みんなはこうしてる!フレンチブルドッグの抜け毛対策

2020.02.13

みんなはこうしてる!フレンチブルドッグの抜け毛対策

抜け毛には縁がなさそうな短毛のフレンチブルドッグ。 でも、一緒に暮らした後に「こんなに抜け毛が!」と悩む飼い主さんも多いようです。 フレンチブルドッグの抜け毛について、対策までじっくりお伝えしていきます。

【目次】
1.フレンチブルドッグは短毛種

2.フレンチブルドッグは短毛なのに抜け毛が多い!?
 2.抜けやすい毛の生え方をしているフレンチブルドッグ
 2.注意すべきは換毛期
 2.換毛期に限らず抜け毛は多い

3.抜け毛が多すぎて困ることとは?
 3.部屋中に毛が舞う
 3.衣類やじゅうたんに抜けた毛がぴったり
 3.ダニが増える原因にも…
 3.落ちない抜け毛がワンちゃんの皮膚トラブルを起こす?

4.フレンチブルドッグの抜け毛対策ってどんなことをすればよいの?
 4.抜け毛対策の根本的なケアは「ブラッシング」
 4.シャンプーで抜け毛を集中ケア
 4.落ちないように洋服を着せてあげよう
 4.お部屋のケアで抜け毛対策
 4.洗濯をするのも抜け毛の対策になる

5.皮膚炎に注意しよう!

6.まとめ

フレンチブルドッグは短毛種

犬の毛の長さは、「小まめなカットやお手入れが求められる長毛種」、「被毛のカットは特にいらない短毛種」と2パターンあり、犬種によって決まっています。
なかには、「ロングコートチワワ・スムースコートチワワ」というように、ひとつの犬種で「長毛or短毛」と2通りの毛の長さが見られることもあります。

フレンチブルドッグは「短毛」で、ほとんどの飼い主さんは「スッキリした見た目が魅力的だな~」「定期的なカットをしにいかなくてもいいだろう」「抜け毛が少なくてお手入れが楽そう」というイメージを抱いているかもしれませんね。


フレンチブルドッグは短毛なのに抜け毛が多い!?

フレンチブルドッグの抜け毛

冒頭でもお話しましたが、短毛のフレンチブルドッグは、抜け毛が少なそうなイメージです。
でも、実際には抜け毛は結構多い犬種。
短毛だとしても、毛の生え方がそれぞれ異なるため、抜け毛が多いのです。

◆抜けやすい毛の生え方をしているフレンチブルドッグ

毛の生え方は、犬種によって異なり、「ダブルコート」「シングルコート」と2つのタイプがあります。

ダブルコートの方は、言葉からイメージできるかもしれませんが、毛の構造は二重です。
ちょっと硬めのオーバーコートの毛の下には、隙間を埋めるように、柔らかでふわふわの毛質のアンダーコートが生えています。
人間で言うと、セーターなどの上着の下に、肌着となる下着を着ている感じですね。
ダブルコートの犬種は、被毛層が二重になって温かみが増すので、原産は寒いエリアのことが多いでしょう。

一方、シングルコートは、毛が単層です。
「上毛+下毛」とダブルで防寒しなくても過ごせるため、温暖なエリア出身のことが多いでしょう。
そもそも、シングルコートの犬種は、自然の寒さに触れる必要がなく、ペットとして飼えるように人間たちの手によって「単層の構造の毛」に改良されたとの説もあります。

この両パターンのうち、フレンチブルドッグは前者のダブルコート。
体温を調整するために毛が生え変わっていくため、抜け毛がよく見られる犬種なのです。

◆注意すべきは換毛期

ダブルコートの犬種は、寒い冬に備えてアンダーコートが発達します。
逆に、防寒しなくてもいい時期には毛がすっきりします。
このように、季節に応じた毛に生え変わることを「換毛期」と言います。

換毛期とは?

一般的に、換毛期と言われている時期は「春と秋」です。

人間でもそうですが、暖かな日差しがよく見られて過ごしやすい気温になる春には、冬に着ていたコートを一枚脱いだり、洋服の重ね着を1枚減らしたりして調整しますよね。
夏に向けては、さらに衣類の枚数が減ります。
犬たちもそんな感じで、これからやってくる夏に向けて「夏毛」の準備へと切り替えるタイミングです。
今までフワフワと密集していた毛は、涼しく通気性を持たせるために、抜けていきます。

しかし、秋になると、これからの寒い季節に向けて、下毛のボリュームを持たせるための準備がスタート。
毛の密度も高くなるでしょう。
換毛期には、体温を調整するための新たな毛が生え、古い毛が抜けるので、抜け毛量が多いと感じます。

◆換毛期に限らず抜け毛は多い

「だったら換毛期だけ抜け毛対策をすればいいの?」と思うかもしれませんが、実は年間を通して抜け毛対策が求められます。
そもそもは、防寒対策で毛が生えたり抜けたりするダブルコートの犬種。
ただ、ペットとして人間と暮らしている犬にとっては、外の気温はあまり体への影響がありません。

エアコンでしっかり温度管理がされている暮らしのため、「寒くなるから毛を増やさなくちゃ」「暖かくなるから毛を減らさなくちゃ」の反応が少し鈍かったり、ズレたりするようです。
つまり、適切に温度管理がされている室内犬にとっては、換毛期にこだわらずに「抜け毛対策」が大事なのです。
換毛期以外でも、年中抜け毛が多い気がする…という飼い主さんも珍しくありません。


抜け毛が多すぎて困ることとは?

ワンちゃん達の抜け毛を放置しているとどうなるのでしょうか。

◆部屋中に毛が舞う

フレンチブルドッグの体から抜けた毛は軽く、空気中に浮きます。
浮いてもどこかに落ちるのですが、軽くて浮きやすい抜け毛は、人間やワンちゃん達が移動するたびに、フワフワと再び部屋のなかを移動します。

コーヒーやお茶などの飲み物が入っているカップに浮いていたり、食事タイムにごはんやおかずにピタッと毛が付着していたりなども、よくあることかもしれません。
愛犬の毛なので汚いとは思わない飼い主さんの方が多いと思いますが、それでもさすがにその毛をそのままは飲んだり食べたりはできませんよね。

◆衣類やじゅうたんに抜けた毛がぴったり

抜け毛の多い犬と暮らしていると、洋服やじゅうたんにくっついていることが多いです。
お出かけ前に、衣類をチェックしないと毛はついたまま…。
そのまま出かけてしまい、外出先で犬の毛がふわっと落ちてしまうことがあります。

◆ダニが増える原因にも…

愛犬の皮脂がついている抜け毛のため、それをエサにするダニが増える可能性もあります。

◆落ちない抜け毛がワンちゃんの皮膚トラブルを起こす?

アンダーコートが皮膚からいったん抜けても、硬めのオーバーコートにブロックされて体から落ちにくくなっている抜け毛もあります。
本来抜けるはずの毛が体にギッシリ溜まると、犬の被毛の通気性が悪くなり、皮膚トラブルの原因にもなります。


フレンチブルドッグの抜け毛対策ってどんなことをすればよいの?

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フレンチブルドッグと一緒に暮らしている飼い主さんのなかには、「抜け毛が多くて驚いた」「短毛でも抜け毛ケアがいらないわけではなかった」と、事前のイメージとは違っていたという感想を持つ方も多いようです。
抜け毛対策は、大きく分けると犬の皮膚を健やかに保つための「体に直接行うケア」、抜けた後に必要な「お部屋のケア」です。

◆抜け毛対策の根本的なケアは「ブラッシング」

さきほどもお話したように、抜けているはずなのに、被毛のなかに埋まっている抜け毛もあります。
私たちがコームで髪をとかすように、フレンチブルドッグの被毛もブラッシングでケアして、取り除いてあげましょう。
埋まっている毛がき除去されると、愛犬たちもスッキリですね。
ブラッシングで全部を取り除くのは難しいですが、床に落ちたり、部屋を舞ったりする抜け毛量をおさえることができます。

また、ブラッシングにはその他にも嬉しいメリットがあり、積極的に行いたいケアです。
飼い主さんと触れ合うことができるので、愛情をワンちゃん達に伝えることができます。
スキンシップをしながらコミュニケーションタイムにしましょう。
そして、愛犬のお肌を健康に導くマッサージにもなります。
触られることにも慣れ、今後のブラッシングもしやすくなるので、日常的なお手入れとして積極的にやってみましょう。

フレンチブルドッグは短毛なので、それに合わせたアイテムが必要です。
マッサージ効果が期待できるラバーブラシ、ツヤ出しのための獣毛ブラシなど、いくつかを併用しながらブラッシングしてあげましょう。

ウィッシュ グルーミングプロ ラバーブラシ

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わんちゃんの抜け毛が気になる方へ。
ラバーブラシはゴムが毛を絡めとる抜け毛のお手入れに最適なブラシです。
ブラシ自体も柔らかいため皮膚を傷つけません。
短毛種のマッサージや、シャンプーブラシにもおすすめです。

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メーカー名 コジマ
材質・素材・成分など シリコーンゴム
サイズ H13cm×W4cm

◆シャンプーで抜け毛を集中ケア

シャンプーの回数は、それほど頻繁でなくてもOKです。
やり過ぎると、逆に肌を傷めるので気をつけてくださいね。
最低でも月に1回くらい、汚れやニオイが気になるなら月2回くらい、もしくは2か月で3回くらいというのもいいかもしれませんね。
愛犬の毛の状態を見ながら、定期的にシャンプーをしてあげましょう。

シャンプーをすると、「人間の手」と「シャワーの水流」とのダブル効果で、抜け毛がごそっと抜けます。
抜け毛対策には効果的なお手入れです。

また、それ以外にも「体臭を緩和する」「体の汚れを取り除く」「皮膚のマッサージ」など、シャンプーで得られるメリットはいくつかあります。
いずれにしても、シャンプーは愛犬の皮膚と被毛の健康に繋がります。

Wish グルーミング プロ 中・短毛用 シャンプー 300ml

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フローラルにピーチ&アップルのアクセントを加えた爽やかな香りで臭いや汚れをスッキリ落とします。弱酸性低刺激・天然成分(ローヤルゼリー・ヒアルロン酸・PPT・アミノ酸他)を配合しました。ハリ・コシを与えサラッとしたボリュームある洗い上がりにします。

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メーカー名 コジマ
材質・素材・成分など ココイルメチルタウリンNa、ラウレス硫酸Na、ラウリルベタイン、ポリクオタニウム-10、EDTA-2Na、安息香酸Na、ポリクオタニウム-7、PCA-Na、ベタイン、グリセリン、ヒアルロン酸Na、ローヤルゼリー、茶葉エキス、コカミドDEA、ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解シルク液、加水分解ケラチン、(ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)ヒドロキシプロピル加水分解シルク、水、香料、青色1号

◆落ちないように洋服を着せてあげよう

ブラッシングやシャンプーは、落ちてくる抜け毛を少なくできるものの、「ゼロ」にはできません。
そこで、人間と同じように犬に洋服を着せ、抜け毛を落とさないのも対策のひとつでしょう。

最近のワンちゃん用の洋服は、かわいらしいものばかり。
キュートなフレンチブルドッグが、さらに魅力的になることかと思います。

ただ、抜け毛対策のために洋服を着せるなら注意したいポイントがいくつかあります。

まずは、体の大きさに合ったものを着せること。
小さすぎると「窮屈で苦しいよ…」と愛犬が不快に思うこともあるでしょう。
逆に大きすぎると、袖から足がスポッと抜けるかもしれません。
大きなサイズの洋服が知らないうちに脱げ、愛犬が動きづらくてバタバタしているのは可哀そうですよね。

次に気をつけたいのが、着せたままにしないことです。
洋服は抜け毛対策になりますが、室温が高いと衣類が空気を遮断して、皮膚が蒸れることも考えられます。

また、洋服の脱着を苦手に思うコもいるので、着せやすいもの・脱がせやすいものをチョイスしてみてくださいね。
洋服を脱がせたときには、ブラッシングで抜け毛を取ってあげましょう。

◆お部屋のケアで抜け毛対策

愛犬に綺麗な環境で暮らしてもらうため、換毛期だけでなく、年間を通して、お部屋のお掃除をしましょう。
吸い込みのパワーがある掃除機をこまめにかければ、日常的な抜け毛を部屋に溜めずに済みます。

抜け毛は軽くて飛びやすく、お部屋のあちこちに落ちて溜まります。
掃除機は、目に見える範囲だけでなく、ソファーの下、テレビの裏、家具の横など、隙間ができているところも念入りに行いましょう。
フローリングの場合は、ウェットタイプのシートを取り付けたフローリングワイパーも効果があります。

また、愛犬の抜け毛対策として、多くの飼い主さんが持っているアイテムが粘着テープです。
抜けた毛がじゅうたんや衣類などの、布生地につくことはしょっちゅうあります。

「掃除機を出してくるのが面倒」というときも、すぐに抜け毛を取り除くことができます。
家のなかだけでなく、愛犬を車に乗せてお出かけした後の車のシート掃除にも重宝するでしょう。

抜け毛取りワイパー

抜け毛取りワイパー

約30万本のミクロ繊維が織り込まれたブラシで抜け毛やホコリをからめとる
からめとった抜け毛やホコリは内部ダストボックスに収納されるので捨てるのも楽ちん

購入
メーカー名 猫壱
材質・素材・成分など 本体/ABS樹脂、ハンドル/ナイロン(パイル)100%
製造国 日本

◆洗濯をするのも抜け毛の対策になる

愛犬のベッドや毛布などの寝具にも、抜け毛は付きます。
見つけたら粘着シートで取り除いてあげるだけでもいいですが、衛生的にするためにもときには洗濯をしてあげましょう。

ただ、犬の毛は、独特の皮脂に覆われて、通常の洗濯では抜け毛が落ちにくかったりします。
離毛作用や付着を防ぐ成分が入った「犬用」の洗剤というのも市販されています。

ペットの布製品専用 洗たく洗剤

ペットの布製品専用 洗たく洗剤 400g

マット、タオル、ペット服、毛布などペット用品を洗うための衣料用コンパクト洗剤。
漂白剤でも落ちにくいニオイのもと(ペット特有の皮脂)までスッキリ落とし、洗うたびに離毛効果が高まります。
すすぎ1回でOK。ドラム式洗濯機にもおすすめです。
抗菌成分、除菌成分配合。グリーンフローラルのマイルドな香り(微香性)。

購入
メーカー名 ライオン商事
材質・素材・成分など 界面活性剤(50% ポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステル、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩)、安定化剤、再付着防止剤
製造国 日本

また、洗濯機を使う前の注意点として「洗濯前に抜け毛を取る」です。
大量の抜け毛が付いたまま洗濯すると、洗濯機のゴミ受けにごっそりと溜まるなど洗濯機トラブルの原因にもなります。
洗濯機を使った後には、抜け毛が詰まってないかチェックしてみてくださいね。


皮膚炎に注意しよう!

抜け毛があまりにも多すぎ、「部分的に剥げているようだ」「皮膚が赤くなっている」など、皮膚トラブルを起こしているケースもあります。
皮膚病が原因となり、ますます抜け毛が増えているケースも考えられます。
愛犬がかゆがったり、痛がったりしていたら、動物病院で診てもらうようにしましょう。


まとめ

短い毛なので、フレンチブルドッグは抜け毛があまりないイメージです。
しかし、ダブルコートという毛の特徴から、意外にも抜け毛は悩みのタネとなることも。
抜け毛に関する知識がないまま迎えると、「こんなに抜けてビックリ」というケースも多いようです。

抜け毛ケアは、愛犬の皮膚を健康的に守ることだけでなく、清潔な環境を整えることにも繋がっています。
「抜け毛がこんなにあるなんて…」とマイナスイメージを抱くかもしれませんが、すべて愛するフレンチブルドッグのためと思えば、それほど苦にならないかと思います。
愛犬が健康的でいられるように、日々、抜け毛対策を実践してみましょう。



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笹本 雅

笹本 雅

犬が好きです。小型犬でも大型犬でもとにかく犬が大好きです。これから犬種についてや豆知識や健康についてなど、幅広いワンちゃんについての情報をご提供していきます。犬好きの方にぜひとも見ていただいてご意見いただければと思います!


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