チワワの寿命は何年?かかりやすい病気や健康対策

2019.10.15

チワワの寿命は何年?かかりやすい病気や健康対策

ウルウルの大きな瞳と小さな可愛い体格で見る人を笑顔にしてくれるチワワ。 家族になったら、何年、何十年と一緒に幸せに暮らしたいですよね。 チワワの寿命や病気を知り、健康のためにできることを考えていきましょう!

何年くらい生きる?チワワの寿命について知ろう

チワワ 寿命

チワワに限らず、犬と生活している飼い主さんの多くは「できるだけ長く一緒にいたい」と願っているかと思います。
人間より寿命が短い犬だと分かっていても、迎えたばかりのときは、これからの楽しい生活にワクワクしているものです。
「あと何年生きられる?」とは考えること自体悲しいので、目を背けたくなりますよね。

でも、いずれ必ずお別れするときが来ます。
そのときのために、寿命が何年くらいかについては、心のどこかに知識として置いておきたいことです。

◆チワワの平均的な寿命

チワワは“超小型犬”の分類で、犬種のなかでも特に小さい体が特徴的。
飼育する環境によって個体差がありますが、1.5~3キロ程度が平均的な体重と言われています。
小さい子供でもヒョイと抱けるくらいのサイズ感です。
小さな体は可愛いですが、あまりにも体が小さいと「何年も長生きできないのでは…?」と心配になりますが、チワワは結構寿命が長く、だいたい10~16歳くらいと言われています。

犬は人間よりもかなりスピーディーに年を取ります。
犬の年齢を人間の年齢に当てはめる方法はいくつかあるので一概に言えませんが、チワワの14歳ころは人間でいうと60~70代と考えられています。
年齢的には高齢ですが、飼い主さんのケア次第で健康的に生きてくれるでしょう。

◆大型犬よりも長寿な小型犬

“犬”という動物は、体重が5キロに満たない超小型犬もいれば、体重が40キロ超と人ほどの重さになる超大型犬まで存在しています。
同じ種類の動物なのに、これほどまでに体格に差があるのは不思議な気もしますよね。

超小型犬は生まれたときと成犬の差はわずか数キロなので、あっと言う間に大人のワンちゃんに育ちます。
大型犬はゆっくりと大きな体へと成長します。

大型犬は老化スピードが早いと言われています。
それは、心臓の小ささが関わっています。
小型犬とあまり変わらない小さな心臓なのに、大きい体を動かすための負担はかなりのものになるからです。
これが、小型犬の方が長生きできる理由となっています。

犬種全体で見てもかなり小さなチワワは長寿なワンちゃんと言えるでしょう。

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チワワを飼う前に知っておきたい“かかりやすい病気

遺伝的な病気は残念ながら予防できませんが、早期に動物病院に相談して緩和できるケースもあります。
チワワがかかりやすい病気を前もって知るようにしましょう。

◆その①:膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼は「しつがいこつだっきゅう」と読みます。

4本足で体を支える犬にとって、膝がスムーズに動くことはとても大事です。
通常、膝には「膝蓋骨」という膝の曲げ伸ばしをサポートする部分があります。
多くの人が「膝のお皿」と言っている箇所ですね。
このお皿がズレることを膝蓋骨脱臼と言います。
体の小さなチワワにはよく見られる病気で遺伝的に発症するケースも多いようです。

チワワは小さく身軽で、とてもアクティブです。
そのため、ケガが原因で膝蓋骨脱臼が起こるケースもあります。
軽症・重症の度合いによって治療内容も異なりますが、早期に見つけられるほど今後の状態も良くなります。

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◆その②:目の病気にかかりやすい

チワワの魅力のひとつが「大きな瞳」です。
ポロリと落ちそうなほど大きな目が印象的ですよね。

大きな目は前方に出っ張っている「出目」なので、目の病気にかかりやすい傾向にあります。
角膜炎や結膜炎、緑内障など目の病気はさまざまですが、「涙の量が多い」「かゆがっている」「目が真っ赤」「黄色い目ヤニが出る」というように目の異変により気づくことができるでしょう。

◆その③:頭の病気「水頭症」

チワワの頭は「アップルヘッド」と言われ、リンゴのように丸みを帯びてとても可愛らしいです。
しかし、この「リンゴ」頭に病気が隠されているケースもあります。

チワワの遺伝的な疾患として「水頭症」がかかりやすいと言われています。
水頭症を抱えている場合、通常よりも脳脊髄液が多いため、運動や性格に障害がおこります。
「あまり動かない」「歩き方が変」「攻撃的な性格」「斜視」などがよくある症状です。

ただ、これらの症状があるからと水頭症がイコールとは言えません。
病気と関係なく関節を痛め歩き方が変になるケースもありますし、単なるヤンチャな性格を「攻撃的だから水頭症?」と捉えてしまうかもしれません。
病気はさまざまな症状から判断できるものなので、素人判断で断定したり見逃したりするのはよくありません。
気になる症状が見られたら動物病院で相談するのが病気発見の近道です。

◆その④:気管虚脱

気管虚脱とは、気管がつぶれて変形している状態を指します。
「気管」は、日常的な呼吸と深く関係している部分です。
虚脱することにより、スムーズに空気が取り込まれにくくなります。
場合によっては、呼吸困難を起こることあるでしょう。
チワワのような小型犬は、特に気管虚脱にかかりやすいと言われています。

チワワは体が極小なのに、とても勇敢な性格です。
物怖じしないので、大型犬や見知らぬ人間にも「ワンワンッ!」と威嚇から吠えることもあるでしょう。
この「吠える」ときの姿勢が気管虚脱を引き起こしやすいとも言われています。
体の小さいチワワは、自分より大きなものに向かって吠えるために、頭を引き上げて上を向きます。
その「のけぞって吠える」という姿勢が病気の要因のひとつなので、気をつけましょう。

また、気管が弱いチワワに窮屈な首輪はよくありません。
引っ張ることで苦しくなるかもしれないので、首のサイズに合わせてつけてあげましょう。
散歩のときには、首に負担のかからないハーネスを選ぶ飼い主さんもいます。

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大事なチワワを守るため…健康対策について知ろう

チワワ 健康対策

犬種のなかでも、「チワワは長寿傾向」と聞くと安心するかもしれませんが、遺伝性の病気や飼い方の環境によって寿命を縮めてしまうケースはあります。
また、チワワの平均寿命を超えて長生きすることもあるでしょう。

元気に何年生きてもらえるかは、飼い主さんがチワワのためにできる健康対策についての知識を持つことが大事です。
チワワの健康にプラスになるポイントをおさえておきましょう。

◆室温管理をする

チワワは、「暑い・寒い」にデリケートです。
寒すぎるとプルプルと震えますし、熱すぎるとグッタリと疲れてしまいます。
チワワが快適に思う温度調整をし、室内で育ててあげましょう。

「エアコンを使っているから大丈夫」と過信しがちですが、エアコンとチワワの定位置にも配慮が必要です。
吹き出し口の下にチワワのケージがあると寒すぎて具合が悪くなるかもしれません。
日当たりのよい窓際がチワワのお気に入りの場所だと、夏の強い日差しに熱中症になるリスクも高まります。

季節ごとにケージやベッドの位置を見直し、チワワが「暑すぎず・寒すぎず」で快適でいられるようにしたいものですね。

◆食生活に気を配る

体のサイズに比例して、チワワの食事量は少しでOK。
大型犬と比べると、ドッグフード代はあまりかからないかもしれませんね。

チワワの毎日の食事で重要なのが「適正量を与える・人間の食べ物を与えない」という点です。

子犬用、成犬用、シニア用…と、ライフステージごとに必要な栄養素をカバーしたドッグフードを食べさせましょう。
適量を守らないと肥満になり、関節や心臓への負担が大きくなるかもしれません。
逆に「あまり大きく育てたくない」と食事量が少ないと栄養失調で寿命は縮まりやすいでしょう。

また、好奇心旺盛なチワワは「それちょうだい♪」と人間の食べ物に興味を持つこともあるでしょう。
ウルウル大きな瞳で見つめられると、「ちょっとだけならいいか」とあげそうになりますが、犬に与えるとNGな食材で病気になるかもしれないので要注意です。

◆心身を健やかにするには「ストレス」に気をつける

飼い主さんへの愛情が深いチワワは、一緒に過ごすことに喜びを感じます。
一緒の空間にいるのに構ってもらえる時間が少ないと、愛情不足でストレスを溜めてしまうでしょう。
それに、留守番の時間が多いと「孤独だ…」と心を閉ざすかもしれません。
ストレスは、チワワの寿命を何年か縮めるとも考えられています。
「スキンシップをする」「たくさん話かける」とチワワとたくさん関わることで愛情を注ぎ、ストレスを溜めさせないようにしましょう。

◆運動不足に注意しよう

チワワは体が小さいので、室内であちこち動くだけでもかなりの運動量です。

ただ、留守番が多ければ運動量が不足します。
寝てばかりいると筋肉が減って太ってしまうかもしれません。
ちょっとでもよいので毎日一緒に遊んで、チワワの運動をサポートしてあげましょう。

また、家の中で動くだけでも運動量は確保できますが、「散歩」はフレンドリーなチワワにするために重要です。
大型犬のように、「毎日」「一日数回」と頻繁にしなくてもよいので、外に連れ出す時間を確保してあげるといいでしょう。

◆ケガの予防には飼育環境の見直しをする

アクティブ系のチワワは、ソファーやベッドに登ろうとチャレンジ精神旺盛です。
それに、飼い主さんのことが大好きなので、室内を走り回ったりするかと思います。
そのため、部屋の中でケガをしないように環境を見直してみましょう。

体が小さいチワワにとって、ちょっとした段差もケガのもと。
ピカピカと光ったフローリングはソファーからの着地のときにつるっと滑って転倒しやすくなります。
足が細く、関節のケガをしやすい犬種なので注意しなければなりません。
ソファーに上らせたいならペット用の階段やスロープを設置してみるのもケガの防止に役立ちます。

また、部屋にカーペットを敷けば滑りにくくなってチワワを安心して走らせられますね。

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◆チワワの存在は常に考えておく

チワワは、飼い主さんから見るとかなり小さいです。
飼い主さんのことが大好きなチワワは、家のなかで動く飼い主さんの足元をチョロチョロと動くこともあるでしょう。

しかし、飼い主さん自身が洗濯や料理などの用事に集中していると、その姿が見えにくいことも多々あります。
飼い主さんがパタパタと動いているとき、足元にいる小さいチワワを蹴ってしまったり、足を踏んでしまったりなど…。
体が小さいので、すぐにケガをするかもしれません。

家事に集中したいとき、チワワにはケージ内で過ごしてもらうのもケガを防ぐ対策となります。

◆年齢に合わせた飼い方をする

体が小さいチワワは、シニアになっても子犬のようなイメージ。
しかし、体は確実に老化しているので、子犬の頃と同じように接するのではなく、「高齢なのだ」を意識するようにしましょう。

チワワ自身は「まだまだ動ける」と思っても、運動神経が鈍ってちょっとしたタイミングでケガをすることもあります。
高所からのジャンプに失敗して、関節の脱臼や骨折をするかもしれません。
なるべく段差をなくした生活環境に整えましょう。

関節の動きが悪くなると、今までスムーズに動けていた家のなかも動きづらそうにすることがあります。
ペット用のベッドやトイレも、段差のないタイプのものを選んでみるのもいいかもしれませんね。
関節の動きをサポートする栄養素が詰まったシニア用のドッグフードに切り替えるようにしましょう。


まとめ

チワワが何年生きられるかは、個体差によって変わります。
平均的な寿命を超えて長生きするチワワもいれば、それよりも短いチワワもいます。
長生きのためには、何年生きられるか、ということよりも、チワワについて飼い主さん自身が「どんな病気にかかりやすいか」を知り、そしてチワワのために生活環境を整えることです。
長生きの秘訣を知り、大好きなチワワと幸せな日々を過ごしてくださいね。



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笹本 雅

笹本 雅

犬が好きです。小型犬でも大型犬でもとにかく犬が大好きです。これから犬種についてや豆知識や健康についてなど、幅広いワンちゃんについての情報をご提供していきます。犬好きの方にぜひとも見ていただいてご意見いただければと思います!


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