猫トイレの掃除の頻度はどれくらい?
人間と同じように、猫も毎日トイレを使用します。目に見える汚れが明らかな場合には、その都度掃除が必要となってきますが、一般的にはどれぐらいの頻度で飼い主さんが掃除をしているのか、気になってしまうものですよね。
猫のトイレは放っておくと独特のアンモニア臭を放ち、部屋にニオイがこもりがちになってしまいます。猫の排泄物はとても臭いので、出先から戻った際にニオイが気になるのなら、掃除の頻度を上げなくてはいけません。
どれぐらいの間隔で猫トイレを掃除をするのが理想的なのでしょうか。
◆普通のトイレの掃除の頻度
水分を含むと固まる性質を持つ猫砂は、一般的な普通の猫用トイレで使用することが可能ですよね。
鉱物系(ベントナイト)や再生紙、おからやシリカゲルなど様々な商品が販売されていますが、ご家庭のトイレに流したり燃えるゴミとして捨てたり出来る物も多いので、愛用されているご家庭も多いのではないでしょうか。
愛猫が排泄し、固まった箇所をそのままにしてしまうと、綺麗好きな猫は排泄場所が汚れて臭いがすれば、トイレ以外で排泄してしまうなんてことも。そのため、最低でも1日に1回は掃除をすべきと言えるでしょう。
猫砂は少なくなった分だけ補充する感覚で良いと思いますので、1週間に1回を目安にしてみてはいかがでしょうか。
◆システムトイレの掃除の頻度
最近では主流になりつつあるシステムトイレですが、チップやサンドと呼ばれる水分を通して固まりを取り除く必要のない砂や、ホロホロにほどけて汚れた部分がトレーに落ちる仕組みの砂を使用します。
普通のトイレと違って楽な部分は、猫がおしっこする度に掃除の必要がないことでしょう。システムトイレには必ずトレーが付いており、そこに設置するシートがおしっこやほぐれた猫砂をキャッチしてくれるので、嫌な臭いも吸収してくれる仕組みとなっています。
愛猫がうんちをした際にはその都度取り除く必要はあるものの、普通のトイレほど敏感になる必要もないので、需要は高いと言えるのではないでしょうか。
◆猫砂交換の頻度
通常の猫トイレ・システムトイレ両方に共通して言えることですが、猫砂は定期的に交換をしましょう。
固まる猫砂の場合、取り切れなかった細かいオシッコを含んだ塊や湿気を含んだことによるニオイの発生も考えられます。月1回を目安に全量取り替えをしましょう。
システムトイレの場合もオシッコが触れていますので、繰り返し使っているとニオイの原因となります。こちらも1ヶ月ぐらいを目安に交換してください。
どちらのトイレの場合も、猫砂交換のタイミングで猫トイレ本体の水洗いも行いましょう。
猫トイレの掃除方法は?
猫のトイレの掃除を怠り放置しておくと、排泄物から雑菌が繁殖し、独特のニオイを放ちます。猫のおしっこのアンモニア臭は特にニオイがきついので、消臭も心掛けるようにこまめに掃除をするようにしましょう。
どうにか楽に簡単に掃除をしたいと考えている飼い主さんも多いことだと思いますので、猫のトイレの掃除方法をご紹介していきます。
◆まずは排泄物の掃除から
常にトイレを綺麗に保つために、愛猫の排泄物が残っている際には綺麗に取り除くようにしましょう。
排泄物は猫砂専用のスコップを使用します。固まるタイプの猫砂は水分を含んでから少し時間が経過した後に固まる特性があるので、おしっこの場合はすぐにスコップですくってしまうとボロボロと崩れることも。
そのため、少し時間が経過してからスコップですくい、余分な砂を落としつつ取り除くようにしましょう。
トイレに流せる場合はトイレに流し、燃えるゴミとして捨てることが出来る場合は、ビニール袋に入れてゴミの日に出すようにしてください。
ゴミの日までためておくと臭いが気になるという方は、ニオイをシャットアウトしてくれる防臭袋を使用するのがおすすめです。
システムトイレはシートの交換が1週間に1回程度で良いので、うんちの場合のみスコップで取り除くようにしましょう。
掃除が終わって砂が減っていたら少し足し、砂の表面を慣らしておくと、愛猫が次に使ったことが分かりやすくなるので、おすすめです。
◆トイレ本体の掃除方法
トイレの本体には、ニオイの元となるアンモニア臭が付着していますので、消臭スプレーを吹きかけたり雑巾で拭いたりするぐらいでは落ちません。
猫は嗅覚も優れていますので、人間の鼻はごまかせても、猫の鼻はごまかすことが出来ないでしょう。そして香りの強い消臭スプレーや、洗剤のニオイも嫌います。
愛猫が「なんか臭い」「変なニオイだな」と思えば、トイレを使ってくれなくなる可能性もあるので、ニオイの元を掃除の際に断ち切る必要があるのです。
そのため、トイレ本体を分解し、お風呂場に持っていきましょう。
システムトイレを使用している場合は、すのこ部分の目詰まりを爪楊枝で取り除いておき、排泄物をすくっているスコップも一緒に持っていってくださいね。
お風呂の洗い場が広ければ、その場所でご家庭の水道から最高温度(60度前後)を出し、スポンジで素洗いをしていきます。このとき使用しているトイレの耐熱温度が60度以下の場合は、温度を調節するようにしてください。
菌は加熱に弱い種類が多いので、高温のお湯を使うことによってほとんどの汚れやニオイを取り除くことが出来ます。
掃除の頻度を守っていれば、そこまでトイレ本体が劣化し汚れることはないので、水気を切り水分をしっかり拭き取って完了です。
◆消臭にはクエン酸がおすすめ
しかしまだニオイが気になることや、おしっこがこびり付いて白い結晶状になっている箇所がある場合にはクエン酸がおすすめです。
臭いおしっこ(アンモニア臭)はアルカリ性ですので、このアルカリ性を酸性にして中和してくれる働きをしてくれる、トイレ掃除の救世主であるクエン酸を使用しましょう。私たちが普段使っているトイレや、家の中のありとあらゆる場所に使用することが出来るので、買っておいて損はないですよね。
トイレ本体の中にお湯を張り、クエン酸を入れます。お湯200mlに対してクエン酸小さじ1ぐらいでしょうか。こちらは目分量でも大丈夫です。
大事なのはクエン酸(酸)とアンモニア臭(アルカリ)が混じり合い、独特のニオイが漂ってくることを確認することです。このニオイが感じ取れなければ、中和出来てないことになるので、消臭効果が望めません。
ニオイがしないと思ったら、もう少しクエン酸を足してニオイがするか確認してくださいね。
30分から1時間程度浸け置きした後水気を拭き取り、時間があれば天日干しすることが望ましいでしょう。
◆トイレ周りも清潔に
猫のトイレの中だけでなく、周辺も清潔にしましょう。
オシッコやウンチがはみ出る、猫砂の飛び散りがひどいといった場合は、トイレ掃除のタイミングで周囲もきちんと掃除します。
排泄物がはみ出る原因は猫に対してトイレのサイズが小さい等の理由が考えられます。体に合ったサイズのトイレを用意してあげましょう。
また、猫砂の飛び散りはある程度は仕方がないですが、トイレの出入り口にマットを敷くなど工夫をして軽減することもできます。
愛猫にとっての快適なトイレ環境を探しつつ、飼い主さん自身も掃除が大変にならないような工夫をしたいですね。
猫のトイレ掃除まとめ
猫のトイレの掃除方法って、知っているようで知らないことが沢山ありますよね。衛生面に気を遣いたくても、時間が無かったり方法を知らなかったりすれば、清潔に保つことは難しいことかと思います。
猫のおしっこの独特な臭いアンモニア臭は、トイレにこびり付いてしまうことが多く、掃除の頻度に悩まれている飼い主さんも多いことでしょう。簡単な掃除方法を望んでいたとしても、頻度を考慮しなければトイレ本体が劣化していきますし、ニオイも部屋中に広がっていってしまうはずです。
「消臭にはクエン酸が効く」などの知識を持っているだけで、毎日の掃除が楽になるのではないでしょうか。
愛猫のためにも、常に清潔を心掛けるようにしてくださいね。
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