1.そもそも猫はティッシュを食べても大丈夫?
1-1.トイレットペーパーの場合は?
1-2.キッチンペーパーの場合は?
2.猫はなぜティッシュが好きなの?
2-1.理由①本能的なもの
2-2.理由②遊び感覚でティッシュをとるのが楽しい
2-3.理由③ストレス発散
2-4.理由④自分のものだというアピール
2-5.理由⑤普段の食事に不満をもっている
3.猫がティッシュで遊ばないようにするには?
3-1.フタつきのティッシュケースを使う
3-2.ティッシュを壁にかける
3-3.しっかりとしつける
3-4.思う存分遊ばせる
3-5.ごはんを変えてみる
4.よくティッシュかじってしまう猫の種類や年齢は?
5.もしもティッシュを食べてしまったら?
6.猫がティッシュ好きな理由まとめ
そもそも猫はティッシュを食べても大丈夫?
ティッシュで遊ぶだけではなく中にはティッシュを食べてしまう猫ちゃんもいるみたいです。
一応人間の赤ちゃんが食べても死ぬことはありませんが、猫ちゃんは大丈夫なのでしょうか?
結論、口にしただけでは問題ないが、のどが詰まるリスクは人間より高いです。
ティッシュは消化されにくいものなので、大抵はうんちと混ざって体外に出てきます。
そのためティッシュを少し食べただけでは異常は起こりにくいです。
もちろん猫ちゃんの方が人間よりも体が小さいですし、食べたものが通過するのども人間より狭いつくりになっています。
ティッシュの塊を飲み込んでしまった場合はのどに詰まって窒息してしまう可能性は大いにありえます。
また、ティッシュの製造過程では薬品が使用されているため、口に含んでも問題はないとされているものの、猫ちゃんにとって良いものではないです。
子猫の場合は特に好奇心旺盛なので、ティッシュを放置しないように注意が必要ですね!
念のためティッシュ以外の紙製品についても調べてみました。
◆トイレットペーパーの場合は?
トイレットペーパーの製造方法もティッシュとほぼ同じです。
水に濡れたときにほぐれやすくなっているのがトイレットペーパーなので、ティッシュと同じように少量であれば大きな心配はいりません。
◆キッチンペーパーの場合は?
ティッシュよりも硬めにつくられているキッチンペーパーですが、丈夫がゆえに噛んで遊んでしまう恐れがあります。
食品に触れる用途でつくられているので、口に入れても体に影響はないですが、少し硬い素材なのでティッシュよりのどに詰まってしまうリスクが高いです。
猫はなぜティッシュが好きなの?
ここでは猫ちゃんがティッシュで遊んでしまう理由をいくつかご紹介します。
飼っている猫ちゃんがどのような理由でその行動をとっているのか知ることで、ティッシュで遊ばないように対策できると思います。
◆理由①本能的なもの
ティッシュのゆらゆらとした動きは猫ちゃんの中にある狩猟本能を刺激します。
野生の猫ちゃんの獲物はネズミやカエル、虫など幅広いです。
もちろん獲物も動くので、猫ちゃんには動くものを追いかけるという習性があります。
他にも、せまいスペースに入りたがることも猫ちゃんの習性です。
ティッシュボックスからティッシュをすべて出したあとに、箱の中に頭を突っ込んでいる姿をみた飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。
実はこの習慣にも理由が2つあります。
1つは、せまい場所は猫ちゃんの外敵にばれにくく、身を守りやすかったということ。
2つ目は、猫ちゃんの獲物がせまい場所にいたことが多く、前足でひっかいたりして隙間からでてきた獲物を捕まえていたそうです。
◆理由②遊び感覚でティッシュをとるのが楽しい
ティッシュボックスに入っているティッシュはきれいにたたまれているので、見た目以上に量が入っています。
ティッシュを1枚引っぱり出すとまた1枚出てきて、さらに引っぱると次の1枚が出てくる。
せまい場所に手を入れることが好きな猫ちゃんからすると、ティッシュで遊ぶことは飼い主様のほかに遊び相手を見つけた感覚なのだと思います。
さらにティッシュはひらひらしているだけでなく、くしゃくしゃにして形を変えることもできるので、猫ちゃんの好奇心をくすぐるポイントが盛りだくさんです。
◆理由③ストレス発散
猫ちゃんもワンちゃんと同じように穴を掘るような仕草をしますよね。
その理由の1つに、ストレス発散をして気持ちを落ち着かせていることもあるようです。
これは「転位行動」の一種で、心の安定を目指したり、なにかの選択で葛藤しているときに選択肢とはまったく無関係の行動をとったりすることを指します。
ほかにもグルーミングや爪とぎが猫ちゃんの転位行動に含まれます。
猫ちゃんの場合で多いのが、何かに飛び乗ろうとして失敗したときや、嫌いな猫ちゃんに遭遇した際に突然グルーミングをはじめるようです。
失敗したときにちょっとごまかそうとするのは人間の照れ隠しのようでかわいいですよね。
猫ちゃんがティッシュで穴を掘るような仕草をするときはティッシュを床にばらまいた後に行うことが多いようです。
◆理由④自分のものだというアピール
動物には、自分の所有物は誰にも渡したくないという本能的なものがあります。
私たち人間にも少なからずありますよね。
猫ちゃんたちにも同じような気持ちはあって、自分のエサや縄張りにはだれにも近づけさせたくないのです。
マーキングは自分の所有物をアピールする手段の一種で、強い臭いをつけることでほかの猫ちゃんたちをけん制しています。
ティッシュの場合は猫ちゃんにとって遊び相手のような存在だと思うので、おもちゃを取られたくない子供のようにティッシュを口にくわえて運んだり、邪魔されそうになったら荒らしたりして、自分のものだと主張しているのでしょう。
◆理由⑤普段の食事に不満をもっている
ティッシュを口にいれてしまう猫ちゃんは食事に不満をもっている可能性があります。
わたしたち人間も同じ食べものばかり口にすると飽きてしまいますよね。
猫ちゃんも同じで、いつも食べているおやつやごはんに飽きているのかもしれません。
もしくは、食事の量が少ない、口に合っていないといった不満が考えられます。
ティッシュなどの食べ物ではないものを食べてしまうことを「異食行動(またはウールサッキング)」と呼びます。
異食行動は猫ちゃん以外にもワンちゃんや人間もおこなう場合があります。
誤食と少し違う点は、誤食が「食べ物だと思って食べてしまう」ことに対し、異食行動は「食べ物であるなしに関わらず、自ら口に含んでしまう」という点です。
猫ちゃんの場合いくつか原因があるようですが、食事のストレスもその1つなので、エサの種類や量を変えてあげるなどして抑制してあげましょう。
猫がティッシュで遊ばないようにするには?
ティッシュ遊びが盛んな猫ちゃんは困ったものですよね。
そんなときは猫ちゃんのいたずらを止めるのではなく、ティッシュに触れないように「環境を変える」ことが大切です。
◆フタつきのティッシュケースを使う
ティッシュボックスを変えてあげるだけなのでとても楽ちんな対策方法です。
器用な猫ちゃんはフタを前足で開けてしまうので、パカパカするようなものではなく落としフタのタイプがおすすめです。
◆ティッシュを壁にかける
猫ちゃん飼育のコツである「物を置かない」「壁にかける」「見つかりにくい場所に隠す」のうちのひとつ「壁にかける」方法です。
猫ちゃんがジャンプしても届かない場所にティッシュケースを設置しましょう。
ネットではよく「ティッシュケースを裏返しておきましょう」とアドバイスされていますが、ティッシュボックスそのものが軽い場合は簡単にひっくり返されてしまうので、なるべく高い位置にかけてあげる方が確実です。
◆しっかりとしつける
これはティッシュに限ったことではありませんが、猫ちゃんがなにか悪いことをしたときはその場で冷静に叱るようにしましょう。
大声で叱ると喜んでいるのかと誤解されてしまうかもしれないので、決して感情的になってはいけません。
また、叱るときは同じ言葉を使い、部屋から出ていくなど同じ行動をとるようにすると猫ちゃんにも飼い主様の気持ちが伝わりやすいです。
◆思う存分遊ばせる
遊び感覚でティッシュをかじってしまう猫ちゃんもいるので、猫じゃらしなどを使って猫ちゃんが満足するまで遊ばせてあげましょう。
ティッシュ遊びよりも楽しいことが見つかれば猫ちゃんの気をそらすことができます。
猫じゃらしや、猫ちゃんの狩猟本能をくすぐるような移動式のおもちゃやボールなども効果的です。
◆ごはんを変えてみる
普段のごはんに不満をもっていたり、おなかがすいていることが原因の場合は、ごはんの種類や量を変えてみることで解決するでしょう。
いつもよりごはんを増やすだけだと太ってしまうので、カロリーが低めのごはんに変えてあげるとより効果的ですよ。
よくティッシュかじってしまう猫の種類や年齢は?
ティッシュに限らず異食行動をとりやすいと言われている猫種はいます。
はっきりとした理由は分かっていませんが、日本猫、ヒマラヤン、シャム猫など東洋系の猫ちゃんに多く、遺伝的なものといわれています。
あくまで傾向の話ですので、あまり猫種は気にする必要はないと思います。
年齢に関しては、大体生後2~8か月ほどの子猫の時期が多いと言われています。
やはり最も好奇心旺盛で、なにが食べられる・食べられないものなのかあまり区別がついていない時期なので、子猫に多い傾向なのでしょう。
ちなみに男の子と女の子での性差はないようです。
もしもティッシュを食べてしまったら?
冒頭でティッシュを口にすると窒息してしまう恐れがあると説明しました。
もし猫ちゃんがティッシュを口にしている光景を目にしたときはどうすれば良いでしょうか?
まずは、すぐにティッシュで遊ばせるのを止めましょう。
口にした量が少量であれば窒息のリスクは低いので、慌てすぎないよう落ち着いて猫ちゃんからティッシュを遠ざけましょう。
数日後に何か異変が出ることもあるので、注意して見てあげましょう。
一度にたくさんのティッシュを食べてしまった場合は「腸閉塞」になってしまう可能性が考えられるので、すぐに動物病院で診てもらいましょう。
腸閉塞とは、腸内でなにかが詰まってしまい肛門側に排泄物を流せなくなってしまう状態を指します。
激しい腹痛やおう吐が伴うので、猫ちゃんが苦しむ前に早めの対処が必要です。
もしものために、近隣の動物病院は夜間も対応してくれるのかチェックしておきましょう!
猫がティッシュ好きな理由まとめ
今回は猫ちゃんがティッシュを好む理由と飼い主様ができる誤飲対策についてご紹介しました。
ティッシュでイタズラされてしまうことは、好奇心旺盛な猫ちゃんを飼っている方にすごく多い悩みです。
しかし、猫ちゃんからしてみるとティッシュもただの遊び道具なのかもしれませんね。
ティッシュ以外にも猫ちゃんにイタズラされてしまうものは、猫ちゃんの目に入らない(届かない)場所に移動させたり、何かで固定したりすることをおすすめします。
猫ちゃんが健康的に過ごせるように、少しでも誤飲リスクがあるものは猫ちゃんが入れない部屋や猫ちゃんから見えない場所で保管するようにしましょう。
なにごとも対策が重要ですね。
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