1.猫に話しかけるのは効果ある?
1-1.猫は人の言葉を理解してる
1-2.猫に話しかけたときのアクション
猫に話しかけるのは効果ある?
猫と一緒に暮らしている方であれば、生活の中で自然と猫に話しかけることが多く、その言葉に対して愛猫が「ニャー」と返してくれれば、会話は成立していると考える飼い主さんは少なくないはずです。
言葉そのものに対して理解を示してくれているのかは分かりませんが、少なくとも猫にとっては飼い主さんから話しかけられることは、何かしらの意味があると思っているのかもしれませんよね。
このようなことからも分かる通り、人の言葉に何かしらの反応を猫が示してくれるようであれば、効果がまったくないとは言い切れませんし、信頼関係を築くために「声」を使うことは、有効であると考えられます。
何となくのコミュケーションがとれていることは明確となりますが、重要なのは猫が人間の言葉を理解しているかどうかではないでしょうか?
果たして猫は、人間の言葉の意味を理解してくれているのでしょうか?
◆猫は人の言葉を理解してる
人間の言葉の意味をすべて理解しているわけではありませんが、自分の生活に必要な単語に関しては、ある程度把握できていると考えられます。
例えば「ごはん」や「おやつ」といった言葉は、毎日の生活の中でもっとも猫が楽しみにしていることなので、飼い主さんに話しかけられた際に、この言葉が使われていれば、過剰な反応をする猫ちゃんも少なくないことでしょう。
また、褒められたときにかけられる言葉や、怒られたときに言われる言葉は、自分自身の動作が深く関係してくるため、比較的覚えていることが多く、その言葉を聞いて反応を示す子は多いはずです。
明確に言うと猫は言葉の意味を理解しているのではなく、言葉の前後に紐づく自分自身や飼い主さんの行動、飼い主さんの声のトーンなどから言葉を認識し、「音」として捉えている可能性が高いと言えますよね。
飼い主さんと毎日一緒に過ごしている猫は、普段から飼い主さんの行動をよく観察し、さまざまなことを学習しています。
その中で飼い主さんが発した言葉の強弱や音のトーンを分析し、話しかけられた際に飼い主さんがどんな精神状態なのかも、ある程度は理解できていると考えることが自然なのではないでしょうか。
◆猫に話しかけたときのアクション
「ごはん」や「おやつ」などの言葉に過剰な反応を示す子のほとんどは、食事やおやつの時間などに、飼い主さんがこの言葉を繰り返し話しかけることによって、自然にその言葉を覚えていったはずです。
生理現象の一つとなる食欲を猫は抑えられませんので、この言葉(音)を聞くと過剰に反応し、食べ物を貰えるまで飼い主さんにまとわりつくことでしょう。
そのため、眠っているタイミングでもその言葉を耳にすれば、起き上がってキッチンに出向く子も居ますし、何が何でも貰えるまで鳴き続ける子も居るはずです。
理解している言葉には、何かしらのアクションを猫が起こしてくれるはずなので、言葉によって反応があるかないかを確認してみても面白いですよね。
猫に話しかけた時、猫は返事するの?
愛猫が何かを要求してきたときに、話しかける飼い主さんは多いと思いますが、その話しかけに対して「ニャー」と返してくれたとき、話しかけに対しての返事なのかは、とても微妙なところですよね。
そもそも猫は単独行動を好み、そのような習性を持っていることから、野生で生活している猫は、ほとんど声を発しないと言われています。
本来言葉を使ったコミュニケーションを猫は必要とせず、ボディランゲージやニオイのやり取りで情報交換が可能となるので、必要以上に鳴く必要がありません。
飼い猫が飼い主に向かって鳴き声を発するのは、言葉の通じない人間のために、敢えて人間にも聞こえる音で反応し、猫なりにコミュニケーションを図ろうとしてくれている証拠です。
話しかけたときにお返事をしてくれることは、猫なりの飼い主さんに対しての優しさとなりますので、お返事をしてくれる子には、たくさん話しかけるようにしましょう。
猫に話しかけた時に猫が返事をする仕草
猫の中には鳴き声で返事をするだけでなく、さまざまな仕草でそのときの気分を表現する子も多く居ます。
鳴いてくれなくて寂しいと思う飼い主さんもいらっしゃるかもしれませんが、猫をじっくり観察してみると、態度で示している場合も多いので、愛猫からのお返事を見逃さないようにしましょう。
◆しっぽを振る
猫にはしっぽといった特別な器官があり、平衡感覚を保つために重要な働きをしています。
柔軟性に長けた猫にとって大切な器官となりますが、感情表現の手段としても用いられることがあり、しっぽの動きによってある程度の感情を読み解くことが可能となります。
基本的に猫がゆっくりとしっぽを振るときは、「リラックス」のサインとなり、しっぽを激しく振ったり、床に叩きつけたりするときは、「うっとうしい・イライラ」のサインと言われているようです。
飼い主さんが話しかけたあとに、しっぽをゆっくり振ることや、ほんの少し動かしている様子が見られれば、愛猫からの「お返事しましたよ」の合図となります。
◆耳を傾ける
猫の体の器官では、耳もさまざまな役割を担っており、犬よりも聴力が長けていると言われています。
愛猫に話しかけることが日課になっている飼い主さんであれば、何かしらのリアクションを返してほしいと、願っている方がほとんどだと思いますが、猫ちゃんの中には無視をしているように、無反応な様子のときがあります。
そんなときでもよく猫を観察してみると、耳が飼い主さんの方向に傾いていることがあり、この仕草もお返事をしてくれている証拠です。
猫からすると、「聞こえてるよ」「なに?」といった、とりあえずのお返事をしてくれているのかもしれません。
◆すり寄ってくる
話しかけてもすぐに反応はなく、少し経ってからすり寄ってくる猫ちゃんの場合、猫特有のボディランゲージでのお返事となります。
言葉にしないで体を使う表現は、飼い主さんのことを信頼し、しっかりと仲間だと意識しているとも言えますよね。
すり寄ってきた際にゴロゴロと喉を鳴らしたり、飼い主さんと目が合った瞬間つぶったりする仕草も、猫からのお返事として受け取ってください。
このように猫はさまざまな方法で、飼い主さんが話しかけた言葉に対して反応しています。
その時点で話しかけることがさまざまな効果を生みますし、引き続き話しかけることをおすすめいたします。
猫に話しかけると絆が深まる?
猫に話しかけることによって生まれる、一番の効果はやはり「絆が深まる」ということではないでしょうか。
猫は言葉を発する必要がないのに、飼い主さんに鳴き声で反応している時点で、猫から飼い主さんに歩み寄りたいと思っている証拠ですし、自分の言葉で愛猫がさまざまな表現方法でお返事をしてくるのであれば、それだけで癒し効果も得られますよね。
毎日の生活の中で、さらに効果を得たいようでしたら、猫ちゃんに言葉を単語として覚えてもらう努力をしてみてください。
仕事に行く前には必ず「仕事に行ってくるね」と声をかければ、留守番の時間だと認識できますし、休日には「今日はお休みだよ」と伝えると、ずっと一緒に居られると思ってくれるはずです。
そして、日常生活で愛猫のことを可愛がるときにも、「かわいいね」「いいこだね」などの優しいトーンで話しかけてあげると、猫にも飼い主さんからの優しさが伝わり、リラックス効果が得られることでしょう。
猫に話しかけることに無駄なことは何一つなく、お互いにとって嬉しい効果しか生みませんので、今後も引き続き猫ちゃんとの会話を楽しんでみてはいかがでしょうか。
まとめ
種の違う同士の動物がコミュニケーションをとること、は不可能に考えられがちですが、猫と人間は言葉が通じなくても、絆を深めることのできる特別な関係性となります。
話しかける際に、言葉には言葉で返してほしいと思うかもしれませんが、そんなときはよく愛猫のことを観察してあげてください。
言葉で会話ができないからこそ、猫は全身を使って飼い主さんにお返事をし、しっかりとコミュニケーションを図るように努めてくれています。
こんなに健気で可愛らしい表現方法を取得している時点で、人間を癒す効果が絶大ではありますが、猫自身も優しい飼い主さんの声を聞けば、心の底から安心して喜んでいるはずです。
猫に話しかけるということは、会話ができなくても双方にとってメリットしか生みませんので、猫ちゃんを癒す気持ちで、たくさん声をかけてあげるようにしましょう。
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