犬にミネラルウォーターを与えてもいいの?水道水とどちらがおすすめ?

2020.07.24

犬にミネラルウォーターを与えてもいいの?水道水とどちらがおすすめ?

犬にミネラルウォーターを与えない方が良いと聞いたことはありませんか?全てのミネラルウォーターではありませんが、硬水の場合は継続的に与えることで尿路結石リスクを高めるので、与えないに越したことはありません。今回は、犬の生命維持と健康維持に欠かせない「水」について詳しくご紹介致します。

ミネラルウォーターと水道水の違いは?

ミネラルウォーターと水道水の違いは、主に水に含まれているミネラル含有量の差であり、日本の場合は一部地域を除き一般的に水道水中のミネラル量が100mg/L以下であるのに対し、ミネラルウォーターの場合は、120mg/L以上(硬水)・120mg/L以下(軟水)です。


犬にミネラルウォーターを与えてもいい?

ミネラルウォーター

ミネラルウォーターは、一般的に尿路結石の原因になるという観点から犬に与えない方が良いといわれていますが、硬水か軟水かによっても犬に与えて良いかどうかは異なります。

◆硬水の場合

WHO(世界保健機関)の基準のもと硬水に関しては、硬度120mg/L以上(pH 7以上)の水を指し、軟水と比較するとカルシウムやマグネシウムが多く含まれているのが特徴です。
硬水に多く含まれているマグネシウムは、食物中に含まれているマグネシウム量と比べると少ないのですが、やはり長期継続摂取することで犬の尿路結石の原因になりやすいため、犬には与えないに越したことはありません。
また、硬水に多く含まれるカルシウムに関しても尿路結石の原因になります。
尿路結石は一度発症すると再発する危険性が高いため、すでに尿路結石症を発症したことのある犬の場合は、特に硬水は与えないようにしましょう。

◆軟水の場合

WHO(世界保健機関)の基準のもと軟水に関しては、硬度120mg/L以下(pH 7以下)の水を指し、硬水と比較するとカルシウムやマグネシウムが少ないのが特徴です。
尿路結石の原因になりにくいカルシウムやマグネシウムが少ないことから、犬の飲み水としては適しているため、ミネラルウォーターを与えるのであれば軟水を選ぶと良いでしょう。
ちなみに、一部地域を除いて日本の水道水は基本的に軟水です。


犬に水道水をそのまま与えてもいい?

犬に水道水をそのまま与える際は、地域によって水の質が異なるので注意が必要です。
日本の水道水は基本的に人が飲む上での一定基準を満たしていますが、水に含まれるシリカを中心に注意しなければいけない点がいくつかあります。

◆水道水の成分は大丈夫?

水道水に関しては、体に有害だと考えられている塩素やトリハロメタン(発がん性物質)が含まれていることから、犬の健康に害を及ぼす危険性があるという見解もありますが、塩素やトリハロメタンのいずれも、日本の水道水に関しては微量であり、WHO(世界保健機関)で公開されている「飲料水水質ガイドライン」の基準からすると、人間においては飲み続けても健康を害する危険性が極めて低いと考えられています。
ただし、犬の場合は地域によって浄水などの対応や犬用のミネラルウォーター、または軟水の人間用ミネラルウォーターの利用が好ましい場合があります。

◆水道水を与える時の注意点

水道管は住宅地によって水道局管理がされてない区間がある場合があり、敷地内の水道管が水道局管理でないことがあります。
マンションなどの集合住宅に多くみられますが、水道局が品質管理できない個別管理されている水道管に関しては、飲み水としての基準が劣る可能性があります。
そのような場合は、しっかりと愛犬に飲ませる前に水に異臭や色の変化、異物混入や濁りなどがないか都度確認してから与えましょう。
水道に取り付けるタイプの浄水器など、簡易的なものでも取り付けておくと安心でしょう。

◆地域によっては水道水の与え方に注意が必要

犬にはミネラルウォーターより水道水が適しているといわれていますが、実はお住まいの地域によってはそうともいいきれません。
犬においては少ないケースですが、水道水に「シリカ」という二酸化ケイ素(SiO2)が多く含まれている地域に関して、犬のシリカ結石が多くみられているため、そのような地域に関しては水道水を与えないに越したことはありません。
ちなみに、最近ではシリカを除去するために特殊な純水処理方式を採用している純水装置があるので、調べてみるのも良いですね。

<水道水中のシリカ濃度が高い地域一例>
鹿児島本線沿い(鹿児島の一部地域)・利根川流域(東京、茨城、埼玉、栃木、群馬などの一部地域)・内房地域(千葉県)・温泉地の周辺部(長野県)など
参考:鹿児島県で多発するイヌのシリカ結石に関する報告

その他、同じ国内であっても高度が高い地域もありますので、お住まいの地域のミネラル含有量が多くないかについても合わせて確認することをおすすめします。


犬の結石症の例

◆ストルバイト結石

尿中に過剰なマグネシウムやリン酸塩、アンモニアが生じることで発症することがある尿路結石です。
原因に応じて治療を行いますが、細菌感染が原因の場合は抗生物質が処方され、結石を溶解するための特別な療法食が必要になることがあります。結石が大きい場合は、摘出手術が必要になるケースがあります。

◆シュウ酸カルシウム結石

カルシウムを多く含んだ硬水や食べ物によって発症することがある尿路結石です。
療法食を中心とした食事療法では効果が見られないことが多く、犬の体の状況や結石の状態に合わせて摘出手術をするか結石を大きくしないための治療を行うかの判断をします。

◆シリカ結石

シリカ濃度の高い水の継続利用やケイ酸が多い食べ物・植物などの継続摂取で発症することがある尿路結石。
内科的治療で結石を溶解することが困難ですので、一般的には摘出手術によって結石を取り除きます。

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ペット用ミネラルウォーターとは?

水道水に疑問を感じている飼い主さんにおすすめなのが、ペット用ミネラルウォーターです。
ペット用ミネラルウォーターは軟水で作られており、商品によって異なるもののミネラル量が少ないもの・ナトリウムやカリウム、カルシウム、マグネシウムが全く含まれていないペット用ミネラルウォーターなどがあります。


犬にミネラルウォーターを与える際のまとめ

愛犬に水道水(軟水)でなくミネラルウォーターを与える場合は、結石の原因となるミネラルが過剰に含まれていない軟水や純粋を選びましょう。
硬水のミネラルウォーターに関しては、飲んだからといってすぐに結石ができるというものではなく、継続的に与えなければそれ程問題ありませんが、日ごろから結石のもとになる過剰なミネラルを体内に蓄積させないことが大切です。
ミネラルウォーターを与えるのであれば、軟水のミネラルウォーターを選んであげましょう。
その他、水分不足も尿路結石の原因になるため、予防・再発防止のために犬の体に合った新鮮な水を常に準備して、日ごろから適切な水分補給ができているか確認することも大切です。



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動物看護士(日本能力開発推進協会/日本キャリア教育技能検定協会)、老犬介護士(日本キャリア教育技能検定協会)、犬の管理栄養士(全日本動物専門教育協会)、ドッグトレーニングアドバイザー(日本ペット技能検定協会)等、動物関連資格を多数保有。大型犬2頭、中型犬1頭、小型犬(保護犬)1頭、猫3頭と暮らしながら、役立つペット関連情報を提供しております。


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