猫が家の中をパトロールするのはなぜ?その意味を探ってみた!

2021.07.11

猫が家の中をパトロールするのはなぜ?その意味を探ってみた!

とくに用事があるわけでもなく、愛猫が家の中をウロウロしている…。 そんな姿を目撃したことのある、飼い主さんは意外と多いのではないでしょうか? 猫の日課とも言えるパトロール(見回り)ですが、猫にとって安全圏である家の中でも、パトロールをする猫ちゃんは多く、その行動を不思議に感じている方も多いことでしょう。 猫にはいったい、どんな理由があってパトロールをしているのか考えてみました。

猫のパトロールにはどんな意味がある?

探索中の子猫

猫と毎日一緒に居ても言葉が通じないこともあり、何を考えているのか分からないことが多々ありますよね。

ときに猫がとる行動の中には、その理由が分からず疑問に感じることも多いので、より猫の不思議さに魅了されてしまう方もいらっしゃることでしょう。

そして家の中を散策する「パトロール」も、猫の代表的な不思議行動の一つと言えますよね。

もちろん室内飼いの猫ちゃんのみならず、すべての猫ちゃんに対してこの習性は見られますが、どんな意味を持つのか気になる方も多いはずです。

猫のパトロールには、どんな意味が込められているのでしょうか。

◆縄張りの見回り

猫はもともと縄張り意識の強い動物ですので、自分の縄張り内が安全であるかどうか、常に確かめるような習性が本能として備わっています。

それは猫がはるか昔から単独で生きてきたことを意味し、自ら狩りをして飢えを凌ぎ、安心して眠れる場所を確保してきたことがうかがえますよね。

単独で生活するゆえに自分が監視できる縄張りの範囲はさほど広くはなく、獲物やエサの多さ、自分のニオイが感じられる範囲を縄張りとし、侵入者が居ないか確認するためにパトロールを行います。

この習性はすべての猫に備わっているものなので、面識のない猫同士は無駄な争いを避けるために、ほかの猫の縄張りに強引に入るようなことはしません。

生まれ持って備わった習性でありながら、しっかりと理にかなった猫社会の仕組みは、私たち人間も見習うべき部分であるとも言えますよね。

◆マーキング

猫がパトロールを行った際に、自分の縄張りだとほかの猫にアピールするためにも、マーキングをしながら巡回することがよくあります。

とくにオス猫はメス猫よりも縄張り意識が強く、多くのメス猫と出会う機会を増やすためにも、マーキングを日常的に行い、自分のテリトリーをほかの猫に主張することが多いようです。

縄張りの範囲もオス猫の方が広くなりますので、マーキングといったスプレー行為は、パトロールの際にも重要な役割を担っていることがうかがえますよね。

猫は猫同士の争いを嫌い、ほかの猫の縄張りに侵入することを恐れるはずなのですが、街では野良猫同士が多く集まる場所を目にすることがあります。

野良猫の集まる場所や地域猫が多い場所では、行動範囲の狭いメス猫が留まることが多い上に、その場所でエサや寝床の心配が不要な場合には、猫同士の無駄な争いが起きにくいことが考えられます。

現代を生きる猫たちの生活環境により、縄張りの範囲や主張が変化していきますので、猫にとってパトロールは欠かせない行動と言えるのも納得ですよね。

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猫は室内飼いでもパトロールをしている?

猫が生まれ持つ「縄張り内をパトロールする」といった習性ですが、完全室内飼いであるイエネコの場合はどうでしょうか。

飼い主さんと一緒に暮らす猫にとって、家の中は安全圏であり、エサや寝床の心配だけでなく、外敵となる侵入者への不安も外猫と比べると少ないはずですよね。

室内飼いの猫でも、パトロールをする必要があるのでしょうか?

◆家の中=縄張り

危険に直面する機会の少ない家の中であっても、猫にとってその場所は縄張りであることに変わりありません。

むしろ安全であることが分かっているからこそ、より慎重にパトロールを行い、変化や異常がないかの確認を怠らないとも考えられますよね。

飼い主さんが出入りする玄関やベランダ、窓などがある場所は、家の中と外の世界の境界線となるので、猫の性格にもよりますが、入念にパトロールをする子が多いようです。

また、多頭飼育のご家庭や、小さなお子様や猫以外のペットが居る場合では、完全室内飼いであっても縄張り意識が強くなってしまうことも。

愛猫が落ち着いて過ごせるようにお気に入りの場所を増やし、強いストレスを感じないように生活環境を整えてあげることも大切です。


こんなパトロールの仕方には注意!

歩いている子猫

愛猫がパトロールをしている姿を見られるのは、飼い主冥利につきますが、その様子に少しでも異変を感じた場合は注意が必要となります。

とくに以下のようなパトロールをしているときは、縄張りの巡回ではない可能性が高いです。

愛猫の異変にすぐ気付いてあげるためにも、普段からどのようにパトロールをしているのかを把握しておくと良いでしょう。

◆落ち着きなくうろうろしている

本来猫にとって家の中は安全で落ち着ける場所であるはずなのに、どこか不安げで落ち着きのない様子でうろうろしている場合は、別の感情を抱きながらパトロールをしている可能性も。

猫は環境の変化にとても敏感な動物ですので、安心できない理由がどこかに隠されているはずです。

とくに引っ越しや部屋の模様替えなどは、馴れ親しんでいた自分のニオイが消えてしまうことや、縄張りの環境が変化してしまうので、猫からしてみれば基盤が崩されたと思っても仕方がないですよね。

ほかにも新しい家族(子供やペット)が増えた場合や、新しい家具などを購入した際にも、猫の縄張り内に変化を与えてしまう要因になることがあります。

また、上記のような理由に心当たりがないのに、猫が落ち着かない様子でうろうろとしているのであれば、何かしらの病気を患っている可能性も否めません。

猫の病気で落ち着きがなくなる代表とも言えるのが、泌尿器系の病気です。

尿路結石膀胱炎といった病気は、痛みを伴い残尿感がありますので、その苦痛を紛らわすために家の中を落ち着きなくうろうろすることも。

そして甲状腺ホルモンが過剰に分泌される甲状腺機能亢進症なども、落ち着きがなくなるなどの症状が出る病気となります。

そのほかにも高齢の猫ほど発症のリスクが上がる認知症も、うろうろするといった症状が出ますので、これらの病気が疑わしいときには、すぐに動物病院へ連れて行き、獣医師さんの指示を仰ぐことが大切です。

もちろんこれらの病気以外の病気が、落ち着きのない徘徊の原因となることもありますので、判断が難しい場合は経過観測をするのではなく、動物病院に相談することをおすすめします。

◆トイレに出入りを繰り返す

キレイ好きな猫にとってトイレ周りの清潔度は、かなり重要となってきます。

トイレの中にニオイがこもっていたり、猫砂が汚れていたりすれば、快適にトイレの使用ができませんよね。

おしっこやうんちがしたいのに、トイレ環境が気になって排泄ができないときには、トイレへの出入りを繰り返すことや、家の中をうろうろして排泄ができそうな場所を探すことがよくあります。

一度でもトイレ以外の場所で粗相をするようになると、繰り返し同じ場所にマーキングするようになってしまうことも。

泌尿器系の病気を患っている猫ちゃんも、トイレ付近をうろうろすることがありますので、常にトイレ周りの環境を整え、ストレスがかからないような工夫を心掛けてあげましょう。

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◆うろうろしながら大声で鳴く

鳴き声を出しながらパトロールをしている猫ちゃんは、何かしらの要求があって声を出している可能性があります。

猫にとって鳴き声は、人間とのコミュニケーションをとるためのツールとなりますので、大声で鳴いているのであれば、その要求を汲み取ってあげなければいけません。

基本的には「ごはんが欲しい」「トイレが汚れている」「かまってほしい」などの不満となりますが、それらを満たしていても鳴きやまないときには、別の原因があってストレスになっている可能性が高いです。

去勢や避妊手術をしていない猫ちゃんであれば、発情期を迎えると窓辺付近で大声を出しながら家中をパトロールすることがよくあります。

こればかりは猫の本能なので、なかなか止めさせることは難しいので、完全室内飼いを徹底しているのであれば、寿命を延ばす目的でも不妊手術を行うことが一番です。

猫自身が望まない手術をすることは可哀相な気もしますが、異性に出会うことのできない発情期は、猫にとって大きなストレスとなってしまうだけとなります。

また、ケガや病気で苦痛を伴っているときにも、猫ちゃんによっては鳴き声を出して飼い主さんに訴えることがあるので、パトロールの際に大声を出して鳴くときは、原因が何なのかをしっかりと追究するようにしましょう。


まとめ

鏡の前の子猫

猫の不思議な行動の一つであるパトロールですが、はるか昔から単独行動をしてきた動物ゆえに、必要な行動であることが分かりました。

自分の存在意義、そして縄張りを大切にするからこそ、日々のパトロールを怠らない精神力には頭が下がるばかりです。

とくに猫社会のルールがない完全室内飼いの猫ですら、パトロールを日課とする子は多いので、その様子を飼い主さんは微笑ましく見守ってあげたくなることでしょう。

しかし注意が必要となるパトロールもあるので、とくに用事もなくうろうろと落ち着きなくしているときや、大声を出しながらうろうろしているときには、その原因を必ず探るようにしてください。

ストレスとなる不安を取り除いてあげられるのであれば、早急に問題を解決し、病気などが原因の場合にはすぐに動物病院に連れて行き、適切な治療を行うようにしましょう。



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たぬ吉

たぬ吉

小学3年生のときから、常に猫と共に暮らす生活をしてきました。現在はメスのキジトラと暮らしています。3度の飯と同じぐらい、猫が大好きです。


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