【獣医師監修】犬の肥満は万病のもと!犬のダイエットに最適なおやつや食事とは?

2019.08.15

【獣医師監修】犬の肥満は万病のもと!犬のダイエットに最適なおやつや食事とは?

犬の肥満は多くの病気の要因となり万病のもとですので、肥満対策には適切な運動管理と食事管理がとても大切です。 今回は、犬のダイエットに役立つおやつや食事管理についてご紹介しますので、愛犬の肥満で悩んでいる飼い主さんは是非ご覧ください。

【目次】
1.犬が太る原因は?
 1-1.犬が太る原因①カロリーの摂りすぎと運動不足
 1-2.犬が太る原因②おやつの与えすぎ
 1-3.犬が太る原因③犬種による差

2.犬の肥満がもたらす病気
 2-1.犬の肥満がもたらす病気①足腰に関わる病気
 2-2.犬の肥満がもたらす病気②気管虚脱
 2-3.犬の肥満がもたらす病気③糖尿病
 2-4.犬の肥満がもたらす病気④心臓病

3.犬のダイエットと人のダイエットの違い
 3-1.犬のダイエットと人のダイエットの違い①人間と犬はサイズが違う!
 3-2.犬のダイエットと人のダイエットの違い②犬を太らせているのは飼い主だという自覚を持とう

4.犬が肥満かどうかを確認する方法
 4-1.犬が肥満かどうかを確認する方法①体重で確認する
 4-2.犬が肥満かどうかを確認する方法②体を触って確認する
 4-3.犬が肥満かどうかを確認する方法③見た目で確認する

5.ダイエット中の犬におやつをあげてもいい?
 5-1.ダイエット中の犬のおやつ①こんなおやつはカロリーが高い
 5-2.ダイエット中の犬のおやつ②こんなおやつはカロリーが低い

6.ダイエット中の犬に最適な食材
 6-1.ダイエット中の犬に最適な食材①鶏のササミ
 6-2.ダイエット中の犬に最適な食材②ラム肉
 6-3.ダイエット中の犬に最適な食材③キャベツ
 6-4.ダイエット中の犬に最適な食材④なす
 6-5.ダイエット中の犬に最適な食材⑤豆腐

7.犬のダイエットに関するまとめ

犬が太る原因は?

犬が太る原因

実は日本国内で飼われている犬の約半数もが肥満だと言われており、犬の肥満に関しては問題視していない飼い主さんが多いのが現状です。
しかし、実は肥満は多くの病気の原因となり、最悪の場合は命を落としてしまうこともあるのです。

ここでは、犬が肥満になってしまう原因についてご紹介します。

◆犬が太る原因①カロリーの摂りすぎと運動不足

犬が太る主な原因は、必要カロリーと摂取カロリーの間に大幅な差があることです。現在では犬の室内飼育が徹底され始め、同時に犬の運動不足も問題視されています。

犬種によって、また犬によって必要な運動量は様々ですが、基本的には朝晩各30分程度のお散歩は必須ですので、しっかりと運動をさせながら日々与える食事にも注意をする必要があります。

◆犬が太る原因②おやつの与えすぎ

おやつを与える際に注意したいのが、普段の食事だけでなく与えるおやつに関しても1日に犬が摂取する総エネルギー量に合わせて計算することです。

犬用おやつは一般的にはカロリーが高いものが多いので、与えすぎには十分注意しましょう。

◆犬が太る原因③犬種による差

同じ食事を摂っていても太りやすい犬種もいます。犬の肥満は犬種によっても差が表れやすく、中でもシュナウザーシェルティシーズーは脂肪の代謝方法が他の犬種と異なることから肥満になりやすい犬種であり、食事管理に注意しなくてはいけません。

その他にも遺伝的要因で肥満になりやすい犬種として、チワワポメラニアンダックスフンド、バセット・ハウンド、イングリッシュ・ブルドッグコッカー・スパニエルなどが挙げられます。

このように犬が太る原因は一概に運動量や食事量が原因であるとも言えないので、犬種によっても注意しなくてはいけません。


犬の肥満がもたらす病気

肥満は人間同様に犬にとっても万病のもとです。病気が引き起こされると犬のQOL(生活の質)を低下させ、時に命に関わることがあるので細心の注意が必要です。

◆犬の肥満がもたらす病気①足腰に関わる病気

犬が肥満の状態であると、足腰に大きな負担を与えるので注意しましょう。特に椎間板ヘルニアや関節炎によって歩行障害が起こると、運動もさることながら日常生活にも支障をきたします。

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◆犬の肥満がもたらす病気②気管虚脱

犬の肥満で恐ろしいのが呼吸困難をも引き起こしかねない気管虚脱です。余計な脂肪がつくことによって肺の膨脹機能に妨げが生じて、呼吸器官に関係する症状を引き起こします。

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◆犬の肥満がもたらす病気③糖尿病

肥満の代表的な病気である糖尿病は、人間だけでなく犬も発症します。
健康な犬の場合はインスリンというホルモンが脾臓から分泌されて体内の細胞内に糖が吸収されるように機能しており、肝臓で様々な栄養素を貯蓄する役割も果たしています。

しかし、肥満の犬の場合は糖尿病になるとインスリンが不足して栄養素を上手く体に取り込むことができなくなります。

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◆犬の肥満がもたらす病気④心臓病

犬は肥満になることによって心臓への負担が大きくかかります。体重が増えると必然的に体脂肪も増加しますが、それに伴って心臓に送り出される血液の量が多くなり、心肥大の原因にもなり、命に直結しやすいので細心の注意が必要です。

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犬のダイエットと人のダイエットの違い

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犬のダイエットを行う時に注意が必要なのが、人とのサイズ感の違いです。

犬におやつや間食を与える時も同じことが言えますが、与える時もダイエットさせる時もしっかりと犬の体重や体重に対して必要な1日のエネルギー量に関して考えなくてはいけません。

◆犬のダイエットと人のダイエットの違い①人間と犬はサイズが違う!

犬にダイエットをさせる上では、犬と人の体重の差を一番初めに考える必要があります。

例えば、自分が食事をしている時に愛犬が物欲しそうな顔で見ていて、1口だけなら・・・なんて安易に考えて与えてしまうことはありませんか?

ここで注意が必要なのは、人間の1口と犬の1口ではあまりに差が大きいことです。
例えば50kgの人と20kgの犬であったとしても倍以上の体重差があり、10kg未満の小型犬である場合は人との体重差はより大きくひらきます。
ちょっとだけ、とおやつを与える際にも、しっかりと人目線ではなく、愛犬の適正体重を考慮しながら与える量を調整しなくてはいけません。

また、ダイエットさせる時も同じですが、人のダイエットとは異なり犬のダイエットは慎重にゆっくりと体重を減らしていく必要があります。

人間が1kgダイエットで減量するのと、もともと体重が少ない犬が1kg減量するのでは大きく異なりますので、犬の体重が急激に減らないように調整しなくてはいけません。

◆犬のダイエットと人のダイエットの違い②犬を太らせているのは飼い主だという自覚を持とう

可愛い愛犬がおやつを催促してくるとついつい与えてしまいがちですが、おやつの与えすぎは犬の肥満の大きな原因であり、飼い主がしっかりと管理しなくてはいけません。

可愛い愛犬が喜ぶ姿を見るのは嬉しいかもしれませんが、肥満によって病気になり逆に犬を苦しませるのは絶対に避けなくてはいけませんので、しっかりとおやつを与える量を管理しましょう。


犬が肥満かどうかを確認する方法

犬が肥満であるかどうかを確認するには、犬種別の平均体重だけでなく実際に犬を触ったり見たりして確認する必要があります。

この触ったり見たりして確認する方法では、ボディ・コンディション・スコア(BCS)という指標を目安にします。
犬は同犬種であっても大きさや体格に大きな個体差が生じるので、必ずボディ・コンディション・スコア(BCS)を参考に肥満かどうかの判断をしましょう。

◆犬が肥満かどうかを確認する方法①体重で確認する

犬が肥満かどうかを確認するのに一番簡単なのが、体重から肥満の度合いを推測することです。

基本的には犬種別での平均体重を目安にしますが、同じ犬種でも個体差が大きいので、愛犬独自の適正体重を把握しておくことが大切です。

適正体重とは、犬の成長が完全に止まった時点(通常だと1歳程度)での体重ですが、一部の犬種や超大型犬については成長が止まる年齢に差が生じるので注意が必要です。

一般的には犬の適正体重から換算して15%以上の増加がある場合に肥満であるといえます。

◆犬が肥満かどうかを確認する方法②体を触って確認する

犬の適正体重を知るために一番良いのが、体を触って実際に肥満かどうかを確認する方法です。

犬の肋骨部分を触った時に凹凸を簡単に感じることが出来る状態であれば適正体重であるといえ、肋骨が触って確認できない場合は適正体重より体重が多いことになります。

◆犬が肥満かどうかを確認する方法③見た目で確認する

犬の見た目で肥満か否かを確認する場合は、上から犬を見て肋骨部分の後方の腰の部位にくびれがあるか、また腹部が引き締まっているかの2点を確認します。


ダイエット中の犬におやつをあげてもいい?

基本的にダイエット中の犬にはおやつを与えないに越したことはありませんが、最近では高品質のダイエット犬用おやつも多く販売されていますので、どうしても与えたい場合はダイエット用のおやつにすることをおすすめします。

◆ダイエット中の犬のおやつ①こんなおやつはカロリーが高い

おやつは基本的に少量与えることを予測して作られているので、カロリーが高めです。特にチーズ系のおやつは非常に高カロリーの商品が多いので注意が必要です。

肉系のおやつは、牛肉、豚肉、猪肉類を使用している場合は、高カロリーのものが多いので注意が必要ですが、使用している肉の部位によっても異なるので、しっかりとおやつのカロリー表示を確認してから選びましょう。

◆ダイエット中の犬のおやつ②こんなおやつはカロリーが低い

低カロリーのダイエット用おやつで代表的なものは、鶏ササミやこんにゃく、野菜などを主に使用したものです。

カロリーや脂肪分を大幅にカットしたものが数多く販売されていますので、おやつを選ぶ時には内容量やエネルギー量を確認しましょう。


ダイエット中の犬に最適な食材

犬 肥満

最近では犬に手作りご飯を与えている飼い主さんも多くいますが、手作りご飯の良い点はそれぞれの犬の個々の体調に合った食材を使用できるという点です。
特にダイエット中の犬であれば、カロリーが低い食材を使用しながら水分が多い満腹感が得られる食事を提供することができます。

◆ダイエット中の犬に最適な食材①鶏のササミ

人間のダイエット食でも人気な鶏のササミは、カロリーが100g当たり105kcalで犬にダイエットをさせる時にも効果的な食材です。

鶏のササミは胸肉の近辺にあり脂肪分が少ない上に、必要なたんぱく質、ナトリウム、リンやカリウム等の栄養素も詰まっているダイエットには万能な食材です。

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兵庫県北部但馬地方の50日飼育の裁きたての若鶏を新鮮なままフリーズドライしました。
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◆ダイエット中の犬に最適な食材②ラム肉

意外に知られていないダイエット食材がラム肉です。もちろん与えすぎは肥満のもとですが、ラム肉にはビタミンB群、Eが豊富に含まれており、犬の体内の糖質や脂肪の代謝をサポートしてくれるので、他の肉食材の代わりに少しだけ使用すると効果的です。

糖尿病の犬に関しては、ラム肉が血液の中に含まれる糖分を減らす役割を補ってくれるのでおすすめです。

◆ダイエット中の犬に最適な食材③キャベツ

ダイエット中の犬が空腹だと可哀想に思ってしまいがちです。そんな時はカロリーが低く水分量が多い野菜で満腹感を満たしてあげるのも効果的です。

ダイエットだけでなく、キャベツには胃腸ケアをサポートしてくれるビタミンUや抗酸化作用が期待できるビタミンC、止血作用や骨の形成をサポートするビタミンKなども含まれています。

ただし、与えすぎは禁物ですのでおやつの代わりに少量与える、またはご飯のトッピングに少量を与えることをおすすめします。

また、キャベツはアブラナ科の食材ですので、甲状腺疾患がある犬には与えないようにしましょう。

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・そのままではもちろん、お湯や水を注ぐだけですぐに食べられます。

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◆ダイエット中の犬に最適な食材④なす

なすの中には水溶性ビタミンであるコリンと呼ばれる栄養素が含まれており、体内の脂肪を代謝するのに役立ちます。

◆ダイエット中の犬に最適な食材⑤豆腐

豆腐をはじめとする大豆製品は、良質なたんぱく質が豊富に含まれており、カロリーも低いためダイエット中の犬には最適な食材です。

どんな食材であっても与えすぎは禁物ですので、犬が消化しやすいように細かくしてから少量を与えましょう。

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国産丸大豆を使用し、風味豊かに作り上げました。

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犬のダイエットに関するまとめ

犬の肥満についておやつやダイエット食を中心にご紹介しました。

肥満の恐ろしい点は他の病気と違って飼い主さんがあまり意識していないことです。愛犬の食事や運動の管理が出来るのは飼い主さんだけですので、健康を害したりQOL(生活の質)を落としたりしないようにしっかりと管理してあげることが大切です。

※こちらの記事は、獣医師監修のもと掲載しております※
●記事監修
drogura__large  コジマ動物病院 獣医師

ペットの専門店コジマに併設する動物病院。全国に14医院を展開。内科、外科、整形外科、外科手術、アニマルドッグ(健康診断)など、幅広くペットの診療を行っている。

動物病院事業本部長である小椋功獣医師は、麻布大学獣医学部獣医学科卒で、現在は株式会社コジマ常務取締役も務める。小児内科、外科に関しては30年以上の経歴を持ち、幼齢動物の予防医療や店舗内での管理も自らの経験で手掛けている。
https://pets-kojima.com/hospital/

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smochijp

動物看護士、介護士、管理栄養士を中心に動物関連資格を多数保有しています。大型犬2頭、中型犬1頭、猫3頭と暮らしながら役立つペット関連情報を提供しております。


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