犬の年齢は人間に換算すると何歳?犬種で年の取り方に差がある!

2019.05.30

犬の年齢は人間に換算すると何歳?犬種で年の取り方に差がある!

犬は、人間の4倍速で成長していくと言われる生き物です。サイズによって違いはありますが、産まれてからはじめの1年で人間年齢の17歳ほどに成長し、それからは人間年齢の4歳ずつ年齢を重ねていきます。平均寿命は小型犬の方が長生きの傾向にありますが、大型雑種で29歳まで生きた犬も存在します。 犬のサイズごとの人間年齢換算や長生きするにはどうしたら良いのか、などをご紹介します。

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犬の一生は人間に比べて4倍速って?

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犬は人間と年齢を重ねていくスピードが違い、一般的に人間の4倍速で成長していくといわれています。
一年に1歳ずつ年をとる人間とは違い、犬は一年で人間の4歳分の年をとることからそう呼ばれている様です。

しかしながら、この倍速スピードは犬種やサイズ、個体によっても異なります。また、産まれてから生後1年の一年間は、一気に人間年齢の16~17歳ほどに成長します。


犬の年齢を人間に換算すると?

犬 年齢 人間

◆犬の平均寿命は犬種によって違う

犬の平均寿命は、犬のサイズによって異なります。小型であればあるほど寿命年齢が長い傾向です。
小型犬の中でも、心臓病の遺伝疾患を持っていたり、先天性の病気が多いなどの特徴がある個体もいるため、平均寿命には差があります。

日本で多く飼育されている中で、寿命年齢が長い(長生き)傾向にある犬種は、マルチーズ、ヨークシャーテリア、チワワ、柴犬などです。
柴犬はサイズにより小型から中型に属する犬ですが、先天性の病気が少なく長寿の代表犬種です。柴犬が入った雑種(MIX犬、ハーフ犬)も長生き傾向にあります。

では、犬の年齢を人間に換算するとどうなるのでしょうか。小型犬、中型犬、大型犬と、サイズごとに確認してみましょう。

◆小型犬の人間年齢

小型犬は、サイズごとの犬の中で一番寿命が長く、平均寿命はおよそ14歳です。

産まれてから、はじめての1年で人間の17歳に達します。
1歳からはゆるやかなスピードになり、1年で人間年齢の4歳、年齢を重ねていくことになります。

小型犬の年齢 人間の年齢
生後1ヶ月 1歳
生後2ヶ月 3歳
生後3ヶ月 5歳
生後6ヶ月 9歳
生後9ヶ月 13歳
1歳 17歳
1歳6ヶ月 20歳
2歳 24歳
3歳 28歳
4歳 32歳
5歳 36歳
6歳 40歳
7歳 44歳
8歳 48歳
9歳 52歳
10歳 56歳
11歳 60歳
12歳 64歳
13歳 68歳
14歳 72歳


◆中型犬の人間年齢

中型犬は、生後3歳までは小型犬よりも人間年齢が1歳低いです。
しかし、3歳を越えると年齢が逆転し、中型犬の人間年齢が上になります。

中型犬の平均寿命は、約13歳です。平均寿命にあたる13歳の時には、小型犬よりも人間年齢は10歳も差がついていることになります。

中型犬の年齢 人間の年齢
生後1ヶ月 1歳
生後2ヶ月 3歳
生後3ヶ月 5歳
生後6ヶ月 9歳
生後9ヶ月 12歳
1歳 16歳
1歳6ヶ月 19歳
2歳 23歳
3歳 28歳
4歳 33歳
5歳 38歳
6歳 43歳
7歳 48歳
8歳 53歳
9歳 58歳
10歳 63歳
11歳 68歳
12歳 73歳
13歳 78歳


◆大型犬の人間年齢

大型犬は、子犬の頃には小型犬よりも成長のスピードが遅く、生後1歳でようやく人間年齢の12歳になります。12歳というと人間では小学生にあたる年齢です。
そのため、大型犬は1歳になってもやんちゃで幼いことが多いのです。

その後、ゆるやかに成長スピードを上げていき、小型や中型よりも早いペースで年齢を重ねていきます。

成長スピードが早い分、寿命は短く、およそ12歳頃です。
セントバーナードなど、体重40キロを越える超大型の場合には寿命は約10歳にも縮まります。

大型犬の年齢 人間の年齢
生後1ヶ月 -歳
生後2ヶ月 1歳
生後3ヶ月 2歳
生後6ヶ月 6歳
生後9ヶ月 8歳
1歳 12歳
1歳6ヶ月 16歳
2歳 19歳
3歳 26歳
4歳 33歳
5歳 40歳
6歳 47歳
7歳 54歳
8歳 61歳
9歳 68歳
10歳 75歳
11歳 82歳
12歳 89歳



推定○歳は何を見て判断しているの?

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迷子や事故に遭った犬など、保護した犬を動物病院に連れていくと「○歳くらい」と推定年齢を算定してもらえます。

獣医師は犬の何を見て、推定年齢を判断しているのでしょうか。

◆歯

推定年齢は、まず歯で確認されます。人間でも白骨遺体の歯を利用して年齢を推定できる様に、歯には情報がたくさん詰まっています。

子犬であれば、何本歯が生えているかでおよそ生後何か月なのかがわかります。
前歯や小臼歯は生後4から6週で生えはじめ、永久歯に変わる頃は生後4から5ヶ月頃、と時期によって歯の状態が異なるからです。

成犬の場合は、歯の汚れ、摩耗、歯ぐきの状態(歯周病の程度)、歯石・歯垢、抜けた歯の数などから判断します。

しかし、歯は毎日のデンタルケアや食べ物、生活習慣で状態に差が出る部位です。
そのため、歯のみで推定年齢を算出する、ということは殆どなく、幾つかの部位の推定年齢を組み合わせて推測することが一般的です。

◆目

犬の目は、シニア層以上の年齢を推定する時に特に重要視されます。白内障の状態、角膜の状態、眼瞼の垂れさがりなどから年齢を判断することが一般的です。

ただし、白内障は老化だけが原因ではなく病気由来の場合もありますので、獣医師は目だけで年齢を推測することはありません。

◆全身状態

被毛の艶、ハゲ具合、皮膚の状態、皮膚病があれば硬化度、爪の伸び方など、様々な全身の部位で年齢を推測することができます。

皮膚は若いほど張りがあり、老年になるほどたるみが出るため、年齢を見極める時に特によく見られるポイントです。また、皮膚にイボが多い場合は老齢であることが多いです。

◆動作

元気はつらつとしてヤンチャな動きをいていたら、比較的若年齢だと推測できます。

寝ている時間が長い、散歩に行きたがらない、歩行が重い、などの動作をする場合は老齢であると推測できます。耳が遠い、視力が衰えているなどもチェック項目の一つです。

特に超高齢と呼ばれる14歳以上の場合は、昼夜逆転や、グルグルと一か所で回り続ける徘徊、遠吠えなどの痴呆症状などが顕著になるため、年齢診断が容易です。


犬は何歳から老犬になるの?

犬 老犬

犬は何歳からシニアになり、何歳から老犬になるのでしょうか。これも、年齢スピード同様に体のサイズによって異なります。

人間のシニア層は、およそ65歳以上と言われていますが、犬の場合は人間年齢の40歳前後がシニアになります。
シニアとはseniorのことで、直訳は高齢者、年長者ですが、人間や犬の年齢層を表す時には老人・老犬前の中年層を指します。

◆小型犬、中型犬の場合

小型犬、中型犬の場合、6歳から7歳がシニア犬です。徐々に体に不調が出てきたり、動きにはつらつさが欠けてきます。その後、11歳から12歳頃から老犬になります。

フードでは、老犬用はスーパーシニアと明記されているものもあります。

◆大型の場合

大型の場合は、何と5歳でシニア層に突入してしまいます。

大型は、2歳半で人間年齢の20歳(成人年齢)に達します。成人したと思ったら、直ぐにシニア層になり、動きや行動に変化があるため戸惑う方も少なくありません。

そして、8歳には老犬に突入してしまいます。

寿命も12歳頃と短いため、大型犬は一生を猛スピードで駆け抜けるイメージです。


長寿の犬は何歳くらいまで長生きするの?

人間の長寿記録では、ギネス世界記録でフランスのジャンヌ・カルマンという女性が122歳164日で長寿認定されています。

では、長寿の犬は何歳くらいまで長生きするのでしょうか。

◆犬の長寿犬は29歳

犬の長寿記録は、イギリスのラブラトール・レトリバー系雑種のベラ号です。年齢は29歳193日です。
大型犬は犬の中でも特に寿命が短いですから、驚きの記録だということがわかります。

ちなみに日本で一番の長寿犬は、栃木県の一般家庭で育った雑種のプースケ号です。プースケ号は老衰で亡くなりましたが、満26歳での死去でした。
人間年齢に換算すると125歳という大長寿で、ギネスブックによると世界歴代9位の長寿です。


犬を長生きさせるにはどうしたら良いの?

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愛犬を長生きさせたい、と願う方は多いです。長生きさせるにはどうしたら良いのでしょうか。

◆食餌にこだわる

現在の年齢、身体、生活環境に合った栄養素をしっかりと与えることが大切です。手作りフードの場合は、必要な栄養素やカロリーの計算をしっかりとするようにしましょう。

市販フードを与える場合には、年齢層や犬種ごとにシリーズとして販売していますので、合うものを選ぶようにしましょう。

何を食べさせれば良いのかわからない、といった相談も、動物病院では受け付けています。

◆歯のケアをする

人間も長生きには健康な歯が大事だと言われているように、歯は健康のバロメーターです。ブラシや布を使った歯みがきや、デンタルケアグッズを使ってケアをしてあげるようにしましょう。

内臓疾患がある場合、独特の臭い口臭がしますが、デンタルケアをしっかりと行っている場合は臭いにも早く気付くことができます。

デンタルおやつを食べさせて、歯垢や歯石の付着を防ぎ、口臭を軽減させることもできます。
このデンタルバイツは天然の海藻(アスコフィラムノドサム)が主原料のため、安心して与えることができるため、おすすめのおやつです。

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◆健康診断を定期的に行う

定期的に健康診断を行うことで、身体の不調にいち早く気付くことができます。

健康診断では内診や触診の他にも、血液検査などで内臓の状態を見ておくことも大切な身体ケアです。
血液検査は、毎年一回のフィラリア予防薬投与前の血液検査の際に「ついで」で行う事もできます。

また、シニア世代に突入してからは、犬ドッグなどを利用して、心電図などで全身状態を一度見ておくと安心です。

◆トリミングを欠かさない

トリミングやグルーミングは大切なケアの一つです。

体を毛で覆われた犬は、皮膚病になりやすく、また重症化しやすいです。
そのため、毛玉や絡まった毛などを取り除き、被毛の状態を整えて皮膚を健康に保つトリミングやグルーミングは長生きするために大事といえます。

時にはトリミングサロンでプロにトリミングしてもらうこともおすすめです。シャンプーだけでも受け付けていますので、プロの目でしっかり見てもらうことで微細な変化や病気に気付くことが出来ます。

◆適度な運動を心がける

毎日の散歩など、適度な運動を心がけることは、筋力を保ったり、ストレスを溜めないなどのメリットがあります。
また、散歩を毎日のルーチンワークにしている場合、元気がない、散歩に行きたがらない、など体調不良に早く気付くことが出来ます。


犬の年齢は人間よりも4倍速!健康な生活で長生きしましょう

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犬はサイズによって違いはありますが、大体1歳になると人間年齢換算で17歳ほどになり、それからは人間年齢の4歳ずつ年齢を重ねていくという4倍速で生きる生き物です。
犬の寿命はおよそ12歳から14歳の間ですが、中には29歳まで生きた犬も存在します。

長生きするには、デンタルケアや毎日の運動、食餌やトリミングなどに気を付けながら生活を送る必要があります。健康な生活で長生きすることは可能です。

愛犬と楽しく、健康に過ごしながら一日でも寿命を長くできる様にしてみましょう。



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壱子

壱子

子供の頃から犬が大好きです。現在はキャバリア4匹と賑やかな生活をしています。愛犬家の皆さんに役立つ情報を紹介しつつ、私自身も更に知識を深めていけたら思っています。よろしくお願いいたします!


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