犬とフリスビーで遊ぼう!犬への教え方やディスクの選び方

2020.08.14

犬とフリスビーで遊ぼう!犬への教え方やディスクの選び方

犬とフリスビーで遊ぼうと思ったことはありませんか?フリスビーは、飼い主さんと犬が一緒に楽しむことができるスポーツで、トレーニングや運動、コミュニケーションなどに役立ちます。今回は、フリスビーの選び方や教え方、遊び方など幅広くご紹介致します。

メリットがたくさん!犬とフリスビーで遊んでみよう!

犬とフリスビー

犬との遊びといえばフリスビーを思い浮かべる方は多いのではないでしょうか?
飼い主さんがディスクを投げ、犬がキャッチするフリスビー遊びは、昔から犬と一緒に楽しめるスポーツとして愛されてきました。
一般的にフリスビーを使った競技のことを「フライングディスク」と呼びますが、犬と一緒にプレイする場合には「ディスクドッグ」や「フリスビードッグ」という呼称が使われます。
犬とフリスビーで遊ぶのはただ楽しいだけではなく、様々なメリットがあります。特にうれしいメリットをご紹介します。

◆フリスビーのメリット①犬のストレス発散になる

犬にとってフリスビー遊びは、飼い主さんの投げたディスクを全力疾走で追い、キャッチのためにジャンプするという全身運動になります。
いつものお散歩では使わない筋肉を刺激したり、体力を消費したりするためストレス発散になります。
おうちの中で静かに過ごす日々が続いているワンちゃんも、フリスビーを使った遊びで運動不足の解消をしてみてはいかがでしょうか。

また、フリスビーは飼い主さんにとってもいい運動になりますので、愛犬と遊ぶついでにダイエットしてみるのもいいかもしれません。

◆フリスビーのメリット②飼い主さんとの信頼関係の構築

まずはフリスビーの遊び方を想像してみてください。次のような流れが思い浮かぶかと思います。

飼い主さんがディスクを投げる→犬がディスク追う→キャッチする→飼い主さんに届ける→褒める

「指示に従い→褒められる」という流れは、犬との暮らしに欠かせないしつけの教え方と同じです!
つまりは犬と飼い主さんの間の深い信頼関係の構築に役立つということになります。

多くの犬種は元来人間と共に働く使役犬としての歴史があります。そのため飼い主さんと一緒に作業をすることに喜びを感じるワンちゃんは多いです。
フリスビーは犬の性質に合った遊びだということですね。


犬用フリスビーの選び方、おすすめの素材

犬用フリスビーはとても種類が多く、はじめて購入する方はどうしても迷ってしまいがちです。
ここでは、素材別の特徴を中心に犬用フリスビーの選び方をご紹介致します。

◆犬のサイズに合わせて選ぶ

一般的に犬と遊ぶ場合のフリスビー(ディスク)のサイズは200~260mm、またはそれ以上ですが、「持って来い」をさせることを考えると愛犬の口のサイズに適したものがおすすめです。
犬の口のサイズと比較して小さすぎるものは、フリスビーであっても誤飲の危険性が高まるので大変危険です。
犬の口の横幅のサイズより大きなフリスビーを選びましょう。

◆フリスビーで遊ぶときの安全性第一で考える場合

柔らかい素材で、愛犬の安全性を第一で考えるのであればウレタン製のフリスビーがおすすめです。
まだ歯を中心に完全に体が成長していない子犬の練習にも最適で、万が一犬に当たってしまっても余程強く投げない限り、犬が怪我をせずに済みます。
ただし、噛み癖が激しい犬の場合はすぐにボロボロにされたり、噛み跡だらけになってしまうので気をつけましょう。

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◆フリスビーの安定感を重要視する場合

犬用フリスビーはプラスチック製で作られている商品が非常に多くありますが、プラスチック製のフリスビーは安定感があり飼い主さんも飛ばしやすいのが特徴です。
程よい固さと重さのあるプラスチック製フリスビーの場合、風に対して抵抗力があるので特に初心者の方で、どんな素材を選んで良いのか分からない方にはおすすめです。
プラスチック製のフリスビーは犬の競技用でも多く使用されており、一例として日本フリスビードッグ協会の公式用フライングディスクでも「ファーストバックモデルディスク」というプラスチック製のものを使用しています。

◆安全性も高くて耐久性も程よくあるフリスビー

安全性も高くて耐久性も程よくあるフリスビーを選びたいのであれば、ゴム製の商品がおすすめです。
プラスチック製のフリスビーだと、犬が強く噛んだ際に割れて、犬がフリスビーの破片で怪我をする危険性があります。
それに対してゴム製のディスクの場合、口腔内の怪我リスクが減ります。
また、確実に壊れないというわけではありませんが、比較的壊れにくく重さも程よくあるので、飼い主さんが投げるときの安定感もあります。

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天然ラバー製のディスク型コミュニケーショントイ。ワンちゃんがキャッチしたときも歯を痛めにくい。

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◆その他、状況に合わせて選ぶ場合

とにかく長持ちさせたい!という飼い主さんにおすすめなのが、ポリプロピレン製のフリスビーで、人間用のフリスビー素材でも使われていることもあります。
ポリプロピレン製のフリスビーは、軽くて飛ばしやすいのもメリットです。

また、最近では持ち運びに便利な折り畳み可能フリスビーもあるので、色々な場所で遊びたい方は是非チェックしてみてください。

◆好きな色やデザインでフリスビーを選ぶ

犬にとってはどうでも良いことですが、飼い主さんからするとやはりフリスビーディスクの色やデザインは大切なポイントです。
インスタグラムなどに写真を載せる場合は、愛犬の被毛の色の同系色でない少し明るめの色を選ぶと写真映えします。
また、犬は動体視力が良いのでそれほど問題視しなくても大丈夫ですが、犬が見えやすい色が青や黄色なので、本格的に遠くに飛ばしてキャッチさせる場合は、フリスビーを飛ばしたときの見えやすさにも配慮すると良いですね。

📌【おすすめ記事】犬の視力は意外に悪く、色の見え方も違うって本当?犬から見た世界はこんな感じ


フリスビーの投げ方の基本

フリスビーの投げ方

さて、ここまではフリスビー遊びのメリットとディスクの選び方についてご紹介しましたがいかがでしたか?
早速愛犬と一緒に遊びたいところですが、実はディスクをまっすぐに投げるのは少々難しく、初心者の方が躓きやすいポイントになります。
まずはフリスビーの上手な投げ方について学んでいきましょう。手元にディスクがある方は、触りながら読んでみてくださいね。

◆バックハンドスローをマスターしよう

フリスビーをまっすぐ水平に投げるためにはディスクの握り方が肝心になります。
まずは利き手でディスクを持ったら、表面に親指を置きます。人差し指は縁に沿わせて伸ばしましょう。残った指はディスクの裏側に沿わせるようにします。
この持ち方で投げる方法が「バックハンドスロー」といい、フリスビーの基本中の基本の投げ方になります。

正しい持ち方ができたら、次は投げる姿勢です。
投げる方向に向かって、右利きの場合は90度左に向きます。(左利きの場合は右90度です。)
ディスクを持った手でドアをノックするようにスナップをきかせながらフリスビーを放します。
ポイントとしては、フリスビー「投げる」というよりも、手首のスナップで「回転させ」と放す意識を持つことです。
力に任せて投げなくても、軽い力でまっすぐ飛んでいきますよ。


愛犬へのフリスビーの教え方

フリスビーはただ犬と遊ぶだけでなく、上下関係を築く上でのしつけや愛犬とのコミュニケーションにも役立ちます。
ここではディスクに慣れていないフリスビー初心犬の基本的なトレーニングについてご紹介致しますが、はじめは何より愛犬と楽しむことに重点を置いて教えてあげてください。

◆STEP-1. ディスク(フリスビー)に慣れさせる

フリスビー初心犬の場合は、まずはディスクに慣れさせることから始めます。
特に犬がディスクを怖がるような場合は、ディスクにおやつやフードを乗せて与えるなどして慣らすと良いでしょう。
第一段階では、犬がディスクというもの自体を好きになることが大切ですので、遊びたそうであれば少しじゃれさせたりするのも効果的です。

◆STEP-2. ディスク(フリスビー)を投げて遊んでみる

愛犬がディスクに十分慣れたことを確認したら、実際にディスクを投げてみましょう。
飼い主さんが投げても犬が反応しない場合は、フリスビーをする前にボール遊びで「ものを追いかける」ことに慣れさせるとディスクに反応しやすくなります。
ボール遊びのときに、犬がボールを追いかける様子が見られたらしっかりと褒めて、追いかける楽しみを教えてあげます。

📌【おすすめ記事】愛犬とボール遊び!メリットや注意点、おすすめのボールは?

◆STEP-3. ディスク(フリスビー)を咥えさせる

ディスクを犬が追いかけるようになり、犬が少しでもディスクを咥えたらタイミングよくおやつなどを利用して十分褒めてあげましょう。
はじめは遠くに投げずに至近距離で練習を繰り返しますが、何十分もフリスビーの練習をしていると犬が飽きてしまい、無理に行うことでフリスビーが嫌いになってしまいます。
犬の集中力は個体差がありますが、5分~長くても15分程度ですので、愛犬の様子を見ながら短時間で一日数回程度の練習にして気長にゆっくり教えてあげる必要があります。
また、遠くまで犬が追いかけるようになる前に、飼い主さんもしっかりディスクを投げる練習をしなければいけません。
フリスビーを上達させるためには、犬だけでなく飼い主さんのディスクのコントロールが大切になり、それに加えて愛犬と息を合わせることもいずれは重要になってきます。

◆STEP-4. ディスク(フリスビー)を持ってこさせる

投げたディスクを犬が咥えるようになったら、「持ってこい」や「取ってこい」のコマンド(合図)で犬にディスクを持って来させ、嗜好性の固いチーズなどのおやつを利用して十分褒めてあげましょう。
「持って来い」を教えていない場合は、フリスビーの前にしっかりと教えてあげる必要があります。

📌【おすすめ記事】犬遊びの基本「取ってこい」の教え方は?上級者はオーダーレトリーブにも挑戦!


フリスビーを使った遊び方

フリスビーを本格的にやらない場合も、おもちゃとしてフリスビーディスクを活用することができます。
しつけや雨の日の退屈しのぎにもなるので、是非犬と一緒に遊んでみてください。

◆しつけにも役立つ「取ってこい」の遊び

ボールを使って「取ってこい」の練習をする飼い主さんが多くいますが、フリスビーで使用するディスクで代用して遊ぶことも可能です。

◆キャッチの練習をしながら愛犬と遊ぶ

フリスビーのディスクを地面に落とさないよう(犬がキャッチしやすいよう)、高めにディスクを投げてキャッチする練習も楽しむことができます。
最初は近くでキャッチの練習をして、少しずつ距離を延ばしていくと良いでしょう。
犬の近くに投げるときは、顔にディスクが当たらないようにゆっくりと高めに投げてあげましょう。

◆愛犬と競争して一緒に走る遊び

ディスクを遠くに投げて、愛犬が走ったタイミングで飼い主さんが犬と競う遊び方です。
一人でディスクで遊ぶのがあまり好きでない場合におすすめで、一緒に犬と走って飼い主さんの運動不足も解消できます。

◆雨の日は室内でディスク探しゲーム

雨など何かしらの理由で室外で遊べないときにおすすめの遊び方で、ディスクを様々な場所に隠して愛犬に探させます。
愛犬がディスクを見つけたら、おやつなど利用して十分褒めてあげましょう。
犬も頭を使うので、脳に適度な刺激が加わり老化予防やストレス発散にも効果的です。


犬とフリスビーで遊ぶ時のまとめ

犬のフリスビーについて、ディスクの選び方や教え方、遊び方などご紹介致しましたが、愛犬と一緒にフリスビーで運動することで肉体的な健康維持だけでなく、お互いの信頼関係構築やコミュニケーションにも役立ちます。
是非愛犬とフリスビーで楽しいひとときをお過ごしください。



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smochijp

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動物看護士(日本能力開発推進協会/日本キャリア教育技能検定協会)、老犬介護士(日本キャリア教育技能検定協会)、犬の管理栄養士(全日本動物専門教育協会)、ドッグトレーニングアドバイザー(日本ペット技能検定協会)等、動物関連資格を多数保有。大型犬2頭、中型犬1頭、小型犬(保護犬)1頭、猫3頭と暮らしながら、役立つペット関連情報を提供しております。


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