店長を経験しました。たくさんの方に楽しいワンワンライフを送っていただくため、持てる知識と経験をフルパワーで提供していきたいと思います。

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