知っているようで知らない?「犬の発情期」飼い主として正しい知識を!

2019.02.25

知っているようで知らない?「犬の発情期」飼い主として正しい知識を!

犬の発情期という言葉は聞いたことはあっても、その意味と時期、対処法を正しく理解している飼い主さんは少ないのではないでしょうか?しつけ以外に、犬の発情期についての正しい知識を持っておくことは、飼い主としての役目でもあります。わかっているつもりでわかっていない?知っているようで知らないことも多い「犬の発情期」について、改めて理解してみましょう!

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犬の発情期とは?オスメスで違いはある?

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◆犬の発情期の意味は?

まず、発情期の意味とその時期を正しく理解しましょう。

発情とは「大人になった動物のメスが妊娠可能な状態であること」を示す言葉です。発情期とは「繁殖行為が可能な時期、期間」のことをいい、犬は妊娠するための期間が周期的に来るようになっています。

メス犬は生後6~12か月ごろから大人としての体ができあがり、発情期を迎えるようになり、妊娠できる体になっていきます。

一方、オス犬は10~12か月になると、大人としての生殖活動ができるようになります。

◆オスとメスで違いはあるの?

では、オスとメスの発情期の違いを、もう少し詳しく見ていきましょう。

メス犬は年に1~2回、発情期が訪れます。この時期になるとメスはフェロモンを出します。メスが出すフェロモンの臭いに刺激を受けたオスが交尾行動に移るのです。

よってメス犬には、明確な「発情する時期」というものがあります。

一方、オス犬はメスが出すフェロモンによって発情するので、決まった発情期というものはありません。オスの場合はメスの刺激さえあれば、年中交尾することが可能なのです。

そのため、オスには明確な「発情する時期・期間」というものは決められていません。逆に言うと、発情したメスが近くにいなければ、オスが発情することもなくなる、ということになります。

メスは発情期にならないと妊娠できません。オスの場合は、この時期になると発情する、という法則性がないため、大人になればいつでも繁殖行為が可能となります。

◆発情の時期にも違いがあるの?

発情期が来るのは主にメス犬なので、ここではメスの発情時期について紹介していきます。

メスの発情時期には、一定の「周期」があります。メスの発情周期には個体差があり、犬種によっても違いがありますが、一般的に「発情前期5~20日」「発情期7~15日」「発情後期約60日」「無発情期約90日」と4つの時期に分類され、この流れを繰り返していきます。

この周期が6~8か月なので、年に2回ほど発情期が来ることになります。

この周期を正しく知ることは、犬の妊娠に関する知識にも繋がっていきます。間違った認識で、望まない妊娠をしてしまわないよう、正しい知識を持つことが大切です。


発情期になるとどうなる?メスの発情期と対処法

メス犬は、生殖活動ができるように体が成長したとしても、いつでも妊娠できるわけではありません。

メスが妊娠できる時期のことを発情期といい、一定の周期があります。この周期を正しく理解すると共に、犬の妊娠についての正しい知識を持つことは、飼い主として大切なことですし、義務と言っても過言ではありません。

では、発情時期が訪れたメスにはどのような特徴があり、その対処法はどうしたらよいのでしょうか?時期ごとに、もう少し詳しく見ていきましょう。

◆発情前期

まず、発情前期になると子宮内に血液が増え、外陰部から出血が見られるようになります。これが一般的な「犬の生理」で、ヒートともいわれています。

出血量は体の大きさによっても違いますが、一般的には少量の出血が見られます。中には、飼い主が気づく前に犬が自分で舐めてしまう場合もありますが、出血が気になるようなら犬用の生理用品を使ってあげましょう。

この時期の出血で、生理用のマナーパンツなどを履かせる場合には、陰部がふくらんで雑菌が入りやすくなるので、まめにとりかえて清潔に保つようにしましょう。

また、お散歩などの外出時には、発情中のフェロモンの臭いを嗅ぎつけたオス犬が近寄ってくることも考えられますので、マナーパンツを使ってあげた方が安心です。

ただ、生理用のパンツを履いているときはトイレができないため、生理用パンツに頼るだけでなく、犬に負担がかからないようこまめに様子を見てあげるなど、いつも以上に気を配ることも大切です。

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◆発情期

その後、妊娠可能な発情期が平均10日ほど続きます。

この時期に入って2~3日後に排卵が起こるので、発情期が始まって5~7日の間が最も妊娠しやすい時期といわれています。妊娠を望む場合は、この期間を覚えておくとよいでしょう。

もちろん、妊娠を望まない場合は、この時期にオス犬に近づかないよう気を配ることが大切です。

かといって、まったく外出や散歩を止めてしまうのは、メス犬にとってもストレスとなりますので、散歩時間などについても、飼い主さんが上手に気を配ってあげましょう。

◆発情後期

発情後期は、約2か月間続きます。この時期は、妊娠した犬にとって妊娠から出産、授乳の時期にあたります。妊娠していない場合は通常と変わらない生活を送ることができます。

中には、妊娠していないのに妊娠しているかのようなふるまいをする犬もいます。これは偽妊娠といって、生理現象なので、放っておいても通常は10~15日程度で治まります。

ただし、長引いたり繰り返したりする場合は、一度病院で診てもらった方がいいでしょう。

◆無発情期

発情後期が終わり次の発情前期を迎えるまでの約90日間の期間を無発情期といいます。

この時期には、発情行動は見られません。発情前期が始まり、無発情期が訪れるまでの期間がおよそ半年から1年かかるといわれているので、発情期全体としては年に1~2回ほど訪れると考えられています。

ただし、犬も6歳を超えて高齢になってくると発情周期も不安定になり、周期自体も長くなっていきます。


発情期になるとどうなる?オスの発情期と対処法

メス犬の場合は、前に述べたように明確な発情周期というものがありますが、オス犬の場合は発情期中のメスに会うことで発情してしまうので、明確な「発情する時期」もしくは「発情する周期」というものはありません。

従って、この時期だけ気をつければよい、というものではなく、1年中気をつけていなければなりません。

発情期を迎えたメスのフェロモンを嗅ぐことによって発情するので、発情期のメスには近寄らない、近寄らせない、といった配慮が必要になります。


発情期にしてはいけない行動は?

犬 発情期

◆メス犬をオス犬に近づけさせない

妊娠を望まないなら、「発情期のメス犬に、不用意にオス犬に会わせない」ことが最も賢明といえます。

メスは、発情が始まって10日目くらいで排卵が起こり、8~14日間は妊娠可能な期間が続きます。排卵後も8~14日間はオスの交尾を受け入れる時期なので、この期間にメスとオスを会わせないことが第一です。

自由がなくなるようで、かわいそうに思う飼い主さんもいるでしょうが、愛犬のことを本当に大切に思うのなら、望まない妊娠を避ける意味でも、メスが発情している時期は気を配ってあげたいものです。

妊娠を望まないのであれば、不用意にオス犬に近づけないようにしましょう。

◆ドッグランや公園などの施設は利用しない

たくさんの犬と触れ合えるドッグランは、犬にとっても飼い主さんにとっても、大切な交流の場であり、遊び場としても定番となっています。しかし、メスが発情中の時期は、ドッグランなどは利用しない方が賢明です。

中には発情しているメス犬の利用を断るドッグランもあるほどです。遊び場を失ったようで悲しく思う飼い主さんもいると思いますが、トラブルを避けるためには、仕方のない策といえます。

発情中のメスから出されるフェロモンによって、オス犬までもが落ち着かなくなってしまうので、お互いに、近寄らない、近寄らせないことが一番なのです。

君子危うきに近寄らず?ではありませんが、メスが発情している時期には、ドッグランや公園など、たくさんの犬が集まる場所は避けるようにしましょう。

また、他の犬に会わないような時間帯に散歩をさせるなど、お散歩の時間帯についても飼い主さんとしての配慮が必要ですね!


まとめ

発情期はオスもメスも一緒と思っていませんでしたか?こうしてみると、オスとメスでは明確な違いがあることがわかりますね!

犬にとっては自然な現象なので、飼い主さんとしてもあまり神経質になる必要はありませんが、妊娠を望まないメス犬の場合は避妊手術を、オスの場合は去勢手術をすることも考えておいた方がよいでしょう。

犬にとってストレスなく暮らせるということは、飼い主さんにとってもストレスがない暮らしができる、ということに繋がっていきます。私たちの生活に癒しを与えてくれるペットだからこそ、愛情を持って接していきたいですね!



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