1.トンキニーズはセミフォーリンのガッチリ型
2.シャム&バーミーズの魅力を受け継いだトンキニーズ
3.トンキニーズはどんな性格?
4.トンキニーズの育て方のポイント
4-1.ポイント1.コミュニケーションは積極的に取ろう
4-2.ポイント2.エサの食べさせ方、運動量を意識する
4-3.ポイント3.脱走に注意しよう
4-4.ポイント4.事故を防ぐ環境づくり
4-5.ポイント5.留守番の時間に気をつけよう
4-6.ポイント6.お手入れをサボらずに
4-7.ポイント7.部屋の温度を快適に
4-8.ポイント8.しつけをしてみよう
5.まとめ
トンキニーズはセミフォーリンのガッチリ型
トンキニーズは、ちょっと小ぶりのガッチリした体型をしています。
ちょっと足が短めで筋肉質、丸みを帯びた頭が特徴的です。
トンキニーズは、猫のボディタイプを表す6つのボディタイプのなかでも、「セミフォーリン」という分類です。
「細身でスラリとしたフォーリン」、「全体的に太くむっちりしているコビー」という2つのタイプの中間的なスタイルをしています。
ややスリムな雰囲気に感じるトンキニーズですが、それほど体重が軽いわけではありません。
筋肉でずっしりと重く、体重は3~6キロほどが平均的です。
シャム&バーミーズの魅力を受け継いだトンキニーズ
トンキニーズは、シャムをベースに、バーミーズを交配させて誕生した猫ちゃんです。
シャムと言えば、全体的にほっそりした小柄な体型の短毛種。
アクティブに動くことが好きで、人との触れ合いが大好きな性格をしています。
一方のバーミーズは、小柄で筋肉質、シルクのような艶めいた短毛種。
社交性があって、元気いっぱい、コミュニケーション上手な猫ちゃんです。
両者の魅力を受け継いだトンキニーズは、外見的にも内面的にも似た雰囲気がありますね。
トンキニーズはどんな性格?
トンキニーズは何にでも興味を示し、毎日、元気いっぱいに過ごします。
とても無邪気でヤンチャ、忙しく動き回るのが好きです。
人間にもほかの動物にも物怖じしなく、人見知りもありません。
自分から近づいてきては、甘えてくることもあるでしょう。
一緒にたくさん遊ぶこともできます。
天真爛漫な様子は、家のなかを明るくしてくれそうですね。
トンキニーズの育て方のポイント
トンキニーズの特徴を踏まえたところで、どんな育て方をしたらいいかを見ていきましょう。
◆ポイント1.コミュニケーションは積極的に取ろう
トンキニーズとの暮らしでは、コミュニケーションを積極的にとりましょう。
たくさんのことに興味を示すトンキニーズ。
家族の近くにいたいと、家のなかで後追いしてくることもあるでしょう。
甘えん坊でスキンシップが大好きです。
そのため、自分の方に興味を持ってもらえないと寂しがります。
トンキニーズが甘えてきたら、思う存分構ってあげるのがおすすめです。
1日に10分程度でもOK。
おもちゃで遊んだり、撫でたりなど、コミュニケーションタイムを考えてあげましょう。
また、甘えてきたら甘えさせてあげるのはもちろん大事ですが、こちらの愛情を伝えるためにも積極的に一緒の時間を設けることが大事です。
◆ポイント2.エサの食べさせ方、運動量を意識する
エサの量や、運動量を意識して管理しましょう。
トンキニーズは、程よく筋肉質でバランスのとれた体型をしています。
エサを食べさせ過ぎるとカロリー過多となって太るかもしれません。
子猫の頃は高カロリーのエサを食べても、好奇心旺盛で自発的に動くタイプのトンキニーズが太ることはないでしょう。
しかし、年齢とともにヤンチャの度合いは落ち着いてきます。
常に動き回っていたアグレッシブな子猫時代と比べると、成猫になると「落ち着いているな」という感じがするかもしれません。
運動が減っているのに、子猫のときと同じエサの量やカロリーだと、太るかもしれません。
1歳を過ぎたら成猫用、シニア世代に突入したら高齢用など、年齢の経過に合わせて、エサを見直してくださいね。
「年齢に合わせたエサを食べさせる」「太らないように食事量を適切に」など、エサや運動量の管理をしっかりとしてくださいね。
◆ポイント3.脱走に注意しよう
「人見知りしない」「好奇心旺盛」という性格のトンキニーズですから、脱走に注意しましょう。
新しいものや人を見ると探求心が沸きあがるタイプのため、家から外に出るのは危険です。
いったん、外出してしまえば、そこはトンキニーズのワクワクを刺激する宝庫となってしまいます。
自動車や見知らぬ人間を見ても、不安よりも好奇心が打ち勝ち、あちこち駆け巡るかもしれません。
いつの間にか遠くへ行ってしまい、帰り道が分からなくなることも考えられます。
窓やベランダ、玄関など、外に通じる部分に注意し、簡単に脱走できないように対策をしましょう。
また、脱走対策をしていても、ちょっとした瞬間に脱走をしてしまう可能性もあります。
例えば、リビングの扉を開けっぱなしにした状態で来客を迎えに玄関へ。
その隙に、トンキニーズが外へ出てしまう可能性も考えられます。
トンキニーズが不運な事故に遭わないよう、念には念を入れて脱走対策を考えてみてくださいね。
◆ポイント4.事故を防ぐ環境づくり
事故を防ぐため、家のなかの安全な環境づくりをしましょう。
脱走対策ができていれば、外に出ないので、事故のリスクとは無縁な気がするかもしれません。
でも、完全室内飼いで育てていても、家のなかでの事故のリスクはあります。
誤食や誤飲に注意
まず、一つ目の事故のリスクが「誤食・誤飲」です。
トンキニーズは何事にも興味津々。
食べてはいけないものを口に含んでしまうこともあります。
遊んでいるうちに、おもちゃの部品や生地を飲み込んでしまうかもしれません。
リビングに置いている輪ゴムや、床に落ちているアクセサリー、安全ピンを口に入れることも考えられます。
内臓を傷つけてしまう恐れのあるものを飲み込んだとしたら「様子を見よう」とゆっくり構えてはいられないでしょう。
それに、猫が食して中毒症状を起こすような食品も注意しなければなりません。
誤食や誤飲で体に異変が起きると、X線検査や内視鏡検査、麻酔、手術、入院などの費用はかなり高額になります。
手術は、トンキニーズにとっても負担になってしまいますよね。
イタズラっ子のトンキニーズは、誤食しないように日頃から環境に配慮しておくことが大事です。
洗濯機や浴槽、トイレなどの水の事故
二つ目に注意したいのが「水の事故」です。
猫は、狭くて暗いような隠れ家的な場所が大好きです。
洗濯機や浴槽、トイレなど、猫が好みそうな場所は家のなかでもたくさんあります。
やんちゃなトンキニーズも、家のなかを探検しては「楽しい~」と感じるところを見つけるかもしれません。
トンキニーズは小さいので、衣類に隠れて気づかずに洗濯しては大変です。
それに、「浴槽を覗き込んだときに落ちて溺れてしまったみたい」という家庭内の猫ちゃんの事故も実際にあるようです。
浴槽に水を溜めたままだと、溺れるリスクがありますね。
浴槽の水は、いつも抜いておく、もしくは蓋をしておくという対策も大事です。
狭くて水があるトイレも、猫ちゃん達が好みそうなスポット。
水がある場所に出入りできないようにすれば、事故のリスクが低くなります。
特に、飼い主さんの目が届かない留守の間に、事故が起きないように注意しましょう。
転落や滑って起こるケガ
三つめが「転落」「滑った」ときに起こるケガです。
「キャットタワーがグラグラ不安定で落下した」「高いところから着地したところで滑った」などで、ケガをするかもしれません。
一般的に猫は運動神経が良く、高いところからのジャンプはお手の物…というイメージがありますよね。
キャットタワーも家具も軽やかにジャンプできるかと思います。
ただ悪い条件が重なるとケガをするかもしれません。
キャットタワーは、グラグラせずに安定しているか、万が一のリスクも想定しつつ、安全な場所に設置してみてくださいね。
また、高いところからの着地場所がツルツルしていてケガに繋がることもあります。
骨折や脱臼など、関節を傷めないような配慮が大事。
床の素材は滑りにくいものを選ぶといいでしょう。
ベランダから落ちた、網戸が外れた窓から落ちたなどの話もよく聞きます。
2階以上の家に住んでいるときには、「ベランダに行かせない」「窓を閉めたままにする」などの対策をしっかりしましょう。
そして、猫が自由に行き来できないように、飼い主さんが目を光らせておくことも重要です。
◆ポイント5.留守番の時間に気をつけよう
家族との時間が大好きなトンキニーズは、一人でいるのは苦手です。
長時間になると結構ストレスになるでしょう。
留守番時間は、なるべく短時間に心がけると安心です。
また、留守番の間、寂しいと感じさせない工夫もいいでしょう。
トンキニーズは人懐こいタイプなので、多頭飼いにも適しています。
「自分以外の誰かがいる」と感じれば安心するので、留守番が日常的になる家庭なら、他の猫ちゃんをお迎えしてみるのもいいかもしれませんね。
◆ポイント6.お手入れをサボらずに
トンキニーズは、短毛種でシングルコートなので、お手入れは比較的難しくありません。
でも、ブラッシングをせずにいると、毛のツヤがなくなってきます。
抜け毛が蒸れて皮膚炎のリスクも出てくるでしょう。
ブラッシングには、皮膚をマッサージして丈夫にしたり、抜け毛をスッキリ取り除いたり、スキンシップの意味があります。
甘えん坊なトンキニーズは飼い主さんとの触れ合いの時間に喜ぶかと思います。
ブラッシングでのお手入れをサボらないで、美しい被毛をキープしてあげてくださいね。
短毛種なので、軽めのブラッシングでもOKです。
1日1回、もしくは1週間に数回程度でもブラッシングの時間を設けてあげることが大事です。
◆ポイント7.部屋の温度を快適に
トンキニーズが快適に過ごせるよう部屋の温度にも気を配りましょう。
トンキニーズの原産地は、カナダ、アメリカ、ミャンマーなど、諸説あります。
さらに、トンキニーズのルーツとなった猫が東南アジアの暖かい地方出身ということもあり、寒さが苦手な体質をしています。
日本の冬はトンキニーズには辛く、部屋を暖かくしなければ体調を崩してしまうでしょう。
暖房を使って室温を適温にしてくださいね。
留守番のときも暖房を消さずに、寒さで具合が悪くならないように対策をすることが大事です。
また、夏にエアコンを使わないで乗り切るのはNGです。
「日当たりがよい」「風が通り抜けない」「部屋が狭い」などでは、エアコンを消すとすぐに暑くなります。
部屋のなかで具合を悪くしないように、飼い主さんが在宅の際はもちろん、留守番のときにも温度管理を徹底してあげてくださいね。
◆ポイント8.しつけをしてみよう
トンキニーズは「賢い」「好奇心旺盛」「人間とのコミュニケーションが得意」という性格のため、しつけがしやすいと言われています。
甘えん坊で従順なため、しつけに対してもストレスなく向かってくれるでしょう。
しつけの取り組み方にもよるかもしれませんが、ワンちゃんのようなしつけもできるのだとか…。
「ボールを持ってくる」「名前を呼ぶと飼い主さんの方へくる」という行動ができるトンキニーズもいるようです。
ただ、注意したいのがしつけるときの飼い主さんの態度。
いろいろと覚えさせたい気持ちは分かりますが、熱中するあまり大声を出したり、手をあげたりなどは止めましょう。
「怒鳴られて悲しい」「この人は好きじゃない」とトンキニーズが感じ、心が離れてしまうことも。
いくら賢いとは言ってもしつけは失敗するかもしれません。
それでも、根気よく積極的に、温かい気持ちで取り組んでみましょう。
まとめ
いかがでしょうか。
トンキニーズは元気いっぱいで明るく、人懐こい猫ちゃんということが分かりました。
飼ってみたいと親近感が沸いた人もいるのではないでしょうか。
遊びやスキンシップを通じて、たくさんの時間を共有でき、愛情も深くなっていくかと思います。
賢いのでしつけもしやすく、飼いやすいと言われていますが、飼い主さんが知っておくべき注意したい点もいくつかあります。
「トンキニーズが幸せになるため」という思いで、意識的に実践してみてくださいね。
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